出会いは突然に④
今日もまた、何気ない一日がはじまる。
学校につくと、職員室の前でニールとすれ違った。ニールは手を振って名前を呼んできたけど、即効で無視してやった。
昼休みになると、なぜかニールが教室にやってきて弁当箱をティエリアの席の隣で広げ出す。
「何しに来たんですか」
「いや、昼飯くいに」
「職員室で食べたらどうですか?」
「いやー、ティエリアと一緒がいいから」
あけられた弁当箱の中身を、さっと刹那がはしで玉子焼きをかっさらっていく。
「あー、こら!!」
「ふ。俺はガンダムだ」
そういう刹那の弁当箱はOOガンダムがプリントされていた。
「うりゃあ」
刹那の弁当からウィンナーをさらっていくニール。
これで一応講師、まぁ臨時の教師なのだから信じられないとティエリアは思った。
「隙あり!!」
ティエリアの弁当箱から、エビフライをかっさらっていったニール。
ティエリアは無視して弁当を食べ終えると、電子辞書を開いて勉強を始めた。
「もうちょっと昼くらい休憩すればいいんじゃないのか?」
ニールの言葉に、ティエリアは耳をかさない。
電子辞書で出される問題を解いていく。
少し難易度をあげてみると、ちょっと回答までに時間がかかった。
「ふっ」
「ぎゃあああああああ」
ニールが、ティエリアの耳に息をふきかけたのだ。
「あなたという人はぁぁぁ!!」
ニールのネクタイを掴みあげる。
「万死に値します!」
頭をべしっとはたいてやった。でも、ニールは嬉しそうだ。
「もっかい、もっかい!!」
「マゾですか、あなたは!?」
「いや、ティエリアだから嬉しいの」
この果てしなくチャラついたようにしか見えない教師は、何を言っているのかティエリアには全く理解不可能だった。
「このチャラ男がああ!!」
「はい、チャラ男ですけど今はティエリア一筋です」
「は?」
「俺と付き合わない?」
手をとられて、キスをされた。
全身にさぶいぼが立った。
「ちゃらいわ!」
べしっとまた頭を叩いてやった。
「うーん。俺真面目なのに」
ニールはちょっと悲しそうだ。
あ、かわいいかも。ティエリアはそう思った。
しょげた大型犬のようだ。
でも、所詮はニール。すぐに方向を変えてくる。
「じゃあ、また今度デートしよ!」
「はぁ?なぜあなたと?」
「だって好きになったんだから仕方ない」
「あなた、教師でしょう?」
「うーんでも講師だし、2ヶ月だけだし」
「ちゃらいわー!万死に値する」
はたから見ていると、ただの漫才にしか見えなかった。刹那はガンダム雑誌を読むのに必死だし。
教室に他に人はいたけど、みんなニールとティエリアのやりとりを聞いて笑っていた。
ニールの言葉が本当だとしても、ティエリアなら誰も嫉妬しない。
それだけティエリアは美しく、勉強もできて完璧に近かった。
クラスの男子の中でダントツで、好きな子NO1。でも性格はかなり男。おまけにいつも刹那がいる。
刹那とティエリアは付き合っているようで付き合っていない。ただの友人だ。
そこにニールという、これまた複雑なのが入り込んできた。
「とりあえず、今週の日曜の12時に、時計台で会おうぜ!」
「誰があなたなんかと!!」
ティエリアは、ニールに向かって舌を出して、教室を出る。
「どこにいくの?」
「あなたのいないところに」
「そう言わずに一緒にいようぜ」
「いやです」
「そう言わず」
「いやです」
「そう言わずに」
「ああ、うっとうしい!言いたいことがあるならはっきりしろ!」
ティエリアは、しつこいニールに切れた。
「今週の日曜の12時に、時計台で会おう。デートしようぜ。約束だぞ?」
「万死ぃぃぃぃーーー!!」
とかいいながら、日曜になるとちょっとだけお洒落をして、11時前には家を出て時計台前にいくティエリアの姿があった。
アレルヤは恋したのかなぁとか思いつつ、ティエリアを見送る。
ちなみに、刹那は今日もティエリアの家に勝手にあがって、ゲームをしていた。
出会いは突然に③
先々と前を歩くティエリアを、ニールは追いかける。
「待てよ~」
