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黒猫と白猫の亜人30

魔王の浮竹の君臨800年記念祭に参加した浮竹と京楽は、そのまま魔王城でお泊りすることになった。

「800年ってすごいなぁ。俺の人生の7回分くらい生きてるんだな」

『猫の亜人の寿命は120歳くらいだったな。まぁ、確かに俺は白猫のお前の7回分以上生きてるな』

「800年とか、退屈じゃない?」

『退屈だ。でも、今は幽鬼の京楽がいるから』

魔王の浮竹は、少しだけ頬を染める。

「ラブラブだね」

『そっちこそ、この前結婚したばかりの新婚さんじゃない』

幽鬼の京楽に言われて、浮竹が頬を染める。

「あ、そうだこれ。新婚旅行のお土産だ」

アイテムポケットから、浮竹はサファイアの結晶を取り出した。

『綺麗だな。サファイアか?』

「ああ。宝石になったものはもってるだろうから、結晶として自然の形にしてるのなら、もってないかもなと思って」

『確かに、宝物庫にサファイアを使った王冠やら指輪、ペンダントとかいろいろあるが‥‥‥まぁ、たいていマジックアイテムだしな』

「マジックアイテムか‥‥‥ただの結晶なんていらないか?」

『そんなこないぞ。ありがたくもらう。綺麗だしな。それに、白猫のお前がくれるものだから嬉しいんだ』

「幽鬼のボクの分もあるよ」

京楽が、幽鬼の自分に大きめのサファイアの結晶をあげる。グレードが高く、アクセサリーにするにはよい品だった。

『いい石だね。じゃあ、ボクはこれを加工してブレスレットにでもして、浮竹とペアの作ろうかな』

『きょ、京楽』

『どうしたの?』

「魔王の俺、かわいい」

若干頬を染めて、俯く魔王の浮竹の頭を浮竹が撫でる。

「君も、かわいいよ?」

そんな浮竹の頭を、京楽が撫でる。

その京楽の頭を、幽鬼の京楽が撫でて、なんだか行列のようになってしまった。

『今日は泊まっていくんだろう?』

「ああ、そのつもりだ」

『新婚旅行のこととか、話してくれ』

浮竹は、新婚旅行でおきたこととか、魔王の浮竹に話す。

『薔薇風呂が気に入ったのか。俺のところでも入れるように手配しよう』

「え、薔薇風呂入れるのか?」

『庭園で薔薇を栽培しているからな。庭師に頼んで、花をもらおう』

魔王の浮竹は、庭師に頼んで薔薇をつみとってもらい、魔王の浮竹だと薔薇を枯らしてしまうので、幽鬼の京楽が風呂に薔薇の花びらを浮かべて薔薇風呂を作ってくれた。

「魔王の俺、一緒に入ろう」

『でも、俺が入ると薔薇の花びらが‥‥‥』

「気にすることない。枯れても薔薇は薔薇だ」

『じゃあ、一緒に入るか』

「うん」

浮竹との魔王の浮竹は、まだ夜になっていないのに薔薇風呂に入った。

風呂からあがると、薔薇のいい匂いをさせていた。

「フルーツ牛乳あるか?」

『ラムネなら、あるぞ?』

ラムネという飲み物がはじめてなので、その炭酸飲料に浮竹は驚いたが、おいしいといって、おかわりに2本目も飲んでしまった。

『京楽、お前も入ってこい』

「ボクは、その後に入るね?それにしても浮竹、いい匂い」

浮竹を抱きしめる京楽に、魔王の浮竹も浮竹の匂いをかいでいい匂いだと抱きしめる。

「魔王の俺、お前も俺と同じ匂いしてるんだぞ?」

『んー、自分の匂いはいまいち分からない』

「もうすぐ、幽鬼の京楽があがってくる。そっちに抱きついてはどうだ?」

幽鬼の京楽が薔薇風呂からあがり、いい匂いをさせてやってくる。

『ああ、いい匂いだ』

魔王の浮竹は、幽鬼の京楽の匂いをかいで安心する。

『浮竹も、いい匂いするね。ずっとこうしていたい』

幽鬼の京楽は、魔王の浮竹を抱きしめる。

「じゃあ、最後はボクが入ってくるね」

京楽が、薔薇風呂に消えていく。

京楽は、風呂からあがると黒猫になっていた。

「どうしたんだ、京楽?」

「薔薇風呂で寝落ちしそうになって、溺れそうになったよ」

「まさか、猫の恰好で入ったのか?」

「なんかだめだった?」

「浴槽が深いだろう。溺れる」

『魔王城で、黒猫の亜人が溺死とかやめてよ?』

『そうだな。客人が溺死とか、嫌だぞ』

「今度から気をつけるよ」

そのまま豪華な夕飯を食べて、浮竹と京楽は、猫の姿になり、魔王の浮竹のベッドの上で丸くなって眠っていた。

『ああ、やっぱいい匂いがする‥‥‥』

猫の姿になった浮竹を抱きしめて、もふりながら匂いを嗅ぐ魔王の浮竹。

しばらくの間、魔王城では薔薇風呂がはやるのであった。




「白哉、風呂を薔薇風呂にしていいか?」

「別に構わないが。薔薇なら、中庭に咲いている」

「魔王城から薔薇もらってきてるから、大丈夫だ」

白哉の許しをもらって、浮竹と京楽は、自分たちの住む一軒家に備え付けられた少しだけ広めの風呂を薔薇風呂にした。

「京楽、一緒に入ろう」

「うん」

一緒に入っていると、京楽が浮竹の肌を手で洗う。

「んあっ」

「あ、スイッチ入ちゃった?」

「お前が、エロい手つきで洗ってくるから。そもそも、タオルがあるだろうが」

「ふふ、君を薔薇風呂で抱きたいなぁと思って」

「んっ」

薔薇風呂に浸かりながら、二人はディープキスを繰り返す。

「あっ」

蕾を指でまさぐられると、体内にお湯が入ってきた。

「お湯が‥‥」

「君のここ、柔らかい。潤滑油、一応たらしとくね?」

くちゅりと音をたてて、蕾を指でほぐされた後、京楽は硬くたった反り返ったそれで浮竹を貫いた。

「ああああ!!」

ぱちゃんと、湯が音を立てる。

「やああん、お湯が、お湯が入ってくるううう」

「ふふ、君のここはもっとっていってるよ?」

「んあ、もっとおお」

浮竹は、下半身だけ風呂に浸かりながら、京楽を受け入れる。

くちゅくちゅと音をたてて、京楽のものが浮竹の蕾を出入りする。

「んあっ」

ずるっと引き抜かれたそこは、ひくひくと蠢き、京楽を誘う。

「いっぱいに、満たしてあげるからね?」

「ひああああん!」

奥までずずっと音をたてて挿入され、抉られて、浮竹はオーガズムでいく。

「こっちもいきたいよね?」

「ああ、同時はだめぇええ」

浮竹のものを手でしごくと、あっけなく浮竹は湯の中に精液を吐き出す。

「ああっ」

「く、ボクも限界。中に注ぐよ?」

「んあああ」

浮竹は、オーガズムでいきながら、京楽の子種を胎の奥で受け止める。

「もっかいする?」

「風呂から、あがってからで。湯あたりしそうだ」

「それもそうだね」

湯が精液で汚れたので、薔薇風呂に散っている花びらを回収して、湯を抜く。

二人は、その後も3回は交わるのだった。


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