オメガバース京浮読み切り短編10
学院時代、浮竹がオメガであることを知った。
京楽はアルファであったが、ヒートが訪れない浮竹を番にしたいが、浮竹が嫌がるので手を出さず、そのまま卒業してしまった。
死神になり、お互い仕事で忙殺される中、久しぶりに京楽は浮竹と会った。
浮竹は、見知らぬ上流貴族の妾として番にされていた。
「浮竹、首の噛み痕‥‥‥‥‥」
「ああ。上流貴族の伊集院家の当主の番にされたんだ。アルファの子を産むために。妾だがな」
「なんで、ボクは拒否して、その伊集院家はいいの?」
「京楽には、迷惑をかけたくなかったから。伊集院家からは、番にならないと実家に手を出すと脅されてな。まぁ、下級貴族だが一応貴族だし、見た目もいいからと無理やり番にされた。今思えばば、お前と番になっていたかった」
「じゃあ、そうしよう」
「え?」
京楽は、浮竹を抱きしめた。
「1週間待って。君を自由にするから」
その日も、浮竹は当主の男に抱かれるはずだった。
だが、待てども男は一向にこない。
男が事故死して、遺体が発見されたのはそれから3日後のことだった。
「まさか京楽が‥‥いや、まさかな」
番の相手を失った浮竹は、まだ子を懐妊していないせいで、伊集院家をおわれた。行くあてもない浮竹を、待っていたかのように、京楽が迎えにきてくれた。
「ボクの家においで」
「でも」
「君をボクの番にしたい。幸い、前の男は死んで番は解消されたから」
「まさか、お前が?」
「さぁ、どうだろうね?」
クスクスと、京楽は笑う。
浮竹は、自分は京楽と番になりたかったのだと、今更ながらに気づく。
「いいのか、俺で。他の男の番だったオメガだぞ」
「そんなの関係ないよ。たとえ君がアルファだったとしても、ボクは君を手に入れた。ボクは君がずっと好きだった。けれど、番になることを拒まれて、ボクも臆病になっていた。君が他の男のものになるくらいなら、拒絶されても無理やり番にしておくんだったよ」
京楽に思い切り抱きしめられて、浮竹は涙を浮かべた。
「京楽‥‥‥‥伊集院家の番にされたのは無理やりだったんだ。お前のことを忘れた日は一日もない」
「浮竹、つらかったね。もう、苦しめる相手はいないからね」
浮竹は、京楽の背中に手を回して、泣いた。
「京楽‥‥‥ずっと、会いたかった。お前と学院時代に番になればよかった」
「もう、君はボクのものだ。番にするけど、いいよね?」
「ああ」
浮竹と京楽は一緒に風呂に入り、用意された褥に向かう。
「綺麗だよ、十四郎」
「他の男の手あかにまみれてしまった。すまない」
「そんなの関係ないよ。抱くよ?」
「ああ、好きにしてくれ」
「あ、奥はだめええええ」
「いいんでしょ?さっきから締め付けがすごい」
「ひああああん」
京楽のものが奥を抉るたびに、浮竹はびくんと体を震わせていってしまう。
「あ、こうなるように、調教されたから‥‥‥‥」
「それでもかまわないよ。君は君のままでいい。どんな君だって受け入れてみせる」
「ひゃあああん」
ごりっと奥を貫かれ揺すぶられて、浮竹は中いきをしながら精液を出していた。
「ひあああ、こんな快楽、知らない」
「前のやつは、どうやって君を抱いていたの?」
「ただ突っ込まれて、相手が満足すればそれで終わりだった」
「最低だね」
「ひあう、子種ちょうだい。春水の子を産みたい」
京楽は、浮竹にせがまれて、浮竹の子宮に精液をぶちまけた。
「生で出してるから、本当に妊娠してしまうよ?」
「あ、構わない。うなじを噛んでくれ」
「うん。番になろう」
交わったまま、京楽は浮竹のうなじを噛んで、浮竹を番にした。
「あ、きたあああ。番になったあああ」
「うん、ピリピリするね。もう、他の男に番にされないように、首にはストールを巻いてね」
