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友人記念日。

「ミュラー君、聞いてくれたまえ!」
後ろから、がばっと抱き着いてくるオリビ゙エに、蹴りをいれて、ミュラーは体勢を整えた。
「何をするんだ、僕の愛しい人!」
「こんな真昼から、気持ちの悪いことをいうな」
すでにミュラーは怒りそうだ。
この友人、性格は一本気で頑固でそれで堅実なのだが、いかんせん柔らかさというものにかける。
とかオリビエは、勝手に思った。

「今日は!なんと、記念すべき日ではないか」

「は?」
ミュラーは、帝国大使館で、仕事をしている途中だった。
そこに、いきなり現れたオリビエが乱入してきた形となる。
視線を彷徨わせて、ミュラーは天井を見てから、元の席に戻って書類の処理を始める。
「酷いわっ!」
しくしくと、泣き真似するオリヴィエが鬱陶しくて、ミュラーは一喝した。
「ええい、何がしたいんだ、お前は!」

「そうとも!思い出してくれたか!」
「意味が分からんわ!」
「そうとも!今日は、愛しき友人である君と初めてめぐり合った記念すべき日だ!!!」

オリビエは、薔薇をとりだして、ミュラーに向かって投げた。
それは書類の上に落ちた。

ああ。もうそんなに経ったのか。
そういえば、この皇子のお守りを任されてはや十年近くか、いやそれ以上か。忘れてしまった。
初めて出会った時は、お互いまだ子供だった。
皇子という存在に、畏敬の念を抱いていたミュラーは、オリビエの性格にそれが粉々に砕け散り、今に至る。
帝国大使館にいつまでも居候し続ける、このお荷物は。
全く、人騒がせな。

ミュラーは、書類を読んでいた手を止めた。
「おや、どうしたんだね、ミュラー君。涙がでてきたのかね?」
「バカをぬかすな」

今日一日くらい、仕事を休んでも平気だろう。
「確かに、今日だったな。嫌な記念日だ」
「酷いわっ!僕のことをさんざん玩具にしたくせに!」
「気色の悪いことを言うな!」
ミュラーの拳骨が、オリビエの金髪の脳天を直撃した。
「あははは、ミュラー君、ほれ、行こう」
「どこへだ」
「居酒屋さ!」
「こんな真昼から酒を飲むつもりか、お前は」
「もちろん!つもる話もあるではないか~~」

「そうだな。確かに、つもる話がある。この請求書はなんなのか、きっちり説明してもらおう」
ミュラーは、外出のために上着をとりだして羽織ると、帝国大使館に請求された、額はそう大きくはないが、オリビエが放蕩に使ったお金の、その使い方についてきっちり聞いて、みっちりお説教する気満々だった。

「僕は、知らない!さらばだミュラー君!」
「待てい」
がしっ。
コートの後ろを摑まれて、オリビエはそのまま、ミュラーに捕まり、居酒屋で酒を飲みつつも事情聴取を受け、そのあとこてんぱんに怒られたそうな。

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何気ない朝

結社との戦いを終えたばかりの、ある日の朝だった。皆は、思い切って休暇としてヴァレリア湖にある川蝉停という名の、リベール王国でも結構名のしれたホテルに泊まっていた。
そこは湖畔がすぐ側にあり、釣りもできるし自然と戯れることもでき、休暇を過ごすにはもってこいの場所だ。
かつて、ギルドから休暇にと、ここに泊まったのはまだ最近の出来事だ。

「ふ~~~。いい朝ではないか。ふふん」

オリビエは、泊まっていたホテルの客室を抜け出して、こそこそとまずはシェラザードの部屋に入ろうとして、鍵がかかっていたことに落胆した。

「ショック。そんなに信用ないかなぁ、僕」

その場に、仲間がいたら、当たり前だろうと肯定するだろう。
シェラザードの泊まっている部屋には、確かエステルも同室だったはず。ますますがっくりくる。

「みんな酷いわっ。僕はこんなに、愛を求めているだけだというのに。ふふふ、流浪の愛の詩人にして演奏家。痺れる設定じゃないかっ!」

そういいながら、自室に戻って、お決まりのリュートを取り出して、朝のバルコニーテラスでポロロロンと、腕は確かな演奏家としての技量を見せるが、聞く相手がいないのは少し寂しい。
まぁ、こんな朝の柔らかい日差しを浴びて、リュートを奏でるのも悪くはない。
オリビエはいつもの自己陶酔にひたりながら、リュートを奏で続けた。
鳥の鳴き声が心地よい。
さわさわと揺れる緑の音。吹き抜ける風。
薔薇をさっと取り出して、オリビエはそれを背後に向かって投げた。

「気づいていたんですか」
部屋に入ってきたのは、隣の部屋でアガットと同室だった、ヨシュアだ。
ヨシュアは、結社を抜けたとはいえ、まだ隠密起動に優れていて、音も立てずに部屋に入ってきた。足音も気配さえもしなかったのに、何故気づかれたのだろうと、ヨシュアは思った。

「ふふ~ん、ヨシュア君、さてはこんな朝から僕を口説こうと!ああ、熱いヴェーゼのキッスを、僕はいつでも受けて立とう!」
ばっと、腕を広げて迫ってくるオリビエから退く。
「酷いわっ」
オリビエは、リュートを鳴らしながら、落胆した表情を作るが、目が笑っていた。
「朝の紅茶でも入れよう。エステル君を起こしてくるといい。僕のリュートで、愛が広がっていく~~~」
「ありがとうございます」
ヨシュアは、床に落ちた薔薇を拾って、オリビエが聞かせてくれる、朝のこのリュートが好きだった。エステルと二人、窓を開けたテラスから入ってくる風を受けながら、耳を傾けて目を閉じる。
そこに、ヨシュアが、姉であるカリンの形見であり、一時はエステルと別れたときに彼女に託したそのハーモニカを奏でる。
星の在り処。そんな題名の短い曲だが、オリビエはそれに合わせてリュートを静かに奏でてくれる。黄昏時に聞くのもいいが、こんな朝の何気ない一日の始まりには申し分ないものだ。

