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    <title>プログ</title>
    <description>小説掲載プログ</description>
    <link>https://arialira.blog.shinobi.jp/</link>
    <language>ja</language>
    <copyright>Copyright (C) NINJATOOLS ALL RIGHTS RESERVED.</copyright>

    <item>
      <title>誕生日</title>
      <description>１２月２１日。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
クリスマスイブの３日前。それは浮竹十四郎の誕生日であった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
海燕や清音、小椿が浮竹の知らない間にバースディ計画を進めていた。もちろん京楽もかんでいる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「やっぱ、プレゼントはボクだよね」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「隊長やり殺す気ですか。あんたなんかいつもいてプレゼントになりません。むしろ存在が卑猥です。消えてください」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「酷い！そこまで言う！？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「どうせ、媚薬とかでももってしっぽりする気なんでしょうが」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ぐ、ばれてた‥‥‥‥」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
海燕は、京楽が用意していた媚薬を没収すると池に投げ捨てた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あ、高かったのに」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「知りません。普通のプレゼントをあげてやってください」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「んー。浮竹甘いもの好きだし、現世の有名な店でケーキでも買ってくるかな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
京楽は、そう言って現世にいってしまった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
浮竹は、休暇をもらっているので、寝ていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
病弱で寝込むことの多い浮竹の睡眠時間は長い。昨日９時には寝たはずなのに、朝の１０時になっても目覚めない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
仕方なく、海燕は浮竹の布団と毛布をひっぺがした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「寒い！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
浮竹が目覚めるが、毛布と布団を取り返してまた寝ようとする。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あんた、主役の日くらいちゃんと起きてください」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ん？主役？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「忘れたんですか。隊長、今日が誕生日でしょう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「えー今日２０日じゃないっけ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「２１日です。寝すぎて時差ボケでも起こしてるんですか」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
浮竹は、起き出して大きく伸びをすると、用意されてあったお湯のはられたたらいで顔を洗った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうか。今日は俺の誕生日か。まぁ毎年京楽が迫ってくるだけのいやな日だしな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「浮竹隊長、お誕生日おめでとうございます！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「おめでとうございます！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
清音と小椿が入ってきて、クラッカーを鳴らす。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
海燕も、クラッカーを鳴らした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「おお。祝ってくれるのか」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「毎年毎年、誕生日の日はいつも病気で臥せって祝ってあげれませんでしたからね。今年こそはって、皆で用意したんです」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
朝から、いつもより豪勢な食事が用意された。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「プレゼントです」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
浮竹がよく行く甘味屋の無料引き換えクーポンだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
清音も小椿も同じものだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「マフラーとか手袋とか‥‥‥‥‥みんなでいろいろ悩んだんですけど、隊長はすでに京楽隊長からもらったの持ってるだろうしってことで、無料引き換えクーポンにしました。あとおまけでおはぎ５個あります。午後のおやつにでも」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「今食う」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「朝食食べたばかりなのによく入りますね」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「甘味は別腹なんだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
浮竹は、隊士たちから花をもらったりして、その日の機嫌はよかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
午後になって、京楽が帰ってくる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ああ、きたのか。こなくていいのに」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「酷い！せっかくケーキ買ってきたのに」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「え、ケーキだと？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
浮竹の顔色が変わる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
京楽はいつも盛ってくる誕生日が当たり前だったので、浮竹は京楽が買ってきてくれたケーキを素直に喜んだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「いろんな味のやつ買ってきたよ。ホールケーキもあるし、みんなで食べよう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「京楽、お前にしてはまともな祝いかただな。何か裏がありそうで怖い」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「酷い！ボクは純粋の浮竹の誕生日を祝ってるだけなのに」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
海燕が、打ち明ける。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「京楽隊長、媚薬の準備してましたよ。池に投げ捨てましたが」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「グッジョブだ、海燕」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「高かったのに」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そんなのいるか」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ホールケーキを取り分けて、海燕、浮竹、京楽、清音と小椿も食べた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
浮竹は３人前はあるだろうかというケーキをペロリと平らげてしまった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「せっかく無料引き換えクーポンもらったんだ。おはぎに変えてくる」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あ、ボクも行くから」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
甘味屋にいく浮竹に、京楽がついていく。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ついていったら、甘味屋で食事をされて、その代金は京楽が受け持つことになった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
おはぎを大量に引き換えして、浮竹は雨乾堂に持ち帰る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「これで２日はもつかな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「また大量に一気に使い込みましたね」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
海燕が呆れたため息をつく。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「もらってすぐに使わないと忘れそうだ。甘味屋には京楽の金でいつでも無料だからな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「くすん。ボクのお金‥‥‥」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「京楽隊長は、浮竹隊長の傍で笑顔が見れるだけで幸せでしょうが」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「うん、まぁそうなんだけど」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
海燕は、夫婦のように寄り添いあう浮竹と京楽を二人きりにして、清音と小椿も雨乾堂から去らせた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あとは、お好きなようにしてください。しばらくの間近づきませんので」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「浮竹えええええええええ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ぎゃああああああああ、盛ってくるなあああああああ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
雨乾堂からかすかに聞こえる悲鳴を、またかと海燕はため息を零す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
まぁ、誕生日だし好きなだけいちゃつかせてやろうと思うのだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ちなみに、次の日は浮竹は不機嫌オーラで京楽を蹴っているのだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
</description> 
      <link>https://arialira.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E8%AA%95%E7%94%9F%E6%97%A5</link> 
    </item>
    <item>
      <title>サンタさん</title>
      <description>「メリークリスマス！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「まだそんな季節じゃないんだが」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「のんのん、細かいこと気にしちゃだめ。ボクからのクリスマスプレゼントはボクだよ！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
フルチンになって襲い掛かってくる京楽を、浮竹はその顔面を蹴ってやった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「酷い！ボクとのことは遊びだったのね！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ああ、そうだ、遊びだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「酷い！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
わんわん泣いて、近所迷惑になるからと、京楽にせめてパンツだけはかせて、浮竹は火鉢に近寄って、暖をとる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「今年も寒いな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうだね。でもボクはパンツいっちょでも元気だよ？風邪ひかないよ？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「バカは風邪ひかないと言うしな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ボクはバカじゃないよ！ただの変態だよ！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自分で変態と認めても直そうとしないあたり重症だ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「今年のクリスマスプレゼントか‥‥‥‥お前にはこれで十分だな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
浮竹は、洗濯した今まで盗まずにいられたパンツをちらつかせる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
京楽は、パンツに興味津々で、パンツを目で追う。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ほら、とってこい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「わおん！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
パンツ一丁の京楽は、浮竹の投げたパンツを頭にかぶり戻ってきた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「それが今年のクリスマスプレゼントだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「わぁ、浮竹からパンツもらえるなんてボクは幸せ者だなぁ。お礼にボクを」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「いらん」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
また顔を蹴られる京楽。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
