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酒に飲まれて、そのあの。

「あぎゃああああああ」

朝起きると、恋次はフルチンだった。

褥の傍に脱ぎ散らかした服が転がっていた。

問題は、同じ褥に夜着を乱した白哉が眠っていたのだ。

「もぎゃあああ、お、俺、まさか隊長に手を出してしまったのかああ!」

酒の匂いがぷんぷんしていた。

「ん‥‥」

もぞりと、白哉が寝がえりをうつ。

儚く可憐に見える白哉は、眠っている時も美人だった。

確か、3席の理吉と隊長と一緒に少し高級な居酒屋に飲みに行って、酔いつぶれて。

理吉が、俺を送っていくと言っていたところに、隊長が何か言っていたような。

だめだ。

完全に飲んで酔いつぶれた後の記憶がふっとんでいた。酒に飲まれるとはこのことだろう。

恋次は、白哉のことが好きだった。白哉もそれはまんざらでもないようで。

「ああああ、覚えていないなんて一生の不覚!隊長と‥‥」

隊長とむふふふなことをした記憶がないなんて!

ああ、時間が巻き戻るなら記憶が残せるほどに酔ってから隊長を抱きたかった。

ここは、恋次の家だった。

隊長にお持ち帰りされたにしては、なぜ俺の家なのだろう。

ああ、ルキアとかがいるからか。

しかし、隊長のことなら別邸などいくらでもあるはず。

「んっ」

そこで、白哉の目がゆっくりと開かれる。

長すぎる睫毛が、黒曜の瞳を彩っている。起きた白哉は、眼前のフルチンに恋次を見て、自分の夜着が乱れまくっているのと、ここが恋次の家の褥であると理解して、顔を真っ赤にして布団につっぷした。

「恋次‥‥‥言いたいことはたくさんあるが、まずは服を着ろ。せめて股間は隠せ」

「もぎゃあああああ」

フルチンだったところを見られて、恋次は急いで服を着た。

「すんません。俺、何も覚えてないんです」

「そうか‥‥‥‥」

白哉は頬を朱に染めながら、起き上がる。

「私も、あまり記憶がない。ただ、兄をこの家に送った後、眠いから褥を敷いてくれと言われて、言葉通りにしたら、兄がいきなり覆いかぶさってきて‥‥そこから先の記憶がない」

お互い顔を見合わせた後、視線を逸らす。

「そ、その、違和感とかありますか」

「どんなものだ」

「こ、腰が痛いとか」

「いや、少し飲みすぎて頭痛はするが、腰が痛いとかはない」

恋次は、白哉を押し倒したそうなのだが、恋次は白哉を抱いた記憶がない。白哉も、恋次に抱かれた記憶がなかった。

しかし、同じ褥で寝て、恋次がフルチンで白哉が夜着を乱しているので、何もなかったとも言い切れない現状。

「すんませんでした!責任とります!」

「どうやって」

「結婚前提にお付き合いを‥‥‥」

「恋次、それは」

「隊長の処女を奪ってしまった俺は、責任をちゃんととらなきゃ」

「しょ、処女‥‥‥わ、私はこうは見えるがれっきとした男だ」

「分かってます。それでも、責任はとらなきゃいけません!」

白哉は、桜色の唇を開く。

「腰などが、痛くないのだ。最後までしたわけではないのではないか?」

「それでも同じ褥で俺はフルチン。きっと、どこまでか分からないけど隊長に手を出したんでしょう。責任とらせてください」

「‥‥‥‥‥分かった」

その日から、恋次と白哉は、結婚前提のお付き合いを始めた。



「兄様に手を出しただと!?」

ルキアに事情を話すと、飛び蹴りを食らった。

「いってえええ」

「もうよい、ルキア」

「しかし、この駄犬が、兄様に手を出したなどと。おいたわしや兄様」

しくしくと本気で泣き出すルキアを宥めて、白哉は恋次を見る。

「恋次とは、結婚を前提に付き合っておる」

「ぬおおおおおお、恋次の分際で兄様と結婚前提!」

また蹴りが飛んできそうだったが、ルキアも白哉の前なので必死に我慢した。

「いや、なんつーかなりゆきで。俺、隊長に手出しちまったみたいだから」

「兄様!こんな輩は刀の錆にしてやりましょう!」

「ルキア、落ち着け」

白哉は、割と落ち着いていた。

恋次は、ルキアにいつまた蹴りか拳がこないようにガードしていた。

「多分、最後まではしておらぬのだ。だが、恋次は責任をとるというので、結婚前提で付き合うということになった」

「兄様、こんな色欲魔と婚姻するつもりですか!?」

「ひでぇ言われようだな、おい」

「うるさい、このけだものめ!」

頭を拳で殴られて、恋次は沈黙する。

「ああ、兄様なんと尊い」

とりあえず、ルキアも交えて話し合いをして、恋次は朽木家に住むことが決まった。



「ぎゃあああああ、なんでシャンプーの中身が墨汁!?」

恋次が風呂に入って、悲鳴をあげていた。

ルキアがやらかしたのだ。

ちなみに、湯は氷水になっていた。

朽木邸は広い。風呂場も3か所ほどある。

離れの風呂場を使えと、ルキアは恋次に言った。白哉が間違っても同じ風呂場にこないために。

「ルキアああああ」

風呂から無事?あがってきた恋次は、ルキアにお説教を言おうとして、じっと白哉に見られていて、ルキアの頭を撫でた。

「はははは、隊長、俺たち仲良しですから!」

「そうか。それならばよいのだ」

「兄様、どうか安心してお眠りください。このけだものは兄様の寝所には絶対に行けないようにしておきますので」

「ルキア、ほどほどにな」

「はい、兄様」

ルキアを止めない白哉。恋次は、朽木邸で白哉と甘い生活ができると思っていたのだが、ルキアがいるのだ。そう簡単にはいかない。

それでもめげずに、ある日白哉の寝所まで夜這いに出かける。

「隊長‥‥」

「ん、恋次?」

「結婚前提なんだから、手、出していいっすよね?」

我慢に我慢を強いられていた恋次は、爆発寸前になっていた。

「恋次、あっ」

敏感な場所を服の上から弄られて、白哉は甘い声を出していた。

「隊長、好きです。俺のものになってください」

「恋次‥‥‥」

潤んだ瞳で見上げられて、恋次は白哉の衣服を器用に脱がせてぽいぽいと投げ捨てると、自分も裸になった。

「やあっ」

ぎんぎんに勃ちあがったものを見せられて、白哉は身をよじる。

「最後まではしませんから‥‥‥‥足、閉じててください」

「んっ」

恋次は、白哉の太ももを使って、素股をした。

「んあああ」

恋次は、白哉のものに手を伸ばしてしごきあげると、恋次がいくのとほぼ同時ぐらいに白哉の下半身に精液をぶちまけていた。

「あ‥‥」

それでもまだ勃っている恋次のものに、白哉は戸惑いながらも手をはわす。

「た、隊長?」

「んっ」

黒い髪を背に流して、白哉は恋次のものに舌をはわせる。

「隊長‥‥‥すげぇいい」

ちゅぱちゅぱと、先端部を口に含んだり鈴口を舌で刺激しながら、全体を手でしごいていると、恋次にも限界がきて、精液を白哉の顔にかけてしまった。

「すんません隊長!」

タオルで、白哉の顔をふく。

「きもち、よかったか?」

「最高でした」

「ああ‥‥‥やっぱ、最後までしたい。いいですか、隊長」

「ここまでくれば、もう仕方あるまい‥‥‥責任と後始末はするのだぞ?」

「はい」

白哉の足を大きく開かせて、秘所に舌を這わせ濡らすと、指をつきいれる。何度か繰り返してやや柔らかくなったその場所に、恋次は己のものを埋め込んでいく。

「ひあっ!」

中は灼熱のように熱く、ねっとりとからみついてくる。

「ああ、隊長と一つになれてる‥‥すっげぇ、きもちいい」

「恋次‥‥‥」

最奥にずるりと入ってきた感覚と一緒に、白哉は中いきを人生で初めて体験していた。

「はう‥‥女のように、いって、しまった‥‥‥」

「隊長、抱かれる側はそういうこと珍しくないそうですよ」

「そう、なのか?あっ、んあ、あ」

ぐちゅりぐちゅりと、結合部が水音をたてる。

恋次に弱い場所を責められて、白哉もいっていた。

「ひあああ!」

最奥を抉るように突き上げられる。

「中に出しますよ」

「あ、やぁ」

「子種、いっぱい受け取ってくださいね?」

「やあああん」

びゅるびゅると、恋次は白哉の胎の奥に精子を注ぎ込む。

白哉はオーガズムでいっていた。

恋次は何度か白哉の中に精液を注ぎ込み、満足する。

「んっ」

まだ、白哉はいけそうだったので、恋次が奉仕した。

「んあああ」

「隊長の味‥‥」

「や、ばかぁ」

恋次の赤い髪をくしゃりと手でつかんで、引きはがそうとするが、恋次は動かない。

ひたすら白哉のものを舐めて、白哉がもう何も出せなくなるまでそうしていた。

行為が終わると、恋次は濡れたタオルをもってきて、白哉の全身を綺麗にふいて、中に出したものをかき出した。

「恋次」

「はい」

「責任は、とれよ」

「隊長の夫になります」

「夫は私だ」

「いや、俺ですよ」

「私だ」

そんなことを言い合いながら、新しくかえたシーツの上で、二人は眠った。

「兄様ああああああ!なんとおいたわしい!」

朝起きると、ルキアが泣いていた。

恋次の姿がないと思って探してみると、白哉の寝所で見つかったのだ。

白哉は乱れてはいたが、夜着を着ていた。一方、恋次はフルチンだった。

「このケダモノがああああ!お前のものなぞ、ねじきってくれるわ!」

「ぎにゃああああああああああああああ」

「ルキア、ほどほどに」

白哉は、大切な義妹に情事の後の朝を見られて、頬を赤く染めるが、やめろとは言わない。

ルキアが本気ではないと分かっているからだ。

数カ月が過ぎて、二人はやがて婚姻する。

夫は白哉で、妻が恋次ということになってしまった。

子は、朽木家の分家から養子を迎えるつもりであった。



「兄様、では行ってまいります!」

「うむ」

ルキアも、一護と婚姻し、たまに朽木邸に帰ってくるが、新しくルキアと一護のために建てた新居で暮らしていた。

「あー、ルキアの奴やっと行ったか」

今日は非番な恋次と、夕方~夜出勤な白哉は、プライベートな時間で二人きりになれる時間が少ないといえば少ないので、ラブラブイチャイチャしながら、ふと過去を振り返る。

多分、あの酔った夜は何もなかったのだ。

でも、それがきっかけで付き合い始めた。

今は、それがあってよかったと思うようになっている。

「恋次、愛している」

「俺も愛してます、隊長」

長い長い人生を、二人で歩んでいくのであった。









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好き。4

10月のはじめ、一護はルキアと一緒に海にきていた。

中間テストが迫ってきていたが、息抜きだった。

まだ泳げなくはないが、海水客はおらず、海の家も閉まっていた。

ルキアも一護も、水着はもってきておらず、浜辺を裸足で歩いて、押し寄せる波を蹴り飛ばす。

「海とは、広いし塩の味がするし、不思議だな」

「尸魂界には海はないんだっけ」

「そうだ。こんな広い海という存在などない。海にくるのは、これで二度目だな」

かつて、ルキアが現世に派遣されていた時、女性死神協会のメンツと海にきたのが初めての海だった。

白哉と一緒に砂の細工のものを作った。白哉はわかめ大使で、その隣でぐちゃっとつぶれたようにチャッピーを作った。

ユーハバッハの侵攻などがあり、ルキアも一護も命をかけて尸魂界を守った。

ユーハバッハは倒され、尸魂界では復興が始まっていたが、ルキアは一護の我儘で高校を卒業するまで、現世にいれることができた。

「あ、貝殻」

ルキアが、波にさらわれそうな虹色の貝殻を見つける。

「綺麗だな」

「そうだな」

一護は、ルキアの横顔を見ていた。

ちなみに、ルキアは中間試験でも勉強はしない。記憶置換の装置で、全て100点をとったということにするつもりだった。

一護は、大学の受験が控えているので、そこそこ勉強には力を入れていた。現世に離れている間、学べなかったことなど教師に教えてもらったりしていた。

一護は、一年生の頃は目立つオレンジの髪のせいでいざこざが起こるのがうざくて、成績は上位を保っていたが、藍染との決着で霊圧を失ってルキアと別れた空白の17カ月の間で、随分と成績が落ちた。

