制服
「どうだ?刹那は青のイメージが強かったから、青を基調とした制服にしてみたんだが。背丈は思伸びると予想して、昔より大きめのサイズにしてみた」
「ああ、ぴったりだ」
「そうか。ならよかった」
ティエリアはほっとした。
やっと邂逅できた刹那は、この5年で大人になり、ティエリアよりも背丈が高くなり、そして頼れる存在となっていた。
男としての野性味もましており、魅力的な存在に見えた。
「アレルヤはサイズが少し小さすぎるようだった。ライルはぴったりだったが」
ガンダムマイスターに新しく選ばれたライルの存在は、ティエリアには衝撃的だった。ニ-ルと同じ顔、同じ声。
でも仕草の一つ一つが違う。
違和感でいっぱいだった。
ティエリアはもう、ニールとの婚約指輪をつけていない。この5年で、想いは昇華した。
今でも愛しているが、もうニールとの愛は思い出の中だ。
彼がなしえなかったこと。争いの根絶を、ティエリアは願っていた。ニールのかわりに、刹那やティエリアが変わって、彼の想いを継いでいくのだ。
「また朝食をぬいたそうだな」
「食欲がなかっただけだ」
「食事はちゃんととれ」
命令形だった。でも、不快には思わない。
「ティエリア。俺では、ニールの代わりにはなれないか?」
「え」
突然だった。
「お前のことが大切なんだ」
強い力で抱き寄せられて、触れるだけのキスをされた。
「僕は・・・・・・・・・・」
「すまない、性急すぎたか」
「・・・・・・・・少し、考えさせてくれないか」
「お前が今でもニールのことを想っているのは知っている。だが、代わりというのも変だが、お前を大切にしたい」
「ありがとう、刹那」
その気持ちだけで、十分だった。
ティエリアは変わる。刹那と出会い、比翼の鳥になり、互いにお互いを必要とする存在へと変化していく。
ライルではなく、刹那を選ぶことになるのは、まだ先のお話。ただ、肉体関係はない。本当に、おままごとのような清い交際だ。
それは、ティエリアがニールを忘れることができないから。
刹那を代わりとして見たくないから。
ティエリアは人間だった。
イノベイターでも人間だった。
世界は変わる。ティエリアも刹那も変わっていく。
比翼の鳥は、一羽では生きていけない。二羽揃って、はじめて生きていけるのだ。それを、今のティエリアはまだ知らなかった。
「ああ、ぴったりだ」
「そうか。ならよかった」
ティエリアはほっとした。
やっと邂逅できた刹那は、この5年で大人になり、ティエリアよりも背丈が高くなり、そして頼れる存在となっていた。
男としての野性味もましており、魅力的な存在に見えた。
「アレルヤはサイズが少し小さすぎるようだった。ライルはぴったりだったが」
ガンダムマイスターに新しく選ばれたライルの存在は、ティエリアには衝撃的だった。ニ-ルと同じ顔、同じ声。
でも仕草の一つ一つが違う。
違和感でいっぱいだった。
ティエリアはもう、ニールとの婚約指輪をつけていない。この5年で、想いは昇華した。
今でも愛しているが、もうニールとの愛は思い出の中だ。
彼がなしえなかったこと。争いの根絶を、ティエリアは願っていた。ニールのかわりに、刹那やティエリアが変わって、彼の想いを継いでいくのだ。
「また朝食をぬいたそうだな」
「食欲がなかっただけだ」
「食事はちゃんととれ」
命令形だった。でも、不快には思わない。
「ティエリア。俺では、ニールの代わりにはなれないか?」
「え」
突然だった。
「お前のことが大切なんだ」
強い力で抱き寄せられて、触れるだけのキスをされた。
「僕は・・・・・・・・・・」
「すまない、性急すぎたか」
「・・・・・・・・少し、考えさせてくれないか」
「お前が今でもニールのことを想っているのは知っている。だが、代わりというのも変だが、お前を大切にしたい」
「ありがとう、刹那」
その気持ちだけで、十分だった。
ティエリアは変わる。刹那と出会い、比翼の鳥になり、互いにお互いを必要とする存在へと変化していく。
ライルではなく、刹那を選ぶことになるのは、まだ先のお話。ただ、肉体関係はない。本当に、おままごとのような清い交際だ。
それは、ティエリアがニールを忘れることができないから。
刹那を代わりとして見たくないから。
ティエリアは人間だった。
イノベイターでも人間だった。
世界は変わる。ティエリアも刹那も変わっていく。
比翼の鳥は、一羽では生きていけない。二羽揃って、はじめて生きていけるのだ。それを、今のティエリアはまだ知らなかった。
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