頑丈にできているので、ちょっとやそっとのことじゃ動じない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「じゃあ、接吻を」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「それもいらん」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
でも京楽は諦めない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「んっ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
逃げ場を失った浮竹を抱きしめて、京楽は舌が絡み合うキスをしてくる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「何おったててるんだ。潰すぞ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
京楽のものはパンツごしからも分かるようにビンビンだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
京楽の硬いものを踏みつぶして、浮竹は水を桶で組むと京楽をベランダに立たせて水をぶっかけた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「うーん、いい温度。火照った体には最高だね！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
パンツをいそいそと脱ぎだすので、浮竹はベランダに鍵をかけた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ノンノン、寒いよ浮竹」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
やっと本心を出した京楽を、罰だと３０分くらい放置してから部屋に入れてやる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ちなみに、濡れた体を頭にかぶっていた浮竹からもらったパンツでふいて、ベランダという狭い空間でスクワットしていたので、体は寒いというよりあったかくなっている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ふう。やっぱ室内が落ち着くね」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「パンツはいて服を着ろ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「うん」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「やけに素直だな？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
パンツをはいて院生の服を着る京楽に、浮竹が不信がる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「クリスマスにはサンタさんがくるんだよ！ボク、すごくエッチな浮竹が欲しいって頼んでおいた」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ゴン。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
浮竹は、京楽の頭を殴る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「浮竹も、サンタさんにお願いしなよ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「サンタなんていない」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ええ！いるよ？毎年ボクのお願い聞いてくれるもの」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「だとしても今年は無理だな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「サンタはいるんだから！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あー、はいはい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
京楽の願いがありふれた‥‥‥‥たとえば新しいマフラーが欲しいとか、そんなものだったら叶えてやろうと思っていた自分の甘さを痛感する浮竹。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
変態には、何もなしでいい。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ふと、思い出して浮竹はごそごそと押し入れを漁る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あった」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
それは、浮竹の両親が、夢見が悪い時に使えばいい夢が見れるともらった謎のきのこだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
妖しい色をしていたし、干からびているが、その日の夕食に京楽の分にだけ混ぜて食べさせた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ああん、激しいよお、浮竹。アハン。イヤン」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その日の夜、すごい声を出す京楽が嫌で、浮竹は京楽を簀巻きにしてベランダに放りだした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「いい夢見てるんだろうな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
次の日、京楽は生き生きとしていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ただし、頭にきのこが生えていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
浮竹は、つくづく両親からもらったきのこを食べなくて正解だと思った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「いやぁ、昨日の浮竹派激しかったねぇ。抜かずの５回だよ。いきまくりで」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「それ、夢だからな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「いい夢だったなぁ。サンタさんはやっぱりいたんだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「はぁ。もう好きにしろ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
浮竹は、ため息をついて悦に浸っている京楽を放置して、朝食を食べに学院の方に行く。京楽がそれに気づいて、慌てて追いかけてくるのであった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
</description> 
      <link>https://arialira.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%81%95%E3%82%93</link> 
    </item>
    <item>
      <title>黒猫と白猫の亜人６６</title>
      <description>「京楽、苦しい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「がんばって。あんまり傍にはいられないけど、早く治すためにもよく寝て、薬のんでね？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
浮竹は、インフルエンザにかかっていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
もともと恋次がひいていたのが白哉にうつり、白哉から浮竹にうつった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
京楽はインフルエンザがうつるといけないので、浮竹は白哉の屋敷で面倒を見られていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
浮竹は高熱を出し、医者に診てもらい、解熱剤をもらった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
朝のお粥のあとに白湯と一緒に飲んだが、まだ熱が高い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
昼も少しだけお粥を口にして、解熱剤を飲んでやっと４０度近くあった熱が３８度くらいになったが、まだ体温が高い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
白哉はもう回復していて、同じインフルエンザにはもうかからないので、浮竹の傍にいてくれた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「白哉、俺は死ぬのかな？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「兄は、この程度では死なん。ただのインフルエンザだ。栄養をとって薬を飲んで安静にしていれば、１週間もあれば完治する」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「京楽に会いたい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「京楽はインフルエンザにかかっていないので、うつる可能性があるから、治るまでは少しだけの面会しか無理だ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「白哉、遺書を書きたい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「何を弱気な。案ずることはない。眠れ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
白哉が浮竹に眠剤を飲ませて、眠らせると浮竹は静かに眠り始めた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「猫の亜人故か、人の病気にかかると大変だな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
白哉はすぐ治ったが、恋次もだが浮竹も治るのが遅い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
猫の亜人を診れる医者にも診てもらって、シロップの薬をもらった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「白哉、面倒をかけてすまん」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「気にすることではない。私からうつってしまったのだ。私が詫びるべきだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「白哉も好きでなったわけじゃないだろう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あのアホ恋次が悪い」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
浮竹は、熱が微熱まで下がり少し元気が出てきたのか笑った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
食事も粥ではなく、普通の食事がとれるまで回復した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ただ、まだ喉の痛みと咳と微熱があるので、あと３日は休養をとる必要がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
それを京楽に伝えると、京楽はずっと会えなくて心配していたので、安堵した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ああ、よかった」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
猫の亜人は猫風邪もひく。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
猫風邪はすぐに治るが、インフルエンザとか人の病気はなかなか治らない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
やがて予定より３日遅く、１０日経って浮竹は完全に回復し、京楽と一緒に住んでいる一軒家に戻る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ただいま、京楽」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「おかえり、浮竹」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
まだ病み上がりなので無理はさせれなくて、京楽はしっぽりを我慢する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうそう、３日くらい前に魔王の君が遊びにきてたよ。君がインフルエンザだって聞くと、寂しそうに去っていってしまったけど」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「もう治ったし、魔王城まで行こうかな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうだね。元気になたって知らせないとね」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
浮竹と京楽は魔王城に来ていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「魔王の俺！元気になったぞ！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
『お、白猫の俺！インフルエンザはもう大丈夫なのか？』&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ああ。すっかりよくなった」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
『浮竹ってば、君と会えないからすねちゃってね』&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幽鬼の京楽の言葉に、魔王の浮竹は赤面しながらも浮竹を抱きしめる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
『猫の亜人にとって、人の病気は重症になりやすい。健康でいろよ？』&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ふふ、くすぐったい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
浮竹は猫の姿になって、魔王の浮竹に抱かれる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
京楽も猫の姿になった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
『新作のチュールがあるんだよ。食べる？』&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幽鬼の京楽がチュールを差し出すと、浮竹と京楽は交互にチュールを食べた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「いい味がする。うまい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「今までにない味だね。おいしいよ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チュールを二人で３つ食べたあとは、水分の多いウェットフードをもらい、浮竹と京楽は魔王の浮竹でおもちゃで遊んでもらった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
猫らしく機敏に動く姿は愛らしい。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「にゃ！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「にゃにゃ！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ボールを追いかけて、走りまわる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
浮竹は見た目がまだ生後４か月くらいの子猫なので、余計に愛らしい。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
