エンシェントエルフとダークエルフ33
北のロードア帝国で、イエティが異常繁殖してるので、駆除の依頼が回ってきた。
ロードア帝国は、領土の大部分が永久凍土に覆われている寒い地方だ。
そんな場所まで、冒険者は普通趣かないが、報酬金がいいので、北のロードア帝国までの便の蒸気船が出ていた。
浮竹と京楽も、イエティの退治依頼を受注して、1週間船で過ごすのであった。
「くるっくー」
「ブルン、我慢してくれよ。船上生活ではそうそうゴミは出ないんだから」
「くるるー」
ブルンは怒って、浮竹に体アタックをしたが、小さいので威力はなかった。
「そもそも、ブルンは食いだめできるんだろう?出発前に町中のゴミを処理していたじゃないか
「くるる」
「それとこれは別?仕方ない、厨房にいって生ごみでももらってくる」
「くるる♪」
「え、ついていくって?仕方ないなぁ」
「浮竹、よくそんなに元気でいられるね・・・・・」
京楽は船酔いしてしまっていた。
「シーサーペントが出たぞ!」
巨大な海蛇の化け物だった。
剣では届かず、矢と魔法で退治することになった。
「ファイアボール!」
「フレアアロー」
同乗した冒険者たちは、船に火が付くのを恐れて、初級魔法しか使わない。
「浮竹、支えてて」
「ああ、分かった」
「メテオストライク!ハイマジックシールド!」
京楽は、禁忌の炎属性の隕石が降り注ぐ魔法を使った。
「UGYAAAAAAAAA!!」
シーサーペントは悲鳴をあげて、息絶えてしまった。
魔法で結界を張っていたので、隕石が船に落ちることはなかったが、近くの海に落ちて衝撃と波がやってきた。
「浮竹、気をつけて」
「京楽こそ!」
「くくるーー?」
「あ、ブルン、空を飛べ!」
「くるー?」
そのまま、ブルンは波にさらわれてしまった。
「ブルン!」
「くーーくくる!!!」
ブルンが虹色に輝いた。
波がおさまり、船から落ちかけていた者もみんな助かった。
ブルンは波にさらわれたかと思うと、空を飛んでいた。
「一体何があったんだ?」
「あのエルフの魔法使いが禁忌を使ったようだぞ」
「マジックシールドも唱えていたぞ。やり手だな」
噂の的の京楽はというと。
「船が揺れて・・・・おえええ」
船の上から海にむかって、胃の内容物を出しているのだった。
「くくるー」
ブルンがヒールをかけてくれたので、大分ましになったが、船酔いは病気や怪我ではないので、完治することはない。
それでも常にヒールをもらって、通常の人と同じようにまで回復した。
「もう、ブルン、ヒールでこんなに楽になるなら、最初からかけてよ」
「くくるー」
「船酔いを見たのは初めて?まぁそうだろうな。京楽も、ブルンのお陰で船酔いがなくなったんだろう。そうせめてやるな」
「それもそうだね。ありがとうね、ブルン」
「くくるー」
「感謝の意思を示すならゴミをくれ?君、食事のことしか頭にないのかい?」
「くくる?」
「ちゃんとみんなのことも思っているよ・・・本当かなぁ」
蒸気船で、1週間かけてロードア帝国までやってきた。
雪が降っていた。
「うわー寒い寒い。上着着ても寒い」
「くくー」
ブルンが魔法をかける。すると、体がぽかぽかしてきた。
「ぶるん、お前回復以外でも魔法使えるんだな?地味な魔法だけど」
「くくる」
「でたぞーー、イエティだああ!!」
早速でてきたイエティは大量だった。
「クリエイトアストラルエンジェル。クリエイトアストラルデビル」
浮竹は、人工的な天使と悪魔を作り出す。
「「「テトラボックス」」」
無の破壊魔法を唱える。
3重詠唱で、あれだけいたイエティの群れは、魔法でぎゅっと押し込められて、消滅してしまった。
「すごいな、あんたら。Sランク冒険者だろう」
「いや、Aランクだ」
「Sじゃないのか。まぁ、再来年にはSランクだろうな」