ヨシュアは、急いでエステルを起こして、やっと着替えたままでまだ欠伸している彼女を連れて、オリビエのところにやってくると、紅茶の甘い匂いがした。

「さて、何を演奏しようか?子猫ちゃんたち」
「では、星の在り処と、協演を・・・・」
静かに、ハーモニカが旋律を螺旋をなぞるように、透明な音を立てる。
エステルは、それにオリヴィエのリュートの音が見事に、調和して重なるのに、耳を傾けた。
そして、ヨシュアがいてくれているんだと再確認して、鼓動が高鳴る。
もう、離れることは決してない――。
そう誓い合ったのだから。

オリビエは、薔薇をくわえて、紅茶を飲み終わったあと、皆を起こすために去っていった。
全く、人の恋路を邪魔するどころか、その手助けをしてくれる、変わった流浪の演奏家にして、エレポニア帝国の皇子は、全く人がいい。変態のようで、そうでもない、ただ存在があるだけで、どんな苦境に立たされていようと、気分を軽くしてくれる。
それは、結社との戦いのために、ギルドでたくさん依頼をこなし、次々と現れる執行者たちの強さと結社の強大さに、くじけそうになる心をいつも助けて支えてくれていた。

「遅いぞ!」
湖畔に出ると、ミュラーが白刃を手に鍛錬していた。
「ちょ、ちょっとミュラー君!?」
「最近のお前はたるんでいる!鍛えなおしてやろう!」
「ちょ、あーれー!」
ミュラーに、首根っこをつかまれて、引きずられていくお決まりの終わり方。
「ミュラー君、こんな朝からそんなに僕が恋しかったんだね!」
ミュラーに抱きつくと、ミュラーは逞しい体に鳥肌をたてて、オリビエに蹴りをいれた。
「ひどいっ!」
「気色の悪いことを言うからだ!さぁ鍛錬だ!」
見ると、アガットまで混じっていたようで。
「ふふ、僕を巡る二人の争い。僕は寛大なので、二人まとめてOKだよ!」
ミュラーにまた蹴られた。
それでもめげない。

愛を求める流浪の演奏家は、今日もこりない一日をはじめようとしていた。

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10回目の挑戦

これで10回目の挑戦になる。
いざ、勝負!

王都グランセルの居酒屋サニーベル・イン。王都だけに人で賑わい、昼間だというのに酒や料理を楽しみに集った市民達の顔がいたる席で見受けられる。
中には子供連れの家族もいて、子供にはカクテルのような甘い酒か、もしくは料理だけで飲酒はさせていないようだった。

「ふっ。勝利の美酒を味わいたまえ」

居酒屋には、かの酒豪たる遊撃士シェラザードの他に、ギルドからの呼び出しとオリビエが芝居を打って、アイナまで招かれている。
この二人を前に、酒に酔わないという薬を飲んで、市民の青年とオリビエはアイナを、酒に酔わすための勝負を挑んだが、あえなく沈没した。
見ていただろうシェラザードも、エスエルたちも呆気にとられるほどの酒豪、アイナ。
ざるを遥かに通り越してもううわばみじゃないかね?とか、酷い二日酔いにうなされて、教会で神父の手当てを受けながら朦朧とした意識でいつか、一人でせめてシェラ君を負かしてやろうと誓った。

そして、これで10回目の挑戦になる。
アイナは、あくまで付き合いということで。流石のオリビエも、二人の強敵に一人で挑むだけの勇気も度胸もない。
いや、度胸だけならあるかもしれないが、どうもアイナのあの酒豪ぶりを、過去の日の悪夢を呼び覚ましそうで、ぶるぶると、全身が震えて顔が蒼白になる。

「乾杯の前に、一曲」

ポロロロンと、オリビエ自慢のリュートが鳴り響く。
いつものお決まりの如く、熱烈な歌詞を口ずさみ、二人の女性のハートをキャッチしようとするけど、それは投げ返されてきた。
「おかわりー」
「もう一杯いただくわ」
すでに、二人はオリヴィエを無視して飲み始めていた。
しかも、居酒屋最強のアルコール度を誇る高い酒をあるだけもってこさせている。
支払いはもちろんオリビエ。ギルドの呼び出しではなかったとアイナにばれたが、しかしタダで酒が飲み放題とくれば問題は別ばかりに華やかな笑顔を浮かべている。
シェラザードも、銀色の髪に褐色の肌を、僅かのアルコールの火照りも見せないまま次々と飲んでいく。

「ああ、待ってくれたまえ!シェラ君、アイナ君!」

オリビエは、旅の演奏家、ということになっているが、実際の身分はかの大国エレポニア帝国の、諸子ではあるがれっきとした、現皇帝の息子、皇子という尊き身分にあるのだが、そんな匂いも気配も全く感じさせない、ただの自己陶酔したアホにしか見えない。
綺麗な流れるような肩より少し長い金髪と、紫の瞳が、それでも出自の身分の高さを少しだけ感じさせてくれるかもしれない。あくまで、オリビエの正体をオリヴァルト皇子として知っている者なら、の話であるが。

「か、かんぱーい!」

オリビエは演奏をやめて、3人で乾杯すると、シェラザードを見た。

「ふふふ、愛しの子猫ちゃん。シェラ君、僕が勝ったら、熱いヴェーゼのキッスを・・・」

ゴン。
シェラザードは、オリビエをテーブルの上に沈めた。
「オホホホホホ。さあさあ飲むわよ!」
「そうね」
シェラザードとアイナは次々に酒の蓋をあけていく始末。
オリビエも飲みまくるが、シェラザードの勢いにはついていけず、どんどん頬に赤みがかかっていく。

「大丈夫かな?」
「そう思うなら、とめてあげれば」
様子を別の席から見ていたエステルとヨシュアは、オリビエがどんどんアルコールに火照っていく様を、頬杖をついて、カクテルを飲みながら静観していた。

「あははは。目が回る~~きゅう」
バターン。
勢いよく、椅子から後ろに転げて、オリビエの10回目の勝負はまたシェラザードの勝利となった。

「さてと。そろそろ止めるかな」
ヨシュアが、このままでは、居酒屋の酒を全部飲まれてしまいそうなので、シェラザードとアイナ、アルコールの匂いをさせてはいるが、酔ったかんじはシェラザードの頬に僅かな赤みをさしているくらいで、うわばみのアイナはけろりとしていた。
「ごちそうさま~」
「ご馳走様」