それでも、中の上は保っていたが、希望する大学はもう少しランクが上なので、勉強をこっそりしていた。

「ルキア、帰ろうか」

「もう少し、いたい」

ルキアは、裸足で走り出す。

そして、一護に手で海水をかけた。

「何しやがる!」

「これもデートなのであろう?それなのに、辛気臭い顔をしているからだ」

「帰りにファミリーレストランで白玉餡蜜おごってやろうと思ってたけど、やっぱやーめた」

「そ、それは卑怯だぞ一護!」

ルキアは、むきになって一護に海水をかけまくる。

一護も、お返しとばかりにルキアに海水をかけた。

「はぁ。タオルもってきててよかった」

一護は、髪と服をタオルでぬぐう。ルキアの髪もタオルでぬぐってやるが、白いワンピースが体にはりついていて、下着のラインがくっきりしていて、顔を赤くする。

「なんなのだ‥‥って、ひゃあ!下着のラインが!」

「俺の服が、鞄の中に入ってるから、それでもかぶっとけ」

ルキアは、ワンピースの水分をタオルでできる限り吸い取って、一護の上着を羽織る。

「ふ、大きいな」

「そりゃお前チビだし細いしな」

「チビは余計だ!」

「あいて!」

ルキアに足で足を蹴られて、一護は地面に蹲る。

「これを、やる」

「ん?」

ルキアが拾った、虹色に輝く貝殻だった。

「別にいらねーよ」

「やるといったらのだから、素直に受け取れ。貴様はいっぱい私によくしてくれるが、私は貴様に何もあげられていない」

「いいんだよ。隣にいてくれるだけで十分だから」

「しかし」

口論をやめて、二人でベンチに座り、海を見ていた。

夕暮れ時になり、海に沈んでいく太陽が綺麗で、ルキアはオレンジの髪をさらなるオレンジ色に染め上げる一護の横顔を見ていた。

「なんだよ」

「いや、かっこいいなと思って」

「ルキアがそんなこと言うなんて珍しいじゃねーか。明日は雨だな」

「失礼な奴だな。人が褒めてやっているというのに」

きていた濡れた服はかわいていた。

「ファミリーレストラン寄って帰るか」

「うむ」

二人、手を繋いで歩き出す。

「また、いつか海にこよう」

「ああ。そん時は夏がいいな。泳ぎたい」

「ふふ、そうだな。兄様や恋次も誘って‥‥‥」

「それは別の時な。お前とデートで夏に海にいきたいんだ」

ルキアは赤くなって、俯く。

ファミリーレストランについて、一護と手を放す。

「パフェも食べたい」

「仕方ねぇなぁ」

食費として相応の額をルキアから受け取っているので、一護は財布の中身を心配することはなかった。

「苺パフェ2つと、白玉餡蜜を1つ」

「かしこまりました。少々お待ちください」

「おい、俺は別に」

「貴様は一護だろう。苺のパフェがあるのだ。食え!」

「どういう考え方だよ」

一護は笑って、ルキアの頭をぐしゃぐしゃにする。

「わきゃ」

ルキアは負けずに、一護の席の近くに移動して、一護の髪をぐしゃぐしゃにしてやった。

やがて苺パフェと白玉餡蜜が運び込まれて、ルキアは幸せそうにそれを食べる。

一護も、苺パフェを食べた。

「パフェとか食うの、久しぶりだな」

「そうか。今度からもっと食べろ」

「なんだよそれ」

「苺の時期になったら、苺狩りにいこう。一護だけに」

一護は、ルキアにデコピンする。

「な、何をするのだ」

「俺の名前は、苺からきてるんじゃねぇぞ。一人の愛しい人を護れるようにって意味だ。この場合、ルキアだな」

「恥ずかしいやつ」

ルキアは赤くなりつつ、苺パフェを口に運ぶ。

全部を食べ終えると、ルキアはメニューを見てまた何かを食べたそうにしていたが、夕飯があると言うと、大人しく一護に会計をすませて外にでた。

「星が綺麗だな」

尸魂界にも星空はある。

「尸魂界のほうが星はもっとあって美しいが」

「今度、プラネタリウム行くか」

「プラネタ?」

「この世界の星の紹介をしながら、天井に星が浮かび上がるんだよ。最近じゃあ、花火までみれるとこもある」

「いいな、行ってみたい」

「じゃあ、今度の日曜な」

「分かった」

ルキアと一護は、手を繋いでいたが、途中から腕を組んで歩き出した。

好きという感情以外に、今浮きあがるものはなかった。

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ドラゴン族の子とミミック17

京楽は、ダークドラゴンになって暴走した。それを、Sランクの浮竹と霊刀の京楽で切りつけられて沈められた。

傷跡が残った。

その傷跡を見るたびに、浮竹は己の力のなさに悲しくなった。

二人きりで里で過ごしていた時も、京楽はドラゴンになって暴走することがあった。浮竹が命がけで止めるか、里の者が強制的に止めていた。

ドラゴンになれぬ浮竹より、暴走する京楽のほうが恐れられて捨てられてからも時折里の者が様子を見に来た。

「お前たちは、今日をもって里を追放とする。京楽、お主はダークドラゴンになって暴走し、里の者を傷つけた。もう、里のすみにでも置いてやることもできぬ。早々に里から立ち去れ。立ち去らねば、殺す」

同胞からそう言われて、まだ少年だった京楽と浮竹は、身を寄せ合って顔を伏せた。

里を追い出されて、冒険者として生きていこうと決意するまで、人里に近い場所で自力で建てた小屋に住み着き、竜血石を売って暮らした。

「浮竹、冒険者になろうよ」

「冒険者?」

「そう。いろんなダンジョンや遺跡やクエストを受けたりして、冒険してお金を稼ぐんだ。そうすれば、もう自分を傷つけて竜血石を売る必要もない。この前みたいに、人間に竜血石めあてで狩られそうになることも、きっとなくなる」

「世界を冒険か。いいな。なりたいなぁ」

その時、浮竹は病を患っていた。

竜人族だけがかかる病だった。うつることはないので、浮竹を遠ざけはしなかったが。
治す方法は、ある薬草を手に入れること。その薬草は竜人族の里にしか生えなかった。京楽は、もう里にきてはいけないという戒律を破り、里に侵入して薬草を手に入れた。

大人たちに切り刻まれ、ボロボロになりながら。

「ごほっごほっ。京楽、やだ、死なないで」

「ボクは大丈夫。薬草煎じるから、早くよくなってね」

悲しいほどに、竜血石ができた。

病から回復した浮竹は、大けがをして臥せっている京楽のために、人の町にいって竜血石を売り、ポーションをたくさん買ってきた。

「ほら、京楽ポーションだ」

「うん。ありがとう」

京楽の怪我は、高価なポーションのお陰か治った。


「ああ‥‥夢、か」

浮竹は、目を開けた。

いつの間にか、泣いていた。

浮竹の病のために里に侵入して、大人たちに殺されそうになった京楽を思いだして、涙を零していたらしい。

「きしきしきし?」

なんで泣いているの?

ポチが近くに寄ってきてそう聞いてくるので、浮竹は柔らかい笑みを浮かべてポチを撫でる。

「昔のことを思い出していたんだ。京楽の傷を見たせいで、忘れかけていた記憶を思い出した」

なるべく、昔のいやなことは忘れようとしていた。

京楽がドラゴン化して暴走したせいで、忘れかけていた記憶が呼び覚まされる。



「お前は死ぬべきだ!」

「どうして?どうして、お父さん」

「お父さんと呼ぶな!ドラゴンになれぬ竜人族など、災いの象徴。災厄をもたらす。里を追い出されても、きっといつか里を滅ぼしにくる」

「そんなことしない!」

「死ね!」

浮竹の父親は、槍で浮竹の胸を貫いた。

思い出した。

自分は、本当は一度死んでいるのだ。

京楽の竜涙石の奇跡で蘇ったのだ。

「ああ‥‥京楽には、世話ばかりかけるな」

浮竹は泣いた。

父にも母にも疎まれているのは知っていた。だが、殺されるほどに忌み嫌われていると、死ぬその間際まで思わなかったのだ。


「京楽」

「どうしたの、浮竹」

「一緒に、寝ていいか?」

「いいよ」

「傷はどうだ?」

「魔法で治ってるから、痛くはないよ?ただちょっと傷跡が疼くかんじがするけど」

浮竹は、京楽に抱きつく。

「浮竹?」

「お前は、いなくならないでくれ」

「いなくならないよ」

「うん」

そのまま、二人は眠った。


朝になると、浮竹はいつもの浮竹に戻っていた。

「ぬおおおおおお、ポチがプラチナのインゴットを出したああああ。金になるうう」

「はぁ、浮竹ってば」

「金貨少量食わせてプラチナのインゴットって大儲けだと思わないか、京楽」

「まぁ、それはそうだけど」

「よし、牧場をもう少し広げよう」

「ええ、またかい?」

「ミミックは数はいつでも足りないんだ。150匹くらい飼えるようにしよう」

その日の午前はミミック牧場で過ごして、午後からAランクダンジョンにもぐった。

「ここのフロアボスはヘルケルベロスだな。一度倒したことがあるから楽勝だ」

ヘルケルベロスを、浮竹と京楽は1分もかからず倒してしまった。

確実に強くなっていた。

Aランクでもかなり上位にいるのだろう。

「よし、ラスボスを倒すか」

「そうだね」

出てきたのは、知恵のない邪竜のアースドラゴンだった。

竜人族ではないとはいえ、ドラゴンは同胞に近いので浮竹と京楽は最初躊躇ったが、ダンジョンを攻略すると決意したので、アースドラゴンに立ち向かう。

「アルティメットノヴァ!」

「きしゃあああああ」

「ワールドエンド!」

「ぎゃうううう」

アースドラゴンは巨大な地震を起こし、岩を出現させて浮竹と京楽押しつぶそうとするが、二人は巧みに避けて最後は浮竹が火の魔法をエンチャントした魔剣で、アースドラゴンの逆鱗を貫いて、勝った。

「この魔剣、名前ないんだよな。ドラゴンも倒せたことだし、ドラゴンキラーとでも名付けよう」

「竜人族でドラゴンであるボクからしたら、いやな響きなんだけど」

「まぁ、そう気にするな」

浮竹は、笑って開いた宝物庫にミミックが数匹いるのを見つけて、飛び込んでいく。

「あああああ、ミミックだあああ」

「きしきしきしいい」

「きいきいきい」

ミミックたちは、浮竹から他のミミックの匂いをかぎつけて甘噛みしはじめる。

同時に複数のミミックに甘噛みされているが、浮竹は幸せそうだった。

やがて、ミミックたちは星金貨を大量にドロップした。

「この子たちは牧場に連れて行こう。新しい血筋が欲しいしな」

7匹いたミミックたちをアイテムポケットに押し込んで、浮竹と京楽はミミック牧場に戻る。

ダンジョンマスターには、ミミックを増やすということでミミック捕獲の許可をもらったので、騒ぎにならなかった。

今、ダンジョンのミミックは激減していて、保護条令がでており、ダンジョンでミミックを殺した場合、罰金を払わねばならなかった。

けっこうな額なので、ミミックを殺して宝物のドロップをさせる輩はかぎりなくゼロに近づいたが、Sランクの金持ちな冒険者の中にはミミックをわざと殺して罰金を払っている者もいる。

Sランクダンジョンのミミックはとにかく不足気味で、浮竹はSランクダンジョンに放つミミックたちには護身術を覚えさせてから放っていた。

「はぁ‥‥‥ミミックも、200号以上になってきたなぁ」

ミミック牧場のミミックは大量で、浮竹もさすがに名前が分からなくなってきた。

京楽がミミックの内側にナンバーを油性マジックで書くので、それで見分けをつけていた。

牧場のミミックは、飼っているミミックと違ってほとんど個性がない。

「きしきしきし」

「え、肉が食いたい?」

「きしきし」

「仕方ないなぁ。京楽、バーベキューの用意だ」

「ええ、またぁ?先週もしたばかりだよ!」

ブラックワイバーンの肉が大量にアイテムポケットに入っているので、肉不足になることはない。

「おっと、ダンジョンで回収したミミックたちを出さないとな」

浮竹がアイテムポケットからミミックを出して牧場に入れると、すぐに牧場のミミックと仲良くなった。そうなる前に、京楽が油性マジックで内側に221号とかかいていたが。

「はぁ。ミミック日和のいい天気だ」

「きしきしい」

京楽がバーベキューの用意をしている間、浮竹はミミック牧場の芝生に寝っ転がる。

大空が広がっていた。

「きしきしきし」

「ん?腹減ったのか?金貨食うか?」

「きしきしいい」

金貨を10枚食べさせると、ポチは少量だがオリハルコンをドロップした。

オリハルコンは欠片でも膨大な値段がつく。

「ポチ、お前ドロップするものどんどん高額になっていくな?」

「きしい?」

「まぁ、いいか」

浮竹はバーベキューでミミックたちに肉をやるのを京楽に任せて、うたた寝するのであった。


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教師と生徒のいけない関係

朽木白哉は、私立木立学園高等部の保健室の先生だった。阿散井恋次は、高等部3年A組の生徒だった。

恋次のいるクラスは特進クラスで、恋次の頭の成績はよかったが、生まれつき真っ赤な髪をしているせいで不良とよく間違われた。

クラブでは、剣道部に所属していて、鍛え上げられた肉体をしていた。

「白哉さん」

恋次は、仮病で保健室を訪れる。

「恋次か」

「白哉さん、頭が痛い」

「ここでは、先生と呼べ。頭が痛いなど仮病であろう?」

「へへ、ばれちまった」

「まぁいい。兄は、もう必要な授業数を満たしているし、今度の期末でもよい成績を出すのであろう?この学園の上の大学はかなり頭がよくないと進めないなからな。特進クラスでも成績のよい兄のことだ、当然のこの上の大学を目指すのであろう?」

