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  • 10/20/12:13

もうつきた。

このさいだから出してしまえ。
ストック用にためてたブリーチの絵。

半年以上前に1日8枚くらいかいて、一時期はストック20枚くらいになったうちの1枚。
今のペインターとバージョンが違うくて、今のペインターははっきりいってすきくない。
4万5千くらいしたのに。
キイイい!

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散りゆくは

はらはらと散りゆくは。

「また来てたのかよ」
特殊な義骸に魂を入れ、また現世にやってきた。
ここは学校の屋上。
一護と共に通った高校だ。
もう、あの終わりから1年になる。
時折こうして会いにきては、その記憶を奪って去っていく。
虚しいが、もう一護は死神ではないのだ。

はらはらと散りゆくは。

きっと、私の心。

「霊力は回復しないのだな。やはり、もう普通に会うことは無理か」
「でもこうして会ってるじゃないか」
「そうだな。しかし、これは違反なのだ、一護。もうお前は普通の人間。私は死神。その行き先が混じることはない」
「なぁ、ルキア」
そっと、後ろから抱き込まれて、ルキアは沈黙する。
「好きだって気持ちは、何度消そうとしても消えるもんじゃねぇ」
「そうだな」
私も、そうなのだから。

「今宵の記憶を奪うのは止めておこう」
「もともと奪われても覚えてるけどな」
苦笑する一護の服をひっぱった。身長差がありすぎるから。そして自分は背伸びして、噛み付くようなキスをすると、そっと離れた。
黒装束、死神の衣装が風ではためいていた。
ルキアは、ホロウの気配を感じ取って、空を見上げる。そこには真昼なのに、月が浮かんでいた。

「また、いつか会おう」
「おう」

はらはらと、散りゆくは。
もう流さぬと決めたはずの、離別の涙。
一護は生きているのに。こうして。暖かく呼吸し鼓動し動いているのに。もう、側にいることはできない。だからこうして会いにいく。それが罪であろうとも。
愛しいと、心が涙を流すから。

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だるい

R15
*********************

事後はだるいと思う。
義骸などだと、余計にそう思う。

一護はよく筋肉がついて、綺麗な体をしていると思う。本当に、まだ十代の少年かと思うほどに、鍛え上げられた体。
その体に抱きしめられるのが、ルキアは何より好きだった。

「大好きだ」

一護はいつも優しい。
行為の途中だって、痛くないか?と何度も聞き返してくる。
初めての時は本当に痛かった。でも、今では痛みなどない。むしろ裂かれるような熱に翻弄されてしまう。

「よく寝ているな」

ゆっくりと身を起こすと、中に放たれた体液と自分の愛液が混じったものが、ふとももを伝って流れ落ちた。

「ふ・・・・子など、できぬのにな」

何度体を重ねても。
子供などできない。
それがこの体だ。

「もっと、お前がほしいよ、一護」
眠ったままの一護に口づけて、ルキアはバスルームに向かった。

子供なんてできないとわかっていても。
それをのぞんでしまう私は、愚か者だろうか?

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スケッチラフ

今日は先週に続いて、美術の授業がある。
クラスの二人一組になって、相手を鉛筆でデッサンするという簡単なもの。
簡単でいて、絵心がないとこれがなかなかに難しい。

「黒崎君、ご機嫌よ~う~」

ケイゴか水色とでも組もうかと思っていたら、ルキアが制服のスカートの裾をつかんで、猫かぶりの性格で挨拶してきた。
「一緒に組みませんこと?」

「たつきちゃん、私と組もう!」
向こうでは織姫とたつきが組むようであった。

「いや、俺はチャドに頼む」
「あ~ら、もう石田君と組んでしまわれたみたいですわ~」
何度聞いても、ルキアの変なこの言葉遣いには、鳥肌が立つ。

「じゃ、俺水色と」
「あーごめん、ケイゴと組んじゃった」
「じゃ、じゃあそこらの誰かに・・・・」

ルキアを振り切ろうとするが、ぎぎぎぎと、すさまじい力で腕をつかまれた。
「おい、私のモデルになれるのだぞ。こんな栄誉なことはほかにあるまい」
耳元での低いささやき。だから、それがいやなんだつーの。