ペコリと、二人でオリビエに感謝をしめしてから、オリビエを踏みつけて、二人は遊撃士ギルドに戻っていった。

「あはははは。子猫ちゃ~~~ん。僕の歌は今宵も月のように艶やか・・・・・・きゅう」
ヨシュアになんとか担ぎ起こされて、目を回しながら呂律の回らない言葉で、オリビエはいつもなら、ここでヨシュアを口説きにかかるのだが。
この男、まさに女子供男にいたるまで、口説かずにはいられない節操なしだ。
まぁ、本気なのかどうかも分からない、ひらひらと宙を舞う花弁のように、自由自在にオリビエは、その時その時で違った行動をとる。

「お支払いのほうは・・・・」
居酒屋のマスターが、オリビエに近づく。オリビエは、ふと正気に戻ると財布を取り出そうとして、ないのに気づいた。
「うおおお、僕ピーンチ!人生最大の・・・・ということで、帝国大使館に請求してくれたまえ」
「はい、ではお電話いたしますね」

電話。
やばい。でも足がもつれて、動けない。


「お前という男は!!!!!」
帝国大使館からやってきた、支払いのために現れたミュラーは、その支払いを、帝国の金で使わせるなどできぬと判断し、自腹をきった。
そして、オリヴィエの身柄をヨシュアから預かって、コートの首の後ろをつかんで、帝国大使館へと引きずっていく。

「あーれー。愛しい友人を助けにきてくれたのではないのかね、ミュラー!もっと優しくして!」
「ええい、おぞましいことを言うな、この馬鹿者があ!」
「いやん」
身をくねらせるオリビエに、ミュラーは一言。
「頭蓋骨が砕けてもいいか?」
剣に手をかけている。
「ゴメンナサイ、マイリマシタ、モウシマセン」
でも、オリビエはミュラーに抱きつくと、その耳元に息を吹きかけた。
「お前というやつはーー!」
オリビエに拳骨を一つかます。
オリビエは完全に沈黙した。そのまま、ずるずると帝国大使館まで引きずられて、彼はミュラーに1週間外出を禁止されたそうだ。
とうのオリビエは全く反省しておらず、また勝負を挑もうなどど、無謀なことを脳内で妄想しているのであった。

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たまらんきにー

空の軌跡FCクリア!
5日でくりああああ。

絵が激しくかきたいけど版権ならではの決まった服装がめんどくせえええええええww

空の軌跡サードと、零の軌跡すでに購入決定。
届くのまつだけ~

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携帯。

携帯サイト

シャナの欠片Ⅱ更新しました

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睡眠不足にはきく(3期)

「睡眠不足気味なの」
フェルトの、少し迷ったような声に、刹那は真紅の瞳で一言。
「俺に任せろ。俺の子守唄を聞けばすぐ寝れる」
「そ、そう?じゃあお願いしようかな」
まだ夕暮れの時間。宇宙だから、夕焼けはみれないけれど、変わりに星の瞬きが、窓の外を支配している。
遠くに見える地球。
また、ミッションがなくても定期的にトレミーは地球に下りるだろう。
世界を見守り続けるために。

フェルトは、制服ではなくもっとラフな格好に着替えるた。パジャマは洗濯中だ。
ティエリアの影響があって、なぜか柄はジャボテンダーになってたりするが。刹那のパジャマも、っていうか、トレミーにいる皆のパジャマはジャボテンダー柄。
制服を導入したように、恐ろしい支配力でパジャマの柄のジャボテンダー化を進めたティエリアは、今日もロックオンの部屋で彼をジャボテンダーで殴っているのだろう、多分。
ジャボテンダー流、愛の秘儀。
わけのわからないことを、このまえ言っていたような気がする。
寝ようとすると、そんなことが気になって眠れない。不安があるわけではない。何故、ジャボテンダー柄のパジャマなのか。マクラのシーツもジャボテンダー柄なのに、他は自由。
何故枕のシーツだけ。
考え始めると止まらない。
ジャボテンダーの名前が何故ジャボ子さんなのか。なぜ息子がジャボリー君なのか。
だめだ、堂々巡りになってきてまた眠気が消えうせた。

ぎんぎんに冴え渡ったフェルトの横で、任せろと言っていた刹那は寝息も立てずに寝ているではないか。
これでは、刹那を呼んだ意味がない。

「刹那、おきて!子守唄は!?」
「………違う、ジャボ子は不倫なんてしてない…ぐーぐー」
ジャボ子とは、刹那のもつジャボテンダーの名前だ。
フェルトは、ティエリアのジャボテンダーにすでに汚染されまくっている刹那の頭を、枕でべしっとはたいてみた。
彼は真紅の瞳をあけて。
「ああ、寝てしまったのか、俺が」
「そう。子守唄・・・」
せがむような、フェルトの視線。
刹那が歌を歌う場面など見たことがない。だから、ただ聞いてみたい。
青年に成長した刹那はボーイソプラノを、ティエリアのように出すことはできないだろう。きっとテノールの低い声で歌うんだろうとか、想像してみた。

「では。題名は「俺はガンダム」を歌おう」
いやな気がした。
でも、もう遅かった。

「おーれはガンダーム、ガキ大将じゃなくってガンダム大将!ホゲ~~~ホゲゲゲゲゲ~~~ホゲレレレ~~~ホゲレア~~~~♪」

フェルトは寝た。それはぐっすりと。
音痴すぎる、ドラえもんのジャイアンの歌より酷いその声を聞いて、沈没した。
目を回して、そのまま、気絶。
一応、寝たことにはなるんだろう。

刹那は自分の世界に浸って、ひたすら。

「ほげ~~~~ほげげげ~~~」

その日、トレミーでは刹那の歌声を聴いた者全てが活動をやめて、失神したという。
もう、トレミー中に響き渡る、防音も意味もなさないその破壊音に、クルーすら失神して、トレミーは半日自動稼動し続けた。
一番酷い被害をこうむったのは、ガンダムの修理をしている最中にその歌を聞いたイアンだろうか。
重い工具を足に落として、足の骨に皹が入ったとか。

恐ろしき、CBの最終兵器。
過去にティエリアが、敵の基地に刹那の歌を流して壊滅させたことがある。
まさかに核爆弾。

その刹那は、自分の歌がとてもうまいと信じているのだ。

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がんばってみたよ!

