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二人だけの卒業旅行

「ルキア、二人きりで卒業旅行に行かないか?」

一護にそう言われ、ルキアは目を瞬かせた。

「他に誘わぬのか?井上や石田や茶虎とか」

「俺は、お前と二人きりで卒業旅行に行きたいんだ。渡したい物もあるし」

「まぁ、別にかまわぬが」

ルキアは、意外とあっさりと二人きりの卒業旅行を承諾した。

一護は、もっとしぶられると思っていたが、ルキアがあっさり許可したことで、少し拍子抜けしていた。

やがて、高校の卒業式がやってきた。

ルキアは、高校を卒業すれば尸魂界に戻ることが決まっていた。

卒業から10日ほどは、まだ現世にいられるらしくて、その時間を作って、二人は卒業旅行に出かけた。

行き先は草津の湯。

部屋は一緒。

さすがに部屋が一緒という点で、ルキアもちょっと気になりだしたようだった。

「一護‥‥‥」

宿について、温泉に浸かってから、ルキアは浴衣をきた一護に背後から抱きしめられていた。

「好きだ、ルキア。付き合ってくれ」

「一護、私は」

「死神だとか、そんなこと関係ない。お前はどうなんだ、ルキア」

「私も‥‥‥‥貴様のことが好きだ、一護」

「俺は、お前を尸魂界に帰っても好きでいる。伝令神機もあるし、連絡はとれるし週末とか利用して現世にこいよ。俺、大学に入ったら一人暮らしするつもりなんだ」

「週末の度に現世に行くのか。許可が下りればいいが‥‥‥」

「俺が京楽さんにお願いしといた」

「一護、貴様先回りしすぎだぞ!」

「俺はルキアと一分でも一緒にいたい。嫌か?」

「嫌ではないが‥‥」

一護は、ルキアを正面から抱きしめると、触れるだけのキスをした。

「ん、一護」

「ルキア、すげー好き。俺と一緒になってくれるか?」

一護は、シルバーでできたペアリングを見せた。

「一護‥‥‥」

「ペアリング。高校生だったし、大学に行けば一人暮らしするしでいろいろ金がかかるから、あんまり高価なのは買えなかったけど‥‥」

「その気持ちだけで、十分だ」

一護は、ルキアにシルバーのペアリングをはめた。

ルキアが、一護にシルバーのペアリングをはめる。

「好きだ、一護。誰よりも」

「俺も、ルキアが好きだ。誰よりも。世界中で一番」


キスをして、互いに乱れた浴衣を脱がし合う。

ルキアも一護もはじめてだった。

「ルキア」

「あっ」

あまり大きくない胸を包み込むようにもまれて、ルキアは甘い声を出す。

「すっげー興奮する。もっと、声、聞かせて?」

「ああっ、一護」

下着を取り去り、濡れてきた秘所に指をはわすと、ルキアがぎゅっと目を閉じる。

そこに口づけしながら、一護は優しく指で愛撫していく。

「ああああ!」

Gスポットを指でいじられて、ルキアはオーガズムでいっていた。

「ルキアと一つになりてぇ。いれていいか?」

コンドームをつけて、一護は聞く。

「あ、こい、一護。貴様が欲しい」

「ルキア、愛してる」

「ひああああ!!」

指とは比べ物にならない質量のものをいれられて、痛みと快感でルキアは涙を零す。

ぶちっと音がして、秘所から血が滴った。

「ごめん、ルキア。加減できそうにない」

「あ、一護、一護」

揺さぶられるたびに、ルキアは一護の名を呼ぶ。

一護は、口づけしてそれにこたえる。

「ひあ、あ、あ」

ルキアは一護の背中に手をまわし、爪をたてていた。

「ルキア、大好きだ」

「んん、いちごぉ。好き」

二人は、一つになっていた。

何度も挿入を繰り返し、一護はルキアの中でコンドームの中に精液を放つ。

「ああああ!!!」

ルキアは何度目かも分からぬオーガズムでいっていた。

セックスが終わると、二人はお互いを抱きしめあいながら少しだけ眠った。

それから、また温泉に入った。

宿の部屋は、庭にも温泉があり、そこにルキアと一護は入った。

「ルキア、ごめん。抱いていいか?」

「またか」

「俺、1回しかいってないから。抱きたりない」

「仕方のない奴だ。こい」

一護は、温泉の中でルキアを抱いた。

結局二人してのぼせた。

「やっぱ、今度から風呂でやるのはやめよう」

「同感だ」

冷たい麦茶を飲みながら、まだ肌寒い季節なので、浴衣をちゃんと着て暖房を入れる。

のぼせたのが治った頃には、ルキアも一護も、何もすることがないので、二人で抱き合いながらごろごろしていた。

「なぁ、ルキア、お前が俺を好きになってくれたのはいつだ?」

「んー。私が処刑されそうになって、助けに来てくれた時くらいからかな」

「そっか。俺も大体そんな時期だ」

「兄様に、なんと言おう。一護と付き合っていますと言って、怒られないだろうか」

「白哉はきっと怒らないさ。ルキアの幸せを一番に思ってるから」

「そうだとよいのだが」

二人きりの卒業旅行は、甘いハネムーンなかんじだった。


「おみやげに、温泉の元でも買っていくか」

「そうだな。あと菓子とかも」

適当にお土産を買って、二人は一護の家に帰宅した。


「少しだけ、さよならだ、一護」

「大げさだな。来週の土曜には会えるだろ」

「そ、それまでの間一緒にいれぬのだぞ」

「伝令神機と俺のスマホ繋がってるから、連絡は取れる」

「それはそうだが。貴様は寂しくはないのか?」

「霊圧をなくして、お前とずっと離れ離れのでいた期間を思えば、そんなに寂しくない」

「そ、そうか」

ルキアは、尸魂界へど戻っていった。

一護は、大学に近いアパートを借りて、そこで暮らすことにした。大学の学費は、私立なので親に払ってもらうが、卒業して社会人になったら、少しずつ返していく予定だった。



「一護!」

「のわぁ!」

大学から帰ると、ルキアが家の外で待っていて、こちらに気づいて抱き着いてきた。

「どうしたんだよ。今日木曜だぜ?」

「たまたま非番になったのだ。メールを送っておいたであろう」

「あー、まだ読んでねぇわ」

一護の言葉に、ルキアが叫ぶ。

「浮気か!」

「なんでそうなる!」

「ふふふ、言ってみたかっただけだ」

「はいはい。合鍵、渡しておくな?」

「うむ」

それから、週末や非番になるとルキアは現世の一護の家に入り浸った。

一護はルキアといれる時間を大切にしたいので、週末はバイトを入れす、平日にバイトをした。

やがて、一護は大学を卒業間近になった頃、ルキアはある薬をもって、一護の家を訪れた。

「一護。私を愛し抜く覚悟があるならば、真の死神となれ。人間が死神になる薬だ」

「ルキア‥‥‥‥いいぜ。その薬飲んでやろうじゃねぇか」

一護は、人間から死神となった。

とりあえず大学は卒業し、就職はしなかった。

尸魂界の朽木家の別邸で、一護は暮らし始めた。ルキアと一緒に。

「今度、結婚式挙げようぜ。尸魂界でも現世でも」

「ああ、よいぞ。現世の友も呼ぼう」

一護とルキアの結婚式は、ルキアが4大貴族の一人であるせいで盛大に行われ、一護は13番隊の副官となり、ルキアと一緒に死神として平和につつましく暮らすのであった。









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