「俺を番にしたがっててた男はけっこういたから」
「うん。君は貴族の上にオメガで見た目がいいからね」
闇マーケットでは、番を解消する薬も売っている。そんなものを飲まされて、番を解消させられないように、うなじを保護するために京楽は柔らかい生地のストールを用意していた。
「あ、春水もっとおお」
「十四郎、かわいい」
京楽は、番になった後も浮竹を抱いた。
4回ほど中に生で出して、満足すると浮竹も満足したようで、一緒にまた風呂に入って眠る。
次の日には浮竹にヒートがきて、2週間は交わったり眠ったりを繰り返した。
死神稼業は、ヒートということを正式に発表して、休暇をもらった。
上流貴族の京楽家にうまく取り入ったと影口を叩かれることもあったが、それを京楽は許さず、浮竹を悪く言う者はいなくなっていった。
京楽と番になって数週間後、浮竹の懐妊が明らかになる。
「生まれてくる子は、アルファだといいな」
「オメガでもベータでもいいよ。君との愛の結晶だ」
京楽は産着を用意したり、気が早かった。
「名前、一緒に決めようね?」
「ああ。俺は女の子がいいな」
「ボクはどっちでもいいよ。どうせ、兄弟ができるんだし」
「俺に何人産ませるつもりだ」
「たくさん」
「ふふ。そんなに産めないぞ?」
「そうだね。子供に浮竹をとられっぱなしはいやだから、避妊もするようにしようか」
「そうだな」
数か月後、早産であったが帝王切開で無事女児を産み、浮竹は京楽と式を挙げて籍も入れた。
「京楽、愛している」
「ボクも愛してるよ、浮竹」
番として、互いにアルファとオメガとして二人は幸せに生きた。生まれてきた子たちは皆アルファで、京楽家の子ということになった。
「永遠の愛をお前に」
「永遠の愛を君に」
二人は、比翼の鳥のように寄り添いあいながら生きていくのだった。
京楽はアルファであったが、ヒートが訪れない浮竹を番にしたいが、浮竹が嫌がるので手を出さず、そのまま卒業してしまった。
死神になり、お互い仕事で忙殺される中、久しぶりに京楽は浮竹と会った。
浮竹は、見知らぬ上流貴族の妾として番にされていた。
「浮竹、首の噛み痕‥‥‥‥‥」
「ああ。上流貴族の伊集院家の当主の番にされたんだ。アルファの子を産むために。妾だがな」
「なんで、ボクは拒否して、その伊集院家はいいの?」
「京楽には、迷惑をかけたくなかったから。伊集院家からは、番にならないと実家に手を出すと脅されてな。まぁ、下級貴族だが一応貴族だし、見た目もいいからと無理やり番にされた。今思えばば、お前と番になっていたかった」
「じゃあ、そうしよう」
「え?」
京楽は、浮竹を抱きしめた。
「1週間待って。君を自由にするから」
その日も、浮竹は当主の男に抱かれるはずだった。
だが、待てども男は一向にこない。
男が事故死して、遺体が発見されたのはそれから3日後のことだった。
「まさか京楽が‥‥いや、まさかな」
番の相手を失った浮竹は、まだ子を懐妊していないせいで、伊集院家をおわれた。行くあてもない浮竹を、待っていたかのように、京楽が迎えにきてくれた。
「ボクの家においで」
「でも」
「君をボクの番にしたい。幸い、前の男は死んで番は解消されたから」
「まさか、お前が?」
「さぁ、どうだろうね?」
クスクスと、京楽は笑う。
浮竹は、自分は京楽と番になりたかったのだと、今更ながらに気づく。
「いいのか、俺で。他の男の番だったオメガだぞ」
「そんなの関係ないよ。たとえ君がアルファだったとしても、ボクは君を手に入れた。ボクは君がずっと好きだった。けれど、番になることを拒まれて、ボクも臆病になっていた。君が他の男のものになるくらいなら、拒絶されても無理やり番にしておくんだったよ」
