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泥酔と告白と

一護の住むアパートの呼び鈴が、深夜の1時なのに鳴らされた。

「誰だよこんな時間に・・・・・・」

最初は無視していたのだが、何度も鳴るので、頭にきてドアをあけた。

「常識考えやがれ!今何時だと思ってやがんだ!」

叫ぶと、細い体が倒れてきた。

「うへへへ、一護好きだぞー」

「うっわ、酒くせぇ!誰だ、ルキアに酒飲ませたのは!」

久しぶりに現世にやってきたルキアは、これでもかというほどに泥酔していた。

「一護、チューしてやろうか」

「うわ、おいやめろ!」

そのまま、ルキアは一護にキスをした。本来なら喜ぶところだが、泥酔しているルキアにキスをされてもあんまり嬉しくなかった・

「とにかく中入れ!」

「ぐー」

一護の腕の中で、ルキアは眠ってしまった。

「勘弁してくれよ」

ルキアを抱き上げて、自分のベッドまで運ぶ。酒の匂いばかりがした。

次の日、ルキアは起きると、頭痛を訴えた。

「私はいつの間に現世に・・・・・・あいたたたた、頭が痛い」

「泥酔するまで飲んでたんだろ。誰と飲んでたんだ?」

「一護か・・・・いや、京楽総隊長と、浮竹隊長の懐かしい話を聞いて盛り上がって・・・そこまでしか覚えておらぬ」

「京楽さんか。あの人の飲む酒はきついらしいからな。泥酔して当然か」

今はもういない浮竹隊長のことで盛り上がったのだろう。

「故人を懐かしむのはいい。酒を飲むなともいわない。ただ飲み過ぎるな!」

「す、すまぬ・・・・あいたたたた」

「痛み止めと頭痛薬でも飲んでろ」

救急箱の中から、薬を取り出してルキアに投げてよこした。

「すまぬ・・・・・」

薬を飲んでしばらくして、頭痛がましになったのか、ルキアはベッドの上で横になっていたのだが、起き出した。

「その、すまぬな。いきなり押しかけて、しかも泥酔していたとは。私は、何かやらかしたか?」

「チューしてやろうかとかいって、キスしてきた」

「ぬああああ」

穴があったら入りたい心境にルキアはなっていた。

「キスするなら、ちゃんと意識がある時がいい」

一護が、ルキアの顎に手をかけた。ルキアが瞳を閉じる。

触れるだけのキスをして、二人は離れた。

付き合っているわけではない。体を重ねることもない。ただ、キスやハグはした。

「あー。やっぱり、付き合わねぇか、俺たち」

ルキアが、一護を好きなことを一護は知っていたし、一護がルキアを好きなことをルキアも知っていた。

「いつか別れが来る・・・付き合うのはその・・」

「嫌か?」

「まさか!嫌なわけあるまい!」

「じゃあ、付き合おうぜ」

「う、うむ・・・・・」

真っ赤になったルキアは、一護の腕の中にいた。

「今日はどうする?泊まってくか?それとも尸魂界に帰るか?」

今日という日は、大学がたまたま休みだった。明日は授業があるので、大学には行かなくてはならない。

「その、虚退治で派遣されたのだ。1週間くらい、こちらにいる予定だ。その間、泊めてくれる嬉しいのだが・・・・・・・」

「いいよ、泊まってけよ。ただ、明日は俺も大学あるし、バイトもあるから、帰ってくるのは夜になるぞ」

「ああ、構わぬ!」

現世で虚退治で一番困ることは、寝泊まりする場所がないことだろう。

こうして、一護の部屋に泊まれるルキアは、まだ運がいいほうだ。

その日は、二人で一緒のベッドで眠った。付き合うことになったが、関係は今までと変わらない。いつものように、一護の腕の中で安心してルキアは眠っていた。一護も、湯あみしてぶかぶかな一護のパジャマをきたルキアの風呂上がりにいい匂いを感じながら、眠った。

次の日は、マーメイドワンピースを着たルキアが、一護の隣にいた。

「お前、虚退治はいいのかよ」

「出現したら、伝令神機が教えてくれる。それまで暇なのだ」

一護と一緒に大学の講義に出ていた。

「一護、おはよう。綺麗な子だね、彼女?」

「ああ、そんなもんだ」

大学でできた友人と会話して、ルキアを紹介する。

「朽木ルキアと申します。一護君とは前々から付き合っておりました」

「嘘ばっか・・・・いてぇ!」

ルキアが、小言をいいだした一護の足を蹴った。

授業が終わると、昼休みになった。

「黒崎君!朽木さん、久しぶり!」

一緒の大学に進んだ井上と、食堂で落ち合う。

「井上、元気にしておったか?」

「うん、私はいつも元気だよ。どうしたの、黒崎君」

「俺たち、付き合うことになったんだ」

「あわわわわ、お、おめでとう!」

少し寂しそうな表情で、井上はそう言った。

「んでルキア、何食うんだ」

「カレーがいい。あれは辛いが美味いのだ」

「へいへい。じゃあカレー定食二人前な」

一護は立ち上がって、カレー定食を注文しにいった。

「朽木さんは、いつまで現世にいれるの?」

「うむ、今週いっぱいかな」

「そっか。私も、黒崎君が好きなこと、知ってるよね?」

「ああ」

「負けないんだから!」

ルキアと井上は友人同士であり、ライバル同士であった。

「ふふ、井上には負けんぞ」

「何の話してるんだ?」

一護が、ルキアの分のカレー定食をもって帰ってきた。

「今日は、エビフライつきだとさ」

「おお、エビフライ!豪華だな」

「いや、普通だろ」

一護は、あいた手でルキアの頭を撫でた。

「福神漬けはお代わりし放題だ」

「おお、早速山盛りにしてくる」

カレーライスを手に、セルフサービスになっている福神漬けの置いてある場所までルキアが走っていく。

「黒崎君!私も、黒崎君のことが好きなの!朽木さんを振って付き合えって言わないけど、友人としてだけじゃなくて、異性としても見てほしいの!」

いきなりの井上に告白に、一護が固まる。

そして、真っ赤になった。

「ななななななな」

「朽木さんと付き合いだしたのは知ってるし、仲を裂こうとは思ってないよ。でも、いつか朽木さんと別れる時があったら、私と付き合って!」

「ルキアとは、しばらく別れねーよ。ただ、俺は人間だ。ルキアと別れることになったら・・・・・」

「山盛りにして戻ってきたぞ!」

ルキアが帰ってきたことで、一護の言葉の続きは聞けなかった。

「どうしたのだ、二人とも?」

「なんでもねーよ。ワンピースに、カレー零すなよ」

「分かっておるわ、たわけが!」

結局、井上とは深く話合わないままで終わった。

今は、ルキアだけを見ていたい。それが本音だった。いつか、ルキアと別れることがあったとしても、どちらかが泣くようなことがないようにしたい。

そう思う、一護であった。






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