血と聖水と名において11
「おめでとうございます。この度は、血の帝国ブラッディアの皇帝候補に選ばれました。皇位継承権をあなたはおもちです」
「は?」
訪ねてきた初老のヴァンパイアの執事らしき者は、そう言って浮竹を困らせた。
「あなたは、確か父の執事?」
「そうです。レイモンド様の執事でございます。レイモンド様も皇位継承権をお持ちです。今のブラッディアの皇帝は空位。他に、黒崎一護様、藍染惣右介様が皇位継承権をおもちです」
「一護くんはいいとして、藍染はあの悪名高い藍染か」
「さようでございます」
「俺は、皇位継承権を放棄する」
「なりません。誰かが皇帝となられるまで、皇位継承権は消えません」
執事の言葉に、浮竹は顔をしかめる。
「そもそも、ヴァンパイアマスターの父もブラッディアとか関係ないだろう」
「いいえ、おありです。レイモンド・シュタットフェルト・ブラッディ。ブラッディは、代々皇族に使われる名です。レイモンド様は、先帝の実の弟君であらせられます。ソアラ・シュタットフェルト・ブラッディであられるあなたも、皇族の血を引いておいでです」
「ソアラでは今はない。今は浮竹十四郎だ」
「これは大変失礼しました浮竹様。レイモンド様はこうもおしゃっていました。愛児であるあなたは皇位継承権がなければただのごみだと」
「父様・・・・」
浮竹はショックを受ける。
それから、浮竹は執事が、一緒にブラッディアに来いというので、断固拒否して執事を追い返した。
「私はあきらめませんからね!」
「帰れ!俺は皇族なんかじゃない!」
「いいえ、あなた様はレイモンド様と聖女の奥方であられたブリュンヒルデ様の子。皇族でございます」
「帰れ!」
「仕方ありません。今日はこのへんで引きあげましょう」
執事が帰ったのを確認すると、浮竹はフェンリルを召喚する。
「どうしたにゃ。顔色が悪いにゃ」
「すまんがもふもふさせてくれ」
「京楽としっぽりのほうがいいんじゃないのかにゃ」
「そんな体力も性欲もない」
浮竹は、思い切りフェンリルをもふる。
「くすぐったいのにゃ!いやにゃん、そこはだめなのにゃん」
起きてきた京楽が、じーっと黙ってこっちを見ていた。
「なんだ」
「いや、獣姦とかさすが浮竹だけあってレベルが高いなぁと思って。まぜてまぜて。あ、今度、熊のぐるみきてしっぽりして、いくときがおーって鳴いてあげるね?」
「誤解の上にくそしょうもないことを提案するな!」
「え、今がいいの?仕方ないなぁ」
パジャマを脱ぎだした京楽を、浮竹はフェニックスを召喚して黒焦げにすると、寝室に閉じこもった。
「ねぇ、浮竹、ボクが悪かったから」
「今は、一人にしてくれ」
「やだよ」
京楽は、無理やり扉をあけて、泣いている浮竹を抱きしめた。
「君が、ソアラでも浮竹でも、ボクは君を愛しているから」
「なぜ、俺がソアラだと知っている?」
浮竹が涙をふいて、京楽に尋ねる。
「ごめん、さっきの話盗み聞きしてた」
「俺は、父様の愛児であるのに、皇位継承権がないとただのごみだそうだ。愛されているのか、愛されていないのかわからない。多分、父様は俺に母様を重ねているんだろうな。母様にとても俺は似ているからな」
「浮竹、もっと泣いていいんだよ?」
「いや、もう泣かない。みっともない姿を見せたな」
「ううん、そんなことないよ。ほら、ハンカチ」
「ありがとう・・・・・って、これ俺の新しい買ったばかりのお気に入りのパンツじゃないか!どこかにいったと思ったら、お前が盗んでいたのか!」
浮竹は、京楽が頼もしいと一瞬でも思ったことを後悔した。
「うわあああん、そんなにハリセンで殴らないでよおおお」
「うるさいいいい。全部お前が悪いいいいい」
「きゃいーん」
京楽は、ハンターギルドに逃げ出した。さすがの浮竹も、そこまで追おうとはしなかった。
「ソアラ・シュタットフェルト・ブラッディとかいうヴァンピールに多額の報酬金が出たそうだぞ。しかし、聞いたことのない名前だな?」
「なんでも、なかなか凄腕のヴァンピールらしい」
「浮竹に、報酬金?誰が・・・・・・・」
京楽は、ギルドマスターを呼び止める。
「ソアラというヴァンピールは何もしていないんでしょ?なぜ、報酬金が出ているの?」
「ああ、藍染とかいうヴァンパイアマスターが、報酬金を出したらしい。ヴァンパイアだから、あてにはできんが、生かして連れてくれば報酬金の5倍を出すそうだ」
「藍染・・・・あの、いかれヴァンパイアめ」
京楽は、過去に何度か藍染と戦ったことがあった。どちらの勝利も分からい引き分けばかりであったが。
「浮竹に知らせなきゃ」
京楽が帰ると、館は荒らされており、浮竹の姿がなかった。
「浮竹!」
「にゃああん。京楽、マスターがS級ヴァンパイアハンターの二人組に連れ去られたにゃ!スリープの呪文かけられて、ボクも眠ってしまっていたにゃ!マスターを助け出さないと!」
「フェンリル、匂いはたどれるかい?」
「任すのにゃ!」
フェンリルは、3メートルはある魔氷狼の姿になると、京楽を乗せて浮竹をさらっていった犯人たちの元へと走っていくんのだった。
