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黒猫と白猫の亜人63

猫の発情期の季節がやってきた。

白哉の猫のほとんどが去勢または避妊手術をしているので、普通は盛ることがない。

子猫の時に保護された若い雄が、まだ去勢されてなかった。

同じく避妊されていない、サタンの5夫人の猫のうちのバリーちゃんにしっぽりしそうになって、サタンが激怒してその雄猫を、猫パンチをかましまくって、追い出す。

猫の広間で盛っていた雄猫は、あろうことか猫の姿で遊んでいた浮竹にしっぽりしようとする。

「ああああ、ボクの浮竹が汚される!」

「いや、猫の雄同士ではしっぽりできないだろ。安心しろ」

そう言う浮竹の背後で、茶トラの雄猫は腰をふっていた。

「この、色欲魔め!離れなさい!」

茶トラの雄を、京楽が猫パンチ体当たりでどかす。

色欲魔は京楽お前の方じゃないかと、浮竹は思ったが口には出さない。

「白哉君!」

「なんだ、京楽?」

「この雄猫去勢してない。サタン君の夫人に手を出そうとしたし、今のうちに去勢してくれないかな。外に出て、白哉君の猫じゃない野良の子との間に子供ができたら大変だ」

「ああ、まだ子猫だったので去勢していなかったのだな。分かった、今から去勢手術を獣医から受けさせることにしよう」

京楽の目がぴかーんと光った。

「ふっふっふ。ボクの浮竹にちょっかいかけるような雄猫は去勢だよ」

「それなら、京楽も去勢だな」

「えええええ、それはないよ浮竹ぇ」

「まぁ、お前が去勢されると人の姿をとった時にしっぽりできなくて困るが」

浮竹の言葉に、京楽の目が輝く。

「そうでしょ?」

「発情期にならなくても、疼く体が恨めしい」

「今日しっぽりする?」

「しない」

浮竹は、一度自分たちの一軒家に戻ると猫の姿でYES NO枕をNOにして丸くなって眠る。

京楽は人の姿に戻り、そんな浮竹を撫でていた。

「あ、お腹減ってきた‥‥‥昼食食べに行こう、浮竹?」

浮竹を揺り動かして、猫から人の姿にさせると、白哉もいる食堂で豪華な昼食をとる。

そして、二人はまた猫の姿になって、サタン一家を訪れる。

サタンは5夫人たちとしっぽり中で、まだ譲渡されていない子猫の相手を浮竹と京楽は、一緒に猫の玩具で遊んでやった。

「にゃあん」

「この白猫はオッドアイの美人さんだな。雌のようだが」

「浮気はだめだよ、浮竹」

「それはお前のほうだろう!俺のダッチワイフで最近辛抱しているようだが、またしっぽりして浮気しようとか思ってるんじゃないだろうな」

「ぎくっ」

「今度浮気したら、1カ月は禁欲だからな」

浮竹は強く言って、京楽を困らせる。

「にゃんん(しっぽりってなぁに?)」

まだ子猫のオッドアイの子は、しっぽりの意味を理解できていなかった。名前はリリアナちゃんだそうだ。

すでに、貴族の令嬢への譲渡が決まっており、混合ワクチンを接種して、もうあと1カ月ほど親の夫人猫とサタンの愛情を注がれてから、里子に出される。

サタンは、本気を言えば子供たちとずっと生活したいのだが、夫人が発情期になるとしっぽりして子猫が生まれるので、放置しておくと子猫同士がくっついてまた子猫を生み、多頭崩壊になるので、子猫は里子に出すという白哉の言いつけを守っていた。

サタン自身は、自分の子供たちでサタン猫帝国を作りたいのだが、人間の手がないと作れないので今のところ作る予定はない。

「わはははは、我はサタンなり!我としっぽりしたいかわいこちゃんはどんどん来るがよい!」

サタンは今日も猫生を謳歌している。

「にゃ~ん(しっぽりしたいけど、私避妊手術受けているのよね)」

「うむ、避妊手術をしていても、我とはしっぽりできるぞ。我のテクニックで皆悶絶なのである!!」

「にゃあ(あら、本当?)」

サタンは避妊手術をした雌猫ともしっぽりして、大人気だった。

「にゃあん(久しぶりに気持ちよかったわ。またお願いね)」

「わはははは!我はサタン!」

しっぽり中でも、笑っているサタンははっきり言ってムードがないが、テクニックが凄いため、5夫人の猫たちはもう何度もしっぽりさせられてぐったりだ。

また、2カ月の妊娠期間を経たら、きっと子猫を産むだろう。

サタンの子猫は譲渡の予約が埋まっている状態なので、白哉も5夫人を避妊手術させる気はなかったし、子が増えて大変な場合はサタンに猫用コンドームを使うように指導していた。