用意されていた馬車に、それぞれパーティーごとに別れて、ロードア帝国の異常繁殖したイエティの群れの駆除をした。
イエティの駆除をしていると、ボスだと思われるキングイエティが現れた。
「HYURURURURU」
キングイエティは、強烈な氷のブレスを吐いてきた。
「くくーー!!」
ブルンも、炎のブレスを吐いて相殺する。
その間に、浮竹がミスリル銀の魔剣に炎をエンチャントしてキングイエティの足をきる。
「BURURURURU!!!」
キングイエティは咆哮した。
雪崩が襲ってきて、浮竹と京楽はシールドを張ってやり過ごす。
「雪崩を起こすなんて、すごいね。だてにボスじゃないってことかな」
「手傷は負わせておいた。血の跡をたどって、トドメをさそう」
二人はシールドを解除する。
雪まみれになったが、仕方のないことだった。
「くくる!」
空を飛んで逃げたブルンは無事だった。
キングイエティのものと思われる、青い血液の液体が雪の上を続いていた。
それをたどっていくと、巨大な洞窟があった。
「ライト」
京楽が光を作り出す。
奥にがイエティのメスと、子供たちがいた。ボスは、子作りに励んでいる最中だった。
「クリエイトカースドラゴン」
「きゃしゃあああああ!!」
浮竹が作り出した人工的な呪いのドラゴンは、イエティの子供とメスを喰らっていく。そして、大地に呪いを与えた。
生き物が繁殖できない呪いだった。
ボスのキングイエティは、カースドラゴンに立ち向かい、カースドラゴンを引き裂いた。
「ぎゃうううう!!」
悲鳴をあげて、カースドラゴンは消えた。
「京楽、用意はいいか?」
「浮竹こそ」
「「フレアフェニックス」」
キングイエティごと炎で洞窟を包み込む。
急いで洞窟からでると。
「「エクスプロージョン」」
爆発の魔法で、イエティたちを生き埋めにした。
繁殖のオスであったボスの討伐で、イエティの異常繁殖は終わるだろう。
イエティ退治に、1週間をかけた。
蒸気船の往復で2週間。実に3週間、家をあけていたことになる。
師匠である剣士の京楽には、連絡を入れておいた。
やがて、イアラ帝国から出発してちょうど23日して、やっと自宅に帰ってきた。
「くくるーー」
ぶるんが、留守にしていた間にたまったほこりなどを食べて綺麗にしてくれた。
「師匠のところに顔をだそう。長らく家を空けていたからな」
「そうだね」
旅の荷物を片付けて、お風呂に入って服を着て、簡単な食事をとり、身支度を整えて、京楽の転移魔法で師匠である剣士の京楽の家にきた。
チリンチリン。
ベルが鳴ると、剣士の京楽が対応に出てくれた。
『やっと帰ってきたの。長かったね』
「長期出張討伐は、Sランク試験に通るためにいるものだから」
『ブルン、プルンが最近会えないからって元気がないんだ。会って、元気づけてやってくれないか』
精霊の浮竹の言葉に、ブルンが奥にいるプルンのほうへ飛んでいった。
「くくーー!」
「ププウ!」
ブルンは、体を黄色に変えて喜んでいた。
「くっくるー」
「プププ」
『ふふ、喜んでる喜んでる』
ブルンは、光輝いた。
『なんか、ブルン、違う魔法覚えたの?』
「あ、なんか船酔い治したり、船で波にのまれそうな人助けたり・・・ちょっと、普通のヒール以外の魔法も覚えたかんじです」
『やっぱり。次の進化先はアークエンジェリングスライムでしょ。アークエンジェリングスライムは、普通の魔法も使う。きっと、進化の前触れかもね」
「ブルン、お前また進化するのか?」
「くくるー?」
なんのこと。僕わかんない。
「ププウ」
お兄ちゃん、また進化するの?
「くく」
そのうちするかもね。
「プププ」
すごいね!あと2つ進化あるんでしょ
「くっくるーー」
最後にはセラフィムスライムっていう天使みたいなスライムになるんだよ。
「ププウウ」
俺はゴッドスライムになるんだ。
「くくるー」
神様!すごいね!