「はい、一応そのつもりです」

「2時間ほど寝て、午後の授業には出なさい」

「はい、白哉さん」

恋次は、そうは言うが椅子に座った白哉に後ろから抱きつく。

「兄は、このような場所でまた・・・・・・・盛るなら、家に帰ってからにしろ」

白哉と恋次は恋人同士であった。

白哉の家に、家出している恋次が転がり込んでいる形でいる。朽木家はすごい金持ちで、白哉は仕事などしなくてもいいのだが、暇なので高校の保健室の先生をしていた。

給料などたかがしれているが、白哉は義妹が通うこの学園を選んだ。

「失礼します。先生、頭が痛くて‥‥」

「ルキア!?大丈夫か?とりあえず、薬を飲んで横になりなさい。それでも治らないようなら、早退して病院で検査を」

「白哉さん、ルキアに甘すぎだ」

「大切な義妹なのだ。当り前であろうが」

「はぁ。それがもっと俺に向けばいいのに」

ルキアと白哉は別々のマンションに住んでいる。白哉の家に、恋次が転がりこんでいることは、ルキアも知っていた。

「恋次、また兄様を困らせているのか‥‥‥う、余計に頭が痛くなってきた。兄様、早退します。そのまま病院よって帰ります」

「うむ。気をつけて帰るのだぞ」

朽木家の令嬢であるルキアには、黒崎一護という婚約者がいる。

大学生1年生で、念のため白哉は一護の携帯にメールを送っておいた。

「一護に連絡しておいた。病院で会うといい」

「はい、兄様」

そう言って、ルキアは早退していった。

「恋次、兄は‥‥んっ」

恋次に口づけられて、白哉は潤んだ瞳で恋次を見るが、恋次と距離をとる。

生徒と教師だ。おまけに同性同士だ。

こんな場面、死んでも他人に知られてはいけない。ルキアは知っていたが、恋次に兄様を困らせるなというだけで、関係を知ってはいるが止めはしなかった。

「恋次、学校では生徒と教師という関係で立場をわきまえよ」

「あー。早く卒業したい」

「卒業すれば、私はこのまま学園に残り、兄は大学に進学することになるのだが?」

「ああああ、やっぱ卒業したくねぇ!でも卒業しなきゃ外でイチャイチャできねぇ!」

「兄の頭は、いつでも桜が咲いているな」

「どうせ俺の頭は年中春ですよ。でも、この前の中間も学園2位だった。1位のルキアには3点差で勝てなかったけど」

恋次は、昼まで保険室で時間をつぶし、白哉と普通の話をして教室に帰っていった。



「はぁ。やっと授業終わった。クラブももうぐす引退かぁ」

夏の大会も終わり、クラブは秋には引退が決まっていた。

文武両道の高校なので、恋次が所属している剣道部も、全国とまではいかないが、県内ベスト4まではいった。

バスケット部は、全国クラスで、毎年インターハイで全国大会に出場する強豪であった。

「はぁ‥‥もうすぐ引退だし、今日は下級生の指南して帰るか」

愛しい、白哉のいるあのマンションへ。

恋次の両親は、今離婚問題を抱えており、荒れていた。白哉とは遠い親戚関係にあり、恋次を離婚問題が解決するまで、置いてもらうことになっていた。

阿散井家もそれなりに裕福ではあるが、朽木家には及ばない。

朽木家はいくつもの会社をもっている。

そのTOPにいるのは白哉ではないが、売り上げは全て白哉に与えられていた。

恋次は、軽くクラブに顔を出して、下級生と試合をして白哉のマンションに帰宅する。

恋次が買い物にいき、夕飯ができた頃に白哉が帰ってきた。

「おかえりなさい。飯、それとも風呂、それとも俺?」

「兄で」

「えええ、まじで?」

「そんなわけがなかろう。先に風呂だ。のぞくなよ?」

過去に一度、恋次に風呂場をのぞかれたことがあるので、白哉は釘をさしておく。

「今度のぞいたら、1週間口をきいてやらぬからな」

「ぐ‥‥我慢我慢」

風呂上がりの白哉は、色ぽっくて押し倒したかったが、飯の前だし我慢する。

夕飯を食べ終えて、恋次も風呂に入る。

課題があったので、片付けた頃には9時を回っていた。

「白哉さん、明日休みですよね?」

明日は土曜だった。

学園も休みだ。

「休みだが?」

「その、我慢できません!同じ屋根の下に好きな人がいるのに、手出しできないとか無理っす!抱かせてください」

「その言葉、もう3回目だな?」

「でも、前の2回も白哉さんはOKを」

「兄に、学園で盛られては問題行動だ。抱きたいなら、抱け」

「よっしゃ」

恋次は、白哉の華奢な体をお姫様抱っこして、寝室にまでいくと、広いベッドに押し倒す。

「んっ」

口づけされて、服の上から直接弄られて、白哉も熱を帯びていく。

「コンドームつけますね。ローションもまだ切れてないみたいだし」

「早く、こい」

「はい」

恋次は、白哉の衣服を脱がして衣服に隠れる部分にキスマークを残していく。

「あっ」

胸の先端を口にふくみ、白哉のものをしごきあげると、白哉は恋次の手の中に射精していた。

「んあっ」

ローションで濡れた指が入ってくる。

ばらばらに動かされて、いい場所に指があたって、白哉はびくっと体を反応させた。

「ああ!」

白哉は、本当は生でやりたいのだが、後始末が大変なのでコンドームをつけると、一気に白哉を貫いた。

「ひあああ!やぁ、激し‥‥‥」

「白哉さん、愛してます。俺のものだ」

「んん、あっ」

最奥にはいられて、白哉が甘い声を出す。

「奥、好きですもんね、白哉さん」

「あ、あ、恋次」

「ほんとは奥にいっぱい注いであげたいけど、我慢します。う、いきそうだ。白哉さんの中すげぇいい」

「あああっ!」

白哉は、オーガズムでいっていた。

恋次はコンドームの中に子種を弾けさせる。

「ねぇ、白哉さん、一回でいいから生でしてみていいっすか。後処理とかちゃんとしますんで」

「一回だけだぞ」

「やったぁ!」

恋次は、コンドームなしで白哉を突き上げる。

その内包する熱に、すぐにぐすぐずに溶けて弾けそうになる。

「ああ、もっと味わいたい‥‥白哉さん、愛してます」

「ああ、恋次、熱い」

「子種、いっぱい出すから受け取ってくださいね?」

「ひああああああ!!!」

生で子種を受け取るその熱に、白哉はオーガズムでいきながら射精していた。

「ああ、白哉さんの匂い」

恋次は、余韻を味わうように数度白哉を突き上げて、抜き去った。

一回だけという約束なので、残りはコンドームの中に出した。

「白哉さん、気持ちよかったですか?」

「し、知らぬ」

「後始末、しますね?」

指を挿入されてかき出される行為に白哉は慣れていなかった。

「んあっ」

「ちょっと、白哉さん後始末してるだけなんですから、煽らないでくださいよ」

「んっ」

指をぬきとられる。

白濁した液体が、タオルの上に零れ落ちる。

「もう、寝る」

「ええ、早くないですか!まだ10時ですよ!」

「疲れた。眠いから寝る」

「白哉さ~ん」

情けない恋次の声を聴きながら、白哉は内心赤くなって身もだえしそうなほどに恥ずかしかった。

「あいして、いる」

寝る前にそうつぶやくと、やりたりないのか恋次が襲ってきたが、足で蹴って放置して寝るのであった。








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教師と生徒のいけない関係

朽木白哉は、私立木立学園高等部の保健室の先生だった。阿散井恋次は、高等部3年A組の生徒だった。

恋次のいるクラスは特進クラスで、恋次の頭の成績はよかったが、生まれつき真っ赤な髪をしているせいで不良とよく間違われた。

クラブでは、剣道部に所属していて、鍛え上げられた肉体をしていた。

「白哉さん」

恋次は、仮病で保健室を訪れる。

「恋次か」

「白哉さん、頭が痛い」

「ここでは、先生と呼べ。頭が痛いなど仮病であろう?」

「へへ、ばれちまった」

「まぁいい。兄は、もう必要な授業数を満たしているし、今度の期末でもよい成績を出すのであろう?この学園の上の大学はかなり頭がよくないと進めないなからな。特進クラスでも成績のよい兄のことだ、当然のこの上の大学を目指すのであろう?」