ティエリアは少しだけ振り返って、そして無視して今度は走り出した。全速力で。
「ええ!?」
いきなりそうくるとは思っていなかったが、ここは意地になってニールも走って追いかけてみた。
「はぁはぁ」
「ぜぇぜぇ」
二人は公園のところまでくると、ベンチに座って荒い呼吸を繰り返す。
こんな全速力で走ったのは久しぶりかもしれない。
すぐ隣にあった自動販売機からニールはコーラを2つ買うと、1つをティエリアに渡した。
「ありがとう」
照れながら、ふたをあけて中身を口にする。炭酸飲料独特の爽快感が全身を走り抜ける。
朝からなんの水分もとっていなかったので、喉はかわいていた。
ほぼ一気に飲み干した。
できればウーロン茶系がよかったのだが、文句はいえない。もらったものなんだから。
「お前さん、俺のこと嫌いか?」
「別に・・・・」
じっと地面を俯いて、それから空を見上げた。
「ならデートでもするか?」
「いいが別に。買いたい服があるんです。ついてきますか?」
おお、誘いに乗った。
あんだけ嫌そうにしてたのに。
こうしてティエリアはニールを伴って買い物に出かけた。
「なぁ。これってデートっていうより」
「正解。ただの荷物もち」
あっちの店に入って新作の服だの、挙句にはゲーム店にはいって新しいゲーム機の購入、本屋に入って文庫本に漫画の新刊、ハードカバーの本とか。
いろいろかったティエリアはすっきりとした気分だった。
いろいろもたされたニールはちょっとどんよりとした気分だった。
「家まできてください。飲み物くらいだしますから」
「あ、うん」
ティエリアの後ろをたくさんの荷物を抱えながら歩く。
それから30分くらいして、ティエリアの家についた。
一戸建ての家だ。くる途中で話したが、親は海外赴任中で大学生の従兄弟と一緒に住んでるらしい。
「おかえり、ティエリア」
「おかえ・・・り?」
「ただいま」
なぜかニールがそう言っていた。
刹那は途中で首を傾げている。
「ティエリアが・・・・男拾って帰ってきた」
「拾ったとかゆうな!これ臨時の英語の講師。町でこえかけられて・・・荷物もちにさせた」
「やっぱりデートじゃなかった」
がっくりとするニールに、アレルヤが中に入るように促してくれた。
中に入って、リビングルームでティエリアが入れたアッサムの紅茶を飲みながら、アレルヤが冷蔵庫を物色している。
「刹那、ケーキ食べた?」
「食べた」
「もう、勝手に食べないでよ。お客様に出そうと思ったらなかった!」
「ケーキに名前を書いておかないほうが悪い」
刹那の思考はいつもずれている。
簡単なクッキーを出されて、ニールはそれを口にする。
なんだろうかこの沈黙は。
「賑やかな家だな」
「別に」
ティエリアは一瞥をくれてやると、また沈黙する。
紅茶を飲む静かな音だけが聞こえる。
「臨時講師、おい、格ゲーはできるか?」
刹那に、服の袖をひっぱられる。真っ赤な目をしたうさぎみたいだった。刹那は大きな目でニールを見上げると、ティエリアも誘って部屋で格闘ゲームをしはじめた。
「うっしゃ、勝った」
「くそ、負けた!」
街角で出会ったティエリアにデートの誘いをした最終結果が、隣家に住んでる刹那の部屋とされている客室で一緒に格闘ゲーム。
夕暮れになり、そろそろニールは帰る時間になった。
「また遊びにくるよ」
「もうこなくていい」
「遊びにくるならガンダムのガンプラ買ってきてくれ」
「ろくなもてましもできなくてすみません」
ペコリとアレルヤがお辞儀して家の中に戻っていく。刹那は自分の家に戻った。
「その・・・この前は、線路に落ちた時は、たすけて、くれてありがとう」
ニールは少し瞳を和ませるとティエリアの頭をわしゃわしゃ撫でた。
「な、何をする!」
「いやなぁ。かわいいと思って」
「かわいい?」
ボンと、ティエリアの顔が紅くなる。
「また遊ぼうぜ」
「もうごめんだ!」
まるで台風のような男性だった。
なのに、なんでこんなに胸がかき回されるのか、ティエリアには分からなかった。
出会いは突然に②
「彼女、かわいいね。暇?」