京楽はやや大きめの黒猫だ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
いっぱい遊んでもらった後は、昼寝をする。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
魔王の浮竹と幽鬼の京楽も昼寝をした。その膝の上で丸くなって、浮竹も京楽も眠る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
猫生は食べて寝て遊んで、愛されてはじめて幸せになる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
猫の亜人は人の姿になれるので、猫にはない娯楽を楽しめるが、猫でいる時間も多いので、猫人生を謳歌中であった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
１日１５時間は寝るので、たくさん昼寝をする。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
魔王の浮竹と幽鬼の京楽は、二人を起こさないように気をつけて、仕事やら花の世話やらに出かける。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ワハハハハ！我は悪魔王猫サタンなり！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
いきなり魔王城に降臨した猫のサタンが、魔王の浮竹と幽鬼の京楽を困らせた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「おいしい味のチュールやらキャットフードを開発していると聞いた。苦しゅうない、我もその味を吟味してやろう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
『偉そうだね』&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
『帰れ』&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「な、なに！？我にご飯を食べさせない気か！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
『このまま放置したらうるさそうだし、仕方ないね』&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
『食べたら帰れよ』&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そう言われて、新作のキャットフードとチュールを食べて、お土産によこせと言い出すサタンを、浮竹と京楽がなだめる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ボクらがお土産に持って帰ってあげるから」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あまり騒ぎをおこすなよ？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「むううう。我にお土産をよこさぬのは許しがたいが、何せ我は猫の体。人の体をもつお前たちに新作のキャットフードとチュールを頼むぞ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
サタンはワハハハハと笑って白哉の家に戻っていく。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
どうやって来たのかと思うと、魔王城にこれる札を１枚勝手に使ってしまったようであった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
浮竹と京楽は、今ではお札なしで魔王城にこれる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
お札を安易に使わせぬように、厳重に管理しようと思う浮竹と京楽だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
</description> 
      <link>https://arialira.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E9%BB%92%E7%8C%AB%E3%81%A8%E7%99%BD%E7%8C%AB%E3%81%AE%E4%BA%9C%E4%BA%BA%EF%BC%96%EF%BC%96</link> 
    </item>
    <item>
      <title>黒猫と白猫の亜人６５</title>
      <description>ぴよぴよ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
木が切られて、その木に巣を作っていた鳥のヒナが保護された。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
アニマルレスキューの血が騒ぐ浮竹は、鳥のヒナを襲いたくなるのを理性で制して、小鳥のヒナ５羽を保護した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「エサは‥‥ミールワームパウダーと、泡玉、その他栄養剤の入った粉を水で溶かしたものでいいか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「浮竹、本当に兄が育てるのか？ヒナの食事は大変だぞ？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「大丈夫だ。いざとなったら京楽がいる！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その京楽は、ヒナを食べたそうにじっと見ている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「京楽、よだれ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「はっ。ボ、ボクは別に食べようなんて思ってないよ？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「当り前だ。食べたら１か月禁欲だ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
白哉の許可ももらい、浮竹は小鳥のヒナを５羽を自分たちの一軒家で保護して飼うことにした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒナたちは２時間おきにエサをねだってピヨピヨ鳴く。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
はじめは元気だった浮竹も、２時間おきというサイクルに疲れてきて、京楽が午後の２時から日没まで面倒を見てくれた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「野生の小鳥だからな。野生に帰すのがベストだろうが、人の手で育てられたら野生に戻れないかもしれないな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そこらへんは、白哉君がなんとかしてくれるんじゃないかな。野生動物の保護もしてるみたいだし。野生に戻す訓練とかしてくれると思うよ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうか！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
浮竹は顔をぱぁぁと輝かせて、日が暮れて眠ってしまったヒナたちの体温が下がらないように、魔道ヒーターでヒナたちの寝床を温めた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「元気になれよ、ピヨ太、ピヨ助、ピヨ一郎、ピヨ次郎、ピヨ座衛門」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「多分、メスも混じってると思うけど」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「小鳥の性別の見分け方はプロでも難しいんだぞ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「まぁ、そうだね」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
浮竹と京楽は、その日早めに就寝した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
小鳥のヒナたちは、朝の６時にはピヨピヨと元気よくエサをねだりだす。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
浮竹は寝ぼけながら、５羽のヒナたちにエサをあげていく。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
浮竹と京楽は猫の亜人で、睡眠時間が１５時間と人より長い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
昼寝もしたいが、ヒナの世話があるので深く眠らず、２時間ごとに起きて浮竹はヒナにエサをあげた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
京楽は浮竹が疲れたら交代して、ヒナにエサをあげる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
はじめは羽毛も生えていなかったヒナたちは、１週間もする頃には羽毛がはえてきて目もあくようになっていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
だんだんかわいくなっていくヒナに、浮竹はメロメロだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
２週間が経つ頃には、巣立ちを迎えていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一軒家の中を自由に飛び回るが、浮竹を親と思っているので、浮竹の肩に止まってヒナたちはエサをくれとピヨピヨなく。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
浮竹は食欲おおせいなヒナにたくさんのエサをあげて、肩にふんをされるが、ティッシュでちって、頭にふんをされても怒らない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
完全に親モードに入っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「浮竹、ボクと全然シッポリしてくれない‥‥‥‥」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ヒナたちがいるんだぞ！シッポリなんてできるか！シッポリしようとしたら１か月禁欲だからな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そう言って、生後３週間になってエサ箱から自分でエサをとれるようになった小鳥の５羽を連れて、魔王城に遊びに行った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ぴいぴぃ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
『なんだ、小鳥か？どうしたんだ』&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ヒナから育てたんだ。巣があった木が切り倒されて、ヒナたちが放り出されて、親鳥がいなくなってしまってな。保護して育てた」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
『へぇ。ああ、でもボクが近くにいくと逃げてしまうね』&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幽鬼の京楽を警戒して、小鳥は浮竹の肩の上で警戒音を出す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「少しずつ慣らせば平気だと思うぞ？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
『この小鳥は、ルリスズメだな。色が綺麗だ』&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「だろう。俺の愛情いっぱいに育った、かわいい子たち」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
『放鳥はするのかい？』&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「今のままだと、野生に戻せないから魔王城から帰ったら、白哉に預けて、野生に戻す訓練を受けさせて、放鳥するつもりだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ちょっと寂しくなるね」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
京楽も、愛情を注いだので小鳥たちがいなくなるのは寂しい。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
しかし、小鳥たちに巣立って放鳥しない限り浮竹としっぽりできないので、心の中では早く出て行けとか思っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
『黒猫のボク、心の声が顔に出てるよ』&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
『まさに欲求不満ですって顔だな』&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
くすくすと、魔王の浮竹と幽鬼の京楽にからかわれて、京楽はそんなに顔に出てるだろうかと鏡を見るが、どうにも分からない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「京楽の色欲がよくもったと思っている。まぁ、小鳥がいる間にしっぽりしようとしたら１か月禁欲って言ってるしな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
『ふふ、大変だね？』&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
『１か月か。性欲のある黒猫の京楽にはきついだろうな』&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
魔王の浮竹と幽鬼の京楽は、小鳥たちのために浅い水を入れた容器と、エサになる果物をいれた皿をもってきてくれた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ぴいぴい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
みんな、思い思いに水浴びしたり、水を飲んだり、果物をつついたりする。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルリスズメは雑食だが、果物を好んで食べる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ぴいぴい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
慣れてきたのか、幽鬼の京楽の肩に小鳥が止まった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
『わぁ、かわいいね』&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「それはピヨ太だ。額に青い羽のラインがあるのがピヨ座衛門。そっちがピヨ助、尻尾が少し赤い子がピヨ一郎、一番大きく鳴くのがピヨ次郎だ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
浮竹は、ちゃんとヒナの時から小鳥の見分けができていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
みんな一緒に見えるが、何気に個性があって、羽根の色も微妙に違うくて、それが幽鬼の京楽には面白かった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
しばらくじーっと眺めていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
『ふふ、小鳥と触れ合えるのって初めてかも』&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「俺たちの魔力に慣れていたからな。幽鬼の京楽の魔力にも慣れてきてるんだろう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
『かわいいね』&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ぴいぴいと鳴く小鳥たちは、幽鬼の京楽が差し出した指に止まる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ご褒美に、フルーツを与えると、ピイピイと声をだしてもっとよこせと催促する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そんな様子もかわいかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