「ププ」
お兄ちゃんのほうがすごいよ。
会話を続ける2匹のスライムを、4人はいつまでいつまでも見ているのだった。
ロードア帝国は、領土の大部分が永久凍土に覆われている寒い地方だ。
そんな場所まで、冒険者は普通趣かないが、報酬金がいいので、北のロードア帝国までの便の蒸気船が出ていた。
浮竹と京楽も、イエティの退治依頼を受注して、1週間船で過ごすのであった。
「くるっくー」
「ブルン、我慢してくれよ。船上生活ではそうそうゴミは出ないんだから」
「くるるー」
ブルンは怒って、浮竹に体アタックをしたが、小さいので威力はなかった。
「そもそも、ブルンは食いだめできるんだろう?出発前に町中のゴミを処理していたじゃないか
「くるる」
「それとこれは別?仕方ない、厨房にいって生ごみでももらってくる」
「くるる♪」
「え、ついていくって?仕方ないなぁ」
「浮竹、よくそんなに元気でいられるね・・・・・」
京楽は船酔いしてしまっていた。
「シーサーペントが出たぞ!」
巨大な海蛇の化け物だった。
剣では届かず、矢と魔法で退治することになった。
「ファイアボール!」
「フレアアロー」
同乗した冒険者たちは、船に火が付くのを恐れて、初級魔法しか使わない。
「浮竹、支えてて」
「ああ、分かった」
「メテオストライク!ハイマジックシールド!」
京楽は、禁忌の炎属性の隕石が降り注ぐ魔法を使った。
「UGYAAAAAAAAA!!」
シーサーペントは悲鳴をあげて、息絶えてしまった。
魔法で結界を張っていたので、隕石が船に落ちることはなかったが、近くの海に落ちて衝撃と波がやってきた。
「浮竹、気をつけて」
「京楽こそ!」
「くくるーー?」
「あ、ブルン、空を飛べ!」
「くるー?」
そのまま、ブルンは波にさらわれてしまった。
「ブルン!」
「くーーくくる!!!」
ブルンが虹色に輝いた。
波がおさまり、船から落ちかけていた者もみんな助かった。
ブルンは波にさらわれたかと思うと、空を飛んでいた。
「一体何があったんだ?」
「あのエルフの魔法使いが禁忌を使ったようだぞ」
「マジックシールドも唱えていたぞ。やり手だな」
噂の的の京楽はというと。
「船が揺れて・・・・おえええ」
船の上から海にむかって、胃の内容物を出しているのだった。
「くくるー」
ブルンがヒールをかけてくれたので、大分ましになったが、船酔いは病気や怪我ではないので、完治することはない。
それでも常にヒールをもらって、通常の人と同じようにまで回復した。
「もう、ブルン、ヒールでこんなに楽になるなら、最初からかけてよ」
「くくるー」
「船酔いを見たのは初めて?まぁそうだろうな。京楽も、ブルンのお陰で船酔いがなくなったんだろう。そうせめてやるな」
「それもそうだね。ありがとうね、ブルン」
「くくるー」
「感謝の意思を示すならゴミをくれ?君、食事のことしか頭にないのかい?」
「くくる?」
「ちゃんとみんなのことも思っているよ・・・本当かなぁ」
蒸気船で、1週間かけてロードア帝国までやってきた。
雪が降っていた。
「うわー寒い寒い。上着着ても寒い」
「くくー」
ブルンが魔法をかける。すると、体がぽかぽかしてきた。
「ぶるん、お前回復以外でも魔法使えるんだな?地味な魔法だけど」
「くくる」
「でたぞーー、イエティだああ!!」
早速でてきたイエティは大量だった。
「クリエイトアストラルエンジェル。クリエイトアストラルデビル」
浮竹は、人工的な天使と悪魔を作り出す。
「「「テトラボックス」」」
無の破壊魔法を唱える。
3重詠唱で、あれだけいたイエティの群れは、魔法でぎゅっと押し込められて、消滅してしまった。
「すごいな、あんたら。Sランク冒険者だろう」
「いや、Aランクだ」
「Sじゃないのか。まぁ、再来年にはSランクだろうな」
用意されていた馬車に、それぞれパーティーごとに別れて、ロードア帝国の異常繁殖したイエティの群れの駆除をした。