いつものように男に声をかけられる。
無論ティエリアは無視して歩き続ける。
お洒落をしなさいとアレルヤが煩いので、ロングスカートというちょっと歩きにくい服装で出てきたのがダメだった。歩くのに疲れる、この服装は。いつものようにズボンかジーンズにするべきだった。
アレルヤはかわいい服をみると絶対ティエリアに似合うからと、長身のティエリアに似合いそうな服を買ってきてはティエリアにプレゼントしてくれる。
全部、元はアレルヤのバイト代から出ているので拒否するのも悪いし。
こんなことなら、アレルヤか刹那でも連れて一緒にくるんだった。
でもアレルヤは課題があるからと部屋にこもっていたし、いつものように家に遊びにきていた刹那は買ったばかりのプレステ3のソフトに夢中になってプレイしていたし。
元はといえばあのゲームはティエリアのものなんだが、刹那はお構いなしでプレイする。
刹那はもう一人の家族だ。
よく家に泊まるし、ティエリアを異性としてみていない。
ティエリアも性格が男なので、刹那を異性としてみていない。アレルヤのことは少し気になるといえば気になるけど、その程度の問題。
恋とかそんなのどうでもいい。
道ばたに転がった石程度のものと、ティエリアは思っている。
ああ、早く帰って、刹那と新しくかった格闘ゲームで刹那をこてんぱんに叩きのめしてやろう。それとも二人でプレイのできるアクションRPGでボスでも倒そうか。
刹那がプレイしているRPGのシナシオの続きを、刹那がプレイするとを見ながら漫画を読むのもいいな。
女の子、という意識にかけたティエリア。
遊ぶ友達は男の子ばかり。大抵刹那の友達。女の子の友達もいるけど、会話の内容についていけない。昨日のドラマの俳優がかっこよかったとか、新しいアーティーストの新曲が良かったとか、ファッション雑誌のあの服が良かったとか。
新しく発売されたあの化粧品はいい、携帯で見れるあのイケメンのアイドルのプログ更新されてたよとか。
とにかく、内容についていけないし、面白くない。
一緒に行動してもなんだかかわいい店に連れて行かれるだけで、それを選んでキャアキャアいう彼女たちの心情が理解できないし、理解しようとも思わなかった。
「彼女、かわいいね」
「万死」
一言だけ与えて、ティエリアは道を進んでいく。
喉が乾いた。
どこかカフェかファミリーレストランで休憩しようかな。
「はーい、彼女かわいいね」
「万死」
「彼女一人?」
「万死」
「君、暇?」
「万死」
「あ、俺実はこういう者で」
「万死」
芸能プロダクションからのスカウトだった。
それさえも無視して、ティエリアは信号が赤に変わったので、そこで立ち止まった。
ティエリアの足を止めることができるのは信号くらい。
刹那がよくそういっていたのを思い出した。
「よ、一人?」
「万死」
「そんなつれないこというなよ」
「死ね」
「きっつー」
「なら声をかけるな」
男の顔など見てもいない。
「ティエリアちゃん」
「な」
なぜ名前を知っていると叫ぼうとして、ティエリアは振り返る。
そこにいたのは英語の臨時講師ニール・ディランディだった。
「あなたは街で少女をナンパするのか」
「いや」
「このロリコンめ!」
確か、ニールは24歳だった。
十代の少女をナンパするなら、ロリコンといってもいいかもしれない。
「いや、違うって。買い物の帰りにたまたまティエリアの姿見つけたから」
「そうか。僕はあなたに用はない。さようなら」
「ちょ、まじかよ」
信号が青に変わった。
先さき進んでいくティエリアの後を、ニールが追う。
「ちょっと待てってば!」
「嫌だ」
本当にティエリアは先へと進んでいく。そこで誰かとぶつかってよろけた。
「危ない」
倒れそうになるのを、ニールに腕を掴まれて、なんとか姿勢を直す。
「この手はなんだ」
ニールは急に立ち上がったティエリアの胸に手をあてていた。
「い、いやまじこれは事故!」
手が動く。モミモミ。
「あ、けっこう胸ある」
ピキ。
ティエリアの額に血管が浮く。
「万死に値する!死ね!」
バッチーン!ビターン!