「はい、一応そのつもりです」

「2時間ほど寝て、午後の授業には出なさい」

「はい、白哉さん」

恋次は、そうは言うが椅子に座った白哉に後ろから抱きつく。

「兄は、このような場所でまた・・・・・・・盛るなら、家に帰ってからにしろ」

白哉と恋次は恋人同士であった。

白哉の家に、家出している恋次が転がり込んでいる形でいる。朽木家はすごい金持ちで、白哉は仕事などしなくてもいいのだが、暇なので高校の保健室の先生をしていた。

給料などたかがしれているが、白哉は義妹が通うこの学園を選んだ。

「失礼します。先生、頭が痛くて‥‥」

「ルキア!?大丈夫か?とりあえず、薬を飲んで横になりなさい。それでも治らないようなら、早退して病院で検査を」

「白哉さん、ルキアに甘すぎだ」

「大切な義妹なのだ。当り前であろうが」

「はぁ。それがもっと俺に向けばいいのに」

ルキアと白哉は別々のマンションに住んでいる。白哉の家に、恋次が転がりこんでいることは、ルキアも知っていた。

「恋次、また兄様を困らせているのか‥‥‥う、余計に頭が痛くなってきた。兄様、早退します。そのまま病院よって帰ります」

「うむ。気をつけて帰るのだぞ」

朽木家の令嬢であるルキアには、黒崎一護という婚約者がいる。

大学生1年生で、念のため白哉は一護の携帯にメールを送っておいた。

「一護に連絡しておいた。病院で会うといい」

「はい、兄様」

そう言って、ルキアは早退していった。

「恋次、兄は‥‥んっ」

恋次に口づけられて、白哉は潤んだ瞳で恋次を見るが、恋次と距離をとる。

生徒と教師だ。おまけに同性同士だ。

こんな場面、死んでも他人に知られてはいけない。ルキアは知っていたが、恋次に兄様を困らせるなというだけで、関係を知ってはいるが止めはしなかった。

「恋次、学校では生徒と教師という関係で立場をわきまえよ」

「あー。早く卒業したい」

「卒業すれば、私はこのまま学園に残り、兄は大学に進学することになるのだが?」

「ああああ、やっぱ卒業したくねぇ!でも卒業しなきゃ外でイチャイチャできねぇ!」

「兄の頭は、いつでも桜が咲いているな」

「どうせ俺の頭は年中春ですよ。でも、この前の中間も学園2位だった。1位のルキアには3点差で勝てなかったけど」

恋次は、昼まで保険室で時間をつぶし、白哉と普通の話をして教室に帰っていった。



「はぁ。やっと授業終わった。クラブももうぐす引退かぁ」

夏の大会も終わり、クラブは秋には引退が決まっていた。

文武両道の高校なので、恋次が所属している剣道部も、全国とまではいかないが、県内ベスト4まではいった。

バスケット部は、全国クラスで、毎年インターハイで全国大会に出場する強豪であった。

「はぁ‥‥もうすぐ引退だし、今日は下級生の指南して帰るか」

愛しい、白哉のいるあのマンションへ。

恋次の両親は、今離婚問題を抱えており、荒れていた。白哉とは遠い親戚関係にあり、恋次を離婚問題が解決するまで、置いてもらうことになっていた。

阿散井家もそれなりに裕福ではあるが、朽木家には及ばない。

朽木家はいくつもの会社をもっている。

そのTOPにいるのは白哉ではないが、売り上げは全て白哉に与えられていた。

恋次は、軽くクラブに顔を出して、下級生と試合をして白哉のマンションに帰宅する。

恋次が買い物にいき、夕飯ができた頃に白哉が帰ってきた。

「おかえりなさい。飯、それとも風呂、それとも俺?」

「兄で」

「えええ、まじで?」

「そんなわけがなかろう。先に風呂だ。のぞくなよ?」

過去に一度、恋次に風呂場をのぞかれたことがあるので、白哉は釘をさしておく。

「今度のぞいたら、1週間口をきいてやらぬからな」

「ぐ‥‥我慢我慢」

風呂上がりの白哉は、色ぽっくて押し倒したかったが、飯の前だし我慢する。

夕飯を食べ終えて、恋次も風呂に入る。

課題があったので、片付けた頃には9時を回っていた。

「白哉さん、明日休みですよね?」

明日は土曜だった。

学園も休みだ。

「休みだが?」

「その、我慢できません!同じ屋根の下に好きな人がいるのに、手出しできないとか無理っす!抱かせてください」

「その言葉、もう3回目だな?」

「でも、前の2回も白哉さんはOKを」

「兄に、学園で盛られては問題行動だ。抱きたいなら、抱け」

「よっしゃ」

恋次は、白哉の華奢な体をお姫様抱っこして、寝室にまでいくと、広いベッドに押し倒す。

「んっ」

口づけされて、服の上から直接弄られて、白哉も熱を帯びていく。

「コンドームつけますね。ローションもまだ切れてないみたいだし」

「早く、こい」

「はい」

恋次は、白哉の衣服を脱がして衣服に隠れる部分にキスマークを残していく。

「あっ」

胸の先端を口にふくみ、白哉のものをしごきあげると、白哉は恋次の手の中に射精していた。

「んあっ」

ローションで濡れた指が入ってくる。

ばらばらに動かされて、いい場所に指があたって、白哉はびくっと体を反応させた。

「ああ!」

白哉は、本当は生でやりたいのだが、後始末が大変なのでコンドームをつけると、一気に白哉を貫いた。

「ひあああ!やぁ、激し‥‥‥」

「白哉さん、愛してます。俺のものだ」

「んん、あっ」

最奥にはいられて、白哉が甘い声を出す。

「奥、好きですもんね、白哉さん」

「あ、あ、恋次」

「ほんとは奥にいっぱい注いであげたいけど、我慢します。う、いきそうだ。白哉さんの中すげぇいい」

「あああっ!」

白哉は、オーガズムでいっていた。

恋次はコンドームの中に子種を弾けさせる。

「ねぇ、白哉さん、一回でいいから生でしてみていいっすか。後処理とかちゃんとしますんで」

「一回だけだぞ」

「やったぁ!」

恋次は、コンドームなしで白哉を突き上げる。

その内包する熱に、すぐにぐすぐずに溶けて弾けそうになる。

「ああ、もっと味わいたい‥‥白哉さん、愛してます」

「ああ、恋次、熱い」

「子種、いっぱい出すから受け取ってくださいね?」

「ひああああああ!!!」

生で子種を受け取るその熱に、白哉はオーガズムでいきながら射精していた。

「ああ、白哉さんの匂い」

恋次は、余韻を味わうように数度白哉を突き上げて、抜き去った。

一回だけという約束なので、残りはコンドームの中に出した。

「白哉さん、気持ちよかったですか?」

「し、知らぬ」

「後始末、しますね?」

指を挿入されてかき出される行為に白哉は慣れていなかった。

「んあっ」

「ちょっと、白哉さん後始末してるだけなんですから、煽らないでくださいよ」

「んっ」

指をぬきとられる。

白濁した液体が、タオルの上に零れ落ちる。

「もう、寝る」

「ええ、早くないですか!まだ10時ですよ!」

「疲れた。眠いから寝る」

「白哉さ~ん」

情けない恋次の声を聴きながら、白哉は内心赤くなって身もだえしそうなほどに恥ずかしかった。

「あいして、いる」

寝る前にそうつぶやくと、やりたりないのか恋次が襲ってきたが、足で蹴って放置して寝るのであった。








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好きなものは好き22

一度行ったことはあるが、水族館でデートすることになった。

最近オープンした水族館で、イルカショーが目玉だった。

お金さえ払えば、誰でもイルカに触れたり、餌をあげることができた。

一護とルキアは列に並んで、人生で初めてイルカを触った。

「キュキュ」

「かわいいなぁ」

一護は、ルキアとイルカが戯れ合っている姿を、スマホで写真をとりまくっていた。

「一護、貴様はもう触らないのか」

「ああ、俺はめちゃくちゃかわいいルキアの姿を写真に収めるので忙しい」

「なっ」

ルキアは真っ赤になって、一護のスマホをとりあげようとするが、30センチ以上はある身長差のせいで無理だった。

「むう」

「まぁ、イルカショー終わったから、次のコーナーに行こうぜ。まだ、水族館の中見て回ってないだろ?」

「それはそうだが」

一護は、ルキアの手をとって水族館の中に入っていく。

途中で、クレープ屋を見かけたので、一護はルキアの分を買ってやった。

「貴様は食わんのか?」

「俺はいらね。今日はルキアの幸せそうな顔見れて腹いっぱいなんだ」

「なんだそれは」

ルキアは笑顔のまま、クレープにかじりつく。

「うまい」

「そうか」

「一護も食ってみろ」

一護は、ルキアの食べかけのクレープを食べるのかと思うと、ルキアにキスした。

「なっ!!!」

「うん、あめぇな」

ルキアは真っ赤になった。

人前でキスされたことはあまりなかったからだ。

カップル客が多く、いちゃつくルキアと一護をたしなめる者などどこにもいなかったが、ルキアは赤くなったまま、無言で一護に手を引かれてその後をついていく。

「ここ、ルキアが前に行った水族館で好きだったコーナー」

「海月か‥‥‥」

ふわふわと、水の中を漂う海月をルキアは見ていた。

が、すぐに飽きて、一護の手を引いて熱帯水族館のコーナーにいく。

まずは熱帯の海の魚をみて、次にアマゾン川の熱帯魚を見た。

「このネオンテトラというのがお気に入りなのだ」

「家でも、飼いたいか?」

「え?」

「俺の家でいいなら、飼育セット一式用意して、熱帯魚でいいなら飼ってやるぞ?」

「本当か?」

「ああ」

ルキアは目をキラキラと輝かせた。

水族館デートを昼食を食べて早めに切り上げて、ルキアは一護と一緒にペットショップに寄った。

「むう、高いのか安いのか分からぬ」

「水槽がちょっと高いけどな。まぁ、ヒーターとろ過装置と‥‥‥」

「好きな魚を買ってよいのか?」

「いいけど、ピラニアとかだめだぞ。ちゃんと、ネオンテトラの他に買いたいなら、グッピーとかそういうのにしろ」

「分かった。では、この1万5千という国産グッピーを‥‥‥」

「だあああ、だめだだめだ。1匹300円以下まで!」

「むうううう。金は私が出す」

「それでもだめだ。魚一匹に1万5千は出しすぎだ」

一護がそういうので、ルキアはグッピーのオスメスを10ペアずつ選んだ。

一護が買った水槽は大型で、ネオンテトラも30匹は買った。

一護のマンションにある家に帰宅して、玄関にある棚の上に大型の水槽を設置する。

砂利石をしきつめて、水草を植えてカルキ抜きした水をいれてヒーターを入れる。

ろ過装置をとりつけて、照明をONにして、水が温まったのを確認してから、買ってきた熱帯魚たちを水槽の中に放つ。

「お、近寄ってくる!」

ペットショップで、店員に餌をもらうとき、近づいてくるのが合図だったので、ルキアが水槽の向こう側から水面に指を動かすと、魚たちが寄ってくる。

「ふふ、かわいいなぁ」

ルキアは、熱帯魚に餌をやった。

「お前んちでも、鯉とか飼ってたんじゃないのか?」

「飼ってはいたが、兄様のものだ。それに私には懐かなかったし、何より大きすぎて怖い」

「そうか」

「うむ。このサイズの熱帯魚は小さくて綺麗な上にかわいい」

「俺はルキアもそうだと思うぞ」

「む?」

「小さくて綺麗な上にかわいい」

「むーーーーー!!!」

ぽかすかと、ルキアは顔を赤くして一護を殴る。

「貴様は、恥ずかしいとかいう気持ちは起こらんのか」

「あいにく、ねぇな」

「むううう」

「ははは、かわいいな」

「からかうな」

一護は、ルキアを抱きしめてベッドに押し倒す。

「そ、その、する、のか?」

「いや?ちょっと抱きしめたいだけ」

真っ赤なルキアを抱きしめて、ベッドに寝転がる。

「あー、掃除屋のプレコとか買うの忘れたな。まぁ、明日でいいか」

ルキアを抱きしめながら、一護はいつの間にか眠っていた。

ルキアはドキドキしていたが、一護が眠ったことに安心して、自分も眠ってしまった。

「おい、起きろ」

「んー、あと10分‥‥‥」

「夕飯の時間だぞ?」

「うまそうな匂いがする‥‥‥‥」

ルキアは寝ぼけ眼(まなこ)で、キッチンを見る。

二人分の親子丼と味噌汁、切ったパイナップルが用意されてあった。

「食べてよいのか?」

「その前に、手を洗ってこい」

「うむ」

ルキアは手と顔を洗って、キッチンの椅子に座る。

「夕飯にするか」

「いただきます」

「いただきます」

ルキアはよく食べた。おかわりをした。

「ほんと、お前華奢なのによく食うなぁ。俺の2倍は食ってるんじゃないのか?」

「そ、そんなことはない!貴様が少食なのだ!」

「はいはい」

食事の後は、一護が先に風呂に入って、その間にルキアが洗い物を片付けて、ルキアが風呂に入ってる間に一護は買い置きしておいたビールを飲んだ。

ルキアが風呂からあがってくると、時間は8時だった。

寝るにはまだ早いので、TVをつける。

くだらない心霊番組が放送されていた。

心霊写真というコーナーで。ルキアは一護の背中に隠れて見ていた。

「ひいいい」

合成じゃねぇのこれっていうような写真に、ルキアが悲鳴をあげる。

「なんだよ、ルキア、お前死神のくせにこういうの苦手なのか?」

「し、死神だからとか関係ないであろう!霊は確かに存在する。しかし、写真などには写らぬのだ!」

さらに怖い写真が出てきて、ルキアは一護にしがみついた。ゴロゴロゴロと凄い音がした。

「きゃあ!」

ちょうど停電になって、ルキアはがたがたと震える。

「大丈夫だ。ただの停電だ。外、雷なってるだろ」

「あ、あれは雷の音だったのか?」

「そうだぜ」

「い、一護、今日はずっと一緒に私の傍にいろ!」

「怖いのか?」

「怖くなど‥‥‥きゃあ!」

停電が元に戻ったが、また雷が近くに落ちた。

その音に、ルキアが怖がる。

「ちゃんと、お前の傍にいてやるから」

「や、約束だぞ?」

結局、一護は寝るまでルキアの傍にいたし、ルキアと同じベッドでルキアを腕の中に抱きしめながらいつものように眠るのであった。


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浮竹が生きている世界線6

「十四郎、愛してる」

「あ、春水」

浮竹と京楽は、二人で住む京楽の屋敷で睦みあっていた。

京楽は年のわりには性欲がおおせいで、生前の浮竹は肺の病の上、体が弱かったので思う存分交わることはあまりできなかった。

今の浮竹は、17歳くらいの肉体年齢をしている中に、浮竹が宿っており、しかも肺の病はなく病弱でもなく健康体だった。

浮竹は、2回目の人生になる処女を京楽に捧げた。

京楽は、やや荒々しく最近は浮竹を抱く。

「十四郎」

「やあああ」

入ってくる熱がずるりと引き抜かれたかと思うと、奥まで抉ってくる。

「はぁぁぁ!」

浮竹は、大きく中いきをしていた。

「んああ、だめえええ」

京楽が、浮竹を突き上げながら浮竹のものをしごく。

浮竹は若いので、まだまだいけるようだった。

「んあ、だめえ、やあ」

浮竹は、京楽の旺盛な性欲を今なら満たしてやることができた。

何度も何度も求められても、それにこたえれた。

「んあああ、いっちゃううう」

「十四郎、どこにも行かないで」

「あ。春水。俺はお前の傍にいるから‥‥‥あっ、中でまた大きくなったぁ」

京楽は、浮竹の言葉にまた熱く勃ったものを浮竹の中の奥を角度を変えて突き上げる。

「ひああああ、いくのとまらないいいい、いっちゃう、いっちゃう」

「ボクも十四郎の中に出すからね?」

もう十分に出しただろうに、京楽はまた浮竹の胎の奥に欲望を注ぎこむ。

浮竹のおなかは、子種を注ぎこまれすぎたせいで、ぽっこりと膨らんでいた。

「ああ、まだまだ君の中に注ぎたいのに、もう無理だ。残念」

「ひあああ、あ、あう」

すでに、浮竹はいきすぎて言葉の呂律が回らない。

「ふう、すっきりしたよ、十四郎」

「へあう‥‥‥しゅごい、きたああああ」

まだ京楽が抜き取っていないせいで、精子は浮竹の胎の奥でうねっていた。

京楽が栓を抜きとるように中から出ると、ゴポリと大量の精液が逆流してきた。

「おおっと」

タオルで受け止めようとするが、量が多くて結局シーツの上にも零れた。

「京楽」

「どうしたの、浮竹」

「はげし、すぎだ、ばかぁ」

「ふふ、ごめんね?愛しているよ、浮竹」

京楽は、浮竹に口づけしながら、手は後始末をするために動いていた。

「涅隊長から、実は媚薬を手に入れたんだけど、今の浮竹には不要だね?こんなにかんじてこんなにいきまくって、媚薬なんてなくても浮竹はいきまくってる。この上に更に媚薬なんか使ったら、浮竹が壊れちゃうね?まぁ、壊れてもボクは浮竹を愛するけどね?」