相方にほめられるような銀様をさがして3時間。
淡い色の昔の絵を目指した。

それなりにがんばった。



銀様なんでこんなに好きなのか謎です

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ほらほら

絵がかく環境がかわって3ヶ月。
ろくなのがかけない。
昔は30分らくがきでもまぁこれでいいんじゃないのってのかいてたんだけど。
あくまで自己満足なので質感とかは気にしない。
デッサンもあんまり気にしない。

最近はほんとのっぺりしまくりっつかエアブラシオンリーっぽい。
ペインター11つかいにくいよ~。

サチさんみたくSAIでぷろっぽい絵など無理なので前みたいな描き方で前みたいな絵をかきたい。

上で色ばっちりで下でみると色こい!
あああああ。




いっそ断筆ならぬ断絵しようか思ったりもする・・・・

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拍手コメ

空の軌跡SCプレイ中。
オリビエが好きでたまらない。あの変ぶりがよい。アーツ強いし。最終PTはエステル・ヨシュア・アガット・オリビエかなあ。ヨシュア合流ってすっごいエンディング前っぽいし。それまではアガット・オリビエ・その時の気分w

ユウキ様>>
すんませんほんと最近更新がめっきりおちまくり。
ゲームしてるせいでもあるんですけど。
遊びにきていただいてるのに、せいぜいここに雑記かいてるくらい。ちょっと今気分が乗らないかんじです。
リク作品、コメントありがとうございました。
もったいないお言葉で。。。
ヒリングとフェルトのお話は書く予定がないので、またリクエスト、という形で引き受けようかと思っています。
ちょっとしょっちゅうはむりですが月1くらいならOKです~。
ユウキ様かしこまることありませんよー。嫌とかそんなの全然ないのでもっとリラックスしてください~。
そもそも、サイト傾向と違うGLリクエストされて書いている時点で冬葉の中ではお友達なのです。
私なんかの小説で元気になっていただけるのならまたかきますですよ!

夏休みはじまりましたね。
もう7月も終わり土曜だしいいい。

昨日は2~3時間しかおきずにずっとねてた。
あー空の軌跡楽しいけど時間かかるー。あー。

零の軌跡もしたいしー。テイルズオブエリシアオフもしたい。あああああああ。
ゲームづけの人生もいいんだけど、HP更新ほったらかしまくりいいいいい。
ハムスターはぶあついプラスチックかんで逃走しようとするしいい。
ああああああああああ。
最近ろくに世話してないな。
まぁえさはもつので平気だけどブロッコリーあげるのがへってる。

はー。

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ばっどに。

版権の一部過去絵みてるとしぼむwww
絵をかきはじめて何年経っただろうか。
つかほとんどかいてない。ラフ絵とか絵をうまくなろうとデッサン練習もやめてしまった。
10年前くらいの絵のほうが色もいいしかんじとしていいのがおおい気がするのはきのせいでもない。
昔のほうがまだましだった。
最近はどうも描く気さえおこらない。
前のPC環境だと気にせずブリーチとか原作タッチのかいてたけどー。
2008が一番酷いなー。仕事しながら適当にぬっておわってww
背景もないよー。
こまったねー。
リボーンあたり削除したいねー。

かいていてもうまくならない人筆頭。いや、うまくなろうという気さえないがw

拍手お返事はまた後ほど~。
昨日久しぶりに小説打って今日はだるだるしたい気分です。

だるだるー。
ねよw

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機械じかけの聖女

GL注意
*********


機械仕掛けの聖女。
人々は、彼女のことをそう呼んだ。
かつて、この世界に存在した、異世界よりきたりしエーテルマリアという複数の聖女たちそっくりに、造られた彼女を。
今は、フェルトという名前を与えられている。教会から。名前はそれだけ。

かつてこの世界にいた、エーテルマリアたちは、人々を救済し、怪我や病気を治癒し、戦乱を治め、国を統治して、人々を未来へと導き続けた。
数百年にも渡って生き続けた、異界からの来訪者。
その死は、人々を嘆かせるには十分であった。
国の女王にまでなっていたエーテルマリアの死。突然の、暗黒。
世界に、ぽっかりと空洞ができたように、人々は迷い、聖女を求めた。
エーテルマリアのような、聖女を。
でも、どう足掻いたところで、もう異界からエーテルマリアは訪れることはなかったし、彼女たちは子を残すこともしなかったので、その子孫が人々を救済し導くことさえなかった。
教会の存在さえ、あやふやになりかけていた。
エーテルマリアは別名、金の天使とも呼ばれた。
金色に輝く、髪と瞳。神秘的かつ繊細で、優しげな美貌。
背中に一対の金色の翼をもち、聖女が人でない証であるかのように、その存在は人類を超越して、存在次元すら違った。

「………どうにも、エーテルマリアのようにはいかんなぁ」
彼女を調整していた技師は、優しげに微笑むフェルトの背中にある、金の翼を、それから全体をメンテナンスしてから、溜息を零した。
人々が求める聖女を。
教会が中心となって、造った。
人が、聖女を。機械じかけの心臓でできた、肉体のほとんどを有機物で作られたアンドロイド。
最先端の精霊科学を駆使して造られた彼女は、優しそうに微笑み、歌う。
禁断の霊子学まで使って作られた、バイオノイドに近い、機械仕掛けの聖女。
金の翼を作ることには成功した。でも、金の瞳も金の翼も、失敗した。色は鮮やかなまるで花のようなピンクの極彩色の髪に、緑の瞳。
優しげなその神秘的な儚げな美貌だけは、エーテルマリアを模しており、フェルトを造った科学者たちの意思そのままに。その背中にある金の翼も。
でも、これは偽者だ。機械仕掛けの人形だ。
微笑み、歌い、そして語ることしかしない。記憶回路がいかれているのか、何度か記憶させても、真っ白になってしまう。
それでも、ある程度の人格を植えつけることには成功した。
一部の記憶は、有したまま人々に接する。
「今日も祈りました。たくさんの人たちと」
フェルトは微笑むことしか知らない。泣くことも怒ることもない。
ただ、中央教会に聖女として住んでいる。
そして、神父たちと一緒に神に祈り、そして賛美歌を歌い、人々の悩みを聞き、導く。まるでシスターのような存在だけれど、彼女は機械仕掛けの聖女。
脈打つ心臓の変わりに、機械でできた時計のような核をもつ。