「お前の絵のセンスは知ってるからいやなんだ!」

「あらおほほほ、褒められても何も出ませんわよ黒崎君」

結局、ルキアとペアを組んでデッサンスケッチをすることになった。場所は自由なので、背景もかかねばいけないので屋上を選んだ。空なら適当に雲かいて終わりだし。

まずは、一護が口に薔薇を加えて、変なポーズをとったルキアをデッサンした。適当なので、顔とかは雑だ。
(なんだよあのポーズ。口に薔薇くわえるとかどんなだよ・・・・)
心には思ったが、口には出さない。
口は災いの元になる。
それを一護は重々承知であった。

「では次は貴様がポーズをとれ。こうだ」

くねっ。
ヒーローゴッコの戦闘員のような変なポーズをとるルキアの言葉を無視して、適当に屋上の柵に体重を預けて空を見上げた。
綺麗に晴れている。
蒼穹。

「ふむ、こうか。こうだな。いや、こうか!!」

たくさんの鉛筆を用意したルキアは、自前のスケッチブックに、しゃしゃしゃと線を走らせていく。
「なぁ、もういいか。首が痛くなってきた」
「できたぞ!」
「ああ?もうか?」
「見ろ!!!」

一護は見た。制服を着たチャッピーらしい物体が空を飛んでいるのを。
空に浮かんでいるのは鳥か?
なんか枯葉にみえる。
太陽にかかれた顔はなんかすごい渋いものがある。ここだけタッチちげぇ。
飛んでいるチャッピーは、マントまでつけていた。
名札があって、黒崎一・・・ピーってかかれてた。

「ピーってなんだよ、ピーって!!!そもそもこれのどこが俺だ!」

「何をいう!兄様も褒めた私の絵の才能を否定するのか」

「ああ、全部否定してやるよ!このチャッピーマニアのへたくそが!」

「ええい。貴様なぞこうしてくれる」

「うわあああ!」

ルキアは怒って油性マジックを取り出して、一護の顔にチャッピーを描きだした。

ルキアの作品は、なぜかすばらしいと後日掲示板に飾られたそうな。

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名を呼んで

一護が完全に霊力をなくして1年が経った。
「懐かしいな、この町も」

ルキアは、名も知らぬ家の屋根にたって、その町を見下ろす。
一護が生まれ、育った町。
「さて、いくか」
死神の衣装を纏い、斬魄刀を手に、ルキアは屋根伝いに走り出す。
一護の住んでいる黒崎医院までくると、勝手に窓をあけて中に入る。
中には、誰もいない。

この時間だと、一護は学校にいっている時間だろう。
「ね、ねえさんん!!」
気配を感じ取ったのか、コンが押入れから飛び出してきた。
それを蹴り倒して、ぐりぐりと踏みにじる。
「ああああ、姉さんの足!癖になるうううう」
口から綿がはみ出しそうな勢いのコンを放置して、ルキアは胸から一通の手紙を一護の机に置いた。
そして、何を思ったのかそのまま押入れに入ってうたた寝をはじめた。

「あー?なんだ、窓があけっぱなしじゃねーか」
帰宅した一護は、窓をとりあえずしめて、そして机の上に置かれた手紙に気付いて封を切る。
もう何度目になるかも分からない、ルキアからの手紙。
霊力がなくても読むことがでくるような特殊な紙で書かれたもの。

「はっ、変わらず字も絵もへたくそだな」
「へたくそで悪かったな」
「ぬおお、いたのか!」
押入れから飛び出した一護が見たのは、死神姿の見慣れたルキアの姿。
技術開発局に頼んで、霊力のない人間でも、姿が見えるような特殊な薬を、先ほどルキアは押入れの中で飲んだところだ。
コンはガムテープでぐるぐる巻きして押入れの奥に、つっこんである。

「よお。元気かよ」
「たわけ。元気でないはずがなかろう」
「はは、そうだな」

他愛ない会話。
いつもの笑顔。

「きっと、またいつか。お前が私の姿をいつでも見れるようなものを開発してもらう」
「そうだなぁ」
じょじょに霞んでいく、ルキアの姿。
楼閣のように、崩れていく。足元から。