「京楽のばかぁああ」

「ごめんごめん」

激しいセックスが終わり、浮竹が疲れからすぐに眠りについてしまう。

京楽は、全てを出しきったはずなのに、無防備な浮竹の姿を見ているとまた勃ってきそうで、思考を切り替えるために風呂場に向かう。

「浮竹がこの世界にいる。ああ、幸せだなぁ」

湯船の中で、少しうとうととしていたら、いつの間にか眠っていたらしい。

「あー、熱い‥‥‥」

湯あたりあしてしまったので、扇風機で風を受け止める。

水に氷をまぜて飲んでいた。

「京楽?」

気が付いて、風呂に入ってあがってきた浮竹と出会う。

「どうしたんだ、京楽」

「ああ、ちょっと風呂に入ったまま寝ちゃってね。のぼせたの」

「風呂に入るまま寝るなんて、器用だな」

「うーん、まぁ溺れなかっただけいいかな」

浮竹は、扇風機の風を京楽の隣に座って独り占めした。

「いい月だな?」

窓から、月が見えた。

「俺の魂魄は、薄くなってきている。でも、京楽が精子と一緒に霊圧を注ぎこんでくるから、俺はこの世界で俺のままでいれる。本来なら、もう霊子に還るべき存在なんだ」

「君を、霊圧でもなんでもいいからこの世界にしばりつけるよ。次、君を失ったらボクは狂う。君を失うことは、死を意味するに近い」

「そうか」

浮竹は涙をぽろぽろと流す。

「ああ、俺はなんで生き返ったんだ。お前を狂気にまみれたお前にしてしまった」

「浮竹、そんなこと言わないで。ボクは幸せだよ。また君と出会えて」

「京楽」

「浮竹」

二人は、見つめあってから、ディープキスを繰り返す。

浮竹が生き返った意味は、きっと京楽を絶望の海から救うため。でも、救いあげた先には幸福はあったが、消えることでより深い絶望を与えてしまう。

浮竹は怖かった。自分が消えてしまうのが。

本来なら、京楽を少し励まして消えるべきだったのだ。

1日しかなかったはずなのだ。

偽りである浮竹の生は。

もう、2カ月以上も続いている。

京楽色に染め上げられた霊子は、もう霊子の海に還れない。

京楽の傍で、色あせて滅びるまで、浮竹は消えれない。

「京楽‥‥‥ごめん。お前を狂わせた」

「ふふ、ボクはもう君を一度失ったことで狂ったよ?世界から色が消えたもの」

浮竹は、涙を零しながら京楽を抱きしめる。

京楽も泣いていた。

依存しすぎた関係。軋む魂の叫びを無視して、二人は互いを必要とし続ける。

やがて、世界は浮竹を霊王として求める。



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浮竹が生きている世界線5

浮竹は神掛けをして一度は死んだ。

しかし、17歳くらいの肉体の若さで、院生時代の姿である日、京楽の寝ている隣で京楽が起きるとそんな浮竹が寝ていた。

一度は地獄にいったのだが、なぜか尸魂界に若い姿で生き返ってしまったのだ。

浮竹が生きていると分かるといろいろ問題が出てくるので、浮竹は浮竹家の弟ということされた。

一番似ていた弟が髪を白く染め、緑色に瞳を変えたのだと、京楽は世間に触れ回っていた。

京楽が浮竹とできているのは尸魂界でも有名で、京楽はついに浮竹の弟に手を出すまで恋しくなったのかと哀れみや同情の視線が向けられる。

「あ、浮竹さん、京楽隊長、おはぎ作ったので食べてください」

「ああ、ありがとう」

浮竹の弟ということになっているが、浮竹隊長であった時代の浮竹とあまりにも似ているので、ルキアなどはたまに顔を見にやってくる。

「ありがとね、ルキアちゃん」

「いえ、それでは浮竹隊長‥‥じゃなかった、浮竹さん」

「ああ」

浮竹は、ルキアに手を振る。

「ルキアちゃんね、恋次君と結婚して赤ちゃんがいるんだよ」

「なに、本当か!挨拶に行かねば!」

「だめでしょ。君は浮竹隊長ではない。隊長の弟ってことで通してるんだから」

「ああ、そうだったな。今度、遠目から見に行ってもいいか」

「うん。ボクと一緒に行こう」

浮竹は、京楽の仕事の補佐をしていた、

雨乾堂は取り壊されて、浮竹には行く当てがない。

京楽の屋敷や、1番隊の隊首室などで過ごしたりしていた。

若い浮竹は、京楽の旺盛な性欲についてこれた。生前の体の病弱さや肺の病は新しい体にはなく、京楽が満足するまで抱かれることもしばしばだった。

「京楽、かき氷が食いたい」

「ああ、残暑が厳しいからねぇ。仕事がもう少しで終わりそうだから、終わったら甘味屋にでもいくかい?」

「行く!」

浮竹と京楽は、その日の書類仕事をほぼ浮竹がやってしまったせいで早く終わらせられた。

甘味屋にいくと、まだかき氷をやっていた。

暦は9月の半ば。

まだ残暑が厳しい季節だ。

「俺はいちご味で。こいつにはメロン味を」

「ちょっと浮竹、ボクは宇治金時が」

「お前の分は半分俺が食うから、メロンにしろ」

「はいはい」

かき氷をもらい、店の外で食べた。

チリリンと、風鈴が鳴る。

「夏も、終わりだな」

「そうだね」

浮竹が生き返って、2カ月が経とうとしていた。

「俺は、いつまでこうやってこの世界にいれるんだろぅ」

「ずっとだよ。ボクが、君を手放さない」

京楽の独占欲は激しく、浮竹をしばりつける。

しかし、それは浮竹にとって苦ではなかった。

「かき氷、半分もらうぞ」

「食べさせてあげる」

「む。まぁいいか」

「はい、あーん」

「あーん」

京楽の手でメロンのかき氷を食べさせられて、浮竹は幸せそうだった。でも、京楽はその数倍は幸福をかみしめていた。

浮竹が生きている。

体は温かく、鼓動を打って、息をしている。

同じ空間にいれるだけで、幸せだった。

「浮竹、他のものは食べなくていいのかい?」

「今日はかき氷だけでいい。お前と甘味屋に行くのはいつでも行けるからな」

「うん」

京楽は微笑んだ。

その次の日、一緒の布団で眠ったのだが、朝起きると浮竹の姿がなく、霊圧を探しても見つからないので、京楽は叫びそうになっていた。

「どうしたんだ、京楽?」

浮竹は、井戸の傍にいた。暑いので、行水していたのだ。霊圧はいつも通りあやふやで、浮竹の近くにいたら隊長時代の浮竹に似た霊圧をかんじることもあるが、いつもは弱弱しい。

「何も言わないで、いなくならないで」

京楽は、目を覆った。

片目となってしまった鳶色の瞳から、涙があふれてくる。

「なんなんだ。俺は、お前の傍にずっといるぞ?」

「ほんとに?」

「ああ、本当だ」

ちゅっと音をたてて、浮竹は屈んで濡れることも構わず浮竹の体を抱きしめる京楽の額にキスをした。

「ああ、京楽お前までびしょびしょじゃないか。まぁいいか。一緒に行水しよう」

井戸の水は冷たく、心地よかった。

浮竹は、着物を脱いでタオルで体をふく。そして新しい着物を着た。

「ああ、待ってろ。お前の分の着替えももってきてやる」

もう2カ月は滞在しているので、京楽の家のどの部屋に何があるのか分かるようになっていた。

「待たせたな」

浮竹は、タオルと京楽の着物をもってきた。

着物といっても、浴衣に近く、浮竹も同じようなものを着ていた。

「まだ、朝早いし、今日は非番だからもう一度寝よう」

「うん」

浮竹に手を握られて、京楽は寝室に歩き出す。

「へ、変なことはするなよ?」

「しないよ。でも、抱きしめさせて?」

「まぁ、それくらいなら」

布団の中で、京楽は腕の中に浮竹を抱き込んで離さない。

浮竹は、すぐに眠りに落ちてしまった。

浮竹の体が、すーっと透けていく。

「浮竹?」

「ん‥‥」

魂魄が、ここにいるべきではないと囁いていた。

京楽は、それを己の霊圧で捻じ曲げて、浮竹の魂魄をがんじがらめにする。

「君が、この世界からもう一度消えるなんて、ボクは許さない」

京楽は、浮竹を強く抱きしめて口づける。

「んっ」

浮竹がぼんやりと目を開けるが、すぐに閉じて覚醒しかけたのにまた眠りに入る。

「浮竹。君はボクのものだ。もう、二度と手放さない。勝手に死ぬのもいなくなるのも許さない」

京楽は、狂気めいた鳶色の左目で、腕の中で眠る浮竹を見つめ続けるのであった。






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ドラゴン族の子とミミック16

Sランクの浮竹は、神に愛という名の呪いを受けた不死者だった。そして、彼がもつ霊刀はかつてドラゴンスレイヤーと呼ばれていた。

「先生、もう一度お願いします!」

浮竹は、Sランクの浮竹から剣術の指南を受けていた。

ちなみに、京楽は精霊の姿をとった霊刀の京楽と魔法のぶつかりあいをしている。無論、霊刀の京楽は手加減をしている。彼が本気を出すと、禁忌の魔法で京楽は跡形もなく吹き飛んでしまうであろう。