「浮竹、ボクたちもしっぽりしない?」

「いいぞ」

「そう、やっぱだめ‥‥‥え?」

京楽は聞き返す。

「二度目は言わない」

「じゃあ、早速自宅に戻ろう!」



二人は、一軒家まで戻ると、ベッドにもつれあって倒れこむ。

「んっ」

京楽の性急なキスに答えながら、お互いの服を脱がしていく。

「あっ」

胸の先端をきゅっとつままれて、浮竹が甘い声を漏らす。

「んんっ」

下肢を裸にされて弄られて、生理現象で浮竹のものが硬くなっていく。

京楽のものはもうギンギンに勃っていた。

くちゅくちゅと、お互いの性器を重ね合わせながら、指でしごいていく。

「ん、あああ!」

「気持ちいい」

「んあっ、やぁ、いく」

「いっていいよ、浮竹」

浮竹と京楽は、性器をこすりあって、ほぼ同時に射精していた。

それから、京楽は潤滑油を取り出して、浮竹の蕾にいつものように指を入れて慣らしていく。

「んあっ」

指がいいところを刺激して、そこを指の先でぐっと押すと、浮竹はドライのオーガズムでいってしまった。

「ああああ!」

びくんと体が反応する。

「浮竹、大好き」

「あ、京楽、大好きだ」

京楽はがちがちに硬くなった熱いもので、浮竹を引き裂く。

「あーーー、あ、あ」

もう大分慣れてきたが、やはり挿入には少し痛みが伴う。

しばらく動かずに大きさに慣らしてから、京楽は動き出す。

「ああ、あ」

パンパンと肉と肉をぶつけあう音がするくらい激しく交わりだすと、浮竹の反応もよくなる。

「ひああああん、だめぇえええ」

「奥がいいんでしょ?」

「あ、奥は、だめぇえええ」

京楽は、浮竹が嫌だという奥に侵入する。

「ひあん!」

「ふふ、熱く締め付けてくるね?胎の奥に子種出すよ?」

「ああ、子種出ちゃううぅ。奥にびゅるびゅる出されてるうう」

京楽は、その通り浮竹の胎の奥に子種を弾けさせる。

「まだまだだからね?」

「んあ、加減、しろよ?」

「さぁ?」



「ひゃああん、らめぇえええ」

すでに5回目になる欲を受け止めて、浮竹はぼやけた意識で京楽の刺激に反応する。

「んあああ、いくうう。もういきたくないにいくううう」

浮竹は何十回と絶頂を繰り返し、体力も底をつきかけている。

「これで最後だからね?」

「やらぁぁ。もう犯さないでぇ」

「ふふ、君の浅い部分で出してあげる」

わざと浅い部分をくちゅくちゅと犯し、前立腺を刺激すると、もう出ないと思われていた浮竹が精液を出した。

その後は、潮を盛大に吹き出す。

「ああ、やばそう。ちょっとお風呂場に行こうか」

「んあ」

浮竹から抜いて抱き上げて風呂場にいくと、ずちゅと音をさせながら京楽は浮竹を犯す。

「やらぁぁ、また、くるうううう」

潮を吹いたあと、そのままちょろちょろと黄金水を出してしまう浮竹。

「やあああ、漏らしちゃったあああ、だめええええ」

「風呂場だから、全部出しちゃっていいよ?」

「いやああああぁぁぁ」

じょろじょろと勢いよく尿は出て、京楽はシャワーで軽く洗い流す。

「んあ‥‥もう、だめ」

浮竹はオーガズムでもいきながら、気を失った。

「ふふ、ボクも満足だよ」

京楽は、浮竹の中に出したものをシャワーも使ってかき出して、軽く体を洗い流してバスタオルでふいてやる。

浮竹は体力は尽きたのか、衣服を着せられると猫の姿になってしまった。

「あら、猫になっちゃった」

京楽は人の姿で浮竹の世話をしてから、自分も猫の姿になってベッドで二人は丸くなって眠る。

しっぽりしすぎた後は、眠るのが一番だ。お腹がすいたら起きて、キャットフードで適当に腹を満たしてからまた寝る。

朝になり、浮竹が起き出す。

「んー、やり過ぎて腰が痛い‥‥」

「ごめんね?」

京楽が回復魔法を使う。

「大分楽になった。朝食を食べに食堂に行くか」

食事の時間は人でとることも多いが、猫の時もある。

白哉は、浮竹と京楽が食堂にくるかどうか気紛れで分からないが、いつも3人分用意してくれていた。

浮竹と京楽がこない時の二人の分の食べ物は、使用人が食べることになっている。

なので、浮竹と京楽がくると使用人はがっかりする。

それがなぜなのか分からなくて、浮竹も京楽も頭に?マークを浮かべながら食事するのだった。





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