エサを食べ終えて満足した小鳥たちは、浮竹と京楽の肩に止まる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
『ボクたちも、お茶にでもしようか』&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
『フルーツタルトだから、小鳥たちも食べるかもな』&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幽鬼の京楽がもってきたフルーツタルトを、ピヨ太がちょっとだけ食べて、あとは普通の皿にもられたフルーツをついばむ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
みんなぴいぴいと鳴いていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
『ふふ、賑やかな茶会だね？』&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
『そうだな。小鳥が集まることなんてないからな』&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「魔王城から帰ったら、お別れだからな。今のうちにかわいがっておく」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
浮竹は、名前もつけた小鳥たちとのお別れを少し悲しむ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
でも、新しい旅たちを祝福してやらないといけない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
独り立ちして、番を見つけて家族になって子孫を残していくのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
魔王城から白哉の家に戻ると、小鳥たちは篭に入れられて、野生に返すためのリハビリ施設に連れていかれることになった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ピヨ太、ピヨ助、ピヨ一郎、ピヨ次郎、ピヨ座衛門元気でな！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
浮竹は涙をだーーーっと流しながら、３週間面倒を見てきた小鳥たちとの別れをすます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
京楽も少し悲しかったが、やっとシッポリできると、浮竹を押し倒してあまりにも急すぎるので、殴られるのであった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
</description> 
      <link>https://arialira.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E9%BB%92%E7%8C%AB%E3%81%A8%E7%99%BD%E7%8C%AB%E3%81%AE%E4%BA%9C%E4%BA%BA%EF%BC%96%EF%BC%95</link> 
    </item>
    <item>
      <title>稀人と皇太子8</title>
      <description>苺花が１０歳になった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は２９歳に、ルキアは２８歳になっていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
だが、ルキアの見た目は未だに１６歳くらいの少女だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
有翼人の寿命は２００年と人より長く、また若い時間が多い。一護が確実に年齢をとっていくのを、ルキアはどこか悲しみの心で見ていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そんな顔すんなよ。今日は、苺花の誕生日パーティーだろ？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
国をあげての祝い事になっていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
時期女帝である苺花は、幼い頃から帝王学を学ばされており、剣術や魔法も教えられていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアは、歌声を媒介に魔法のようなものを使う。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は、回復魔法が得意だ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
苺花は、その二人のどれとも似ていない、水の魔法が得意であった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ちなみに、剣術は京楽に、魔法は浮竹から学んでいた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
浮竹と京楽は、ルキアと共に、このソウル帝国の行く末を見守るであろう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「父上、母上、ご機嫌麗しゅう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
レディーとしてのマナーがついた優雅なお辞儀をされて、一護もルキアも親ばか全開で、にまにまする。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「苺花、プレゼントだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護が、大きな布で隠されていたものの布を取り去る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「わぁ、小鳥さんだ。綺麗」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
赤、青、黄、緑の虹色の羽根をもつ、小鳥だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
希少種で、手に入れるのに苦労した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「大切にするね、父上」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「苺花、私からはこれだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアが渡したのは、お揃いのマフラー、手袋、上着、耳当てというもうすぐくる冬のための装いだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「母上、ありがとう！今年の冬は寒くなりそうだから、大切に使うね？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソウル帝国の冬はけっこう厳しい。マイナス１０度まで下がる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ストーブは欠かせなくて、魔道ストーブが人気だった。魔導士たちがこめた魔力で動く、自動式のストーブだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
魔道ストーブが流通しはじめて、火事がぐんと減った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
暖炉もまだ生活に欠かせなかったが、魔法でない火を使ったストーブのせいで火事が昔はよく起こった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ルキア、愛している」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「一護、私もだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアと一護は、今日も幸せだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は、皇帝という立場上、他に４人の夫人がいたが、一護に愛されなくても平気で、子を成してそれぞれ故郷に報告などに戻っている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
皇宮で、一護とルキアが二人きりになるのは久しぶりであった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「抱いていいか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「いちいち聞くな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアと一護は、キスをして互いの服を脱がせあい、一護はルキアの秘所に舌をはわす。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「んあ！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
くちゅくちゅと音がして、一護はルキアの陰核をきゅっとつまみあげると、ルキアはびくんとオーガズムでいく。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「んああ、そこはだめぇ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ルキア、挿入れるぞ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あああん！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
久し振りにルキアの中を堪能する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
もちろん避妊用にコンドームをつけている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ひあああ！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアのＧスポットをごりごりと抉って、一護はコンドームの中に精液を出す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あ、もっとお」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアの求めに、一護も応じる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ルキア、愛してる」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あああ、一護、ひああ！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
秘所はびしょびしょに濡れて、一護のものを締め付ける。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「く、またいく‥‥‥‥」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は、コンドームの中に２回目の精子を出していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
本当なら、生で交わりたいが、もしもルキアが子を妊娠したら、ルキアは出産の時命を落とす。なので、堕胎するしかない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
堕胎自体も危険なので、一護は終わった後に念のためアフターピルをルキアに飲ませた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ふふ、一護は私のことが相変わらず好きだな？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ああ、そうだよ。俺はいつでもルキアが一番だ。他の夫人を愛してないわけじゃないが、一番はルキアだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアは安堵したかのように、眠りにつく。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護には、今子供が５人いる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
苺花の他の４人は、４人の夫人との間にできた子だった。４夫人は、それぞれの国で我が子を皇帝にしろと言われているだろうが、ルキアと一護の絆のように、一護との間に見えぬ絆ができていて、自分の子を次期皇帝にしろという夫人はいなかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアは、元々前の第２夫人、第３夫人がいたので、今の４夫人がいる暮らしに慣れていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
何より、今の４夫人はルキアと苺花に危害を加えない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
４人の夫人とルキアも仲良くやっていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアの金色の羽根を身に着けると、金運があがるとかいうデマが一時期流れ、ルキアは羽根を欲しいといってくる人間が多すぎて、一時隔離されていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
匿われたのは元後宮で、４夫人たちが世話をしてくれた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そんなこともあって、ルキアと４夫人たちは仲がいい。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は、そんな正妃であるルキアと４夫人と５人の子に囲まれて、幸せだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
５人の子のうち３人が女児で、苺花は婿を迎えるとして、他の二人の女児の嫁入り先を今から考える羽目になる。すでに１０件ほどの縁談の申しこみがあった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護はうなりながら、とりあえず婚約者を決めるのだが、婚姻は我が子の自由を尊重する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は帝国でも、代々の皇帝でも一番平民の家臣を有し、小学校中学校高校までの学校を建てた。希望する者には、大学までの道を用意した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
奴隷制度を撤廃して、北に大きな金の鉱山を発見し、西にはサファイアとダイヤモンドの鉱山も発見して、ソウル帝国は富に満ち溢れ、黄金期を迎えるのであった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　　　　　　　　　　　　　　　　　fin&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
</description> 
      <link>https://arialira.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E7%A8%80%E4%BA%BA%E3%81%A8%E7%9A%87%E5%A4%AA%E5%AD%90%EF%BC%97</link> 
    </item>
    <item>
      <title>稀人と皇太子7</title>
      <description>苺花が３歳の誕生日を迎えた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は、国を戦争に巻き込まないために、ルキア以外にもまた妻を娶っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
４人の妻を新たに娶り、エイリッヒ帝国第３皇女エルレイン、ユバッハ王国第１王女メルリーナ、アステア王国第２王女ヒス、リアト公国第２公女ユーリ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は、従順な姫だけを娶った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