幼い顔で微笑む、出来損ないの聖女。
聖都では、フェルトより後に造られた、同じ機械じかけの聖女マリナが稼動している。聖都にある中央教会に所属しており、フェルトよりも人間らしく造られていて、より技術も高く造られた彼女の何号機かが、この今フェルトが存在する町の中央教会にも派遣される予定だ。

「用なしになる前に、人々にお布施をたれこむようにするかなぁ」
聖職者にあるまじき、言葉に、フェルトは微笑むだけだった。
「歌いますね」
「ああ、そうしてくれ」
聖職者である司祭は、彼女のメンテナンスを終えた、その疲労を彼女の歌で癒してもらっていた。
そのまま、あまりの透明な旋律に、こっくりこっくりとうたた寝をしだす。
フェルトは、司祭が眠ってしまったのに困ったような顔をしたが、毛布をもってきて彼にかけてやると、そっと部屋を出た。

「迷える子羊よ、何の御用でしょう?」
時刻は深夜だ。
もう教会を訪れる者もいない。
コンコンと、窓をノックされて、フェルトは窓を開け放つ。
ふわりと、花の香りがした。
緑の短髪に、紫の瞳。少年なのか少女なのか一目では判断のできない中性的な美貌。服装は少年らしい姿をしている。
活発そうな表情から、少年なのか、と思ったけれど、溢れる優しい雰囲気は冷たいようで柔らかくて、多分、少女なのだろう。
腰には剣を帯剣しており、完全に男装していた。
名を、ヒリング・ケアという。
フェルトが属する町の中央教会から少し離れた村に住む、孤児院育ちの少女であった。
「歌を歌って。なんでもいいからさ。これプレゼント」
摘んできた花束を、フェルトは嬉しそうにうけとって微笑み、ヒリングに椅子を勧める。
「いつもありがとう」
フェルトの部屋に、友人であるヒリングがいつものようにやってきたのだ。彼女の部屋は、ベッドと椅子とテーブル、ソファーと本棚。広いのに、生活の匂いがあまりしないけれど、花に溢れていた。
全て、ヒリングが毎夜もってきてくれる花を、花瓶に生けたものだ。
ヒルングは、椅子に乱暴に座って、ソファーにゆっくりと腰掛けた偽りの聖女、フェルトが歌う歌をずっと聴いていた。
心まで溶けそうな。
そんな、音だった。
優しいのに、何処か悲しくて。

「フェルト、大好き―――」
孤児院で育ったヒリングにとって、フェルトだけが唯一心を許すことができる存在だった。
同じ孤児院育ちの人間たちは、感情の起伏が激しいヒリングを毛嫌いしていたし、母や父代わりであるはずの大人たちからは、虐待を受けて育った。
金のあまりない孤児院なんて、そんなもんだ。
ヒリングが男装をしているのも、わざと美しい髪を短く切っているのも、全部幼い頃、大人の男に性的虐待を受けそうになった、そのショックからによるもの。
男に、生まれたかった。
ヒリングはずっとそう思っていた。
男なら、大人の男から、性的虐待を受けそうになることもなかったのではないかと。
未遂に済んだのは、他の孤児や大人が気づいたのではなく、ヒリングが、まだ幼い子供でありながら、隠し持っていたフォークで、襲ってきた男の両目を潰したからだ。
暴力的な行為が多かった彼女にとって、誰かを傷つけることなんて、道端の雑草を踏むようなものだった。
正当防衛。
それは立証されたが、他の孤児たちはヒリングを怖がり近づこうとしない。それまで虐待を加えていた大人の暴力もぱったり止まった。
襲われたその日に、ヒリングは長く美しいと孤児院でも有名だった、その稀有な色の緑の髪を、自分で鋏でぎざぎざに切って、綺麗な服を破り捨てて、泥を被った。
そんな姿で育ったので、少女として美しくなった後に、誰かから目をつけられることは皆無ではなかったが、また何かされそうになると、平気で手で目を抉ろうとするその残酷さに、孤児院の大人たちがヒリングを追い出した。
本当は、成人するまで保護されるべきなのだが。
だが、十代後半にまでなっていたし、国の援助金で、ヒリングは家を借りて独りで済み始めた。生活は荒み、麻薬にまで手を出したことがある。金もなかったが、身を売ろうとしたことはない。
旅をする金持ちを狙って、剣で脅し、金を巻き上げる。そんなこと、日常茶飯事だった。遠い街道でやっていることだし、顔を完全に隠し、いつもと違う巡礼者を装った女の姿でやっているので、ばれることはなかった。

でも、フェルトが街道を独りで通っていた時、彼女を脅して金を巻き上げようとしたフェルトは、驚いた。
背中に、金色の翼を生やしていたのだ。マントで隠していたけど、隆起したその膨らみを隠しきれるはずもない。
マントを剣で切り裂いた時。
「天使がいる」
ヒリングは、剣を落として、フェルトをじろじろと見てから、落としていた剣を拾って、これがかの名高き偽りの聖女、機械仕掛けの聖女かと観察した。
「私はフェルト。あなたは?歌を歌いましょうか」
「私はヒリング」
何故、その時フェルトに名を名乗って、素顔をさらしたのか。
今になっても、まだよく分からない。
偽りでも、聖女なら暮らしも楽なんだろうなと、彼女の後をついて教会にやってきて、私室に通されて、そして彼女の一日を見て、言葉をなくした。

