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いかがわしいこと?さぁ?

「んっ」

「いいかい?」

「あ、いい」

「もっとかい?」

「あ、もっと‥‥‥」

「こっちはどうだい?」

「あ、そこもいい。あ、ああ」

海燕は、雨乾堂に入ろうか入るまいか悩んでいた。

中にいるのは、浮竹と彼の恋人である京楽だ。

何か、前にもこんなことあったなぁと思いながら、どうにでもなってしまえと戸をあけた。

「あんたら、朝っぱらから変な声だして‥‥」

「あ、海燕。やぁ、見るなっ」

「やあ、海燕君。見るなら、お金おいていってね」

浮竹と京楽は睦みあっていた。

海燕は真っ赤になって、外に飛び出していく。

久し振りに、二人が交わっているところを目撃してしまった。

多分、いつかの時のようにマッサージなのだと思っていた。

京楽はおもっくそ盛っていたし、快楽に身を委ねた浮竹の顔はとろけていた。

「はぁ。俺の上司は、体弱いくせによく京楽隊長としてるし‥‥」

本当に、たまに体が本当に弱いの?ってくらい盛る時がある。

「京楽隊長には、後で抗議文送っておこう。浮竹隊長は正座でお説教だな」


その頃、浮竹と京楽は。

「あ、そこいい」

「ここ、好きだねぇ」

交わっているように見せかけて、浮竹は腰をもんでもらっていた。

まだ近くに海燕がいて、海燕に帰ってくるようにと、地獄蝶を飛ばす。


「はぁ‥‥あんたら、盛る時は俺のいないとこでしてください」

「すまん」

「ごめんねぇ。すやすや眠っている浮竹の顔見てたら、むらむらしてきちゃって」

「はぁ‥‥」

海燕は長いため息をつく。

浮竹は、やればできる隊長で、仕事も臥せってる時以外ためないし、卍解した場面など見たことがないくらい強い。

「はぁ‥‥‥」

また、長いため息をつく。

「京楽隊長、1週間この雨乾堂に近づくの禁止です」

「え」

思わぬ言葉に、京楽が固まる。

「そ、そんな!ボクの性欲解消はどうなるの!」

「そもそも、お前が盛りすぎなんだ!週に2回は多い!」

そうか。

この二人は、自分のいないとろろで週に2回も睦みあっているのか。

海燕は、胃が痛くなってきた。

「じゃあ、今度浮竹がボクの屋敷にきてね?」

「隊長、だめですよ。前、外出して熱だしたでしょう。今は季節の変わり目。風邪をひきやすい季節ですから、雨乾堂からしばらくでないでください」

「分かった」

「ちょ、浮竹!?ボクの溜まった性欲は!?」

「一人でしとけ」

「そんなぁ」

上司の性事情などに口を出すのは、海燕くらいだろう。

なんだかなぁと思いながらも、浮竹のために新しい布団をしいた。

情事の後は、熱を出しやすい。

「俺も甘いなぁ」

本来なら、浮竹のことを考えると睦みあうのを止めるべきなのだが。

肉体関係がなくても、愛は育めるが、浮竹も京楽も愛には肉欲が絡んでいた。

いい年した大人なのに、まるで少年のように性欲がおおせいだ。

京楽は特にその色が濃いが、以外と浮竹も濃い。

「はぁ。俺、今日は早退します。睦みあうなら、お好きなように」

すでに、浮竹はうとうとと微睡んでおり、京楽もその隣で眠りかけていた。

本当に、仲の良い二人だ。

関係を隠すこともせず。

ある意味、すごい。

浮竹隊長の副官となったのが最後、京楽隊長ともうまくつきあわなければいけないなぁと思う海燕であった。




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