かつての第２夫人と第３夫人は、ルキアを殺そうとしていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そんなことが起きないように、ルキアが正妃であり、その身に何かが起こった時、もう正妃はいらないと決意した。４人の新しい妻たちは、一護と関係をもち、子が産まれも従順で、自分の子たちが皇帝の座につけないことを少し嘆いたが、苺花を害するような様子を見せず、苺花には３人の妹と弟ができた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ルキア様、おはようございます」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ああ、おはようエルレイン」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
第２夫人のエルレインは、ルキアのことを姉のように慕っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「浮竹様と京楽様は？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
エルレインは、一護の妻であるが、浮竹と京楽のことが大好きで、よく一日中一緒にいた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
第３夫人のメルリーナは読書が大好きで、時間があれば図書館に入り浸っている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
第４夫人のヒスは、剣が得意でルキアの身の回りを守り、騎士団の正式な騎士団長になっていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
第５夫人のユーリは、料理が得意でよく厨房を乗っ取って、故郷の料理を一護やルキア、他の夫人たちにふるまった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
第１夫人であり、正妃であるルキアとは皆仲がよく、苺花も実の娘のようにかわいがってくれて、ルキアも一護も安心だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアは、その年２１歳になろうとしていた。一護は２２歳だ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
まだまだ若く、子を望む民の声も大きいが、有翼人の稀人であるルキアにとって出産は命を削る行為であり、次に子を産めば確実に命を落とす。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
なので、一護はルキアを抱く時必ず避妊して、念のためにアフターピルを飲ませた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その年、ルキアは有翼人の里に一時戻ることが決まっていた。一護もついていく。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアの義兄である白哉に会いにいくためだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
白哉から動くには、騎士団を派遣して身を守りながら来てもらう必要がある。有翼人は美しいので奴隷商人が奴隷にとやってくるので、有翼人たちは人では登れぬ崖の上に家を作り住んでいた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアは、奴隷にされてこの国では亜人の奴隷売買は禁止されているため、困った奴隷商人がまだ皇太子であった一護に献上した奴隷の一人であった。他にも、浮竹と京楽もルキアと一緒に保護された。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「さて、行くか」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「久しぶりに兄様に会える。苺花を連れていけないのは残念だが」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアと一護は、厳重は警備の元馬車を走らせて、１週間ばかりで有翼人の里についた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「兄様！！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアが馬車を飛び降りて、崖の上にある義兄の白哉の住む大きな館に翼で飛んでいく。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ルキア？そなた、どうしたのだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「一護も一緒です。一時ですが、里帰りが許されたのです。兄様に報告があるのです」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「なんだ、ルキア」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
白哉は、ソウル帝国に来た時から外見が変わっていなかった。それはルキアも同じで、有翼人の寿命は大体２００年。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
若い姿の時間が長く、いずれ一護と死別するとは分かっていても、ルキアは一護との間に愛の結晶を残したし、一護の傍で生きていこうと思っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「一護との間に子が生まれました。苺花といって‥‥‥」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ルキア、稀人のそなたは出産は命を落とすに等しい行為なのだぞ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「分かっています。それでも、一護の子を生みたかったのです」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうか」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「よお、白哉」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護が、他の有翼人に崖下から引き上げてもらい、義兄となった白哉に挨拶する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「兄は、ルキアを幸せにしていてくれているようだ。私からも、礼を言う」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あー、そういう堅苦しいことは抜きで。１週間くらい世話になるけど、いいか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「兄の衣食住は保証しよう。兄の護衛は里に入れることはできぬが、食料と水は渡そう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あ、まじ？助かる。キャンプとかちゃんと予定たててたし、食料ももってきてたけど、保存食だから味気ないからな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
里に入れぬ近衛騎士たちは一護とルキアの身を案じていたが、有翼人が思っていたよりも親密に接してくれるので、二人とも大丈夫だろうと、キャンプ地を決めて、肉や野菜など新鮮な食料をもらって喜んでいた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「俺は、ルキアを愛している。だけど、俺は人間だ。ルキアとずっと一緒にはいられねぇ。俺の死後は、白哉、お前に任せていいか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「よかろう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキア、一護と白哉のために猟に出かけていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ルキアとの間にできた子の名前は苺花」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ルキアから聞いた」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ああ。でも、有翼人の翼はなくって、人間らしい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「有翼人は、他の亜人や人間との間に子を作れるが、生まれてくる子は相手の種族の子になる」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうなのか。ルキアには辛いかもしれないけど、自然に任せれば苺花のほうが先に死ぬってことか」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうなるな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
白哉は静かに言う。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうなった時、ルキアは里に戻そうと思う。苺花はソウル帝国の女帝になるから、里には行けないし人間だ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「うむ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「兄様、一護、ただいま。立派ないのししをとってきたぞ？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「今日は、ルキアの里帰りでもあるし、宴にしよう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「兄様」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その日、有翼人たちは里から出て、一護の近衛騎士たちとも交流して食べて酒を飲んだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
酒を飲みすぎて、一護は記憶が吹っ飛んでいた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
起きると、ルキアと裸で寝ていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「うわ‥‥‥やべぇ、避妊してねぇ！ルキア、ルキア！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ん？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「俺たちやっちまったのか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうみたいだな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「やっべぇ、避妊してない。もし子ができたら、辛いだろうがおろす」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そう簡単に子はほいほいできぬ。有翼人と他種族との間には、子ができにくい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「え、そうなのか。でも、苺花生まれたじゃないか」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアは頬を染める。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「その間に、何度貴様に抱かれたと思っているのだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ああ、それもそうか」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護も冷静になって、衣服を着てルキアにも衣服を着せる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
結局、その一夜限りでは子はできず、一護は安心した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
子を生めば必ずしも幸せになるとは限らない女性を、一護はルキアから学んだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
やがて里帰りが終わり、ルキアは白哉と涙を流しながら別れを告げて、一護とルキアはソウル帝国に帰還するのであった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
</description> 
      <link>https://arialira.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E7%A8%80%E4%BA%BA%E3%81%A8%E7%9A%87%E5%A4%AA%E5%AD%90%EF%BC%96</link> 
    </item>
    <item>
      <title>稀人と皇太子6</title>
      <description>ルキアが、一護の正妃になって半年が経とうとしていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
付き人は相変わらず浮竹と京楽だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ルキアちゃん、最近あんまり食べてないね？気分悪いんじゃないの」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうなのだ、京楽殿。何かの病気であろうか」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「朽木は、前回の妊娠の時にはつわりなかったからな。子ができたんじゃないか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「それは真か、浮竹殿！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアは目を輝かせる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「多分おめでただ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「一護のところに行ってくる！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアは、与えられた正妃の寝室を飛び出して、一護の元に駆け付けた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は忙しかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
前に抱かれたのは３カ月前だ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
父の皇帝である一心が、病気のため退位することが決まり、一護が皇帝になったのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
それまで政治を父に任せていたが、いざ統治する側になるといろいろと大変だということを、骨身に染みて感じた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
父は、妹たちに甘くアホだったが、よい皇帝であった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護もそれを見習い、大臣や家臣たちと会議を開いていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「一護」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「どうしたんだ、ルキア。今は会議中で手が離せねぇ。なんか緊急の要件でもあるのか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「その‥‥また、子を懐妊したのかもしれぬのだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ざわり。大臣や家臣たちの顔に喜びの感情が浮かぶ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「皇帝陛下、今日はもうお休みを。ルキア様を一刻も早く、医師に診せるべきです」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「え、ああ、わりぃな。後のことはお前たちに任せる。大事な決定事項は俺に知らせてくれ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護はルキアをお姫様抱っこすると、医師の元に連れていった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「おめでとうございます。ご懐妊です。３カ月ですね」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「３カ月前、最後に抱いたのがその時か‥‥‥」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は、ルキアの頭を撫でまくって髪をくしゃくしゃにする。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「でかしたぞ、ルキア！未来の皇帝だ！今度こそ、無事に生まれるように祈ろう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ああ、一護。もう、暗殺者や毒はごめんだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は、妻として娶れといってくる他の国との縁談を断って、ルキアだけを愛していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアも、そんな一護を愛していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