あの時のように。
消えていくルキア。

「なぁ。名を呼んではくれまいか」
「ルキア」
「お前の声は心地よい」
ルキアは、笑顔を残して一護の視界から消え去った。

薬の効果が切れたのだ。

そして、唇に触れる感触。
ルキアが手を伸ばして触れたのだろう。
触れることはできる。でも声も聞こえないし、姿も見えない。
一護は少し屈むと、苦笑する。

「また痩せたか?」
「たわけ。そんなはずはない」
ルキアの声は一護には届かない。でも、応えずにはいられない。

一護は思いきりルキアを抱きしめた。
ルキアも一護の背中に手をまわす。

「いつか、元通りになれたらいいな。またお前と、笑って会話して・・・・」
「いつか、きっと。お前に霊力を戻す方法をソウル・ソサエティでも探している。一護。好きだ」
届いていなくても。
声を、かけずにはいられない。

触れ合う唇。
音が止んだ。

「好きだぜ、ルキア。また遊びに来いよ」

勝手にまた開け放たれた窓から、風が入ってきた。

「またな、一護。ホロウ退治に行かなくては。また、会おう」

姿が見えなくて声が聞こえなくても。
触れることはできるから。
心を重ねることはできるから。
俺は、私は一人ではない。

大好きだ。愛している。ありがとう。また、会おう。

また、いつか。
いつかまた、お前とあの頃の日々を手に入れよう。
それまで、こうしてお前に会いにくるよ。お前が大好きだから。

一護。

今日もたくさんのありがとうを、お前に。

「朽木ルキア、参る!」

タンと、窓を閉めて、ホロウの声に耳を澄ませ、ルキアは飛び立っていく。
一護は、掻き消えた温もりに、目を閉じるのであった。

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雪遊び

「それ一護」
「ぶべっ!」

ルキアが投げた雪の塊が、一護の顔に当たった。

いつものような、学校の帰り道。
というか、今日は学校は休校だった。雪が積もったことで、都会の電車やバスなどの通行手段は麻痺して、教師や生徒が学校にこれないような状況になってしまったのだ。

歩いていける距離だったので、一護は学校にいったのだが、すぐに休校だと知らされて、むだ骨だったと、ルキアと一緒に帰宅。
学校には数人の教師が校門のところにいて、やってきた生徒に休校だということを触れ回っていた。
中には喜ぶ生徒もいたが、交通機関が麻痺しているせいで、帰宅が昼になってしまう生徒もいた。
連絡網で回そうにも、すでに学校へくるために家を出た生徒ばかりで、連絡網で休校ということは回ってこないせいで、ちらちらと苦労しながら登校する生徒が見える。

こんなに雪が積もるなんて、久しぶりだ。
一護は、真っ白に覆われた道路を見続ける。
ルキアはマフラーをまいてコートまできて、すっかり防寒対策はばっちりのようで。元々氷系統の斬魄刀をもつルキアは寒さには強い。

ルキアはららら~と適当な歌を歌って、地面にしゃがみこんだ。
そして、雪を手袋をはめた手で固めて、それを一護に投げた。

「もう一度だ!」
「ぶべっ!」
一護は、寒さのせいで動きが鈍って、顔ですべてを見事に受け止める。
「お前は~~~!!」
一護が、しゃがみこんで雪をかき集めると、手袋をしていない指がかじかむのもかわまず、雪玉をつくるとそれをルキアに向けて投げた。
「くらえ!」

「あまい!」
もきゅ。

変な音がした。
ルキアがバックから出したコンを、盾にしたのだ。

「姉さん、酷いっす」
ポテリと雪の上に落ちるコン。コンはルキアのスカートの下に落ちた。

「ナイスアングル!」
「しね!しね!!!」
ルキアが靴でコンを踏みにじる。
「出る!綿出る!あああああ!!! (>'A`)>ア゙-ッッ!!」
「雪でもくってろ」
ルキアは、コンの口を無理矢理あけると、そこに雪玉をつっこんだ。
「つめたいいいいい」
そんなコンをかばんに詰め込みなおして、ルキアはまた雪玉をつくると、それを一護に投げる。
その雪玉を、一護は自分が投げた雪玉で相殺する。

「ふふふ、やるではないか一護」
「こんなことで褒められても嬉しくねぇ」

「それっ」
勢いをつけたルキアが、足元を滑らせる。
「あぶねぇ!」
とっさに一護がルキアの体と受け止めた。
「あいたた」
ルキアは一護の体から離れると、コートについた雪を払う。
その隙をついて、一護はニィと笑むと、右手にもったままの雪玉をルキアの背中に放り込んだ。

