忍者ブログ

プログ

小説掲載プログ
04 2026/05 1 23 4 5 6 7 8 910 11 12 13 14 15 1617 18 19 20 21 22 2324 25 26 27 28 29 3031 06

海(イチルキ)

「わーいい天気!」

井上が、ギラギラと照る太陽を見上げる。

「朽木さん、黒崎君、茶虎君、石田君、早く早く!」

急かされて、少し走った。

真夏の猛暑のうだる暑さの中、海水浴にきていた。

織姫はというと、もう海に入ってしまった。

「井上さん、ちゃんと準備体操してから海に入らないと!」

石田は、茶虎がビーチパラソルを立てるのを手伝っていた。

「きもちいい!」

水しぶきをあげる井上。その豊満すぎる胸に、男子どもの視線がいってしまう。

ルキアは、それを見ても何も感じないのか、海の家にいってかき氷を自分の分だけ頼むと、ビーチパラソルの下でしゃりしゃりと食べていた。

「ルキア、お前は泳がねーのかよ」

「あいにくだが、私は金づちなのだ。泳げない」

「俺が、泳ぎ方教えてやるよ。せっかく海にきたのに、泳がないなんて勿体ないぜ」

「だから!たわけ、この手を離さぬか!」

水着の上からパーカーを羽織り、首元までチャックをあげていた。

「暑いだろ、こんな日差しの中。ぬいじまえ」

パーカーを奪われた。

「その・・・・・・・あまり、見るな」

細いルキアの体は、井上の健康的ではちきれんばかりの胸と対照的に、控えめな膨らみがあるだけで、それが恥ずかしくて隠していたのだ。

ビキニタイプの水着で、こんな水着着てくるんじゃなかったと、ルキアは後悔した。

「すっげー似合ってる」

「え?」

海の方をみると、石田と茶虎はもう泳ぎにいってしまった。

浜辺にいるのは、ルキアと一護だけだ。

「ルキア、けっこう大胆な水着きるんだな」

ビキニタイプだが、露出度が普通より少しあった。

「な、これは別に井上に負けじと着たわけではないのだぞ!」

「俺は、井上の水着姿よりお前の水着姿のほうがいい」

「えっ・・・・・・・・」

急に、体温が熱くなるのをかんじた。

一護の視線が気になって、ルキアは水着を隠そうとする。

「隠すなよ」

「こんな貧弱な体・・・・・・・井上の、巨乳を見てればいいだろう」

「確かに井上の胸がすげーが、何も感じない。お前の水着姿のほうが何倍も魅力的だ」

また、体温があがるのを感じた。

一護は、何を言っているのだろうが。井上の豊満な胸を包む水着より、細い体の貧弱な私の水着のほうがいいといいう。

「泳ごうぜ」

「あ、待たぬか!」

手をとられて、ルキアは走り出す一護のあとをついていく。

ざばぁっと、波がルキアを飲み込んだ。

泳げないというのは嘘だ。一護に水着姿を見られたくなくて、嘘をついていたのだ。

「ルキア大丈夫か?泳げねーんじゃないのか?」

浜辺なので、海の水は腰当たりまでしかなかった。

「たわけ。泳げるわ」

「でもさっき泳げないって・・・・・・」

「貴様に水着姿を見られるのがいやで、嘘をついていたのだ」

「だから、すげー似合ってるって。井上もそう思うだろう?」

「うん!朽木さんの水着姿、すごくいいよ。儚いかんじがして、守ってあげたくなる」

「ななななな。たわけ!」

ルキアは、逃げるように海の中へ入り、潜ってしまった。

「まてよ、ルキア!」

そのあとを一護がおって、一護も海の中に消えてしまう。

「あーあ。黒崎君を、悩殺しようと思ってたのにな・・・・・・」

織姫はため息をついた。この日のために、勝負下着ならぬ勝負水着できたのだが。

肝心の一護は、ルキアばかりを見ていた。

少し悔しいけど、朽木さんと黒崎君の仲を裂くなんてできないと、井上が海からあがった。


ルキアは、海の底にへともぐっていく。それを、一護がおう。

手をとられて、ルキアは紫紺の瞳を見開いた。

海の中で口づけされる。

たわけ!と叫びたがったが、海の中だ。呼吸が苦しくなってきて、海面に顔をだすと、一護も海面から顔をだした。

「このたわけ」

「海の中のルキアって、人魚姫みたいだな」

また、体温が上昇するのを感じた。

「知るか!」

また海に潜った。一護と、水面下で戯れあう。

ひとしきり泳いで、海からあがった。

石田と茶虎と井上は、海の家から大量の食糧を買い込んできて、それをルキアと一護に渡していく。

「たまには海もいいな」

一護の感想に、ルキアも頷く。


その後、ビーチバレーをしたり西瓜割りをしたり。

ひとしきり海を楽しんで、その年の夏は終わった。



拍手[0回]

PR
URL
FONT COLOR
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
PASS

TRACK BACK

トラックバックURLはこちら
新着記事
(12/20)
(11/11)
(11/11)
(11/09)
(11/02)
"ココはカウンター設置場所"