往復ビンタを決めて、ティエリアは去っていった。
「なんつー気の強い・・・往復ビンタされたの初めて、ま、されても仕方ないけど」
ニールはぽかんとしてから、それから去っていくティエリアの後を追うために走り出した。
出会いは突然に①
ティエリアは、英語の勉強をするために、英語の電子辞書ノートに英語で出題された問題をペンで答えを書いていく。
ぼーっとしていた。
うかつだったといえばうかつだった。
今日も電車は満員だろう。
トン。
「え?」
誰からの手がぶつかって、ティエリアは気づくと線路の上に落ちていた。
この駅に止まるはずの列車がだんだん近づいてくる。全身が恐怖で震えて動かなかった。
「大変だ、女の子が落ちたぞ!」
「大変だ!」
「誰か救出を!」
その声だけが大きく響いた。
「きゃあああああああ!」
誰かの耳を劈かんばかりの悲鳴。
ティエリアは目を見開いた。
あ、こんなところで死ぬのか。人生意外とあっけなかったなぁ。学力テストのために、駅で勉強なんてしなければ良かった。
そんな考えが脳裏に過ぎり、頭に両親のことや友人のこと、今までのことが思い浮かんでは消えていく。
ああ、これが走馬灯というやつか。
そんなことを冷静に考えていた。
ガタンガタン。
列車は急ブレーキをかけて止まった。
「何やってんだ!死ぬ気か!」
気づくとティエリアは、スーツ姿の男性に駅のプラットホームの、ちょうど電車とコンクリの間の空間。僅かばかりの空間に押し込まれていた。
「あ」
今になってがたがたと全身が恐怖で震え、涙が零れた。
「ひっく、ひっく、ああ・・・」
「参ったな」
男性にしがみついて、ティエリアは泣き続けた。こんな恐怖を感じたのは生まれて初めてだ。
こうしてティエリアは救助された。翌日の新聞にも載った事件。
ティエリアを助けてくれた男性は、何も言わずに駅の、ティエリアを心配して集まった人ごみに紛れていなくなってしまった。
ティエリアは念のためにと救急車で運ばれ、一日だけ精神が不安定になりすぎているために安静をとるように入院措置がとられ、次の日には無事に帰った。
「ただいま・・・」
「おかえり。心配したよ」
居候の従兄弟のアレルヤと、隣に住む刹那が家に来ていた。
「大丈夫か、ティエリア?」
「あ、うん・・・・」
刹那に抱き締められて、ティエリアは安堵のため息をもらす。
「勉強のしすぎじゃないのか」
「そんなことないよ」
刹那とは幼馴染で、男女の垣根さえこえた親友だ。
「今夕ご飯つくるから。刹那も食べていくか?」
「ああ」
ティエリアの両親は海外赴任している。
ティエリアは現在高校2年生の17歳。隣の刹那も同じ高校に通う2年生だ。刹那はまだ16歳。
アレルヤは20歳で、大学生。
両親は一人暮らしになるティエリアが心配のあまり、従兄弟に頼んで面倒をみてもらうようになって、アレルヤとの生活が始まった。
そこに、いつものように隣家の刹那が混じって、3人はまるで本当の兄弟のように仲が良かった。
「名前、聞き忘れた」
「助けてくれた人?」
「そう。お礼したいのに」
「スーツ姿だった。多分アレルヤより年上」
「ふーん。でも同じ駅を利用してるなら、また会えるかもよ?」
「そうだな」
次の日、大学が休みのアレルヤに見送られて、刹那とティエリアは一緒に登校した。
駅で助けてくれた男性を探すが、それらしい人はいなかった。
やがて学校につくと、みんな心配して近寄ってきてくれた。普段は口を聞かないようなクラスメイトまでも。
「ありがとう、みんな」
「ホームルームを始めます。それから、交通事故で入院してしまったイオリア臨時講師のかわりに、新しい臨時講師の先生がきています」
みんなざわつく。
イオリア先生といえば、もう老年なのに、でもまだまだ元気いっぱいのおじいさんだった。みんなにも好かれていた。
ガラリと入ってきた臨時教師に、ティエリアは立ち上がって叫んだ。
「昨日の人!!」
「あー!昨日の自殺少女!」
二人に視線が注目する。
「なになに、知り合いなの?やだ、講師の先生かっこいい!」