「ほわあああきゃああああああ!!冷たい!!!」
「仕返しだ」
「貴様、不意をつくなどとは卑怯な!」
「はいはい」
「ふぇっくしょん」
「おい。風邪ひくなよ。帰るぞ」

ルキアが盛大にくしゃみをした。
背中にいれられた雪をなんとか自分で取り出す。マフラーが、はしゃぎまわったせいで雪まみれになって地面に落ちていた。
それを一護は拾うと、自分のマフラーを外して、雪を払ったルキアがしていたマフラーを首に巻く。
「ほらよ」
一護が、暖かい人肌の自分のマフラーを、ルキアの首に巻きつけていく。
ルキアは少し紅くなって地面を見た。白い雪に、足跡はいくつもついている。自分でつけた足跡だ。

「ああ、すまぬ」
「かまわねーよ。いくぞ」

「う、うむ」

さしだされる一護の手。雪で冷えた、冷たい指に、手袋をはめた暖かい指をからめる。

冷たい一護の手が、少しでも暖かくなるように、ルキアは絡めあった指を外さない。
冷たい吐息にまじる、二人の息。
雪は冷たい。でも、嫌いではないと、二人は思う。

溶けて消えてしまうけれど。二人の絆は溶けて消えたりはしない。

「いくぞー」
「う、うむ」

半歩遅れてルキアが歩きだす。一護の家に向かって、二人手をつないで。
明日は、きっと晴れだ。
だって、一護もルキアもこんなに太陽のように輝いているのだから。

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寒い日

「あー寒いな」
先を歩くルキアは、空を見上げた。
もう12月。もうすぐクリスマスの時期だ。
街路樹は夜になればイルミネーションが灯り、綺麗に点滅を繰り返してまるで星の瞬きのようだ。

「12月はクリスマス~。クリスマスといえばプレゼント。一護、お前にはチャッピー等身大人形をくれてやろうぞ」
すでに、ソウル・ソサエティで買い物をした。あとはイブの日が訪れれば、ラッピングしたチャッピー等身大人形を一護に贈って、それをふりまわして一護をノックアウトさせるのだ。
一護も、きっとチャッピーのよさが分かるに違いない。
うむ。
一人自己完結をして、満足そうにルキアはマフラーの裾を風に遊ばせる。

「いらねーよんなもん。なんで等身大なんだよ!くれるならもっとましなものにしろよ」
「ふむ。ではフンドシ」
自販機で買ったホットのコーヒーを飲んでいた一護は、ふきだした。

「ぶばー!」
「ぬおお、汚い、こちらにむけてふきかけるな!」
「ふんどしだぁ!?お前、そんなもの俺につけてほしいのかよ!」
「最近のソウル・ソサエティーでは昔ながらのふんどしが男性の間で流行っているとか、聞いたような?でも死神の男性の下着姿なんて見ることがないからなぁ。分からん。ふむ、ここは兄様に」
ピポパ。

毎度ながら、このブラコンは、白哉専用の携帯を取り出して番号を押そうとする。
のを、背後からとりあげた。

「何をする!返せ!」
やや背をかがんだ一護と、思いっきり背を伸ばして、奪われた携帯を取り替えそうとするルキア。

ふにゃ。

互いの唇に、柔らかな感触があたった。

「じ、事故だぞこれは!!」
「じ、事故だ!!」

互いに真っ赤になって、唇をおさえてから、一護はルキアに携帯を返して顔全体から湯気がたちそうだ。
「か、返したからな!」
「オス!」
ルキアも真っ赤になって、言葉使いまで変になっている。

「ルキア」
「む?」
ルキアのマフラーごと体をひきよせる。
街路樹の陰に連れ込まれた。
顔に落ちた影に、ルキアが目を閉じた。

吸い込まれそうな太陽のオレンジの輪郭だけが、最後にはっきりとうつった。
「んんう」
深いキス。
「んー」
唇をなめられて、ルキアは甘い吐息をもらす。
「あっ」
喉元をきつく吸われて、眩暈がした。
「おしまい」
「う、うむ」
互いに違う方向を向いて、ギクシャクとしてカクカクと歩きだす。

