浮竹隊長の受難
「日番谷隊長、匿ってくれ!」
いきなり瞬歩で現れた、白髪の美女に名を呼ばれて、日番谷は戸惑った。
「誰だ、お前?」
「俺だ、分からないか?」
「いや、お前みたいな美人の知り合いはいないが・・・・松本ぉ!ちょっと来てくれ!」
松本は、隊首室から顔を出す。
「はーい隊長、なんでしょ」
「こいつ、知ってるか?」
「いえ、知りません。誰ですか、この美人」
「ヒント。女体化する薬を盛られた」
「白い髪に翡翠の瞳・・・・・お前、まさか浮竹!?」
「あたりー」
「うっわぁ、浮竹隊長、女体化するとこんなに美人になるんですか!」
隊長羽織を着ていないので、誰か余計に分からなかったのだ。
「京楽のやつ、懲りずにまた涅の女体化する薬盛りやがった。今度こそ、おいしくいただかれてたまるか!」
「じゃあ、浮竹隊長、現世にいってみませんか?」
「現世?なんでまた」
「やーん、こんなに美人になるなら、やっぱりいろんな洋服着せたいじゃないですかー、さぁ、いざ現世へ!」
松本に、浮竹は引っ張って行かれた。
「ほどほどにしろよ。あと京楽に見つからないようにな」
日番谷も止めはしなかった。止めてたら、きっと京楽がやってきて、目の前で盛りはじめて蒼天に座せ氷輪丸といってどっかーんしている頃だろう。
長い綺麗な白髪を結い上げて、浮竹は松本と一緒に現世のショッピングモールにいた。
「この服なんて、いいと思いません?」
「ちょっと、胸元が空きすぎてないか?」
「いいじゃないですかー。せっかく胸大きいんだから、強調しないと」
「おい、松本副隊長!」
いろいろと着せ替え人形みたいにされて、最後は黒いマーメイドワンピースに赤いショールという恰好で落ち着いた。
「やーん似合うー。写メとっていいですか?」
「もう好きにしてくれ。京楽とさえ出会わなければ、あとは女体化が解けるか解毒剤を飲むまでだ」
「えー、時間がたったら元に戻っちゃうんですか?」
「ああ。涅隊長の薬はけっこういい加減だからな。24時間たてば自然と元に戻る。だから、急いで解毒薬を探すより、京楽に見つからないように隠れて身を潜めていたほうがいい」
松本は、自分の分も服も買って、満足したようだった。金は全部後払いになるが、京楽に責任をもたせて出すといったので、いつもは手のだせないブランドものの衣服を買った。
「ただなぁ。この格好でいきなり元に戻ったら、俺はただの変態だ」
「薬、あとどれくらいききそうなんですか?」
「現世にきて3時間ってとこだから、あと20時間ってとこだな」
「じゃあ、今のうちに行けるとこ行っときましょ!ケーキバイキングなんてどうです?女性限定なんです」
「何、そんなものがあるのか!行くに決まってる!」
浮竹は、松本と一緒にケーキバイキングのとこにまでくると、松本が驚くほど浮竹は食べた。
「よくそんな細い体で、そんなに入りますね」
「甘味ものは別腹なんだ」
3人前以上は軽く平らげたが、スタイルに異常もない。
「いいなぁ。羨ましい」
甘いものをとりすぎると、体重が増える松本には、羨ましい限りであった。
「で、この後どうするんだ?」
「それが、現世滞在許可を正式にとってこなかったから、もう戻らないと・・・・・」
浮竹が、うんざりするような顔をする。
「京楽との追いかけっこか・・・・・」
結局、死覇装をまとって現世から尸魂界に戻ってきた。
現世にいったことを知った京楽が、穿界門の外で待っていた。
「浮竹~美人さんだねーさぁ僕の胸の中においでー」
「誰のせいだと思っているこのムッツリスケベが!」
股間を、思い切り蹴り飛ばした。
「のおおおおおおおおおおお」
蹲る京楽を見ていた日番谷は、その怒りの大きさに驚く。そして、地獄の痛みを味わっているだろう京楽に、自業自得とは思いながら、少しだけ同情した。
いきなり股間はきつい。
ぷりぷり怒った浮竹は、京楽を放置して、日番谷と松本と一緒に、10番隊執務室に戻った。
