2期8話補完小説
「万死に値する!」
ティエリア・アーデは深いため息をついた。ガンダムマイスターは全員が男だと知られている。正確には、ティエリアは中性であるが、男性と形式上ではなっている。
「これは・・・・さすがに」
敵がいるとされるパーティー会場へ、情報収集を含めて乗り込むことになったのはいい。自分から「僕も同行する」と名乗りだしたのはいい。
だが刹那は普通の私服で車の運転手。ティエリアだけ女装でパーティー会場へ。
本物にしか見えない胸バッドをつけて、ひらひらの、露出度が高いドレスを身にとまわされて。いくらティエリアでも我慢の限度というものがある。太ももをさらし、さらには偽の胸の谷間を強調するようなドレスは、他の男の視線をひくだけだと、スメラギ・李・ノリエガ、フェルト、ミレイナとああだこうだと言い合いになっている。
「もう少しましな衣装はないのか」
「えー。似合ってるのに」
「なるべく隠密に行動したい。目立つのは避けたい」
「まぁそれもそうよね」
いくつか衣装をこれでもない、あれでもないとまるで着せ替え人形のようにされて、結局決まったのは少し胸を強調したマーメイドドレス。裾が長く、露出度は控えめ。
最後にロングストレートのかつらをかぶって、ティエリアの女装のパーティーいきの格好は決定した。
そして、みんなにお披露目となる。
「いいんじゃないかな。すてきだよティエリア」
アレルヤは、マリーを伴って正直に答えた。
ライルは口笛を吹いた。
「変わるもんだなぁ。これなら俺がエスコートしたいくらいだ」
ティエリアを待っている間、正装に着替えた刹那を見ると、紳士的な服装になっていた。
「それでいいだろう。ティエリアのことは俺が守る」
「お熱いことで」
ライルが茶化す。
そっと、刹那が耳元で囁いた。
「似合っている。とても・・・・・ティエリアだからそこまで似合うんだ」
頬を少し赤くしてしまう。ロックオン・ストラトスことニール・ディランディを失ってから誰とも付き合うことはないのだと思っていた。だが、刹那と再会し、恋人同士に似た関係を築きげた。比翼の鳥というのだろうか。お互いどちらが欠けることもできない関係。
それは恋人同士そのものだろう。ティエリアはまだニールのことが忘れられない。刹那はそれも含めて、ティエリアを抱擁している。肉体関係もある。たまにライルと行動を共にすることもあるけれど、今のティエリアに必要なのは誰でもない刹那だけであった。
刹那が、ニールがいなくなった溝を埋めてくれる。
寂しさを。悲しさを。孤独を。
「刹那がいうなら。この格好でいく」
ティエリアはマーメイドドレス姿で、パーティー会場へ行くことを決めた。刹那が運転手として付き従う。そして、護衛として。パーティー会場では、刹那の顔が割れている可能性があるため、ティエリアのみの行動となるが、何かあればすぐ駆けつけれるように、銃を携帯していた。
ティエリアはそして出会う。
世界の無垢なる歪みと。自分と同じイノベイターと。
リボンズと踊り、賞賛の拍手を浴びたあと、ティエリアはリボンズ、世界の歪みそのものと会話をした。
「君は随分と人間に感化されたようだ。あのロックオン・ストラトスのせいで」
「彼のことを悪くいうな」
ティエリアは、本気でリボンズを殺そうとしたが、違うイノベイターによってそれは邪魔された。
そして、階上の部屋にあるにも関わらず、窓を割って飛び出し、音もなく地上に着地すると、刹那に無線で連絡をいれた。
「世界の、歪みをみつけた」
「そうか。今向かう」
ティエリアが見つけた、世界の歪みであるリボンズのこと、イノベイターのことを、他の仲間に知らせるのをためらうティエリアがいた。
その側には、常に刹那がそっと比翼の鳥のように一緒にいるのだった。
ティエリア・アーデは深いため息をついた。ガンダムマイスターは全員が男だと知られている。正確には、ティエリアは中性であるが、男性と形式上ではなっている。
「これは・・・・さすがに」
敵がいるとされるパーティー会場へ、情報収集を含めて乗り込むことになったのはいい。自分から「僕も同行する」と名乗りだしたのはいい。
だが刹那は普通の私服で車の運転手。ティエリアだけ女装でパーティー会場へ。
本物にしか見えない胸バッドをつけて、ひらひらの、露出度が高いドレスを身にとまわされて。いくらティエリアでも我慢の限度というものがある。太ももをさらし、さらには偽の胸の谷間を強調するようなドレスは、他の男の視線をひくだけだと、スメラギ・李・ノリエガ、フェルト、ミレイナとああだこうだと言い合いになっている。
「もう少しましな衣装はないのか」
「えー。似合ってるのに」
「なるべく隠密に行動したい。目立つのは避けたい」
「まぁそれもそうよね」
いくつか衣装をこれでもない、あれでもないとまるで着せ替え人形のようにされて、結局決まったのは少し胸を強調したマーメイドドレス。裾が長く、露出度は控えめ。
最後にロングストレートのかつらをかぶって、ティエリアの女装のパーティーいきの格好は決定した。
そして、みんなにお披露目となる。
「いいんじゃないかな。すてきだよティエリア」
アレルヤは、マリーを伴って正直に答えた。
ライルは口笛を吹いた。
「変わるもんだなぁ。これなら俺がエスコートしたいくらいだ」
ティエリアを待っている間、正装に着替えた刹那を見ると、紳士的な服装になっていた。
「それでいいだろう。ティエリアのことは俺が守る」
「お熱いことで」
ライルが茶化す。
そっと、刹那が耳元で囁いた。
「似合っている。とても・・・・・ティエリアだからそこまで似合うんだ」
頬を少し赤くしてしまう。ロックオン・ストラトスことニール・ディランディを失ってから誰とも付き合うことはないのだと思っていた。だが、刹那と再会し、恋人同士に似た関係を築きげた。比翼の鳥というのだろうか。お互いどちらが欠けることもできない関係。
それは恋人同士そのものだろう。ティエリアはまだニールのことが忘れられない。刹那はそれも含めて、ティエリアを抱擁している。肉体関係もある。たまにライルと行動を共にすることもあるけれど、今のティエリアに必要なのは誰でもない刹那だけであった。
刹那が、ニールがいなくなった溝を埋めてくれる。
寂しさを。悲しさを。孤独を。
「刹那がいうなら。この格好でいく」
ティエリアはマーメイドドレス姿で、パーティー会場へ行くことを決めた。刹那が運転手として付き従う。そして、護衛として。パーティー会場では、刹那の顔が割れている可能性があるため、ティエリアのみの行動となるが、何かあればすぐ駆けつけれるように、銃を携帯していた。
ティエリアはそして出会う。
世界の無垢なる歪みと。自分と同じイノベイターと。
リボンズと踊り、賞賛の拍手を浴びたあと、ティエリアはリボンズ、世界の歪みそのものと会話をした。
「君は随分と人間に感化されたようだ。あのロックオン・ストラトスのせいで」
「彼のことを悪くいうな」
ティエリアは、本気でリボンズを殺そうとしたが、違うイノベイターによってそれは邪魔された。
そして、階上の部屋にあるにも関わらず、窓を割って飛び出し、音もなく地上に着地すると、刹那に無線で連絡をいれた。
「世界の、歪みをみつけた」
「そうか。今向かう」
ティエリアが見つけた、世界の歪みであるリボンズのこと、イノベイターのことを、他の仲間に知らせるのをためらうティエリアがいた。
その側には、常に刹那がそっと比翼の鳥のように一緒にいるのだった。
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