それから、一護の暖かい手をルキアは握り締めて、二人で歩き出す。

「見ろ、雪だ」
ちらちらと降ってきた雪に、ルキアが嬉しそうに天を仰ぐ。
同時に、一護は死神となって駆け出した。
「一護?おい、どこへ・・・・」
「あああああああああああ!あああああああやっぱいたのかああああああ!!!絶対この展開になると思ってたあああああああ!!!」
全力疾走する一護。
その後を、斬魄刀をすでに抜き放ち、軽やかに一護を切り捨てようとする白哉。

「あ、兄様、ごきげんよう!」
「うむ」

学校でするように、スカートの裾をもっておかしなお辞儀をしたルキアに、一度白哉は止まって、それに応えてからまた一護を追いかけだした。

「兄は、ルキアに接吻をしたな。しかも首筋に痕まで残すとは。待たぬか、塵にしてやろう」
「誰が塵になるかああ!誰がまつかああ!!」

すでに、ルキアは白哉を呼び出した後であった。その後のキスだった。
目の前で、妹が男に接吻されている姿に、白哉は斬魄刀をためらいもなく鞘から抜き放った。そしてきりつけようとした瞬間、一護はそれを察知して、死神化して逃げ出した。

「兄様、キスくらいで。私と一護はもっとすすんでおります」
ピキ。
白哉の冷たい氷のような瞳がさらに冷たさをます。
「あああああ、ルキアああああ、俺を殺すきかあああ!!!!」

脱兎のごとく逃げ出す一護に、それを追いかける白哉の姿はすぐに消えてなくなった。

「また、一人残されてしまった。まぁいいか」
マフラーを巻きなおして、ルキアは一護の自宅へと足を向けるのであった。
そして、24日のイブには本当に、一護にチャッピー等身大人形が贈られるのであった。

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無題

交わることのない太陽と月にも、日食や月食があるように。
心は重なりあうことができる。

ほら、お前はこんなにも暖かい。
こんなにも強い。
こんなにも愛しい。

消えていく霊圧。
きっと、一護の視界から私は砂のように崩れ落ちていくのだろう。
欠片さえ残さずに。

もう、声は届かない。
でも、触れることはできる。
私から見ることはできる。

私は帰らなければならない。
そしてお前はこのまま残される。

交わることのない太陽と月のように。
重なって、そして離れていく。
でも心はいつも一緒にあるだろう。

なぁ、一護。
なぜだろう。涙が止まらない。
お前の声が、こんなにも耳に心地よい。

「ありがとう」

彼の言葉に、私は微笑んだ。
そう、これは「さよなら」なんかじゃない。
新しく歩いていくんだ。私もお前も。

「ありがとう、一護。またな」

そっと、背伸びしても届くことがなかなかできぬので、ジャンプして頬に触れた。

「あん?」

感触でわかったのか、一護がしゃがみこんでくれた。
私はその唇に唇でそっと触れる。

「お前・・・・恥ずかしいことすんなよ。みんなは見えてるんだろう?」
「そうだとも、私も恥ずかしいわばか者」
私の声がどんなに届いていなくても。
私の姿が影さえ見えることはできなくても。
こうして重なりあう太陽と月のように、触れることはできるのだから。

「ありがとう」

たくさんの想いをこめて。ありがとう。お前にとどけ。このありがとうの気持ち。

お前はきっと太陽。
こんなにも眩しいのだから。なら、きっと私は太陽がなければ輝くこともできぬ月。
太陽と月は交じり合うことはない。

だが、重なり合うことはできる。

お前と私、この心のように。

「ありがとう」

私は涙をぬぐい取ると、あけられたソウル・ソサエティの入り口に向かって歩きだす。
また、いつか。
それまで、元気でいろよ。

「私のことを忘れたりしたら、たわけ、絶対に許さぬからな!」

一護は、全然違う方向を向いていた。
織姫があっちだよと、私のいる方角を教えている。
そして、言葉も伝えてくれた。

「ああ、忘れたりするもんか!魂にまで刻み込んでやるよ!」
オレンジ色に燃える太陽のように、眩しくて。
私は、皆に手を振って、最後に一護に微笑んで、扉の中へと入っていく。

太陽と月は歩きだした。
また、いつか。

たくさんのありがとうを、お前に。
 

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