京楽に思い切り抱きしめられて、浮竹は涙を浮かべた。
「京楽‥‥‥‥伊集院家の番にされたのは無理やりだったんだ。お前のことを忘れた日は一日もない」
「浮竹、つらかったね。もう、苦しめる相手はいないからね」
浮竹は、京楽の背中に手を回して、泣いた。
「京楽‥‥‥ずっと、会いたかった。お前と学院時代に番になればよかった」
「もう、君はボクのものだ。番にするけど、いいよね?」
「ああ」
浮竹と京楽は一緒に風呂に入り、用意された褥に向かう。
「綺麗だよ、十四郎」
「他の男の手あかにまみれてしまった。すまない」
「そんなの関係ないよ。抱くよ?」
「ああ、好きにしてくれ」
「あ、奥はだめええええ」
「いいんでしょ?さっきから締め付けがすごい」
「ひああああん」
京楽のものが奥を抉るたびに、浮竹はびくんと体を震わせていってしまう。
「あ、こうなるように、調教されたから‥‥‥‥」
「それでもかまわないよ。君は君のままでいい。どんな君だって受け入れてみせる」
「ひゃあああん」
ごりっと奥を貫かれ揺すぶられて、浮竹は中いきをしながら精液を出していた。
「ひあああ、こんな快楽、知らない」
「前のやつは、どうやって君を抱いていたの?」
「ただ突っ込まれて、相手が満足すればそれで終わりだった」
「最低だね」
「ひあう、子種ちょうだい。春水の子を産みたい」
京楽は、浮竹にせがまれて、浮竹の子宮に精液をぶちまけた。
「生で出してるから、本当に妊娠してしまうよ?」
「あ、構わない。うなじを噛んでくれ」
「うん。番になろう」
交わったまま、京楽は浮竹のうなじを噛んで、浮竹を番にした。
「あ、きたあああ。番になったあああ」
「うん、ピリピリするね。もう、他の男に番にされないように、首にはストールを巻いてね」
「俺を番にしたがっててた男はけっこういたから」
「うん。君は貴族の上にオメガで見た目がいいからね」
闇マーケットでは、番を解消する薬も売っている。そんなものを飲まされて、番を解消させられないように、うなじを保護するために京楽は柔らかい生地のストールを用意していた。
「あ、春水もっとおお」
「十四郎、かわいい」
京楽は、番になった後も浮竹を抱いた。
4回ほど中に生で出して、満足すると浮竹も満足したようで、一緒にまた風呂に入って眠る。
次の日には浮竹にヒートがきて、2週間は交わったり眠ったりを繰り返した。
死神稼業は、ヒートということを正式に発表して、休暇をもらった。
上流貴族の京楽家にうまく取り入ったと影口を叩かれることもあったが、それを京楽は許さず、浮竹を悪く言う者はいなくなっていった。
京楽と番になって数週間後、浮竹の懐妊が明らかになる。
「生まれてくる子は、アルファだといいな」
「オメガでもベータでもいいよ。君との愛の結晶だ」
京楽は産着を用意したり、気が早かった。
「名前、一緒に決めようね?」
「ああ。俺は女の子がいいな」
「ボクはどっちでもいいよ。どうせ、兄弟ができるんだし」
「俺に何人産ませるつもりだ」
「たくさん」
「ふふ。そんなに産めないぞ?」
「そうだね。子供に浮竹をとられっぱなしはいやだから、避妊もするようにしようか」
「そうだな」
数か月後、早産であったが帝王切開で無事女児を産み、浮竹は京楽と式を挙げて籍も入れた。
「京楽、愛している」
「ボクも愛してるよ、浮竹」
番として、互いにアルファとオメガとして二人は幸せに生きた。生まれてきた子たちは皆アルファで、京楽家の子ということになった。
「永遠の愛をお前に」
「永遠の愛を君に」
二人は、比翼の鳥のように寄り添いあいながら生きていくのだった。
PR
- トラックバックURLはこちら