本当に。機械仕掛けなんだ。
時折、ピタリと動かなくなる。瞬きすらしない。

また、動かなくなった。
歌うことを止めてしまった、フェルトの髪を撫でる。さらさらと、音をたてて零れていく。指の隙間から。
「私――何をしていたの?」
「歌ってたの」
「そう」
フェルトは微笑んだ。
怒ることも泣くこともない、フェルトは、ヒリングにとって人形のように見えたけど、人じゃないから、素直に接することができた。
聖女といわれるだけあって、とても心を癒してくれる。
「ヒリング。お茶をいれる?」
聖女としての振る舞いの言葉遣いをやめて、フェルトは台所までいって、ヒリングの返事も聞かずに、アッサムの紅茶を2つ、カップに入れてもってきた。
それを、ヒリングはあり難いと飲む。柔らかな味が舌に広がる。
「どうして、飲む必要もないのに、飲むの?」
「こうしていると、生きている、ように思えるから」
フェルトは、簡潔に答えた。
機械仕掛けのフェルトは、食物を摂取する必要などないが、お茶や水を飲むし、より人に似せて造られているので食事だってする。
全部必要ないことなのに。

生きている。
そのことに、執着しているのかと思うと、そうでもない。

「おかわりはいる?」
「いらない」
「そう。私はどうしようかな」
そういいつつ、コポコポとティーカップに液体を注ぐその仕草が愛らしくて、ヒリングは自然と笑みを浮かべていた。
荒んでいた独り暮らしに、まるで花が咲いたように、知り合いになったフェルト。
好きだと、何度言っても、フェルトは「ありがとう」と答えるだけで、私もだよとか、ヒリングが望んでいる答えをくれない。

「歌って」
「うん」
また、透明な旋律がフェルトの喉から零れだす。
ヒリングはそれに酔いしれて、気づくと朝方になっていた。まずい。朝になると、教会が活動し始める。神父やシスターはヒリングの存在には気づいていない。
夜は皆寝静まっているから。
寝ることのない、フェルトを監視する必要などない。これは人に害をなさないから、と。

ヒリングは、閉められていた窓を開けて、ざっと近くの木の幹に飛び移ると、手を振った。
「また、明日くるから」
「また………あなた、誰?」
ヒリングの紫の瞳が、悲しそうに伏せられる。
こうして、フェルトは機械仕掛けであることを物語るように、時折ヒリングの名すら忘れてしまう。顔も、存在も。でも、必ず思い出してくれるから。
だから、何度だって教える。
「私はヒリング・ケア。あなたの友達だよ」
「そう。私はフェルト。聖女」
「違う」
「何が?」
「お前は聖女じゃない、人間だもの」
「そう。私は人間なの」
ヒリングの言葉を鵜呑みするフェルトは優しく微笑み返してくれた。
彼女が、自分が人間であって、機械などではないと思って、微笑み返してくれるその優しい笑顔が一番好きだった。
「じゃ、また」
「さようなら」
フェルトは、名残惜しそうに手を振って、それから窓を閉めた。

「こんばんは」
また次の日も、その次の日も、毎日のようにヒリングは花を手にフェルトの元を訪れる。
「おかえり」
ある日、そう返されて、ヒリングは泣きそうになって、フェルトの華奢な身体を抱きしめた。
「どうしたの」
「涙でそうになる。その言葉」
「そう。おかえりなさい、ヒリング」
「只今、フェルト」
その日は、月が綺麗な日だった。
ヒリングは、フェルトを抱き上げて、窓から飛び降りて、彼女を連れ出した。
星が瞬き、月が涙を零している。
月光は薄く大地を照らし、世界そのものをゆっくり視ていた。
ホウホウと、梟のなく声がする。遠くの森から、狼の遠吠えまで聞こえてきた。
ヒリングは、その細い身体に何処にそんな力があるのだろうかという勢いで、フェルトを横抱きにしたまま、走り続けて。
そして、秘密の花園へ案内した。
いつも、そこでヒリングはフェルトのための花を摘んでいた。
かつて、この世界に存在したエーテルマリアの墓がある場所であった。そんなところに、エーテルマリアの、この世界にとってかけがえのない存在であった、本物の聖女の墓があるなど、他に知る者はいない。
その墓を見つけた時、呆然とした。
あまりに美しく咲き誇る花たちの海に。
月光は銀の雫となって、ゆっくり二人の少女を照らす。
どちらも美しいが、フェルトは儚い美貌を持っている。ヒリングはどちらかというと中性的で少しシャープな線をもっていて、目つきも鋭いかもしれない。反対に、フェルトは大きな零れるような瞳をしていて。まるで正反対のような位置にあるような、二人。
フェルトが優しい太陽だとすると、ヒリングは妖しい月だろう。
その月は、今は弓張り月だ。
少し垂れ込めた雲が、遠くまでたなびいていた。

風が吹いた。
サアァァと、いろんな色の花びらが、宙を舞って風に流されていく。
「好きだよ」
ヒリングは、同じくらいの身長の、フェルトの唇に、唇で触れた。
「好きって、何?」
「んとね、心があったかくなって、その存在でいっぱいになって、満たされること?」
幼子のような、フェルトの質問に、適当に答えるが、それがヒリングにできる精一杯の答えだった。
「愛してるんだ」
「愛は、神は人を愛しているわ」
「違う。そうじゃなくって。人が人を愛するように」
「人は平等」
ちぐはぐな会話。もう慣れてしまった。だって、フェルトは聖女で教会に属しているのだから、神の教えを説くのは当たり前のこと。
もう一度唇に唇で触れると、アッサムの紅茶の味がした。酷く甘ったるくかんじる。
背徳的な気分が、ヒリングを支配して、本当に男に生まれたかったと後悔する。
男なら、フェルトに堂々と愛を囁き、守ることもできるかもしれないのに。
その日は、そのまま教会に戻って別れた。

「また来たよ」
「あなたは、誰?」
「ヒリング」
「そう。私はフェルト」
何度も繰り返されてきた質問と答え。
フェルトの記憶に、ヒリングが完全に刷り込まれることはない。それは、いらない存在だから。
「ねぇ。どうして、いつも微笑んでるの」
フェルトを抱きしめて、ヒリングは泣いた。
「もうすぐ、神に召されるのよ」
とても嬉しそうに、フェルトは報告する。自分の終わりを。死を。いや、活動停止というべきか?
聖都にいる、新しい聖女マリナの何号機かも分からない分身が、この町にやってくることが決まった。即ち、フェルトはもう聖女としていらなくなって処分されるんだ。