「あと18時間、ここで過ごさせてくれ」
「まぁいいが。京楽がきたら、自分で対処しろよ?」
「股間を蹴るからいい」
白い髪の美女は、そう言ってお茶菓子を食べて茶を飲みだした。
外見に似合わない、じいさんくさい仕草だった。
ああ、浮竹だと分かって、安堵できる。
松本は今だとばかりに浮竹の写メをとっていた。
「次号は、禁断の女体化浮竹隊長スペシャルで決まりね!」
「浮竹~」
「きたなムッツリスケベが!」
見ると、黒髪の背の高い美女だった。
「ほら、僕も女体化してるから安心でしょ」
「え、京楽が女体化だって?」
日番谷が興味を覚えて顔を出す。
浮竹もつられて顔を出した。
「何もできないでしょ。ほらほら安心して」
「いやなんかありそうだ・・・・・」
浮竹が警戒する中、松本が写メをとりまくっていた。
「京楽隊長と浮竹隊長、並んでくださいよ!」
10番隊の執務室の中に入ってきて、浮竹と並んだ京楽は、にんまりと笑った。
「隙発見!」
パンと音がして、京楽がもとのもじゃもじゃの男に戻る。瞬間的に女体化するだけの薬で、効果は数分のものだった。
「浮竹、かわいいね」
「やめっ・・・・あんっ」
「蒼天に座せ、氷輪丸!」
速攻だった。日番谷は、氷の龍を出して京楽を吹き飛ばした。
「おい、自分の身くらい自分で守れ」
「あ、ああすまない・・・・・・」
「なんであたしまでえええええええ」
氷の龍に吹きとばされていく松本。
「はー。あと18時間・・・・無事でいられるといいんだが。すまないが、今回はここの隊首室で寝かせてくれ」
「一人じゃあぶねーだろ。俺の屋敷に泊まれ」
「いいのか、日番谷隊長」
「目の前で、お前が襲われるよりはいい。京楽が来る前に移動するぞ」
「ああ」
復活した京楽がやってくると、10番隊執務室は空になっていて、浮竹を探す姿の京楽がいたるところであったという。
いきなり瞬歩で現れた、白髪の美女に名を呼ばれて、日番谷は戸惑った。
「誰だ、お前?」
「俺だ、分からないか?」
「いや、お前みたいな美人の知り合いはいないが・・・・松本ぉ!ちょっと来てくれ!」
松本は、隊首室から顔を出す。
「はーい隊長、なんでしょ」
「こいつ、知ってるか?」
「いえ、知りません。誰ですか、この美人」
「ヒント。女体化する薬を盛られた」
「白い髪に翡翠の瞳・・・・・お前、まさか浮竹!?」
「あたりー」
「うっわぁ、浮竹隊長、女体化するとこんなに美人になるんですか!」
隊長羽織を着ていないので、誰か余計に分からなかったのだ。
「京楽のやつ、懲りずにまた涅の女体化する薬盛りやがった。今度こそ、おいしくいただかれてたまるか!」
「じゃあ、浮竹隊長、現世にいってみませんか?」
「現世?なんでまた」
「やーん、こんなに美人になるなら、やっぱりいろんな洋服着せたいじゃないですかー、さぁ、いざ現世へ!」
松本に、浮竹は引っ張って行かれた。
「ほどほどにしろよ。あと京楽に見つからないようにな」
日番谷も止めはしなかった。止めてたら、きっと京楽がやってきて、目の前で盛りはじめて蒼天に座せ氷輪丸といってどっかーんしている頃だろう。
長い綺麗な白髪を結い上げて、浮竹は松本と一緒に現世のショッピングモールにいた。
「この服なんて、いいと思いません?」
「ちょっと、胸元が空きすぎてないか?」
「いいじゃないですかー。せっかく胸大きいんだから、強調しないと」
「おい、松本副隊長!」
いろいろと着せ替え人形みたいにされて、最後は黒いマーメイドワンピースに赤いショールという恰好で落ち着いた。
「やーん似合うー。写メとっていいですか?」
「もう好きにしてくれ。京楽とさえ出会わなければ、あとは女体化が解けるか解毒剤を飲むまでだ」
「えー、時間がたったら元に戻っちゃうんですか?」