二人の絆は強固なものになっており、そこに有翼人の稀人である亜人との差などないようであった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアのお腹は、時間と共にゆっくりであるが膨らんでいった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
心なしか、あまりない胸も大きくなっていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
やがて、９カ月が経った頃、ルキアは陣痛を訴えた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
生まれるには１０月１０日かかる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
またもや未熟児でのお産となるが、最新の医療を取り揃えて、一護はルキアの出産に立ち会った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「うーーん」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ルキア、俺の手を握ってろ。爪立てていいから、あと呼吸を忘れずに」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
女医の手で、出産が促される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
逆子で、出産には６時間かかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
初め、へその尾が首に巻きついていたため、また死産かと思われた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
担当の女医が、何度も人工呼吸と心臓マッサージを繰り返して、赤子はこの世に誕生した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「おぎゃあ、おぎゃああ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
元気に泣く赤子を見届けて、ルキアは意識を失った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
意識を取り戻したルキアは、赤子にお乳を与えた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「名前は女の子なので、苺花にしようと思う。一護、貴様の名の響きを入れてみた」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「苺花か。かわいいなぁ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は、苺花を見て抱き上げる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そっとだぞ？持ち方はもっとこうだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「こうか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうそう、その調子だ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアは、正妃として母として、子に愛情を注ぐ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
それから、ルキアは体調を崩しがちになり、赤子の世話は乳母に任された。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
粉ミルクで育っており、熟練していた乳母だったので安心して任せられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ルキア、今日は何か食えそうか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は、毎日どんなに忙しい時でも必ずルキアの元を訪れる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ああ、一護。今日は気分がいいんだ。散歩をしたい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
長いこと臥せっていたので、足の筋力がおぼつかないので、一護はルキアを車椅子に乗せて、中庭の薔薇園までやってくる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「やあ、一護君にルキアちゃんじゃない」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「お、二人で散歩のデートか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
京楽と浮竹が、暇だというので庭師の仕事を任されていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうそう、最近やっと青い薔薇が咲いたんだ。朽木にあげよう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
浮竹が、青薔薇の一本をはさみで切って、ルキアの髪に飾る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ありがとうございます、浮竹殿。京楽殿も元気そうで何よりです」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ルキアちゃんも、早く元気になりなよ？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「はい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は、ルキアを中庭のテーブルのある場所の椅子に座らせて、午後の茶の時間をもうけた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「菓子はいろいろあるから、好きなのえらべ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「すまん、一護。有翼人の稀人にとって、出産はとても危ういものなのだ。こうして今回は助かったが、次回はもう産めぬ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「まじか。でも問題ねーよ。今の俺たちの子の苺花は無事に育ってくれている。ルキア、今後もお前と抱くけど、ちゃんと避妊する」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「すまぬ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「お前の命が第一だ。失いたくない」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「一護、苺花は女児だ。この帝国では、女児は女帝になれない」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そんな心配する必要ねぇよ。俺はこの国の皇帝だぜ？法律なんて変えちまえばいいんだよ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護の言葉に、ルキアは安心する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
苺花は、将来女帝として生きていくことになるのだった。</description> 
      <link>https://arialira.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E7%A8%80%E4%BA%BA%E3%81%A8%E7%9A%87%E5%A4%AA%E5%AD%90%EF%BC%95</link> 
    </item>
    <item>
      <title>稀人と皇太子5</title>
      <description>シリア第３夫人が懐妊した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
国中が、祝いのムードだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は激怒したかった。シリア第３夫人を何度か抱いたことはあるが、ちゃんと避妊していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
つまりは、シリア第３夫人は不義を働いたのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は、それをシリア第３夫人がに伝えると、シリア第３夫人は一護の避妊が完璧ではなかったと言い出し、その背後にある大国のパール王国を武器に、子は一護との間の子だと言い張った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
現在、一番正妃に近いのはシリア第３夫人となった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そんな中、ルキアは気にもせず一護の寵愛を一身に受けていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアを守るため、毒見役を置いた。暗殺されないように、近衛騎士に守らせた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
それでもルキアに毒を盛る者はいて、暗殺者を仕向けてくる者がいた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シリア第３夫人と、リアネット第２夫人が犯人だと分かっているが、証拠がないので断罪することはできなかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ある日、ルキアが気持ち悪いと言い出して、一護が心配のあまり医者に診せると、ルキアの懐妊が分かった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は、喜びまくった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ますます一護はルキアを寵愛し、リアネット第２夫人とシリア第３夫人は歯ぎしりをして、ルキアを流産させようとあの手この手を使ったが、一護も愛しい妻を守ることのできない皇太子ではない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
アサシンを雇い、ルキアを暗殺しようとするアサシンを捕らえ、拷問の後シリア第３夫人の命令であると白状させてから、処刑した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シリア第３夫人は、言い逃れができると思っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
今までもアサシンをさしむけても、何も言われなかった。怒られもしなかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
それがシリア第３夫人を増長させて、シリア第３夫人は一護に言った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「正妃にふさわしいのはわたくしです。あのような汚い亜人の娘など、正妃になれません。何度暗殺者をさしむけても死なないけれど、あの娘はこの国では不要です」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
しっかりと、シリア第３夫人の言葉を魔法で記録して、シリア第３夫人は、ルキア暗殺未遂容疑で後宮の隣にある塔に幽閉された。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
リアネット第２夫人は、ライバルが減ったと喜んでいた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
リアネット第２夫人は、ルキアと仲良くしていた。けれど、影で彼女の飲む紅茶などに毒を入れていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
致死量ではなく、蓄積していくと死に至る毒であった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
毒のせいで、ルキアは体を壊しがちになり、リアネット第２夫人は高笑いを自分の部屋でしていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
きっと、もう助からない。それだけの毒を飲ませた。腹の子もおしまいだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
だが、ルキアは有翼人の稀人で毒に耐性があり、一命をとりとめてお腹の子も無事であった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
リアネット第２夫人は焦った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そして、ルキアが回復した次の日、リアネット第２夫人の部屋から毒が発見され、それはルキアが摂取していた毒と同じことが判明し、リアネット第２夫人も塔に幽閉された。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ルキア、よく頑張ったな。もう、お前を狙うやつはいなくなったからな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「一護‥‥‥‥お腹の子は、無事であろうか」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
やや膨らみ始めたお腹をさすりながら、ルキアは一護に抱きつく。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ああ、医者に診てもらったけど、お腹の子は元気だそうだ。男児だってさ。無事、産んでくれよ？もう、正妃になれるのはお前しかいないんだから」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その頃、幽閉された塔でシリア第３夫人が一護の子という男児を産んだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
家臣たちは、シリア第３夫人の幽閉を解けとうるさかった。大国のパール王国が王女であったシリア第３夫人の幽閉に激怒して、大軍をさしむけてきたのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は、仕方なくシリア第３夫人を自由にした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シリア第３夫人は、男児を抱いて、一護にあなたの子だと詰め寄った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シリア第３夫人は知らなかった。ソウル帝国の医療は最先端をいっており、一護の子であるかどうかをＤＮＡ鑑定で調べた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
結果、一護の子ではないことが分かり、シリア第３夫人は、婚姻を破棄されてパール王国に帰された。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
パール王国も、王女がまさか不義密通をしたなど思わなかった。本来なら極刑ものであるが、パール王国の王女だということで国に帰されるだけで済んだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「いろいろごたごたあったけど、ルキア、元気な子を産んでくれよ？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
悲劇は、その数日後に起こった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
国に帰されたシリア王女が、アサシンを雇って近衛騎士に守られていたのに、ルキアの腹を刺したのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