アイリッシュ系の白人の男性だった。
「誰が自殺少女だ!たまたま誰かの手にあたって線路に落ちただけだ!」
ティエリアはまくしたてる。
「はいはい、ティエリアさん、講師の先生とお話がしたいなら後でね」
ティエリアは担任に注意されて真っ赤になって席に座る。
「えーと、俺はニール・ディランディ。交通事故で足をぽっきりいってしまったイオリア先生のかわりに1ヶ月だけこの学園で英語を教えることになった臨時講師だ。よろしくな!自殺少女もよろしくな!」
明るく挨拶する。
今思えば、出会いの仕方としては、最悪な部類だったかもしれない。
誰が自殺少女だ。
ティエリアの美貌は高校内でも有名だが、告白してくる男子はあまりいない。いつも側に刹那がいるせいだ。
アレルヤから、ティエリアに変な虫はつかないようにと刹那は言われていたので、高校でも親友としていつもティエリアの側にいたし、教室移動も一緒だ。クラスメイトは二人が付き合っていると思っているらしい。
だけど、刹那には隣クラスのフェルトという学級委員長のことが好きだし、刹那ははっきりいって、男女な性格のティエリアのことなど女としてみていないだろう。
二人はティエリアの家で、高校2年なのに同じ部屋で泊まることがあるくらい仲よしだった。二人は男友達のような関係だ。
そもそもティエリアは、自分が少女であるという意識も薄い。両親は男の子を望み、生まれてきたのはティエリアただ一人。小学校まで男の子として育てられた。
紫の髪にガーネットの瞳の美少女は、外見とは裏腹にツンデレで、性格もきつめだった。
英語の授業が終わると、ニール講師をとりまく女生徒たちからニールを奪いとり、その手をむんずと掴むと屋上までつれてくる。
「なんだ、愛の告白か?」
「助けてくれたことには礼をいいます。ありがとうございます。お陰で助かりました」
清楚な少女がそこにはいた。
「いやいや。気をつけろよ?こんなに美人でかわいいんだから」
頬に触れてくる手を、うるさそうにティエリアははたき下ろした。
「あれ?」
ニールは、いつも女生徒に囲まれキャーキャー騒がれるのが当たり前と思っていた。女子高生とつきあったことも何度かある。
ティエリアは息を吸い込んで。
「誰が自殺少女だ!万死に値する。死んでこい」
それだけいうと、教室に戻っていった。
「え?万死?俺をこんなにこきおろすとは・・・面白い子だなぁ」
最悪な印象を刻んでやろうと思ったのに、ティエリアの思いとは裏腹に、ニールはティエリアに興味を抱いてしまったのであった。
プログの
いろいろあるのですがとりあえずお試しで。
今日はなんかテンションが高いです。
ゆえにプログへの投稿も多い・・・
これってもはやツイッターってかんじ
ツイッター新しくつくりかえようかな
更新してないしー
無題
あーうん。なんだろう。もう30分もかかってないよねこれ。
天使の鎖っていう題名の長編のイメージイラストだったやつ
http://arialira.parallel.jp/00921.html
ああうん、見直しとかしてないからどうなんだろうwww
無題
無題
たまには。
けっこう
多く書いてると多くなりますなー。
読みなおしとかしてたけど全部まで把握できてない。一応気づいたのは直してはいるんですが、反映が遅いのと文字化けがこわいです。
なんか新しいのUPしたらすごい文字化けして、新作TEXTに収納できない状態になって、前のサイトのURLでアップしてます。
OOのイラストもなんか見れないのありますなー、けっこう。
過去の長編とか直したいけど直すのいいけど文字化けしそうでそのまま放置なう。
皆既月食(3期)
「ロックオン。今日は皆既月食が見れるそうだ」
「へぇ。珍しいな」
ティエリアは、ニュース番組で皆既月食が今晩は見れると知って、デジタルカメラを用意していた。
何年に一度かの、今回は、月がほとんど欠ける、何十年かに一度の皆既月食らしい。どのテレビ番組のチャンネルを回しも、時間帯がニュース放送にあたっているせいか、皆既月食のことをリポーターが話している。