偽りの聖女なんて、そんなものだ。
この世界には、代わりがあるのだから。

愛に、代わりなんてないのにね。

それを知ったヒリングは、いてもたってもいられなかった。
「逃げよう!」
「どうして?」
「いいから!」
ヒリングは涙を拭い捨てて、その晩、フェルトを連れ出して、貯金していた金を持って、二人で行くあてもない旅に出ようとした。
でも、フェルトは教会に帰りたがって。
そして、あの花畑にくると、フェルトは金の翼を広げて今までにないくらい、美しい歌を歌いだした。
もう、朝焼けも近い。
できるだけ、町から離れたい。
でも、フェルトはそこを動こうとしなかった。
「どうして。私と逃げるの嫌?」
「聖女は、最後まで使命を―――」
「そんなのどうでもいいよ!逃げよう!」
フェルトの手をとって、二人は走り出す。

それから、何日かが経った。
フェルトは、メンテナンスが行われないせいで、活動が止まる時間が多くなっていた。フェルトが望むので、またエーテルマリアの墓である秘密の花園に連れてきてあげた。
せめて、終わるなら綺麗な景色を見せてあげたい――。
「愛して、いるのに―――」
「ありがとう。私も、愛して―――」
フェルトは微笑んで、そして瞬くことさえ止めた。
必要のない呼吸が止まる。
月光に照らされた青白い顔。瞼を下ろしてやると、少しだけ動いた。

「ありがとう。あなたと出会えて、人にきっと、なれたかな?」
「なれたよ。フェルトはもう、人間だよ」
涙が止まらなかった。
「ほら、心臓が動いてるよ」
心臓がある場所に手を導かれると、カチ、カチと、時計が時を刻むような音と振動が微かにした。
「うん。あったかいね」
サァァァと、たくさんの花弁が天から雨のように降り注いでくる。
月光が一段と冷たく冴え渡る。
二人の運命を笑うように、月は輝き続ける。

「あなたは、ヒリング。私は、フェルト」
「覚えて、くれたの?」
「うん」
フェルトは微笑み続ける。その白い頬に、ヒリングの涙が落ちて染み渡った。

終焉の時を奏でよう。
フェルトは歌った。そして、歌がだんだん小さくなっていく。
ヒリングは、最後まで、彼女の歌声を聞いていた。
そして、完全に動かなくなったフェルトを腕に抱いて、朝を迎えた。

「行こうか―――」
フェルトの、もう動かない亡骸のような身体を抱いて、ヒリングは歩き続けた。
そして、数十年が過ぎた―――。


「おはよう。今日もいい朝だよ」
まだ少女の容姿を留めたままの、ヒリングは、椅子に座ったまま動くことのない、機会仕掛けの聖女フェルトの髪をブラシでといてやる。
その瞳が、緑色の綺麗な双眸がもう開かれることもなければ、自然に色づいた淡い唇が旋律を奏で歌うこともない。
腐ることもない、フェルトの、魂のなくなった身体。
同じように、年老いることも忘れた、ヒリング。
ヒリングの祖母はエルフだったらしく、彼女は覚醒遺伝したせいで、寿命が人間の限界をこえ、そして容姿さえ衰えることがなかった。
生計は、花を栽培してそれを売って、慎ましやかに動くこともしゃべることもないフェルトと二人で暮らしている。

世界に、再び新たなる聖女たち、エーテルマリアが訪れて数年が過ぎた。
偽りの聖女は全て処分されて。唯一、フェルトと名づけられた固体だけ、行方不明のまま。

窓を開け放つ。
室内はいつも、フェルトが好きな花に満たされていた。
「ほら、今年は朝顔が綺麗に咲いたよ。去年は虫にやられて咲くこともなく枯れてしまったけれど」
窓の外の植木鉢を指差すけれど、沈黙しか返ってこない。
もう慣れた。

粗末なパンとスープだけの食事をして、着替えて、そして庭の花を摘んで、最初にフェルトに見せようと思って、ヒリングはフェルトのいる部屋に戻った。
フェルトの身体が、反対位置にある。
不思議に思いつつも、元に戻して、花を売りに出かけようとして、誰かに服を引っ張られた。
「おはよう―――」
もう、止まったはずの、カチカチという、フェルトの機械じかけの心臓の音がする。
ヒリングは、開け放った窓から逆光の光を浴びて、数度瞬いて、それから、もう忘れてしまった、心からの笑顔と涙を流した。
「おはよう。寝坊したね。もう76年も経ったよ―――」
「そう。喉が渇いた気がするの。お茶を、もらえないかしら?」
「今淹れるから」
籠にいれた、今日売る分だった花を、フェルトにぶちまけた。
「あら?綺麗ね」
「全部あげる!フェルトのために、咲かせてたんだから。ずっと、ずっと――」
「愛を、ありがとう。愛しているわ」
フェルトは、そう言った。初めて、愛していると言ってもらえた。
「目覚めてくれて、ありがとう――」
ヒリングは、長くなった緑の髪を乱して、フェルトに抱きついた。

少しだけ、唇が重なった。
花の香りと、味がした。
不思議だ。
もう触れることさえ、髪をとくことしかしていなかったのに。
「お茶、私がいれるね」
フェルトが立ち上がり、ぎくしゃくとした動きでティーカップとポットを探す。
目の前に持ってきてあげると、微笑み返されてローズティーがいれられた。薔薇の花びらが浮かんでいる。売るために、切り取った花。今は床やフェルトが座っていた椅子に転がっている。

