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一護と白哉

「ルキア、好きだ」

「あ、一護‥‥‥‥‥」

ルキアと一護は寝室でいいかんじになっていた。

「ルキア」

「に、兄様!」

突然ノックして入ってきた白哉に、一護はルキアに突き飛ばされて壁にめりこんでいた。

「明日のことなのだが‥‥‥」

明日、朽木家も参加して4大貴族とそれに近い上流貴族のあいさつ回りにいくことになっていた。

「はい、兄様」

ルキアは白哉と楽し気に話し出す。

「で、この愚弟も参加するわけだが」

「誰が愚弟だ!確かにあんたとは義兄弟になるが、愚弟よびされるいわれはないぞおおおお」

「で、愚弟がやらかさないか、ルキア、見張っていてくれ」

「はい、兄様!」

「邪魔をした。それでは私は戻る」

「しっしっ」

一護は、白哉を邪険に扱う。

「一護、兄様に失礼だぞ!」

「白哉なんか馬に蹴られればいいんだ」

「一護!」

「ルキア、続きは‥‥」

「しない。そんな気分ではなくなった」

「やっぱり」

がくりとなる一護は、明日がくるのが憂鬱だった。


「で、これが愚弟の朽木一護だ。ルキアの夫の」

「あらまぁ、 尸魂界を救ってくれた英雄の」

貴族の挨拶回りに引っ張り出さた一護は、作り笑いを浮かべて白哉に紹介される。

隣にルキアがいるのが、せめてもの救いだった。



「ああああ、疲れたああああああ」

「あと30件残っている」

「まじかよ。こんなこと、毎年してるのか?」

「そうだ。軟弱な兄にはもう無理か?」

「む、まだまだいける」

「兄様も一護もほどほどに」

ルキアは、酒の宴の席で酒を飲む一護と白哉を心配していた。

ケンカにはなっていないが、酒を飲むペースが早い。

30件の貴族のあいさつ回りが終わった頃には、二人ともべろんべろんに酔っていた。

もっとも、白哉は涼しい顔をしているが、中身は酔っぱらっている。

「兄は、もっと貴族の作法を身に着けろ」

「ばーろー、これでも精一杯やってるつーの」

言いあらそいをしながら、まだ残っている酒を、朽木家で飲んでいた。

「おたんこなす」

「どあほ」

「ドアホは兄だ」

「いいや、白哉だな」

「兄だ」

「白哉だ」

「ふん」

「ふん」

さらに酒をあおって、二人は飲み潰れた。

「兄様も一護も‥‥‥はあ、仲がいいのか悪いのか」



次の日、一護が風呂に入ろうとすると湯船は氷水だった。

「つめてぇ!」

シャンプーの中身はボディーソープだった。

「白哉めええええ」

白夜が風呂に入ろうとすると、湯船は熱すぎた。

「一護め‥‥‥」

シャンプーの中身は空っぽだった。


「いつか、ぎゃふんと言わせてやる」

朝食の席でそんなことを一護が言うものだから、ルキアは慌てた。

「兄様に失礼だぞ、一護」

「ぎゃふん」

涼しい顔で、白哉がそう言うものだから、一護はムキーっとなった。

「バーカバーカバーカ」

「散れ、千本桜‥‥‥‥‥」

「もぎゃああああああああ。斬月!」

食堂から移動して外に出て、お互い斬魄刀を手に切り結び合う。

「白哉なんて馬に蹴られて死んじまえ」

「兄など、虚にやられて霊子に還れ!」

朝っぱらから、元気な二人にルキアはため息をつきつつも、仲裁するために袖白雪を抜いて二人を氷漬けにするのであった。


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