捕まったアサシンは、シリア王女の差し金であることを白状してから、極刑となった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアは１週間死の淵を彷徨う。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ルキア、しっかりしてくれ。生きろ！生き延びてくれ！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は、ルキアにつきっきりで看病した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
回復魔法をできるだけかけたが、傷が深すぎで縫うことになり、早すぎる陣痛がルキアを襲う。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
生まれた男児は、死産であった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
未熟児すぎて、助けられなかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は涙を流して、本来愛に包まれて生まれてくるべきだった赤子の遺体を抱いて、火葬した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「一護‥‥‥」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ルキア！やった、峠をこえた！ルキア、生き残れ！愛している」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「一護、腹の子は‥‥」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「残念ながら、死産だった。未熟児すぎたんだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうか」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアは、涙を流した。一護も泣いた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
やがてルキアの傷が回復の兆しに向かっている頃、一護はルキアを車椅子に乗せて城下町まで連れてきた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「皇太子殿下、妃殿下、バンザイ！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「妃殿下、今回の子は残念でしたが、次こそこのソウル帝国の未来の皇帝を産んでください！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
民たちの、亜人であるルキアを受け入れる声に、ルキアが驚いていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「時間をかけていけば、亜人でも正妃になれそうだろ？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「一護‥‥‥貴様は、民に私を妃のすることに理解を促してくれていたのだな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「簡単なことだ。ルキアの名前で、福祉活動をして民に金を配ったんだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアは少し複雑だったが、一護の夫人はもうルキアしかいない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この後に何人夫人を娶っても、一護はルキアだけを愛してくれるだろうと思った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソウル帝国ちょうど３００年の夏。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
朽木ルキアは、黒崎一護の正妃となった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
</description> 
      <link>https://arialira.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E7%A8%80%E4%BA%BA%E3%81%A8%E7%9A%87%E5%A4%AA%E5%AD%90%EF%BC%94_4087</link> 
    </item>
    <item>
      <title>稀人と皇太子４</title>
      <description>一護とルキアの婚姻が半年後に決まった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
問題は、正妃となれるかであった。亜人である有翼人のルキアは、正妃でなくともいいと言うので、ひとまず第一夫人として一護と婚姻することになった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアは幸せを手に掴んでいた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護に毎日愛されていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
浮竹や京楽もお祝いしてくれた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ある日、一番の障害となる一護の正式な婚約者、パール王国の第一王女リアネットが訪問してきた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「一護様」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「リアネット姫」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は、リアネットと１週間親密に過ごした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアは距離を置いて会いに行きたくないと我儘をいうが、一護がルキアをリアネットと会わせた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「朽木ルキア。俺の第一夫人で、正妃になる予定だ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あら、亜人の正妃なんておかしなこと。一護様の正妃になるのは、私と決まっているはず」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「お前を正妃にはしない」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「一護様？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
リアネットは、怒り出す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「国同士のために、婚姻はするが第２夫人だ。正妃はルキアだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「正妃は私のためにあるようなものでしてよ？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
リアネットの性格を、一護は嫌っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
本当なら婚姻もしたくない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「第２夫人でも不満があるというのなら、婚約を破棄する。たとえ戦争になっても」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「仕方ありませんわ。第２夫人になりましょう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その日から、ルキアの食べ物に毒が盛られたり、暗殺者に襲われそうになるという事件が頻発した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
リアネットの故郷であるパール王国は暗殺者、アサシンのギルドがある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
リアネットの仕業であるだろうが、証拠がないので一護はいったんルキアを閉ざした後宮に入れて匿う。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアの姿がなくなり、リアネットは一護の正妃のようにふるまった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
まだ、婚姻もしていないのに。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
やがて半年が経ち、一護は後宮に隠していたルキアと正式に婚姻した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
亜人の第１夫人など聞いたことがないと、最初は民たちも訝しんだが、ルキアが癒しの唄を歌うと皆魅了されて、ルキアのことを悪く言う者も少なくなった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
リーンゴーンと鐘が鳴る中、純白のウェディングドレスを着たルキアは美しかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
背中の金色の翼は美しく、ルキアは羽ばたいて一護の元に向かう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアの付き人には浮竹と京楽がいた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「今この時をもって、朽木ルキアを俺の第１夫人とする」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は声高々に宣言して、リアネットはやられたと歯ぎしりをした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアを捨てたと、リアネットは思っていたのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
まさか、閉ざされた後宮に匿われていたなんて。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そういえば、一護はたまにどこかに消えていた。ルキアと会っていたのだろう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「一護様、私とも結婚してくださいましね？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その１か月後、一護はリアネットを第２夫人として娶った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
まだ正妃は決まっていなかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は、ルキアだけを愛したかったが、隣国のシドニア帝国は軍事力が強大で、一護のいるソウル帝国と和平条約を交わす代わりに、第２王女のシリアを娶れといってきた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は、国のために仕方なくシリア王女を第３夫人として娶る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
正妃争いは、誰が次の一護の子を産むかで決着がつきそうだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は、リアネットもシリアも抱いたが、避妊しているなど彼女らは気づいていなかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は、ルキアを抱きたいと言った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「わ、私を？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうだ。子を産んで、国母になり正妃となるんだ。今日、お前を抱くぞ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアは、リアネットとシリアを抱いた一護を、それでも愛しているのでただ黙認していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
やがて自分の番がくると、パニック状態になる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「わわわ、私が一護に抱かれる！？子は亜人だぞ！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ルキアちゃん、落ち着いて」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「朽木、落ち着け」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
京楽と浮竹に宥められて、ルキアは少し落ち着く。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その日の夜、ルキアは一護に抱かれた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「んっ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
優しい口づけはいつものこと。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
深い口づけも、今まで何度ももしてきた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
でも、抱きつかれることはあったが、それ以上のことはされていないので緊張でがちがちだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ルキア、体の力抜け」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そ、そうは言われても」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ほとんどんない胸をもまれる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「んあっ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「いい表情。すげーそそる。リアネットとシリアを抱いた時、お前を想像して抱いてた」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は、ルキアの秘所に指を入れる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ひあう！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
天上のＧスポットをぐりぐり刺激されて、ルキアはいっていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あああ、頭が真っ白になった。なにこれ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「女はオーガズムでいくからな。絶頂だ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「絶頂？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は、ルキアを優しく抱いた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
とろとろになるまで愛撫して、いよいよルキアの中に挿入る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「んあ、いたっ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ごめん、ちょっとだけ辛抱してくれ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