「ファイアサークル!」

『アイシクルランス!』

「アシッドレイン!」

『カラミティフレア!』

京楽が魔法を放つと、それを打ち消すような魔法を霊刀の京楽は唱える。

『さぁ、まだまだ魔力残ってるでしょ!もっと思い切りぶっぱしてみなよ!』

「アルティメットノヴァ!」

『お、見たことのない魔法だね。しかも禁忌ときたね?』

地面が抉れて巨大なクレーターが残るが、霊刀の京楽は結界魔法で凌いでしまった。

『あーあー。禁忌を撃つには魔力がまだまだ足りてないね。もう一度、基礎の瞑想からやり直しだね?』

「ああ、くそ、浮竹が使った時はもっと威力あったのに」

京楽は、最近アルティメットノヴァという誰も知らなかった禁忌の魔法を、使えるようになっていた。

ちなみにミミックがドロップした古代の魔法書に記された魔法であった。

使えるのははじめ浮竹だけであったが、最近やっと京楽も習得したのだ。

『魔法の才能は、君より竜人の浮竹のほうが得意そうだね』

「そうだよ。だから、あえて苦手な方を修行してる」

『ふ~ん』

一方浮竹は。

Sランクの浮竹の剣技に翻弄されていた。

「ここだ!」

『甘い!』

「く、ドラゴニックオーラ!」

浮竹は、竜人族だけが使える身体強化魔法を使うが、それでもSランクの浮竹にはかなわない。

剣を剣でからみとられて、Sランクの浮竹は浮竹の喉元に剣の切っ先をつきつける。

『また、俺の勝ちだな。まぁ、攻撃魔法を使ってはいけないという決まりだったから、攻撃魔法を練り合わせてこられたら、ちょっとだけやばかったかもしれない』

「はぁ‥‥‥‥ちょっとかぁ」

「きしきしきし」

ポチが、応援にきてくれていた。

『それにしても、あのポチってミミック、ミミックの王様だったんだな』

「きしききし」

『びゃあびゃあ』

Sランクの浮竹たちの家にいるミミックのサチと、ポチは仲良さげに跳ねまわっていた。

「ああ、俺も驚いた。脱皮して、純金の体のミミックになったんだ」

『純金‥‥‥‥』

Sランクの浮竹は、ちょっとだけいいなと思った。

「ちなきに、食べるものが金貨になった。まぁ、金貨を与え続けていると、金塊をドロップしてくれるので、黒字だがな」

『金塊‥‥‥』

『ちょっと、浮竹?』

そこへ、京楽との稽古を終わらせたというか、京楽は基礎の瞑想をやらされていて、霊刀の京楽がSランクの浮竹を、窘めるように声をかける。

『べ、別にほしいなんて思ってないんだからな!』

「ポチは、いくら先生でもあげない。ポチは俺と同じ墓に入るんだ」

『でも、ミミックって寿命が5年くらいなんでしょ?』

「黄金ミミックは数百年生きる」

『へぇ』

「長く一緒に居られるので、他のミミックのように看取ることがないから、安心して飼えるんだ」

ぐうううう。

そこで、瞑想をしている京楽の腹のむしがなって、いったん休憩ということになった。

午後は浮竹も京楽も瞑想をして、魔力を高める修行した後、魔力がからっぽになるまで魔法を撃ち続けて、そうすることで魔力がより高まるのだ。

『さぁ、今日はここまでだ。今日は泊まっていくんだろう?』

「先生と同じ風呂‥‥‥」

『ちょっといっちゃった目をしてる子がいるけど、浮竹はボクと一緒にお風呂に入るからね?』

「ちっ」

『今、舌打ちしたね!?』

「きしきしきしきし」

『あいたたた、ミミックをけしかけないでよ!』

「浮竹にはボクがいるでしょ?」

京楽は、浮竹の頭を撫でる。

浮竹はむぎゅーーっと京楽に抱きついた後、自分の師匠であるSランクの浮竹に抱きついた。

「やっぱり、京楽は抱き心地が悪い。先生のほうがいい」

「ええ!?」

『まぁ、夕飯にしよう』

「あ、作るの手伝います」

『じゃあ、サラダにする野菜切って洗ってくれるかな』

京楽は、浮竹に抱き心地が悪くてとSランクの浮竹の方がいいと言われたのがショックで呆けている。

「京楽。京楽?」

「え、あ、へ?」

「夕ご飯いらないのか?」

「いるよ!」

「じゃあ、早く席につけ」

わりと豪華な食事を振る舞われた。

風呂は京楽と浮竹で入った。お泊りなので、浮竹と京楽は客室のベッドを借りて寝た。

ベッドは1つだったので、やや窮屈だったが仕方ない。

朝起きると、真っ暗だった。

「ああ、暗い!?」

「ポチがお前の頭をかじってる」

「ほぎゃあああああああああ」

かじかじとかじられて、浮竹は楽し気に京楽を見ていた。

「お前とポチは、仲がいいなぁ」

「いや、なんか食われてるんだけど!?」

「ポチはもう金貨か黄金細工のものしかくわんぞ」

「なんて贅沢なミミックだ‥‥‥‥って、暗いよ狭いよ息苦しいよおおお」

「仕方のないやつだ」

ポチを撫でて、浮竹は京楽から離れるように命令すると、ポチは従順に従った。

「はぁ‥‥‥‥食われるかと思ったよ」

「ポチがお前を食ったら、黄金の京楽をドロップか」

「縁起でもないこと言わないでえええ」

朝食を食べて、ポチには金貨を5枚あげた。

「きしきしいいいい」

ポチが、金塊をドロップする。

「あ、この金塊もらってください」

『いいのか?』

「はい。泊まらせてもらってるのと、稽古つけてもらってるお礼に。少ないですけど」

『じゃあ、ありがたくもらっておく』

断ることは、浮竹を傷つける気がしたので、Sランクの浮竹は金塊をもらっておいた。

「じゃあ、昨日の続きお願いします!」

「ボクも!」

Sランクの浮竹と霊刀の京楽は、しごきがいがありそうな二人を見て、笑みを浮かべるのだった。

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ドラゴン族の子とミミック15

「きょ、京楽!」

「もお、なんだいこんな早朝に」

「ポチが‥‥‥‥」

「ん?」

浮竹は涙を流していた。

何が起きたのかと、とりあえずベッドに招き入れて落ち着かせる。

「ポチが‥‥」

「うん」

「脱皮したんだ」

「は?」

京楽は目が点になった。

「ミミックが脱皮?そんなばかな」

「こっちにきてくれ」

浮竹が案内した場所には、ポチの脱皮した皮があった。

「まじで脱皮してる。え、ミミックって爬虫類?それとも昆虫?」

「ミミックは植物のモンスターだ。ポチが脱皮!これは世界を震撼させるニュースだ!喜びのあまり涙が止まらない!」

「それで泣いてたんだね。ボク、もう一度寝てくるよ」

「京楽!ポチがいないんだ!脱皮した後のポチを見つけないと」

「あー。はいはい。探すのを手伝えばいいんだね」

タマにリードをつけて、番であるポチの匂いを嗅いで探しに出た。

近くの森に、タマは進んでいく。

「ポチ、どこにいるんだー」

「ポチーーー」

「きしきしきし」

「ポチの啼き声だ!」

浮竹はタマのリードの先を京楽にもたせて走りだす。

そこには、黄金色に輝いているポチがいた。

「ポチ‥‥‥伝説の黄金ミミックになったのか!」

「きしきしきし」

「浮竹、黄金ミミックって何?」

「ミミックの王様みたいなものだ」

「ポチ、実は王族だったのかい?」

「そのようだ。ああ、ポチが黄金ミミックになるなんて」

ポチを抱きしめて、浮竹は頬ずりする。

「じゃあ、ポチを連れて家まで帰ろう」

「ああ。ポチ、タマと今後とも仲良くな?」

「きしきしきしい」



その日は、Aランク依頼を受けていた。

貴族の護衛の任務だった。

途中で盗賊に3回襲われた。

浮竹と急落は撃退したが、襲ってくる賊の数が多くて、貴族に話を聞こうとしても、平民風情がと言葉を聞いてくれない。

その貴族は、何かの荷物を運んでいるようだった。

荷馬車にはいろんなものが置かれていたが、一際目を引く宝物があった。

それを守るために、貴族は護衛をつけたらしい。

ついに、目的地の町までたどり着く間際に、4回目の盗賊に出会う。

「おいてめぇ、貴族の宝をよこしやがれ」

「腐った貴族でも一応依頼人だ。断る」

「なんだとおおお」

「アシッドレイン」

京楽が魔法を使うと、盗賊たちは酸の雨のせいで荷馬車に近づけないでいる。

「おい、ちゃんと最後まで警護しろよ、このクズ!」

貴族の言葉にかちんときたが、浮竹は貴族を守った。

町について、さぁ護衛は終わりだというところで、浮竹と京楽は警備兵に逮捕された。

「え、なんで?」

「なぜだ」

「貴様たち、この貴族が持っているだけで大罪になる麻薬「黄金の結晶」を所持していたのを知った上での警護だな!?」

「いや、ボクたちは貴族の警護を依頼されただけで」

「うるさい。話は違う場所で聞こう。拷問にもかけるからな」

京楽がぶちきれた。

「ねぇ、ボクらがその「黄金の結晶」とやらを所持していたわけじゃないんだよ?正規の依頼で貴族を護衛してただけだよ?それでも逮捕するというんなら、こっちも相応の手をとるよ?」

「捕まえろ!」

「ボルケーノ!」

京楽は、警備兵に魔法を放つ。

「貴様ら、歯向かうつもりか!この下賤な貧民の冒険者が!」

「俺たちは竜人族だ。それにAランクの冒険者だ」

「竜人族!?どうみてもただの人間ではないか!竜人族だという証を見せてみろ!」

浮竹は、ため息をついて指から血を滴らせる。それは竜血石になった。

「ほ、本物の竜人族‥‥‥竜人族の怒りを買うわけにはいかない。釈放だ」

京楽は、切れたままだった。

「非礼を詫びなよ。地面に頭をこすりつけてさぁ。そうしなきゃ、殺すよ?」

「ひいいいいい」

「すみません、申し訳ありません」

浮竹は、護衛する相手の貴族をぐるぐる巻きにして警備兵につきわたす。

「依頼料はいらない。こいつと俺たちは無関係だ」

「は、はい」

警備兵の隊長は、貴族を捕まえて他の警備兵と共に去ってしまった。

「ねぇ、お金もらえないよね、これ」

「事情を説明すれば、賠償金が出るだろう」

「かえろっか」

「ああ。それにしても黄金の結晶かぁ。実は、黄金のミミックの抜け殻を砕いても作れるんだよな」

「危ないもの作らないでね?」

「ああ」



そのまま家に帰り、金色に輝くポチを拝んで、ポチの抜け殻の、大金の麻薬の元になるそれを燃やす。

「ああ、それにしてもあの貴族腹が立つ」

「俺も腹立ってる。だから、抱け」

「ええ、なんでそうなるの。まぁ、せっかくなので」

浮竹は、京楽に抱かれながら、しばらくは警護の依頼などは受けないと決める。

「んあっ」

「ふふ、ここいい?」

「あ、もっとおお」

浮竹は貪欲に京楽を求めてくる。

京楽のものが浮竹の中のいい場所にあたって、浮竹はオーガズムでいっていた。

「んああああ!」

「もっとかい?」

「もっともっと、奥にお前の子種をくれ」

「愛してるよ、浮竹」

「ひあっ」

奥を抉られて、浮竹は京楽の手の中に射精しながら中いきをする。

「きしきしきし?」

「んあ‥‥‥ポチ、だめ、見ちゃだめええええ」

「きしきし」

ポチは、交わっている最中の京楽と浮竹を見て、去っていった。

「あーあ、見られちゃった」

「あ、中で大きくなったぁ。ばかぁ」

「いけないことしてる気分になちゃった。中に出すよ?」

「ああああ!!

最奥に子種を出されて、浮竹はびくんくびんと体を反応させてオーガズムでいく。

「はぁっ‥‥‥もっと」

「浮竹ってば、淫乱だねぇ」

「早く、もっと奥にこい」

ポチは、餌が欲しくて浮竹と京楽のセックスが終わるのを待っていた。

「はー、気持ちよかった‥‥‥ってポチ!?部屋の前にずっといたの?」

黄金色のミミックのポチは、金貨を食べる。

体は純金でできていた。

「はぁ‥‥‥浮竹が知ったら怒りそう。とりあえず、金貨あげるから、こっちにおいで」

浮竹は衣服を乱しtたまま、軽く眠っているので、京楽がポチに金貨をあげるのだった。

ちなみに、金貨を与えていると金塊をよくドロップするので黒字であった。


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死んだら若がってました。

京楽が総隊長になり、千年が経過しようとしていた。

京楽は、倒れ、老衰でそのままなくなった。

「ああ‥‥‥やっと、浮竹の元に行ける」

ゆっくりと目を閉じる。

今でも思い出す、艶やかな浮竹の姿。柔和な微笑みに白い長い髪に翡翠の瞳。

ボクだけの、永遠の恋人。

「今、そっちにいくよ‥‥‥‥」




「おい、おい!」

「ん?」

京楽は目を開けた。

確かに、自分は死んだはずだった。ここは死後の世界だろうか。

「何ぼけっとしてるんだ」

「浮竹!!会いたかったよ!」

目の前にいる、浮竹は院生時代の姿をしていて髪も肩くらいの長さだったけれど、間違いなく浮竹だった。

「何言ってるんだ。昨日も会っただろう」

ん?

あの世にしては、ちょっとリアルすぎて質感とかもちゃんとある。

「京楽、今日はその、デートするんだろう?」

「デート!?するする!!!!」

ふと自分の手を見ると、しわのない綺麗な手だった。

「え、ボク若返ってる?」

「何言ってるんだ、お前」

「ええええええええええええ!?」

生き返ったら、若返っていました。




「ああ、浮竹だ。浮竹だぁ」

京楽は、とりあえず若返ったことは置いておいて、浮竹を抱きしめた。

「おい、なんなんだ」

「神掛してないよね!?」

「はぁ?」

「ああ、浮竹の匂い‥‥体温‥‥‥浮竹が生きてる。うわああああん」

ついには、京楽は泣き出してしまった。

浮竹と同じ、院生時代の姿の京楽は、院生の服で浮竹を抱きしめながらわんわんと泣いた。

「ちょ、恥ずかしいからこっちこい!」

浮竹に手を引かれて、建物の陰に入る。

「どうしたんだ京楽。今日はいつにも増して変だぞ?」

「ああ‥‥‥‥若返ったってことは、ユーハバッハの侵攻も未然に防げるじゃないの。うわぁ、この先の人生、ボクはバラ色だぁ!」

「ついにいかれてしまったか」

浮竹は、綺麗だった。

浮竹の手が京楽の額を触り、熱がないかどうかを確認する。

「熱はないみたいだな。どうする?デートはやめておくか?」

「ううん、デートはする」

財布を見ると、金はどっさり入っていた。

「まずは、甘味屋に行こう?」

「ああ、そうだな」

甘味屋で、京楽は浮竹に好きなだけおはぎやらを食べさせてやった。

すでに5回生になっていたらしい。

浮竹の浅打は双魚の理として、斬魄刀になっていた。

京楽も、浅打を花天狂骨として持っていた。

浮竹は卒業と同時に13番隊に、京楽は8番隊の護廷13隊入りが確定していた。

もう、学院で授業はほとんどなく、現世に派遣されて死神たちと混じって虚退治をしたり、実習が多かった。

今は、ちょうど夏休みで実習も授業もなかった。

「ああ、満足だ」

たくさん甘味ものを京楽の金で食べた浮竹は、食後のお茶を飲んでいた。京楽はかき氷を浮竹の分も一緒に注文した。いちご味だった。

「それにしても、京楽、俺の顔ばかり見て、どうかしたのか?」

「んー。ボクの恋人はいつ見ても美人でかわいいなぁと思って」

かき氷を食べながら、京楽は恥など一切見せずに言い切る。それに、浮竹が赤くなって、京楽と同じようにかき氷を口に運ぶ。

「変なやつ」

「ふふふふ」

ああ、幸せ。

そのまま、町をぶらぶらして、書店に寄ったり、呉服店に行ったりした。

夕暮れ時が近くなり、京楽は浮竹を夕日がよく見える場所まで連れていった。

「ねぇ。約束して。ボクを置いて、もう二度と先に死んだりしないって」

「もう二度と?まるで、俺が一度お前を置いて死んだような台詞だな」

「実際そうだったから」

「?」

京楽は自分の今の状況を説明しても理解できないだろうと、あえて口にしなかった。

キスをすると、浮竹は目を見開いたが、すぐに閉じて、京楽の舌を迎えいれて舌を絡み合わせながら少し乱れる。

「んっ」

「ああ、やばい。若い体だし、久しぶりすぎて今すぐ君を抱きたい」

「久しぶりって、先週しただろう」

「ボクにとっては千年ぶりなんだよ」

「?よくわからん。とりあえず、寮に戻るか」

寮に戻ると、京楽はベッドの上に浮竹を押し倒した。

「んんっ」

体を弄られた。京楽のものは、もうはちきれんばかりに勃っていた。

それを腰にすりつけられて、浮竹は赤くなりながらも、京楽に全てを委ねる。

院生の服を脱がして、下着も取り去ると、若々しい浮竹の体があった。

「ああ、浮竹をまた抱けるなんて‥‥」

じっくりと目に焼き付けるように、浮竹の裸身を見る京楽に、浮竹が恥ずかしがって、京楽に自分から噛みつくようなキスをする。

「いいから、こい」

「うん」

京楽は、記憶にあった潤滑油のある場所を探し出して、それを丁寧に浮竹の蕾に塗り込んでいく。

同時に、浮竹のものをしゃぶった。

「ひあああん!」

浮竹は、あっけなく京楽の口の中に射精していた。

「な、お前、テクあげた?」

「ふふ、伊達に君を何百年も抱いてないからね」

「?よくわからん」

「ふふ、トロットロになるまで、愛してあげる」

「ふあああ」

指をぐちゃぐちゃんにかき回されて、浮竹が自分から足を開く。

「も、いいから早くきてくれ」

「うん。挿れるよ?」

「ああああ!」

引き裂かれる瞬間は、浮竹にとっていつでも慣れないもので。

その勢いのまま、京楽は浮竹の最奥を抉って、すぐに射精していた。

「ん、早くないか?」

「千年ぶりだもの」

「今日のお前、少し変だぞ」

「もっともっと愛してあげるからね?」

「ひあう!」
前立腺をすりあげながら、京楽は浮竹の体を揺さぶった。

「あ、あ、いってるから、今動いちゃだめええええ」

「何度でもいっていいよ?」

京楽は、かまわず浮竹の奥まで貫く。

「ひあーーー!!!」

がくんと、浮竹は意識を一度失うが、京楽の律動にまた起こされて、高みまでもってこられる。

「あ、あああ!」

浮竹は、射精しながらオーガズムでいき、潮を吹いていた。

「やああん」

「ふふ、かわいい」

「やっ」

体をねじる浮竹に、キスをする。

浮竹は、いきながら京楽の肩にかみついた。

「んあ」

京楽は、浮竹の中に精液を全て注ぎ込んで満足した。

「また、明日も抱いてあげるからね?」

「や、こわれるうう」

「じゃあ、一緒に壊れよう?」

「んー、や」

浮竹にキスをして、京楽は浮竹の中から引き抜いた。こぽりと、京楽の精液が逆流してきて、シーツに白い水たまりを作る。

「お前、出しすぎだ」

「若いからね。一緒に、お風呂はいろっか」

「ああ‥‥」

浮竹をお姫様抱っこして、風呂場に連れていき、中に出したものを全部かきだして、体を洗い髪を洗ってあげた。

いつにも増して優しいので、浮竹は不思議なかんじだった。

「京楽」

「何?」

「愛してる」

「ボクも愛してる。一緒に引退するまで死神として現役をつとめて、老後も一緒にいようね?」

「先を見すぎだ」

「ふふ、いいじゃない」

浮竹は、京楽の言葉にキスで答えるのだった。

一度死んで、今人生をやり直している。

ユーハバッハの侵攻も、藍染の反乱も知っている。

この世界での未来では浮竹は死なない。必ず、そんな未来にしてみせよう。

そう決意する京楽であった。

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ドラゴン族の子とミミック14

Sランクの浮竹と霊刀の京楽がカースドラゴンを倒した数日後、浮竹と京楽はそのカースドラゴンが住んでいた場所までやってきていた。

「カースドラゴン‥‥‥‥邪竜だね。竜人族じゃない」

「ああ。竜人族だったら、大問題だ」

カースドラゴン自体は、キリエエレイソンという上位消滅呪文で消え去り、浮竹と京楽はカースドラゴンが生息していた洞窟で、カースドラゴンの痕跡から竜人族ではないと判断した。

