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今日も今日とてルキア争奪戦

「あちぃ。やっぱクーラーって偉大だな」

一護は、朽木邸でクーラーをつけて扇風機もつけていた。ついでにかき氷も食べていた。

思いっきり、夏をエンジョイしていた。

大戦が終わり、尸魂界は浦原の手で一気に現世の機械製品であふれた。

扇風機などは前からあったのだが、最新のものになってクーラーまで出回るようになっていた。まだ庶民の手に届く値段ではないので、朽木家のような金持ちしかもっていない。

「一護、夏だからとだれすぎだぞ」

「いいんだよ。それに今はお盆休みだし」

「暑いなら行水すればよい」

「お、ルキア一緒にするか?」

「ふむ。いいだろう」

「おっし」

一護は、白い着物をルキアに着せて、行水することにした。

冷たい井戸水を何度も浴びる。

白い着物がピッタリ体にはりついて、ルキアの華奢な肢体がくっきりと浮き彫りになる。

抱きたい。

一護はそう思った。

「ふう、気持ちいいな」

「ああ、そうだな」

ルキアと一護は、衣服を着替えて髪と体の水分をぬぐう。

「ルキア‥‥」

「あ、一護‥‥‥‥」

寝室で、いい雰囲気になったところで、ふすまがスパンと開けられる。

「白哉!なんだよ、今いいとこなんだよ!」

「ルキアに行水をさせたそうだな。風邪でもひいたらどうするのだ」

「兄様、ちゃんと髪もかわかしました。それに、現世ほどではありませんが尸魂界も、酷暑で暑いのでつい」

「ルキア、気をつけろ。この男は危険だ」

一護が文句を言う。

「俺とルキアは結婚してるんだからいいだろ!」

「よくない。ルキア、今日は私の寝室で寝ろ」

「はい、兄様」

「むきいいいいいい」

シスコンの白哉にブラコンのルキア。

二人がタッグを組むと、一護に勝ち目はない。

結局、その日ルキアといちゃいちゃしようとしていたのを白哉に邪魔されて、一護はグレて恋次と一緒に酒を飲みに行った。

「白哉のやつ、ルキアと近すぎなんだよ」

「まぁ、隊長にとっては大事な義妹だもんな」

「だからって、結婚してる夫婦の間に割って入るか?」

「まぁ、隊長はルキアのこと大好きだからな。結婚して取り上げられた感じがして嫌なんじゃないか?」

「よく、俺の朝食をめざしとか猫まんまにするし」

「ぎゃははははは」

「笑い事じゃねーよ!」

恋次は、安い居酒屋で酒を一護と一緒に飲む。

「風呂に入ろうとすると、湯がなかったり、ボディーソープの中身がなかったりシャンプーが入ってたり‥‥‥まぁ、これは俺も仕返しするんだけどな」

「隊長にそんなことするなんて勇気あるじゃねーか」

「ったく、白哉ときたら」

一護は恋次に散々愚痴を言って、酔いつぶれた。

朽木邸に帰る気も起らず、今日は恋次の家に泊めてもらうことにした。



「もぎゃああああああああああああ」

「うぎゃああああああああああああ」

朝起きると、二人は裸だった。

「お、俺たちなんもしてないよな!?」

「そりゃこっちの台詞だ!」

とりあえず、服を着ようと慌てている間に、霊圧を探って会いに来たルキアに見られた。

「貴様という男は、私という妻がいながら恋次と不倫だと!一護のばか!」

「ルキアああああああああ!これは違うんだあああああああ」

「ルキア、酒のいきおいでヒャッハーってなっただけで、きっと一護とは何もない!」

「きっとなのか」

ルキアが涙をポロリと零す。

一護は服を着て、ルキアを抱きしめた。

「俺と恋次はただの親友だ。ルキアの思っているようなことには」

「‥‥‥する」

「へ?」

「恋次の匂いがする!この浮気者おおおお!!!」

「あべし!」

ルキアの綺麗なアッパーが決まって、一護はノックダウンした。

「恋次のあほおおおお」

「ぎゃああああああああ」

