夕焼け
ルキアは、ショーウィンドウの中にあるアメジストのネックレスをじーっと見ていた。
それに気づいた一護が、財布の中身とショーウィンドウの中のネックレスの値札を見る。
「ルキア、買ってやるよ」
「ななななな、だ、誰も欲しいなどと思っておらぬ」
「そうか?すっごいキラキラした目で見つめてたけどな?」
「これくらい、自分の金で買える」
「それじゃあプレゼントになんねぇだろ」
一護は、優しく笑って店員さんを呼ぶと、アメジストのネックレスを購入した。
「き、貴様の懐が寒くなったのではないか?」
「ちょっとだけな。バイトちょっと増やせば問題ない」
ルキアは、長期現世滞在許可をもらって、現世の一護のアパートに転がり込んでいた。
一護は今大学2年生だ。学業もがんばっているが、バイトもがんばっていた。
将来黒崎医院を継ぐ気はなく、翻訳家になる夢があった。できればドイツ語で。
「ルキアが現世にきて1週間か。早いな」
「2カ月は、こちらにいられるぞ」
「13番隊大丈夫なのかよ」
「大丈夫に決まっておろう」
「へいへい」
一護は、ルキアを連れてスーパーに入る。
今日はルキアを町に案内していた日だった。一護が住んでいる町は、空座町から大分離れていて、ルキアもくるのは初めてだった。
「それにしても、なぜ実家を出たのだ。大学は実家からのほうが近いのではないのか?」
「あー、まぁそうなんだけど、バイト先が今のアパートからのほうが近いから」
一護は、飲食店でバイトしていた。
ルキアはよく店に入ってきては、ソフトドリンクだけ注文して一護をボケーっと眺めている。
「お前、俺のこと好きだもんな?」
「た、たわけ、そんなこと」
「ない?」
「ないわけは‥‥‥ない。好きだ」
「素直なルキアってなんかちょっとこえぇな」
「たわけ!何を言わせるのだ!」
ルキアは真っ赤になって抗議する。一護はルキアの頭をぐしゃぐしゃに撫でる。
「俺も好きだぜ、ルキア」
「い、一護。ここは町中だ」
「じゃあ、続きはアパートに戻ってからな?」
ルキアは、小さくコクンと頷く。
顔は真っ赤だ。
「白玉餡蜜のやつ買ったから、夕飯の後に作ってやるよ」
「やはり、私は貴様が大好きだ、一護!」
ルキアは、一護に抱きつく。
「荷物あるから、あんまくっつくな」
「むう」
ルキアは少々不満げだが、アパートにつくまでの道のりを、一護と歩いていく。
買ってもらったアメジストのネックレスは、ルキアの首に輝いている。
「それにしても、よく2か月も滞在許されたな?」
「この区域は強力な虚が出るからな。退治ついでだ」
「んで、俺のアパートに転がり込んできたと」
「悪いか!」
「いや?俺は大歓迎だぜ?お前のこと、好きだからな、ルキア」
お互い、告白は高校時代に済ませていた。
ルキアは死神ということもあり、会える時間は限られていたが、付き合っていた。
一護は井上の告白を断り、ルキアは恋次の告白を断った。
お互い、もう戻れないと分かっていた。
人と死神。寿命が違う。
それでも、好きになってしまったものは仕方ない。
ルキアがちょくちょく現世にいくものだから、京楽総隊長が一護と会えるように2か月の現世滞在を許してくれた。
「京楽総隊長に感謝せねば」
「今度、俺も尸魂界に行く」
「何をしにだ?」
「白哉に、妹さんをくださいって言わないとな」
「ぶばっ」
ルキアは、飲みかけのお茶を吹き出す。
「兄様には、貴様とのことを内密にしておるのだ」
「あ~。千本桜抜かれるかなぁ。まぁ、なんとかなるだろ」
「兄様には、事前に私から正式に付き合っていると言っておく」
「そうか。なら、千本桜抜かれることはねぇかもな」
ルキアは白哉を思う。
ここまで、大切にしてくれた。誰よりも敬愛している。
「兄様は、恋次と私が結婚してほしかったらしい」
「そりゃ、信用ある副官で家族的な恋次に任せれば安心だろうからな」
「でも、私は恋次をふった」
「恋次をふったっていう翌日、恋次の奴俺のところに現れて暴れてたな」
「す、すまぬ」
ルキアが謝る。
「お前のせいじゃないだろ。まぁ、恋次はルキアが俺と付き合ってるって知らなかったみたいだけど」
「はぁ。お前が本当の死神なら、なんの問題もないのにな」
「そうだと、出会いすらなかったってことだぞ?」
「そ、それは嫌だ!」
一護は、ルキアの手を握って、アパートまので帰り道を歩いていく。
一護の髪と同じ色の夕焼けが綺麗だった。
「幸せにするから‥‥‥」
「う、うむ‥‥」
お互い、赤くなったが夕焼けのおかげで見えなくてよかったと思うのであった。