ティエリアはTVを消した。
もう少し月が高くなって、皆既月食が綺麗に見える時間帯に、撮影してみよう。ティエリアはそう思っていた。
TVを消したせいか、虫の鳴く声以外は、静寂に包まれる。
「ティエリア、笑って~」
ロックオンが、ティエリアがもっていたデジカメを彼から取り上げて、ティエリアを勝手に撮影しだした。
「ロックオン、僕なんかとっても楽しくない!」
「いやいや、俺は楽しいから!」
ほんとに楽しそうに、小さな笑みさえ浮かべているロックオン。
ロックオンからデジカメを取り返そうにも、身長差でどうにもならない。
「これでも、背は高いつもりなのに」
ふう、とため息をつく。
170センチは超えている。少なくとも低いという身長ではないが、180をこえるロックオンの背には届かない。
しばらくの間、ロックオンは楽しそうにティエリアを撮影していた。
「お、そろそろかなぁ。外行こうぜ」
「はい」
月が高く空に輝いているはずなのに、ぼやけた輪郭しかない。皆既月食だ。
「ティエリア、そこに立って。その台の上」
下からのアングルで、ティエリアと皆既月食が起こった月を同時にシャッターにおさめた。
ティエリアの、紫紺の髪が風にさらさらと揺れる。
「もう一枚とらせて」
パシャリ。ウィーン。機械的な音をデジカメが地面に落とす。
ティエリアは、半分拗ねた顔で白皙の美貌を曇らせる。
「自分でとるつもりだったのに」
「いやいや。俺はティエリアも一緒にとりたいの。だからもう一枚」
すでに2枚とったのに、もう一枚欲しいらしい。
「今度はティエリアだけ~」
ティエリアは、クスリと笑みを刻むと、シャッターを切ろうとしているロックオンの両頬を手ではさみ、そして唇に軽いキスを落とす。
「あ、もっかい」
「だめ。終わり」
ティエリアを撮影しそこねたけれど、それよりもいい思いができた。ロックオンの茶色のくせ毛が、風でふわりとティエリアの視界を奪う。
「ん、う」
ロックオンのほうからの口づけだった。巧みに角度を変えて、心がとろけてしまいそうな口づけに、ティエリアは茫然となる。それから、舌を絡み合わせてから、ティエリアのほうから離れていった。
「もっかい」
「だめ。今度こそ、終わり。部屋に戻りますよ」
ロックオンからデジカメを取り上げて、ティエリアは先に部屋に戻る。もうすぐ冬だ。アイルランドの冬は厳しい。
肌寒いから、青いカーディガンの上から上着を羽織っていた。
ロックオンとお揃いの。
今度こそ、ティエリアは扉をあけて室内に戻る。
「んー。まぁいいか」
ロックオンは、もっと皆既月食を楽しみたかったのだが、ティエリアのいない空間には飽きてしまう。だから、家の中に戻るのだ。
ティエリアといつでも、一緒。それが、二人が手に入れた未来であった。
ゲーム
ラグナロクオンライン。2チャンで晒されるのが怖くて臨時にいっていない。。。。
少し悲しい。
PSPでペルソナ罰をプレイ中。
PS2ではワイルドアームズ5をプレイ中。なんでか4あるのに先に5にいってしまった。
PSPのワイルドアームズも少しプレイしましたけど、メモリーデータが違うのでまた一からやり直しっぽい。
あとはティルズオブレジェンディアを少しだけやりました。
FF13の3部作、新作でるまでにしたいんですけどね。
ちなみに14のオンラインのほうは、ロード時間が長すぎな上にこのPCの性能ではうまくプレイできないだろう&操作性の難しさに放り投げました。
ラグナロクについて。
今紫箱と青箱とプレゼント箱と、血塗られたコインを買取りしてうってます。利益はそんなに大きくないけれど、1つにつき4K~9Kくらいです。
血コインは1枚につき400Zくらいかなぁ。
3000枚売るので1.2Mの利益ですかね。
ちまちま売ってますけど寝てる間も2PCつけっぱなしで売ってるので1日500K~1.5Mは勝手に溜まっていきます。
何か特に欲しいものってないんですけどね。とりあえず3G目指してます。今2.85Gくらいかな?