イエティの駆除をしていると、ボスだと思われるキングイエティが現れた。
「HYURURURURU」
キングイエティは、強烈な氷のブレスを吐いてきた。
「くくーー!!」
ブルンも、炎のブレスを吐いて相殺する。
その間に、浮竹がミスリル銀の魔剣に炎をエンチャントしてキングイエティの足をきる。
「BURURURURU!!!」
キングイエティは咆哮した。
雪崩が襲ってきて、浮竹と京楽はシールドを張ってやり過ごす。
「雪崩を起こすなんて、すごいね。だてにボスじゃないってことかな」
「手傷は負わせておいた。血の跡をたどって、トドメをさそう」
二人はシールドを解除する。
雪まみれになったが、仕方のないことだった。
「くくる!」
空を飛んで逃げたブルンは無事だった。
キングイエティのものと思われる、青い血液の液体が雪の上を続いていた。
それをたどっていくと、巨大な洞窟があった。
「ライト」
京楽が光を作り出す。
奥にがイエティのメスと、子供たちがいた。ボスは、子作りに励んでいる最中だった。
「クリエイトカースドラゴン」
「きゃしゃあああああ!!」
浮竹が作り出した人工的な呪いのドラゴンは、イエティの子供とメスを喰らっていく。そして、大地に呪いを与えた。
生き物が繁殖できない呪いだった。
ボスのキングイエティは、カースドラゴンに立ち向かい、カースドラゴンを引き裂いた。
「ぎゃうううう!!」
悲鳴をあげて、カースドラゴンは消えた。
「京楽、用意はいいか?」
「浮竹こそ」
「「フレアフェニックス」」
キングイエティごと炎で洞窟を包み込む。
急いで洞窟からでると。
「「エクスプロージョン」」
爆発の魔法で、イエティたちを生き埋めにした。
繁殖のオスであったボスの討伐で、イエティの異常繁殖は終わるだろう。
イエティ退治に、1週間をかけた。
蒸気船の往復で2週間。実に3週間、家をあけていたことになる。
師匠である剣士の京楽には、連絡を入れておいた。
やがて、イアラ帝国から出発してちょうど23日して、やっと自宅に帰ってきた。
「くくるーー」
ぶるんが、留守にしていた間にたまったほこりなどを食べて綺麗にしてくれた。
「師匠のところに顔をだそう。長らく家を空けていたからな」
「そうだね」
旅の荷物を片付けて、お風呂に入って服を着て、簡単な食事をとり、身支度を整えて、京楽の転移魔法で師匠である剣士の京楽の家にきた。
チリンチリン。
ベルが鳴ると、剣士の京楽が対応に出てくれた。
『やっと帰ってきたの。長かったね』
「長期出張討伐は、Sランク試験に通るためにいるものだから」
『ブルン、プルンが最近会えないからって元気がないんだ。会って、元気づけてやってくれないか』
精霊の浮竹の言葉に、ブルンが奥にいるプルンのほうへ飛んでいった。
「くくーー!」
「ププウ!」
ブルンは、体を黄色に変えて喜んでいた。
「くっくるー」
「プププ」
『ふふ、喜んでる喜んでる』
ブルンは、光輝いた。
『なんか、ブルン、違う魔法覚えたの?』
「あ、なんか船酔い治したり、船で波にのまれそうな人助けたり・・・ちょっと、普通のヒール以外の魔法も覚えたかんじです」
『やっぱり。次の進化先はアークエンジェリングスライムでしょ。アークエンジェリングスライムは、普通の魔法も使う。きっと、進化の前触れかもね」
「ブルン、お前また進化するのか?」
「くくるー?」
なんのこと。僕わかんない。
「ププウ」
お兄ちゃん、また進化するの?
「くく」
そのうちするかもね。
「プププ」
すごいね!あと2つ進化あるんでしょ
「くっくるーー」
最後にはセラフィムスライムっていう天使みたいなスライムになるんだよ。
「ププウウ」
俺はゴッドスライムになるんだ。
「くくるー」
神様!すごいね!
「ププ」
お兄ちゃんのほうがすごいよ。
会話を続ける2匹のスライムを、4人はいつまでいつまでも見ているのだった。
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