「は?」
訪ねてきた初老のヴァンパイアの執事らしき者は、そう言って浮竹を困らせた。
「あなたは、確か父の執事?」
「そうです。レイモンド様の執事でございます。レイモンド様も皇位継承権をお持ちです。今のブラッディアの皇帝は空位。他に、黒崎一護様、藍染惣右介様が皇位継承権をおもちです」
「一護くんはいいとして、藍染はあの悪名高い藍染か」
「さようでございます」
「俺は、皇位継承権を放棄する」
「なりません。誰かが皇帝となられるまで、皇位継承権は消えません」
執事の言葉に、浮竹は顔をしかめる。
「そもそも、ヴァンパイアマスターの父もブラッディアとか関係ないだろう」
「いいえ、おありです。レイモンド・シュタットフェルト・ブラッディ。ブラッディは、代々皇族に使われる名です。レイモンド様は、先帝の実の弟君であらせられます。ソアラ・シュタットフェルト・ブラッディであられるあなたも、皇族の血を引いておいでです」
「ソアラでは今はない。今は浮竹十四郎だ」
「これは大変失礼しました浮竹様。レイモンド様はこうもおしゃっていました。愛児であるあなたは皇位継承権がなければただのごみだと」
「父様・・・・」
浮竹はショックを受ける。
それから、浮竹は執事が、一緒にブラッディアに来いというので、断固拒否して執事を追い返した。
「私はあきらめませんからね!」
「帰れ!俺は皇族なんかじゃない!」
「いいえ、あなた様はレイモンド様と聖女の奥方であられたブリュンヒルデ様の子。皇族でございます」
「帰れ!」
「仕方ありません。今日はこのへんで引きあげましょう」
執事が帰ったのを確認すると、浮竹はフェンリルを召喚する。
「どうしたにゃ。顔色が悪いにゃ」
「すまんがもふもふさせてくれ」
「京楽としっぽりのほうがいいんじゃないのかにゃ」
「そんな体力も性欲もない」
浮竹は、思い切りフェンリルをもふる。
「くすぐったいのにゃ!いやにゃん、そこはだめなのにゃん」
起きてきた京楽が、じーっと黙ってこっちを見ていた。
「なんだ」
「いや、獣姦とかさすが浮竹だけあってレベルが高いなぁと思って。まぜてまぜて。あ、今度、熊のぐるみきてしっぽりして、いくときがおーって鳴いてあげるね?」
「誤解の上にくそしょうもないことを提案するな!」
「え、今がいいの?仕方ないなぁ」
パジャマを脱ぎだした京楽を、浮竹はフェニックスを召喚して黒焦げにすると、寝室に閉じこもった。
「ねぇ、浮竹、ボクが悪かったから」
「今は、一人にしてくれ」
「やだよ」
京楽は、無理やり扉をあけて、泣いている浮竹を抱きしめた。
「君が、ソアラでも浮竹でも、ボクは君を愛しているから」
「なぜ、俺がソアラだと知っている?」
浮竹が涙をふいて、京楽に尋ねる。
「ごめん、さっきの話盗み聞きしてた」
「俺は、父様の愛児であるのに、皇位継承権がないとただのごみだそうだ。愛されているのか、愛されていないのかわからない。多分、父様は俺に母様を重ねているんだろうな。母様にとても俺は似ているからな」
「浮竹、もっと泣いていいんだよ?」
「いや、もう泣かない。みっともない姿を見せたな」
「ううん、そんなことないよ。ほら、ハンカチ」
「ありがとう・・・・・って、これ俺の新しい買ったばかりのお気に入りのパンツじゃないか!どこかにいったと思ったら、お前が盗んでいたのか!」
浮竹は、京楽が頼もしいと一瞬でも思ったことを後悔した。
「うわあああん、そんなにハリセンで殴らないでよおおお」
「うるさいいいい。全部お前が悪いいいいい」
「きゃいーん」
京楽は、ハンターギルドに逃げ出した。さすがの浮竹も、そこまで追おうとはしなかった。
「ソアラ・シュタットフェルト・ブラッディとかいうヴァンピールに多額の報酬金が出たそうだぞ。しかし、聞いたことのない名前だな?」
「なんでも、なかなか凄腕のヴァンピールらしい」
「浮竹に、報酬金?誰が・・・・・・・」
京楽は、ギルドマスターを呼び止める。
「ソアラというヴァンピールは何もしていないんでしょ?なぜ、報酬金が出ているの?」
「ああ、藍染とかいうヴァンパイアマスターが、報酬金を出したらしい。ヴァンパイアだから、あてにはできんが、生かして連れてくれば報酬金の5倍を出すそうだ」
「藍染・・・・あの、いかれヴァンパイアめ」
京楽は、過去に何度か藍染と戦ったことがあった。どちらの勝利も分からい引き分けばかりであったが。
「浮竹に知らせなきゃ」
京楽が帰ると、館は荒らされており、浮竹の姿がなかった。
「浮竹!」
「にゃああん。京楽、マスターがS級ヴァンパイアハンターの二人組に連れ去られたにゃ!スリープの呪文かけられて、ボクも眠ってしまっていたにゃ!マスターを助け出さないと!」
「フェンリル、匂いはたどれるかい?」
「任すのにゃ!」
フェンリルは、3メートルはある魔氷狼の姿になると、京楽を乗せて浮竹をさらっていった犯人たちの元へと走っていくんのだった。
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