フェルトの金の翼は、76年もメンテナンスしていなかったせいで劣化してボロボロになって、消滅してしまった。本当に、人間のようだ。
でも、彼女は機械仕掛け。
人間ではない。どんなに、人間に近くなっても。
でも、それでいいと思う。
だって、彼女はもう聖女ではない。聖女ではない、ただの機械仕掛けのフェルト。
またいつ止まるか分からない。
それでもいい。
少しでも、同じ時間を共有できるなら。
二人は、庭で花を摘んで一緒に売るために手を繋いで歩きだす。
機械仕掛けのフェルトの身体は、翼以外は衰えることなく永久少女だ。同じように、エルフの隔世遺伝のヒリングも、永久少女。
二人の永久少女は、手を繋いで、月ではなく太陽の下を歩き続ける。
夏になったばかりの、少し暑い気候。快晴で空は紺碧を湛えてどこまでも澄んでいる。
蝉のなく声が少し煩かった。

二人は、静かに止まっていた時を廻し始めた。
それは、不確かであるが、多分未来へと、続いているのだろうから。そう、時計に似た、機械仕掛けの聖女であったフェルトの心臓のように、カチカチと針を動かすのだ。どこが終着点かも分からない、羅針盤を刻む。
廻る廻る。世界が廻る。

空が落ちてくる。

頭上を仰げば、そんな錯覚を二人は覚えた。

「空が落ちてくるまで歩こうか」
「空は落ちないよ」
明るい、笑い声が木霊する。

今年の夏はまだ始まったばかりで、早朝というだけあってまだ人通りは少ない。
広場にやってくると、二人は胸の前で手を合わせて、目を瞑る。
そして、フェルトは綺麗な声で歌いだす。それにあわせるように、いつの間にか寂しさを紛らわすために身につけた、ハーモニカをふくために、あわせていた手を離す。
フェルトは胸の前で手を組み、ヒリングはハーモニカを奏でた。
乾いた風に、歌声とハーモニアの旋律が螺旋して流れ始める。
さわさわと、緑が揺れる。
売るための花が、甘い芳香を放つ。
螺旋する運命は、空を翔けていく。

さぁ、はじめよう。
もう一度、あなたと物語を―――。


************

ユウキ様へ。リクのヒリフェルトなける長編。
GL平気なのだけど、ヒリングの性格がいまいちわからない。そして絵をやめたいほどに下手な過去絵を見て笑うしかない。つかなけるのかこれ・・・・もっさり。オリジナルくさっw

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ほあー

HP更新?うーんと携帯サイト別館に完結短編2つ更新して放置してます。
今空の軌跡FCやっとおわった!
プレイしはじめて1年w
半年放置してたので。
おもしろかったです。SCもあるのでそちらもプレイしたいのですが、軌跡シリーズ他にもでてるみたいで、英雄伝説そのものもきになるうう。
ああああああ。
創作とゲーム両方に注ぐ時間がどないなんww



拍手コメ
キリさん>>
まだ東京ですかな~。こっちは大分おちついてゲームしてます。金がなくて小説、マンガいろいろよんだりゲームしたり。
PS3はまだFF13しかちょっとしかプレイしてない。
オススメはテイルズシリーズかなぁ。
PSPポータブルあれば空の軌跡 軌跡シリーズがおすすめなんですけどね。

ユウキ様>>
私もその日によって飲む薬の量がかわったりで。
もうバイトにもいってなひ。
ヒリング×フェルト長編了解しました~。
最近、オリジナルばっかり更新してたり、違うことばっかしてますけど。
多分天使とかもしくは記憶がどうのこうのとか~。
そんなロクティエっぽい長編でうったけど。まぁ多分姉妹設定でいきそうです。
ほんとこんななんにもないサイト遊びにきてくださってありがとうございます。

拍手[0回]

もさー

シャナの欠片のほう1000アクセス突破。
ぶ~~ん。

そしてIポリスからTOPのリンクふがあれなので改善してくれとメールがきた。
めんどかったのでリンク部分ぶったぎってみたw
どのみちアクセスランキングみたいなの、こんな辺境だから使う人いないだろうし。

シャナの欠片外伝、シャナの涙執筆予定。妄想は夢がヒント。
オーロラの髪と瞳をもつ青年と、シャナの欠片の最後で生まれたレンとのお話。
舞台設定は多分100年後くらい。
前の登場人物はサレイ以外死んでる設定。

アイオン久しぶりに友人とプレイしたら楽しかった。

フー。

HP更新してませんな。
携帯サイトですでに3つ短編小説かいてしらんところで更新はしてるんですけどね。

OOのログも追加しないとなぁ。

FF13をプレイしてみた。

もうこれFFの名前いらねぇ。評価低いのなんとなく頷ける。
ゼノブレイドのがまだプレイしはじめた時からどんなのかってわくわくできたよ。
ストーリーつっか舞台設定の説明なしにいきなりはじまるから感情移入もしにくい。
グラフィックは綺麗だけど。
戦闘もなんともいえない。
んー。
 

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PS3を

PS3をかったら今月の料金えらいことになった。
そして肝心のやる気がおきない。
おやじ殿にクレジットさしおさえられた気がしないでもない怖いので聞かないでおこうw

うーん
アイオンドロップ2倍らしいけどする気があんまりおきねーな。

でも課金だけしとくかぁ。

昼?の3時に睡眠薬をのむ。

病んでるわア

拍手[1回]

さてはて

サチさんとこでなんの小説をよんでいたかみたいなのにつられて。
自分もかいてみよう。

四龍島シリーズ、三千世界の烏を殺し、魔界都市ブルースシリーズ、今日からマがつく自由業シリーズ、魔術師オーフェン、ロードス島戦記、アルスラーン戦記、スレイヤーズ、風の大陸、銀の海金の大地、他。

有名な作品がおおかったりします。
トリニティ・ブラッドは作者がなくなってしまいました、読んでましたねぇ。
大抵、アニメ化されたりしてました、読んでた小説。

最近はあまり活字を、文庫本ではかいません。
もう数が多すぎてどっかにいってしまったかんじですが。

魔術師オーフェンと、三千世界の烏を殺しとか・・・買いなおしてしまいたいですね。

スワロテイルシリーズとか何気ないBLをちょっとだけ含んだのとかも買ってましたけど。もう最近はいろいろありすぎてかってないですね。

何気にコメディものがおおいですな。
ああ、ゴクドー君シリーズもかってたなぁ。外伝とかも。笑えるものばっかりかってた。

最近はほんとマンガしか。小説にも目を向けようかな。アマゾンで中古でさw

拍手[3回]

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