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ドラゴン族の子とミミック13

Sランクの浮竹から遺跡のミミックたちを託された浮竹と京楽は、ミミックたちを自分たちのミミック牧場に迎え入れた。

その数30匹。

50号~60号までのミミックは、ダンジョンで独り立ちしたので、牧場のミミックの数は70匹になっていた。

「少し手狭になってきたな。少し牧場を広げるか」

Aランク冒険者としてそれなりの金があるので、王都の郊外であるが土地はもっていた。

前より牧場を広くして、100匹までなら受け入れれるようにした。

「はぁ‥‥‥ミミックが増えた。至福だ」

「浮竹、ボクの存在も忘れないで!」

「ああ、京楽いたのか」

「酷い!」

「ははははは、冗談だ。さあミミックたち飯だぞ」

「きしきし」

家で飼ってるポチが、何気に牧場にまぎれていた。

水色jのリボンをつけているので、京楽にもすぐに分かった。

「ポチ、友達でも見つけたか?」

「きしきしきし」

ポチは嬉しそうに跳ねる。

一緒に10匹くらいのミミックが跳ねた。

「ポチ、友達がいっぱいだな。でも、いつかダンジョンに旅立つから、そこらへんはすまんが了承してくれ」

「きいきしいい」

分かったよ。

ポチは頷いた、

ミミック牧場のミミックたちに餌と水を与えた。

ポチは浮竹が家に連れて戻った。

「おーい、お前たち飯だぞ」

「きしきしいいい」

ポチ、タマ、タロウ、ジロウに子ミミック8匹が飯をくれくれと寄ってくる。

「今日はヘルシーに豆腐ハンバーグだ」

京楽が作ったのだが、ポチは京楽の尻にかみつく。

「あいたたたた」

「ふふ、ポチは肉がよかったようだ」

「最近ワイバーンの肉ばかり食べさせてるでしょう。たまにはカロリーの少ないえさにしないと太っちゃうよ?」

「ミミックは太らないぞ?」

「ぐ、羨ましい‥‥‥」

みんなで食卓を囲んで、いつも通り賑やかに食事した。

「今日は休みにするか。先生のとこにいくのもなしで、完全にオフにしよう」

「じゃあ、町にデートに行こうよ」

「ああ、いいぞ」

「やったあ。ミミックを連れていくのはなしだよ」

「仕方ないなぁ」

ふふふふふ。京楽の目が光る。

「王都アルカンシェルの隣町のリリトに温泉がわいたんだよ。日帰りでいいから、そこに行かない?」

「温泉か、いいな」

「宿はいっぱいだけど、温泉だけなら入れそうだからさ」

こうして、浮竹と京楽はリリトの町の温泉に行くことにした。

ふと、宿から出てきた人物とばったりあう。

Sランクの浮竹だった。

「先生!」

『お、お前たちも温泉に入りにきたのか?』

「そうです」

「そうだよ」

Sランクの浮竹は霊刀の京楽を腰に帯刀していた。

浮竹も京楽も、魔法剣士なので剣を帯剣している。

『お、その魔剣』

「これですか?鍛冶屋の工房で銀貨2枚で買ったおんぼろ魔剣を、タロウの力で新品にしてもらったんです」

『うん‥‥‥いい魔剣だな。古代魔法文明の遺物だろう。魔力が高ければ高いほどに切れ味がますようだ』

『浮竹がもつとダンジョン中のモンスターをすぐに殺しつくしてしまいそうだね』

霊刀の京楽の言葉は、浮竹と京楽には届かない。

「とりあえず、俺たちは温泉入ってきます」

「ボクも」

『じゃあ、俺ももう一回入ろうかな』

「せ、先生と裸の付き合い!」

「浮竹、鼻血。見た目は一緒なんだから、そんなに興奮することないでしょう‥‥‥っていうか、ボクがハーレム状態だね」

それにカチンときたのか、霊刀の京楽が精霊の姿で現れる。

『ボクの主はボクのものだよ』

「霊刀の京楽、ちゃんとわかっているから」

『鼻血だしながら言うセリフじゃないと思うけど』

「ふふ、今日はミミックを連れてきていないから、久しぶりにゆっくりするか」

「そうだね」

結局、浮竹と京楽は、Sランクの浮竹と霊刀の京楽が宿にとまっているものだから、部屋はあいていなかったが、同じ部屋に泊めてもらうことになった。

「温泉‥‥‥さっき、歪(いびつ)な気配がしたな」

「そうだね。なにかが起きたんだよ」

『よし、一緒に見に行くか』

「はい、先生。京楽も行くぞ」

「うん」

温泉は真っ赤に濁っていて、入浴しようとする客が困っていた。

「これは‥‥‥‥‥穢れだな。浄化しよう」

『俺がしよう。俺の霊刀は浄化を司さどるから』

Sランクの浮竹が、霊刀の京楽を鞘から抜く。

珍しい桃色の刀身が現れる。

『いけるか、京楽?』

『任せてよ』

Sランクの京楽は、温泉の穢れを浄化して元に戻してしまった。

「それにしても、温泉に穢れなんて、誰がしたんだろう」

「魔族とか?」

「物騒なこと言うな。魔族は魔大陸の住民だぞ。そう簡単に人の領域にはこない」

『ほんと、なんだだろうな?』

浮竹と京楽は、Sランクの浮竹と霊刀の京楽がとっている部屋に戻り、寝る準備を始める。

宿泊料はちゃんと払っているし、部屋は広かったので布団をもう2組いれてもスペースがあまる上室だった」

「おやすみ、先生、京楽」

「うん、おやすみ」

『おやすみ』

『ボクはもう一度温泉を探ってみよ。穢れの原因がわかるかも』

精霊の姿をした京楽が、一人で温泉をしらべにいった。

温泉にはもう穢れはなかったが、穢れの原因になるであろう、魔石を発見する。

『カースドラゴンの魔石‥‥‥なんで、こんな場所に』

霊刀の京楽は、カースドラゴンの魔石を砕く。

『裏で、何かが動きだしたか‥‥‥‥』

浮竹と京楽は、そんなことは知らずに惰眠を貪るのであった。

霊刀の京楽は、カースドラゴンの魔石のことを、浮竹と京楽には内密にするのだった。

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