鬼道を使われて、恋次は焦げた。




「ということがあったのです、兄様」

「ふむ。黒崎一護と離婚するか?」

「え‥‥‥いえ、そこまでは」

「だが、裏切られたのであろう?」

「いえ、きっと何かの間違いだと思います。一護には私だけのはず。恋次などに‥‥というか、恋次相手だとどちらが上なのだろう」

ルキアは、違う方向に思考がいっていた。

「ルキア、誤解なんだよ!」

一護が、朽木邸に帰ってきて、ルキアと白哉に謝る。

「その、お前たちの仲を嫉妬して、やけ酒のんでひゃっほいしたけど、恋次とはなにもなかったんだ!それに、俺はルキア、お前しかそういう対象で見ない」

一護の言葉に、ルキアが赤くなる。

「そういえば、兄は私と飲んだ時もパンツ一丁になっていた時があったな」

「兄様、今回はフルチンです」

「おい、ルキア、下品だからそういうことは言うな。とにかく誤解だ。俺はルキア、お前だけを愛している」

「信じていいのか、一護」

「ああ」

一護は、ルキアを抱きしめる。

「夕飯の時刻までもう少しある。兄は、反省してルキアと仲直りすることだ」

「ああ、分かった白哉」

ルキアと一護は、寝室に戻るとキスをして抱き合った。

肉体関係をもつのは久しぶりだった。

夕飯の前に湯あみしようと一護が風呂に入ろうとすると、熱湯風呂になっていた。

「白哉ああああああ」

水をいっぱいいれて温度を適温にする。ボディーソープの中身はそのままだったが、シャンプーの中身は墨汁になっていた。

「のああああああ、白哉ああああ」

仕方ないのでシャンプーで髪を洗う。

「ルキア、風呂は」

「すでにすませた。兄様に、違う湯殿を使うように言われたので」

「ぬおおお、白哉、やっぱわざとかあああ」

「兄様がどうかしたのか?」

「いや、なんでもねぇ」



夕飯の席になり、豪勢な食事が出されるが、一護のごはんはひえとあわと、ししゃも4匹だった。

「兄様、これでは一護の分が足りないのでは?」

「一護は、断食の修行をしているのだ。夕飯はそれだけでいいと言っていた」

「一護、そうか。修行なのか」

「違う!そんな修行誰がするか!白哉の分よこせ!」

一護が白哉の分のおかずをとると、辛すぎて口から火が出た。

「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

「ふ。あさはかな」

「白哉、おぼてろおおおお」

一護は水をごくごくのんだが、トウガラシが入っていた。

「ぎにゃあああああああああ」

辛すぎて、ルキアの飲み物をのんだ。

ルキアの飲んでいた水は普通だった。

「白哉、覚えてろ」

「なんのことだかわからぬな」

しれっとした顔で、白哉は夕食をすませると夜の散歩に出かけてしまった。

一護は、白哉の布団にまきびしをおいておいた。

寝る前、白哉はまきびしを回収して、一護の布団にいれていた。

「さぁ、寝るか‥‥いってええええ」

「どうしたのだ、一護!」

「まきびしが」

「まきびし?何故、そんなものが」

「あ、うん、なんでもねぇ」

白哉にまきびしを巻いたとルキアに知られたら、絶対ルキアは白哉の肩をもちそうな気配がして。

「なんでもねぇ。寝るか」

「うむ」



「‥‥‥‥ん?なんかあちい」

深夜起きると、一護は簀巻きにされて外の地面に転がされていた。

白哉が、眠りの薬を使ったのであろう。そうでもないと、起きるからだ一護が。

じゃり。

音がして、その方向を見ると白哉が立っていた。

「兄には、そこでそんな恰好で寝るのがお似合いだ。では、私は夜の散歩に出かけてくる」

「白哉あああああああああ!!!おぼえてろおおおおおおおおおおおお」

一護の叫びは、月夜に吸い込まれていくのだった。

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