それに気づいた一護が、財布の中身とショーウィンドウの中のネックレスの値札を見る。
「ルキア、買ってやるよ」
「ななななな、だ、誰も欲しいなどと思っておらぬ」
「そうか?すっごいキラキラした目で見つめてたけどな?」
「これくらい、自分の金で買える」
「それじゃあプレゼントになんねぇだろ」
一護は、優しく笑って店員さんを呼ぶと、アメジストのネックレスを購入した。
「き、貴様の懐が寒くなったのではないか?」
「ちょっとだけな。バイトちょっと増やせば問題ない」
ルキアは、長期現世滞在許可をもらって、現世の一護のアパートに転がり込んでいた。
一護は今大学2年生だ。学業もがんばっているが、バイトもがんばっていた。
将来黒崎医院を継ぐ気はなく、翻訳家になる夢があった。できればドイツ語で。
「ルキアが現世にきて1週間か。早いな」
「2カ月は、こちらにいられるぞ」
「13番隊大丈夫なのかよ」
「大丈夫に決まっておろう」
「へいへい」
一護は、ルキアを連れてスーパーに入る。
今日はルキアを町に案内していた日だった。一護が住んでいる町は、空座町から大分離れていて、ルキアもくるのは初めてだった。
「それにしても、なぜ実家を出たのだ。大学は実家からのほうが近いのではないのか?」
「あー、まぁそうなんだけど、バイト先が今のアパートからのほうが近いから」
一護は、飲食店でバイトしていた。
ルキアはよく店に入ってきては、ソフトドリンクだけ注文して一護をボケーっと眺めている。
「お前、俺のこと好きだもんな?」
「た、たわけ、そんなこと」
「ない?」
「ないわけは‥‥‥ない。好きだ」
「素直なルキアってなんかちょっとこえぇな」
「たわけ!何を言わせるのだ!」
ルキアは真っ赤になって抗議する。一護はルキアの頭をぐしゃぐしゃに撫でる。
「俺も好きだぜ、ルキア」
「い、一護。ここは町中だ」
「じゃあ、続きはアパートに戻ってからな?」
ルキアは、小さくコクンと頷く。
顔は真っ赤だ。
「白玉餡蜜のやつ買ったから、夕飯の後に作ってやるよ」
「やはり、私は貴様が大好きだ、一護!」
ルキアは、一護に抱きつく。
「荷物あるから、あんまくっつくな」
「むう」
ルキアは少々不満げだが、アパートにつくまでの道のりを、一護と歩いていく。
買ってもらったアメジストのネックレスは、ルキアの首に輝いている。
「それにしても、よく2か月も滞在許されたな?」
「この区域は強力な虚が出るからな。退治ついでだ」
「んで、俺のアパートに転がり込んできたと」
「悪いか!」
「いや?俺は大歓迎だぜ?お前のこと、好きだからな、ルキア」
お互い、告白は高校時代に済ませていた。
ルキアは死神ということもあり、会える時間は限られていたが、付き合っていた。
一護は井上の告白を断り、ルキアは恋次の告白を断った。
お互い、もう戻れないと分かっていた。
人と死神。寿命が違う。
それでも、好きになってしまったものは仕方ない。
ルキアがちょくちょく現世にいくものだから、京楽総隊長が一護と会えるように2か月の現世滞在を許してくれた。
「京楽総隊長に感謝せねば」
「今度、俺も尸魂界に行く」
「何をしにだ?」
「白哉に、妹さんをくださいって言わないとな」
「ぶばっ」
ルキアは、飲みかけのお茶を吹き出す。
「兄様には、貴様とのことを内密にしておるのだ」
「あ~。千本桜抜かれるかなぁ。まぁ、なんとかなるだろ」
「兄様には、事前に私から正式に付き合っていると言っておく」
「そうか。なら、千本桜抜かれることはねぇかもな」
ルキアは白哉を思う。
ここまで、大切にしてくれた。誰よりも敬愛している。
「兄様は、恋次と私が結婚してほしかったらしい」
「そりゃ、信用ある副官で家族的な恋次に任せれば安心だろうからな」
「でも、私は恋次をふった」
「恋次をふったっていう翌日、恋次の奴俺のところに現れて暴れてたな」
「す、すまぬ」
ルキアが謝る。
「お前のせいじゃないだろ。まぁ、恋次はルキアが俺と付き合ってるって知らなかったみたいだけど」
「はぁ。お前が本当の死神なら、なんの問題もないのにな」
「そうだと、出会いすらなかったってことだぞ?」
「そ、それは嫌だ!」
一護は、ルキアの手を握って、アパートまので帰り道を歩いていく。
一護の髪と同じ色の夕焼けが綺麗だった。
「幸せにするから‥‥‥」
「う、うむ‥‥」
お互い、赤くなったが夕焼けのおかげで見えなくてよかったと思うのであった。
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