僕は子猫。
にゃーお。にゃあん。
にゃあにゃあ。にゃーお。
鳴き声をあげて、人のご機嫌をとって今日のエサにありつく。
おかしいな。こんな予定ではなかったんだけど。この前まで、ゆらゆら揺れるお魚の人生を歩んでた。
同じ熱帯魚に生まれ変わったロックオンとの間にいっぱいいっぱい子供を作って、天寿を全うしたんだけどさ。
「お、にゃんこだ」
すれ違い様に、緩くウェーブのかかったブラウンの髪の男性に抱き上げられた。
「ふぎゃーーー!!!」
一瞬ロックオンと見間違えた。でも僕には分かった。
違う違う。
あなたはライル!!
僕が探しているロックオンは、同じ名前でもニールのほうなの!
「野良猫かな。よし、お前うちの子になれ。ちょうど兄貴んちに引っ越したばかりでなんか物足りなかったんだよな」
「ふにゃあああ」
人生なるようにしかならない。
ニールが猫になってるかどうかもわからないし
この人がライルってわかったのは直観かな。見た目も前の時とほとんど変わらないし。
も、もしかするとこの人の兄がニールだなんて可能性もある。媚びをうっとこう。
「にゃーお」
子猫な僕は、できるだけ愛想を振り撒いた。
子猫でいられる時期も限られてるし、その日暮らしの野良猫ニャン生はどうも厳しい。
「にゃお。にゃあー」
僕は、ライルに抱き上げられて、自宅に連れていかれ、高そうなマンションの上階に住むことになった。
「よお、お帰りライル。猫なんかつれてきたのか」
「ああ兄さん。いいだろ、どうせこのマンション動物飼うのOKだし」
「にゃあ」
僕は飛びついた。
もちろん、ニールに。
ニールがはにかんで、小声で僕の耳に囁く。
「せっかくまた一緒になれると思ったのに、お前猫なのかよ」
「にゃーあ」
それでも。それでも。
貴方に会えただけで、僕は幸せです。
僕はずっと貴方を探していました。
野良猫の人生ならぬニャン生を送りながら、来る日も来る日も、貴方に会えることだけを考えていた。
ああ、ほんとにずるい。神様ってずるい。
ニールは人なのに、僕は猫だなんて。
神様なんて最初から信じていないけどさ。
でも、貴方に例え子猫と人間という差があっても、出会えて幸せだ。
ニールは、僕の頭を何回も撫でて、弟のライルと一緒に、僕を飼うための必要なアイテムを買いにペットショップへ。
「にゃあん」
置いてかないで。
僕はそう鳴いたけど、言葉は不思議と通じるようで、ニールは車の中に残ってくれた。
「名前、ティエリアでいいよな?」
「にゃおん」
もちろんだとも。
僕は、ニールの膝の上で丸くなって尻尾を揺らしながらニールに甘えまくった。
つ、次こそ。
一緒に人になって結婚してやる。
だから、それまでは僕は子猫。
にゃおん。
猫でいるのも、まぁ悪くはない。ニールがそばにいてくれるから。
とても幸せだ。
にゃあにゃあ。にゃーお。
鳴き声をあげて、人のご機嫌をとって今日のエサにありつく。
おかしいな。こんな予定ではなかったんだけど。この前まで、ゆらゆら揺れるお魚の人生を歩んでた。
同じ熱帯魚に生まれ変わったロックオンとの間にいっぱいいっぱい子供を作って、天寿を全うしたんだけどさ。
「お、にゃんこだ」
すれ違い様に、緩くウェーブのかかったブラウンの髪の男性に抱き上げられた。
「ふぎゃーーー!!!」
一瞬ロックオンと見間違えた。でも僕には分かった。
違う違う。
あなたはライル!!
僕が探しているロックオンは、同じ名前でもニールのほうなの!
「野良猫かな。よし、お前うちの子になれ。ちょうど兄貴んちに引っ越したばかりでなんか物足りなかったんだよな」
「ふにゃあああ」
人生なるようにしかならない。
ニールが猫になってるかどうかもわからないし
この人がライルってわかったのは直観かな。見た目も前の時とほとんど変わらないし。
も、もしかするとこの人の兄がニールだなんて可能性もある。媚びをうっとこう。
「にゃーお」
子猫な僕は、できるだけ愛想を振り撒いた。
子猫でいられる時期も限られてるし、その日暮らしの野良猫ニャン生はどうも厳しい。
「にゃお。にゃあー」
僕は、ライルに抱き上げられて、自宅に連れていかれ、高そうなマンションの上階に住むことになった。
「よお、お帰りライル。猫なんかつれてきたのか」
「ああ兄さん。いいだろ、どうせこのマンション動物飼うのOKだし」
「にゃあ」
僕は飛びついた。
もちろん、ニールに。
ニールがはにかんで、小声で僕の耳に囁く。
「せっかくまた一緒になれると思ったのに、お前猫なのかよ」
「にゃーあ」
それでも。それでも。
貴方に会えただけで、僕は幸せです。
僕はずっと貴方を探していました。
野良猫の人生ならぬニャン生を送りながら、来る日も来る日も、貴方に会えることだけを考えていた。
ああ、ほんとにずるい。神様ってずるい。
ニールは人なのに、僕は猫だなんて。
神様なんて最初から信じていないけどさ。
でも、貴方に例え子猫と人間という差があっても、出会えて幸せだ。
ニールは、僕の頭を何回も撫でて、弟のライルと一緒に、僕を飼うための必要なアイテムを買いにペットショップへ。
「にゃあん」
置いてかないで。
僕はそう鳴いたけど、言葉は不思議と通じるようで、ニールは車の中に残ってくれた。
「名前、ティエリアでいいよな?」
「にゃおん」
もちろんだとも。
僕は、ニールの膝の上で丸くなって尻尾を揺らしながらニールに甘えまくった。
つ、次こそ。
一緒に人になって結婚してやる。
だから、それまでは僕は子猫。
にゃおん。
猫でいるのも、まぁ悪くはない。ニールがそばにいてくれるから。
とても幸せだ。
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