竜人族とドラゴンは違う。竜人族は人がドラゴンになれるタイプで、ドラゴンは人型をとれるタイプなのだ。

人かドラゴンか。どちらが基盤になっているかの差だった。

浮竹と京楽が生まれた里にいた竜人族は、皆人の姿で暮らしていた。竜人族は、その血を竜血石、涙を竜涙石という非常に珍しく高価な宝石となるので、乱獲を恐れて人が住む場所から遠く離れた場所に里をもっていた。

それでも、時おり山賊などに襲われる。

ドラゴンになれるので、撃退はできるし里の者に手を出せば、その人族には死が待っていた。

浮竹と京楽はそれぞれ両親に捨てられ、生きるために仕方なく竜血石を売って暮らしていたのだが、それがきっかけでついには里から追い出された。

竜血石を求めて大量の冒険者がやってきたからだ。

人との戦争をおこした。勝者は竜人族であった。


カースドラゴンの住んでいた洞窟の奥で、浮竹と京楽はカースドラゴンの幼体を発見する。

「きしゃああああ」

「浮竹」

「ああ」

カースドラゴンは生まれながらの邪竜だ。

人を襲って食う。

かわいそうだとは分かっているが、浮竹はカースドラゴンの子供にせめて安らかに眠れるようにスリープの呪文をかけた。

「ごめんね。君は存在してはいけないんだよ」

京楽が、眠りに落ちたカースドラゴンの子供の首を剣で切り落とした。

「ドラゴン殺しは、一種の同胞殺しだからな。好きじゃない」

「でも、竜人族を殺すわけじゃないから、ボクたちも覚悟を決めたし今後ドラゴンが出てきても倒せるよね?」

「そうじゃなきゃ、Sランク冒険者になれない」

「とりあえず、家に帰ろうか」

「ああ」

浮竹と京楽は、リターンの魔法を使って家の前まで戻ってきた。

「きしきしきし」

ポチが、帰りを待っていたのか浮竹の頭に甘噛みする。

「はは、ポチ、ただいま」

「きしきしいい」

「お、タマもいるね。って、ぎゃああああああああ」

タマに思い切り頭をかじられて、京楽は悲鳴をあげていた。

「牧場のミミックも増えたなぁ。今90匹近くいるんじゃないか。61号~70号をダンジョンに放つか」

今度ミミックを放つ場所は、Sランクダンジョンだった。

浮竹と京楽はAランクなので、Sランクダンジョンの入り口でミミックたちを放って、すぐに引き返す。

「ああ、いつか俺たちもこのダンジョンを攻略したいな」

「そうだね」

「きしきしいいい」

Sランクダンジョンに放ったミミックたちが、悲し気に浮竹と京楽を見る。

「お前たちは独り立ちする時なんだ。勇気をもって踏み出せ。お前たちなら、Sランクダンジョンでも生きていける」

「きしいいい」

涙ぐむミミックたちに、浮竹は涙をだーーーと零して、別れを告げる。

「浮竹、泣きすぎ」

「だって、俺のかわいいミミックたちがああ。あああ、ちーん」

京楽の服で鼻水をかむものだから、京楽はたまったものじゃない。

「帰ろうか」

「もう少し、ミミックの様子を見ておく」

入口とはいえ、Sランクダンジョンなのでモンスターが出てきた。

キマイラだった。

「おっと、モンスターだね。倒す?」

「倒す」

臨戦体勢をとった。

キマイラは雑魚だが、Sランクダンジョンのモンスターらしく強かった。

「カラミティファイア!」

「エターナルアイシクルワールド!」

最後には、炎をエンチャントした、浮竹の古代魔法文明時代の魔剣で倒した。

「はぁ、はぁ」

「あ~、強いねぇ」

「そうだな。雑魚を倒すのにこんなに時間がかかってちゃ、Sランク冒険者もまだまだ遠いな」

「でも、倒せた。昔のボクらなら倒すことこもできなかったよ?」

キマイラの魔石は大きかった。

死体も素材になりそうなので、アイテムポケットに入れて、今度こそミミックたちに別れを告げて家に戻る。

冒険者ギルドで、Sランクダンジョンにミミックを放ったことを報告して、報酬をもらった。

ダンジョン全体でミミックの数が激減しており、浮竹のミミック牧場の経営には冒険者ギルドから補助金が出ていた。

ミミックをダンジョンに放つと、1匹につき金貨を100枚もらえた。

10匹いつも放すので、金貨1000枚をもらえる。

副業としてはいい稼ぎになる。

「次は71号~80号を放つことになるんだが、まだ成長途中だ。先に遺跡から保護したミミックたちを放つか」

「うん、そうだね。次はいつ放つの?」

「来月の頭だな」

「そっか」

「ああ」

「ねぇ、浮竹」

「なんだ?」

京楽は、浮竹にキスをした。

「今日、いい?」

京楽が聞いてきて、浮竹は赤くなってOKを出した。

「やっほい!」

そんな京楽に、ポチが噛みつく。

「あいたたたたた」



「んあっ」

「ふふ、きもちいい?」

京楽に貫かれて、浮竹は甘い声をあげる。

「あ、もっと奥までぇえ」

浮竹は、京楽を求めて足を自分から開く。

「淫乱だねぇ」

「やあ、違う」

「違わないよ」

京楽は、奥まで挿入して、抉った。

「ああああ」

びくんと浮竹の体がはねる。

「奥、いいんだね?」

「はあん、だめええええ」

京楽は、ずり上がる浮竹の体を押し戻し、胎の奥まで抉り揺さぶって、子種を吐き出した。

「あああああ」

「熱い?君の中、すごい熱いよ」

「やあ、子ドラゴンできちゃうううう」

「そしたら、二人で子育てだね?」

「ひあう!」

浮竹は背をしならせて、オーガズムで大きくいくと、潮を吹いていた。

「んあああ、いくうう。いくのとまらないいい」

浮竹は、京楽の子種をたくさん受け止めながら、意識を失った。

「ありゃ、やりすぎちゃったかな」

ずるりと浮竹の中から引き抜くと、こぽりと精液が逆流してきた。




「むすーーー」

「浮竹、ボクが悪かったから機嫌直してよ」

「気絶するまでやるなんて、お前は外道だ」

「だって、久しぶりだったから。それに気を失うとは思ってなかったんだよ」

「むすーーーー」

浮竹は怒っていた。

京楽はご機嫌をとるのに必死だ。

「君も潮ふいていっちゃうくらい気持ちよかったでしょ?」

ばきっ。

拳で殴られて、京楽が涙目になる。

愛している伴侶を抱いて、殴られるのは悲しい。

「今度から手加減するから」

「絶対嘘だ!今度も激しくするつもりだろ!」

「そんなことはない‥‥とは言い切れないけど、優しくするから」

「ポチ、噛んでいいぞ」

「きしきし」

待ってましたとばかりに、ポチが京楽の頭を本気で噛む。

「あいたあああああ」

京楽の悲鳴は、夜の家中に響くのであった。

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オメガバース恋白読み切り短編10

白哉はオメガだった。

見合いの話が出た。相手は、同じ4大貴族の綱彌代の次男。綱彌代清明だった。

白哉は断るつもりだった。恋次と、恋仲になりかけていた。

だが、恋次はベータで、アルファでないので番にはなれない。

それでも、恋次がいいと白哉は思うようになっていた。けれど、綱彌代清明から見合いを受けなければ恋次の命はないことをちらつかされて、白哉は見合いをした。

綱彌代清明は、文武に秀でた、見目も麗しいアルファの青年だった。

白哉を朽木家の当主と認めながら、妻として迎え入れてくれると言ってくれた。

白哉は悩んだ。恋次がベータである限り、白哉はいずれアルファの番を作って朽木家の跡継ぎをもうけなければいけない。

接してみると、恋次の命がないとほのめかしていたのは、綱彌代家の両親で、清明自体は白哉を大切に扱ってくれた。

無理をして、オメガとして自分と結婚することはないとまで言ってくれた。

清明は、恋次に似ていたのが、余計に白哉を刺激した。

恋次は、自分がベータであるせいで、白哉に対して一線をひいた態度をとる。恋仲といっても、白哉が一方的に恋次のことが好きなだけで、恋次は白哉のことを好きなのかどうかも白哉には分からなかった。