日記。
最近のオススメは~うーん・・・・金瓶梅。今26巻まで出てるけど、レディースコミックの中では売れているほうだと思う。PCレンタルが1500万部ダウンロードだとかで。
毎月買ってる残酷なグリム童話に連載してます。金連と瓶児のケンカが楽しいです。大人向けなので内容はほんとに18禁。
昔中国で何度も発禁処分を受けた小説が題材なので、20禁でもいいような描写があります。
男性向けじゃないってとこは、ちゃんとストーリーがあるところでしょうかね。
男性向けの18Rって、ただやってるだけって漫画や小説、ゲームが多いですものね。
何気にリリスのエロゲー毎度新作でるごとにやってますけど、もはや笑うしかないような内容ばかり。萌えることはありませんね。なぜプレイするのかって?
A. 暇だからwww
手元にあってまだやってないのがFF13。やろうやろうと思って止まったまま。
とりあえず買うことが決まってるのはテイルズの来年でる新作とブレスオブファイアの新作が出るとかなんとか聞いたのでそれはやります。
ラグナロクオンラインは、もはやプレイしても2PCで売りと買いを同時にしてるだけ。狩りにいってもSD4でパサナ狩ってカード出るの待ってるだけ。最近はガンダムOOを再び見ています。だから更新があるんだみたいな。
絵のほうは環境がちょっとかけない状態にいるので。pixivひろってきましたけど、スキャナーとタブレットが入ってません。ペインターのシリアルNO失ったのが痛いですね。けっこう高かったのに。
下絵も書いてません。ラフとかも。もう小説サイトになりかけている。過去の絵ははずかしいけどまぁ置いておくとして。
今日はOOのログをUPしたら文字化けばかりで、どうにも直らないので前のサイトのURLで貼ってます。
http://anime.geocities.jp/limelight1109/
あとイラストサイトさんも更新が早くていつも遊びにいっています。
http://riliy.siromuku.com/index.html/
ガンダムOOのイラストの大半が見れない状況ですねぇ。
手元になかったけど、前のサイトに残ってたのDLしました。かわらずへちょくて泣けてきますけど。
とりあえずイラストはどうするか考え中ですね~。pixivで描けるように練習するしかないですかな~。
過去の
FTPソフト使ってないからタグがどこかでエラーおこしてる可能性が
しかしどこがだめなのかわかんないww
しばらく過去ログはプログで見てくださいな ごめんなしいい
ししゃも(1期ロクティエ)
ティエリアは固まってしまった。
いつものようにロックオンの部屋で寝泊まりをして、朝はジャボテンダー体操を二人でアホよろしくこなして、パジャマから着替えて、いつもの服装になって食堂に向かったはいい。
明るいピンク色のセーターが、無重力の中ふわふわ泳いでいる。ロックオンが背後からティエリアの手をとって、食堂へと向かわせる。
ティエリアの手の中には、いつも通りのジャボテンダーの抱き枕があった。
もう見慣れてしまった光景。
B定食を頼み、でてきたランチをロックオンがティエリアの分までもって、席についた。ティエリアはというと、ジャボテンダーが今日もよく光合成ができるようにと、人工ライトの下に置いた。ジャボテンダーの特等席であるそこには、人工のライトとジャボテンダーが座る(?)ことのできる大きな椅子が置いてある。ティエリアはいつもそこにジャボテンダーを椅子に無理やり座らせた。
「ジャボテンダーさん、今日も葉緑体の活動はよろしいようで。昨日より葉緑体が2000以上増えて活動していますね」
ペコリとジャボテンダーにお辞儀をする。その行動を見て、すでに食事をしていたアレルヤ、刹那は笑いをこらえて、吹き出すのを我慢しているため全身がぷるぷる震えている。