「ああ。涅隊長の薬はけっこういい加減だからな。24時間たてば自然と元に戻る。だから、急いで解毒薬を探すより、京楽に見つからないように隠れて身を潜めていたほうがいい」
松本は、自分の分も服も買って、満足したようだった。金は全部後払いになるが、京楽に責任をもたせて出すといったので、いつもは手のだせないブランドものの衣服を買った。
「ただなぁ。この格好でいきなり元に戻ったら、俺はただの変態だ」
「薬、あとどれくらいききそうなんですか?」
「現世にきて3時間ってとこだから、あと20時間ってとこだな」
「じゃあ、今のうちに行けるとこ行っときましょ!ケーキバイキングなんてどうです?女性限定なんです」
「何、そんなものがあるのか!行くに決まってる!」
浮竹は、松本と一緒にケーキバイキングのとこにまでくると、松本が驚くほど浮竹は食べた。
「よくそんな細い体で、そんなに入りますね」
「甘味ものは別腹なんだ」
3人前以上は軽く平らげたが、スタイルに異常もない。
「いいなぁ。羨ましい」
甘いものをとりすぎると、体重が増える松本には、羨ましい限りであった。
「で、この後どうするんだ?」
「それが、現世滞在許可を正式にとってこなかったから、もう戻らないと・・・・・」
浮竹が、うんざりするような顔をする。
「京楽との追いかけっこか・・・・・」
結局、死覇装をまとって現世から尸魂界に戻ってきた。
現世にいったことを知った京楽が、穿界門の外で待っていた。
「浮竹~美人さんだねーさぁ僕の胸の中においでー」
「誰のせいだと思っているこのムッツリスケベが!」
股間を、思い切り蹴り飛ばした。
「のおおおおおおおおおおお」
蹲る京楽を見ていた日番谷は、その怒りの大きさに驚く。そして、地獄の痛みを味わっているだろう京楽に、自業自得とは思いながら、少しだけ同情した。
いきなり股間はきつい。
ぷりぷり怒った浮竹は、京楽を放置して、日番谷と松本と一緒に、10番隊執務室に戻った。
「あと18時間、ここで過ごさせてくれ」
「まぁいいが。京楽がきたら、自分で対処しろよ?」
「股間を蹴るからいい」
白い髪の美女は、そう言ってお茶菓子を食べて茶を飲みだした。
外見に似合わない、じいさんくさい仕草だった。
ああ、浮竹だと分かって、安堵できる。
松本は今だとばかりに浮竹の写メをとっていた。
「次号は、禁断の女体化浮竹隊長スペシャルで決まりね!」
「浮竹~」
「きたなムッツリスケベが!」
見ると、黒髪の背の高い美女だった。
「ほら、僕も女体化してるから安心でしょ」
「え、京楽が女体化だって?」
日番谷が興味を覚えて顔を出す。
浮竹もつられて顔を出した。
「何もできないでしょ。ほらほら安心して」
「いやなんかありそうだ・・・・・」
浮竹が警戒する中、松本が写メをとりまくっていた。
「京楽隊長と浮竹隊長、並んでくださいよ!」
10番隊の執務室の中に入ってきて、浮竹と並んだ京楽は、にんまりと笑った。
「隙発見!」
パンと音がして、京楽がもとのもじゃもじゃの男に戻る。瞬間的に女体化するだけの薬で、効果は数分のものだった。
「浮竹、かわいいね」
「やめっ・・・・あんっ」
「蒼天に座せ、氷輪丸!」
速攻だった。日番谷は、氷の龍を出して京楽を吹き飛ばした。
「おい、自分の身くらい自分で守れ」
「あ、ああすまない・・・・・・」
「なんであたしまでえええええええ」
氷の龍に吹きとばされていく松本。
「はー。あと18時間・・・・無事でいられるといいんだが。すまないが、今回はここの隊首室で寝かせてくれ」
「一人じゃあぶねーだろ。俺の屋敷に泊まれ」
「いいのか、日番谷隊長」
「目の前で、お前が襲われるよりはいい。京楽が来る前に移動するぞ」
「ああ」
復活した京楽がやってくると、10番隊執務室は空になっていて、浮竹を探す姿の京楽がいたるところであったという。
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