男のものを受け入れたことのないルキアの秘所は狭く、ルキアは小柄で華奢な体をしているため、一護のものを受け入れるのは大変だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ぶちっと音がして、ルキアの秘所から血があふれ出す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「一護、血が！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「処女膜が破れたんだ。大丈夫、優しくするから」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は、ルキアの快感ばかりを探ってセックスする。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ああああ！！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアは何度も絶頂を経験して、しまいには潮を吹いていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ん、俺もルキアの中に出すぞ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あ、一護、愛してる」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「俺も愛してる、ルキア」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護の子種を直に幼い子宮に注ぎ込まれて、ルキアは満足そうに眠りに入っていく。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ルキア、国母になれ。子ができるまで、何度でも抱いてやる。子ができた後も抱くけどな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は、ルキアの頬を撫でて、その黒い髪をいつまでも撫で続けていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
</description> 
      <link>https://arialira.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E7%A8%80%E4%BA%BA%E3%81%A8%E7%9A%87%E5%A4%AA%E5%AD%90%EF%BC%94</link> 
    </item>
    <item>
      <title>稀人と皇太子３</title>
      <description>ルキアは、後宮の寵姫たちから嫌がらせを受けていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
後宮から皇宮への出入りを許されているのは、大国の姫など、１０人に及ぶ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護からもらった、ドレスが破かれていたり、クッションや枕、布団がめちゃくちゃにされている時もあった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護が初めて買ってくれたアメジストの髪飾りを壊された時、かなり頭にきたがそれでも我慢した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
我慢の糸が切れたのは、一護が寂しくないようにと、ルキアのためにくれたオッドアイの白猫の子猫が虐待されて、両目が開かず、瀕死になって見つかった時だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「貴様がやったのかあ！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「きゃああああああ。ルキアが乱心したわ！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
にやにやしていた大国の姫君は、髪を掴まれてぶん投げられて、髪が引きちぎられてとんでもない有様になっていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「一護、この寵姫が琥珀を！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
琥珀とは、ルキアが子猫に名付けた名前だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「急いで獣医のとこで診てもらおう。ルキア、癒しの唄を歌ってやれ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアは、一心を癒した歌声で歌を歌う。身動きしなかった子猫が、少し元気を取り戻した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「回復魔法もかけとくか。ああ、そこの‥‥‥ええと」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「アトランジュよ！一護様、このルキアという娘、私の髪を！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「アトランジュ、てめぇはもういらねぇ。故郷に戻れ。追放だ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「な！私の国が、黙っていないわよ！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「それでもいらねぇ。てめぇみたいな性格の女は嫌いだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は、子猫に回復魔法をかけながら、獣医の到着を待つ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幸いなことに、琥珀は眼球は無事で、癒しの唄と治癒魔法が効いていたので、１週間ほど安静に温かいところで過ごさせて、栄養をたくさんとらせたら、元の元気な姿に戻るだろうとのことだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「一護、本当によかったのか？大国の姫なのだろう？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「まぁ、本来ならルキアを処罰しなきゃいけないけどな。俺にそれができると思うか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「無理だな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアは自信たっぷりだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「にゃあああん」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
完全に回復した琥珀を抱いて、ルキアは一護と口づける。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「んっ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ああ、お前の全部が欲しい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「わ、私は」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「まだ、心の準備できてねぇよな。待つから」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「う、うむ‥‥‥‥」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアは、毎夜毎夜一護に唄を歌った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアと一護が出会って１年が経つ頃、ソウル帝国は大国の姫を追放した報復として、領地の一部がとられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護の父である皇帝の一心は、特に文句は言ってこなかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「いっそ、後宮なくすか」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一心の言葉に、家臣たちが動揺する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「しかし、一護様との婚姻は、我が国にとっての安全」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「でも、その一護の一番の寵姫を傷つけようとする寵姫のいる後宮なんていらんだろ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
こうして、一護のための後宮は閉ざされ、後宮にいた４０名にものぼる姫や貴族の令嬢、奴隷などが生まれ故郷に戻され、帰る場所のない者には一生食べていけるだけの金と一軒家を与えられて、後宮は閉ざされた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あー、すっきりしたぁ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
後宮が閉ざされて、後宮にちょくちょく顔を出さなければいけなかった一護は、その責務から解放されて自由を味わった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
後宮の寵姫たちは、あの手この手で一護に抱かれようとする。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護が眠剤を盛られるのも一度や二度ではなかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は眠剤には耐性がついているので、途中で起きて子を身籠らせる前になんとか衣服をきて逃げ出す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そんな日々を送るものだから、後宮はうっとうしい場所にしか見れなかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ルキア、お前は後宮に入れないで正解だったな。寵姫同士で毒を盛りあったりして、平気で人を殺すような女の巣だった。お前が後宮に入れられていたら、多分命はなかっただろう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「怖いな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「女ってこええぇな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「私もその女なのだが？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「お前はなんていうのか、女ってかんじがしねぇからすげえ好き。がさつで口も悪いけど、そこも好き」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護の好きという言葉一つ一つに、ルキアが赤くなる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ああ、そうだ。１週間後、お前の兄様とやらがやってくる」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「兄様が！？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「何度か打診したんだけど、亜人の奴隷狩りがやばいから、かなり延期になったけど。お前との約束、これで果たせるな？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ああ、兄様」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアはうっとりとなる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
やがて一週間後、ルキアの義兄の白哉が皇宮に招かれ、ルキアとの対面を果たした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ルキア、心配していたのだ。奴隷商人に売られ、最低の暮らしをさせられているのではないかと」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「兄様、一護はそんな人間ではありません。私を奴隷から解放し、愛してくれました。私も、一護を愛しています。一護との婚姻を認めてください」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ルキア、そなた変わったな。黒崎一護とやらに感化されたか。ルキアが望むのであれば、誰とでの婚姻も許可しよう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ありがとうございます、兄様！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアは、美しい白哉に抱きついて、しばらくの間そうしていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ルキアは、俺のな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
それを一護がべりっと引きはがして、ルキアを抱き寄せる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「貴様、兄様に嫉妬しているのか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうだ。悪いか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「いや、貴様にもそんなかわいい一面があるとはな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護はむすっとなる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ルキアの頭をわしゃわしゃして、髪をわざと乱す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「わ、一護！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ルキアは俺のもんだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一護は、ルキアと手を繋ぐ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「白哉！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「白哉君！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
同じ有翼族の稀人である浮竹と京楽も、白哉との再会を果たす。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「兄たちは、里に帰るか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「いや、ここの国は意外と居心地がよくて、掟でがんじがらめの里よりここにいたい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ボクもだね。浮竹と一緒に居れるし」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうか。では、兄らもルキアと同じく、ソウル帝国に残るのだな。私は帰るが、家族に何か渡すものや伝える言葉はあるか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「幸せにやってるって言っておいてくれ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ボクは、この古いフルートを兄に渡してほしい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「心得た」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
白哉は、数日滞在した後、有翼族の里まで戻っていった。奴隷狩りに合わぬように、護衛の騎士を何人もつけたが、何度か奴隷狩りにあいそうになったそうだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
白哉は美しい。白い翼の稀人ではない有翼人だが、美しいため奴隷にしようとする輩が後を絶たないのが現状であった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「兄様が、無事、里についたそうだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
文での知らせを受けて、帰還してきた騎士たちからも報告を受けて、ルキアは安堵する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
亜人の中でも、有翼族は見た目がいいので奴隷として需要がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その間、一護はルキアとの婚姻を目標に動いていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソウル帝国で初めて、亜人の正妃が誕生しそうなのであった。&lt;br /&gt;
</description> 
      <link>https://arialira.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E7%A8%80%E4%BA%BA%E3%81%A8%E7%9A%87%E5%A4%AA%E5%AD%90%EF%BC%93</link> 
    </item>

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