「えっと。では今日はコーラでいいですね?」
答えはない。ジャボテンダーはただの抱き枕だ。それを人間扱いするティエリアのアホさは、かわいいだけで被害はあまりロックオン以外には及ばない。
コーラのジュースをコップに並々とついで、ティエリアはそれをジャボテンダーの前に置いた。
それから、ロックオンの隣に座る。
カチンコチン。
ティエリアは固まってしまった。
ししゃもがそのままの形で、トレイの上に乗っているのだ。ティエリアが大嫌いな、原型を留めてしまった魚が。
「こ、これは世界の悪意が!」
いやそれ、ただのししゃものフライだから。
携帯するべきだったと、銃を探してもない。こんな日常生活に銃など必要ないからと、戦闘時か緊急時以外は銃は身についていなかった。
「ロックオン!世界の悪意だ!歪んでいる!今すぐに駆逐すべきだ!」
「はいはい」
ロックオンは、ティエリアの分のトレイにのっていたシシャモのフライを、自分のフォークで突き刺すと、一口で食べてしまった。それを見て、ティエリアは安堵する。
「世界の悪意は消えました。これで安心できる」
ししゃもが世界の悪意なら、海は世界の悪意で満ち溢れているだろうさ。
ロックオンはそう思ったが、何も言わずにかわいい恋人のアホさを、ただかわいいなと思うだけだった。苦笑しながら、ロックオンはティエリアに席に戻るよう促した。
「目標駆逐したぜ。ほら、座って」
「はい」
そして、二人して食事を始める。
そんな日常。
海鮮物の姿には結構慣れてきたはずなのに、まだ魚はだめみたいだと、ロックオンはティエリアの頭を撫でながら、そんなことを考えていた。
「はっ!世界の悪意を食べたロックオンも世界の悪意に!?」
身構えるティエリア。
「おいおい」
ロックオンは、もう食事を終えてしまっている。いろいろ考えていたティエリアはまだ食事中だった。
「俺が世界の悪意だったらどうするんだ?」
「僕が・・・・駆逐します。ジャボテンダーで!」
ティエリアも食事を終えた。そして、ジャボテンダーをもって、それでロックオンを追い掛け回す。
はたから見れば、ウフフアハハと、二人して遊んでいるように見える。そう見えるのだから仕方ない。
「アレルヤ、いこうか。胸焼けがしてきた」
「刹那。同じだね、僕も胸焼けが・・・・・」
刹那とアレルヤは食堂を去っていく。
その時、緊急事態に陥った。
敵艦が近づいているというのだ。
ロックオンが舌打ちする。ティエリアは、ジャボテンダーを放り投げて、顔つきから改まってまるで別人のようだ。
「ロックオン。先に出撃します。デュナメスは、僕のあとから発進してください」
いつものアホくてかわいいティエリアはそこにはいない。
ガンダムマイスターとして、ヴェーダとのリンクが切られようとも、一人の戦士としてのティエリアがそこにいた。
大人びた表情と、柘榴の瞳を瞬かせて、ノーマルスーツに着替えるべく食堂を先に去っていく。
「まったく、ティエリアの変わりぶりにはいつも驚かされるぜ」
ガンダムマイスターである、ティエリア・アーデは、ガンダムマイスターとしての存在が必要とされると、別人のように厳格になる。
だが、そこもロックオンにとっては愛しい部分なのだけれど。
敵との戦闘は、間もなく開始された。
「ティエリア・アーデ、出ます!」
「デュナメス、目標を狙い撃つ!」
帰還すれば、またいつもの平和な日常に戻れるのだが。
厳格なティエリアも、ロックオンは愛している。かわいくアホで、そのくせIQだけはやたらと高いティエリアのことも大好きだ。
今は、とりあえず戦闘を終了させることだけを考える。ししゃもではなく、現実の世界の悪意を断ち切るために。