「綱彌代家と見合いをした。結婚を考えている」

そう恋次に切り出すと、恋次は顔を真っ青にした。

「本気っすか」

「兄は、ベータだ。オメガである私の番になれぬ。何より、兄は私のことが好きではないのであろう?私が兄を一方的に愛しているだけで‥‥‥‥」

「隊長、俺はあんたが好きです」

「きっと、それは私がオメガでベータである兄もフェロモンにあてられているせいだ」

「そうじゃないと俺は思います。あんたを見ると、胸がぎゅっと苦しくなる」

「恋次。兄とは番になれぬのだ。私は、綱彌代清明と婚姻する」

恋次は、それ以上何も言わず、去ってしまった。

白哉は絶望した。

反対してくれたら、ベータであっても恋次をとろうと思っていたからだ。

結局、恋次の白哉の想いはそこまでのものなのだ。

白哉は、綱彌代家に嫁ぐことが決まった。



「兄様、無理をなさらずともいいのですよ?」

「私は朽木家の純血であり、その血を後世に残す必要がある」

「でも、兄様、恋次とは‥‥‥」

ルキアの言葉に、白哉は傷ついた顔をする。

「恋次のことは、もうよいのだ」

「でも、兄様はあれほど恋次のことを好いていたではありませんか」

「恋次にとって、私は一番ではないのだ。結婚話に反対もしなかった。もういいのだ。私は疲れた。綱彌代家に嫁いで、子をなして朽木家の跡継ぎをもうける」

白哉は、朽木家の当主であるというまま、綱彌代清明の元に嫁にいってしまった。



「隊長は?」

「愚か者!もう、婚姻を済ませ初夜も済ませた後だ」

ルキアが、遅れながらやってきた恋次をしかる。

「そんな‥‥俺、隊長が一番好きで愛しているって気づいたんだ」

「もう遅い」

「まだ、遅くない。隊長を取り戻す」

「何をする気だ!?下手をすれば処刑されるぞ!」

「かまわねぇ。隊長を攫う」

恋次は、綱彌代家に堂々と朝から訪れて、白哉と出会った。

白哉は、番にされたせいもあって、今まで見てきた白哉の中でも一番美しかった。

「隊長。好きです。愛してます。俺と、逃げてください」

「何を言っておるのだ、恋次。兄はベータ。私はオメガであり、清明という番がいる」

「番がいてもいい。あんたを攫います」

恋次は、本当に白哉を拉致してしまった。

「恋次!このような真似をして、ただで済むと思っているのか!」

「思ってません。でも、嫌なんです。あんたが、俺以外の男に抱かれるなんて」

「では、何故最初に結婚に反対しれくれなかったのだ」

ぽつりぽつりと、白哉は涙を流した。

「俺はベータだ。それでも、あんたを幸せにしてみせる」

白哉は、もてる限りの権力を使って、恋次を守った。

結果、綱彌代家の子を身籠っていたので、その子を綱彌代に預け、しかる後に朽木家の跡取りとすることに賛成した。

白哉は清明との番を解消せず、恋次と過ごしだした。

恋次は白哉を抱く。

「んああああ!!!」

恋次に突き上げられて、白哉は背をしならせてオーガズムでいっていた。

番ではないので、満足感があまり得られない。

ベータでもあるので、抱かれても子は孕む可能性はあるが、アルファの子は産まれてこないだろう。

「愛してます、隊長」

「んあっ」

最奥を抉られて、白哉は精液を出して恋次の手の中に射精する。

「あ、あ、あ」

「あんたは、俺のものだ」

「ひあっ」

ぐりっと奥を穿たれて、白哉は目を閉じた。

結合部からぐちゅぐちゅと音がする。

「あああ」

恋次は、白哉の子宮に子種をありったけ注ぎ込んだ。

「ん‥‥‥」

白哉が、意識を飛ばすまで激しく抱いた。



恋次のいない時、白哉は番でないベータである恋次に抱かれることで寿命が縮まってしまうので、定期的に綱彌代清明にも抱かれた。

恋次は気づいていなかった。

「私は、恋次だけでなく、兄も愛している」

白哉は、清明のことも好きになっていた。子は綱彌代家で帝王切開で産んだ。男児であった。

「私は罪深いな。二人とも欲しいと思ってしまうなど」

「あなたが望むなら、この関係を続けましょう。私もあなたを愛している」

「すまぬ」


恋次は、白哉を手に入れたと思っていた。

けれど、裏切りに近いことをされているとは、ついぞ気づかないのであった。




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好きなものは好き21

一護は、ルキアが来るのを待っていた。

金曜の夜に現世にきて、月曜の朝に尸魂界にルキアは戻っていく。

今日は、金曜の夜だった。

マンションの前で、ルキアを待つ。

やがて穿界門が開かれて、小さな影が出てくる。

ルキアだった。

一護は、約1週間ぶりに会うルキアを抱きしめる。

「どうしたのだ」

「いや‥‥‥なんか、ルキアがいなくなる夢を見たから、つい、な」

「私はどこにも行かぬぞ。週末は貴様とずっと一緒にいる」

「ああ。夕飯の買い出しに行こうか」

「バーベキューがしたい」

「うーん、マンションのベランダでできるかな。分かった、肉と野菜買ってこよう」

ルキアと手を繋いで、24時間あいているスーパーまでいき、買い物をした。

「そういや、シャンプー切れかけてたな。ドラッグストアにも寄るか」

ルキアと手を握りなおして、ドラッグストアにいき詰め替え式のシャンプーと、新しいリンスを買ってみた。

ルキアのために、トリートメントも買った。

「入浴剤もほしい。桃の匂いがするやつ」

「はいはい、わーったよ」

桃の入浴剤も買って、二人は住んでいるマンションに戻った。

昔はアパートにすんでいたが 、引っ越して2LDKのマンションに住んでいた。

ルキアの指には一護が送ったエンゲージリングが光っている。

右手首には、アメジストのブレスレット。

どれも、一護があげたものだった。


その日は、マンションのベランダで小さいバーベキューをした。

「それにしても、今年は暑いな」

40度近くなる日々が続いていた。

マンションのクーラーの風にあたって、ルキアは風呂あがりの髪をドライヤーではなく扇風機でかわかす。

「風邪、ひくなよ?」

「大丈夫だ。貴様も風呂に入ってきたらどうだ」

「バーベキューセットを直したらな」

一護は、10分くらいしてから風呂場に消えてしまった。

ふとした悪戯心がわいて、ルキアは一護の入っている風呂場のドアをあける。

「うわ、なんだ!?」

「背中を流してやろうかと思ってな」

「ああ、今から体洗うとこだったんだ。頼むわ」

体を洗うための硬めのタオルをよこされて、ボディーソープをぬりたくって、一護の大きな背中を洗ってやる。

「うん、気持ちいい」

一護のほうが悪戯心が出て、シャワーを出した。

頭上からお湯が降ってきて、ルキアはずぶ濡れになった。

「一護、貴様わざとだな!」

「そうだぜ?」

「ああ、もうびしょびしょではないか」

「ぬいじまえよ」

ルキアは、服を脱ぐ。

「手伝ってやる」

濡れたブラジャーとパンティーまで脱がされて、ルキアが真っ赤になる。

「たまには、風呂場でエッチでも、いいよな?」

「貴様というやつは‥‥‥‥んっ」

ルキアに舌と舌が絡み合うディープキスをしながら、一護はルキアの裸体を手で弄る。

「んあっ!」

薄い胸の先端を指でつままれて、ビクンとルキアの体が動く。

「中、もうトロトロだ」

「やぁっ」

一護は、ルキアの秘所に指を入れてかきまわした。

天井部分のGスポットばかりを刺激されて、ルキアはいっていた。

「はんんん」

「ルキア、かわいい。大好きだぜ」

「あああ、いちごぉぉ」

「挿入れるぞ?」

「あんっ」

甘い声をあげるルキアの中に、一護は己のものを埋めこんでいく。

ずちゅっと音をたてて、一護が中を抉る。

「ひあっ」

「ルキア、愛してる」

「もっと、もっとお前をくれ」

ルキアは一護の背中に手を回して、爪を立てていた。

「一護‥‥‥」

「ルキア」

一護は、ルキアの子宮の中に精子をたっぷり注ぎこんだ。

「のぼせるといけないから、続きはベッドの上でな?」

「んっ‥‥‥」

ルキアは赤くなった。一護はやや乱暴にルキアと自分の水分をふきとってから、ルキアをお姫様抱っこして、ベッドに押し倒した。

「たっぷり愛してやる」

「あ、手加減はしろ」

「目隠しプレイしてみる?」

「え?」

一護は、黒い布でルキアの両目をふさいでしまった。

「い、一護」

「たまにはちょっと趣向こらしてもいいだろ?」

「し、しかし。貴様がどこにいるのか分からなくて」

「俺はここにいるから」

ルキアの手を、一護は自分の心臓の上にもってくる。

「一護の鼓動の音が聞こえる」

「ああ。抱くぜ、ルキア?」

「ああん!」

目隠しをされたせいで、いつもの2倍はかんじていた。

一護が下になり、騎乗位でルキアは下から突き上げられていた。

「あああ、だめえええ。いっちゃうううう」

「いっちまえ」

「はうううう」

背をしならせて、オーガズムでいくルキアに、喉を鳴らしながら一護がまた突き上げる。

「あ、あ、ひあ、あああ」

とんとんとリズムよく突き上げられる度に、小さくルキアは声をもらす。

「これで、最後だ」

「ひああああ!」

一護は、ルキアの中に白濁した液体を最後の一滴まで注ぎ込んだ。

「ん‥‥‥一護、はぁ、きもちいい‥‥」

一護は、ルキアにした目隠しの黒い布をとってやった。

「いつもより感じてただろ」

「う、うるさい」

ルキアはベッドに横になりながら、そっぽを向くが真っ赤だった。

「ルキア、かわいい」

「た、たわけ」

ルキアと一護は、一緒にまた風呂に入った。湯を浴びるだけだったが。

「その、けっこうきもちよかった」

「だろ。たまには新しい方法もいいよな」

「あ、あまり、その、大人のおもちゃとかはいやだぞ」

「わーってるって。ルキアは生じゃないと満足できねーもんな」

「な!」

ルキアは真っ赤になって、一護をぽかぽかと殴る。

「明日は、動物園にでもいくか」

「水族館がいい」

「へいへい」

その日は、そのままルキアを胸に抱いて、一護は眠るのであった。



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今日も今日とてルキア争奪戦

「あちぃ。やっぱクーラーって偉大だな」

一護は、朽木邸でクーラーをつけて扇風機もつけていた。ついでにかき氷も食べていた。

思いっきり、夏をエンジョイしていた。

大戦が終わり、尸魂界は浦原の手で一気に現世の機械製品であふれた。

扇風機などは前からあったのだが、最新のものになってクーラーまで出回るようになっていた。まだ庶民の手に届く値段ではないので、朽木家のような金持ちしかもっていない。

「一護、夏だからとだれすぎだぞ」

「いいんだよ。それに今はお盆休みだし」

「暑いなら行水すればよい」

「お、ルキア一緒にするか?」

「ふむ。いいだろう」

「おっし」

一護は、白い着物をルキアに着せて、行水することにした。

冷たい井戸水を何度も浴びる。

白い着物がピッタリ体にはりついて、ルキアの華奢な肢体がくっきりと浮き彫りになる。

抱きたい。

一護はそう思った。

「ふう、気持ちいいな」

「ああ、そうだな」

ルキアと一護は、衣服を着替えて髪と体の水分をぬぐう。

「ルキア‥‥」

「あ、一護‥‥‥‥」

寝室で、いい雰囲気になったところで、ふすまがスパンと開けられる。

「白哉!なんだよ、今いいとこなんだよ!」

「ルキアに行水をさせたそうだな。風邪でもひいたらどうするのだ」

「兄様、ちゃんと髪もかわかしました。それに、現世ほどではありませんが尸魂界も、酷暑で暑いのでつい」

「ルキア、気をつけろ。この男は危険だ」

一護が文句を言う。

「俺とルキアは結婚してるんだからいいだろ!」

「よくない。ルキア、今日は私の寝室で寝ろ」

「はい、兄様」

「むきいいいいいい」

シスコンの白哉にブラコンのルキア。

二人がタッグを組むと、一護に勝ち目はない。

結局、その日ルキアといちゃいちゃしようとしていたのを白哉に邪魔されて、一護はグレて恋次と一緒に酒を飲みに行った。

「白哉のやつ、ルキアと近すぎなんだよ」

「まぁ、隊長にとっては大事な義妹だもんな」

「だからって、結婚してる夫婦の間に割って入るか?」

「まぁ、隊長はルキアのこと大好きだからな。結婚して取り上げられた感じがして嫌なんじゃないか?」

「よく、俺の朝食をめざしとか猫まんまにするし」

「ぎゃははははは」

「笑い事じゃねーよ!」

恋次は、安い居酒屋で酒を一護と一緒に飲む。

「風呂に入ろうとすると、湯がなかったり、ボディーソープの中身がなかったりシャンプーが入ってたり‥‥‥まぁ、これは俺も仕返しするんだけどな」

「隊長にそんなことするなんて勇気あるじゃねーか」

「ったく、白哉ときたら」

一護は恋次に散々愚痴を言って、酔いつぶれた。

朽木邸に帰る気も起らず、今日は恋次の家に泊めてもらうことにした。



「もぎゃああああああああああああ」

「うぎゃああああああああああああ」

朝起きると、二人は裸だった。

「お、俺たちなんもしてないよな!?」

「そりゃこっちの台詞だ!」

とりあえず、服を着ようと慌てている間に、霊圧を探って会いに来たルキアに見られた。

「貴様という男は、私という妻がいながら恋次と不倫だと!一護のばか!」

「ルキアああああああああ!これは違うんだあああああああ」

「ルキア、酒のいきおいでヒャッハーってなっただけで、きっと一護とは何もない!」

「きっとなのか」

ルキアが涙をポロリと零す。

一護は服を着て、ルキアを抱きしめた。

「俺と恋次はただの親友だ。ルキアの思っているようなことには」

「‥‥‥する」

「へ?」

「恋次の匂いがする!この浮気者おおおお!!!」

「あべし!」

ルキアの綺麗なアッパーが決まって、一護はノックダウンした。

「恋次のあほおおおお」

「ぎゃああああああああ」

鬼道を使われて、恋次は焦げた。




「ということがあったのです、兄様」

「ふむ。黒崎一護と離婚するか?」

「え‥‥‥いえ、そこまでは」

「だが、裏切られたのであろう?」

「いえ、きっと何かの間違いだと思います。一護には私だけのはず。恋次などに‥‥というか、恋次相手だとどちらが上なのだろう」

ルキアは、違う方向に思考がいっていた。

「ルキア、誤解なんだよ!」

一護が、朽木邸に帰ってきて、ルキアと白哉に謝る。

「その、お前たちの仲を嫉妬して、やけ酒のんでひゃっほいしたけど、恋次とはなにもなかったんだ!それに、俺はルキア、お前しかそういう対象で見ない」

一護の言葉に、ルキアが赤くなる。

「そういえば、兄は私と飲んだ時もパンツ一丁になっていた時があったな」

「兄様、今回はフルチンです」

「おい、ルキア、下品だからそういうことは言うな。とにかく誤解だ。俺はルキア、お前だけを愛している」

「信じていいのか、一護」

「ああ」

一護は、ルキアを抱きしめる。

「夕飯の時刻までもう少しある。兄は、反省してルキアと仲直りすることだ」

「ああ、分かった白哉」

ルキアと一護は、寝室に戻るとキスをして抱き合った。

肉体関係をもつのは久しぶりだった。

夕飯の前に湯あみしようと一護が風呂に入ろうとすると、熱湯風呂になっていた。

「白哉ああああああ」

水をいっぱいいれて温度を適温にする。ボディーソープの中身はそのままだったが、シャンプーの中身は墨汁になっていた。

「のああああああ、白哉ああああ」

仕方ないのでシャンプーで髪を洗う。

「ルキア、風呂は」

「すでにすませた。兄様に、違う湯殿を使うように言われたので」

「ぬおおお、白哉、やっぱわざとかあああ」

「兄様がどうかしたのか?」

「いや、なんでもねぇ」



夕飯の席になり、豪勢な食事が出されるが、一護のごはんはひえとあわと、ししゃも4匹だった。

「兄様、これでは一護の分が足りないのでは?」

「一護は、断食の修行をしているのだ。夕飯はそれだけでいいと言っていた」

「一護、そうか。修行なのか」

「違う!そんな修行誰がするか!白哉の分よこせ!」

一護が白哉の分のおかずをとると、辛すぎて口から火が出た。

「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

「ふ。あさはかな」

「白哉、おぼてろおおおお」

一護は水をごくごくのんだが、トウガラシが入っていた。

「ぎにゃあああああああああ」

辛すぎて、ルキアの飲み物をのんだ。

ルキアの飲んでいた水は普通だった。

「白哉、覚えてろ」

「なんのことだかわからぬな」

しれっとした顔で、白哉は夕食をすませると夜の散歩に出かけてしまった。

一護は、白哉の布団にまきびしをおいておいた。

寝る前、白哉はまきびしを回収して、一護の布団にいれていた。

「さぁ、寝るか‥‥いってええええ」

「どうしたのだ、一護!」

「まきびしが」

「まきびし?何故、そんなものが」

「あ、うん、なんでもねぇ」

白哉にまきびしを巻いたとルキアに知られたら、絶対ルキアは白哉の肩をもちそうな気配がして。

「なんでもねぇ。寝るか」

「うむ」



「‥‥‥‥ん?なんかあちい」

深夜起きると、一護は簀巻きにされて外の地面に転がされていた。

白哉が、眠りの薬を使ったのであろう。そうでもないと、起きるからだ一護が。

じゃり。

音がして、その方向を見ると白哉が立っていた。

「兄には、そこでそんな恰好で寝るのがお似合いだ。では、私は夜の散歩に出かけてくる」

「白哉あああああああああ!!!おぼえてろおおおおおおおおおおおお」

一護の叫びは、月夜に吸い込まれていくのだった。

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