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記憶 白哉の場合

「きゃああああああ」

「さがれ!散れ、千本桜!」

白哉は、遠征で大量の虚の群れに襲われて、自分一人の身ならなんとかできたのだが、ついてきていた隊士の女性の8席を庇って、傷を負う。

「隊長!!!」

女性が、悲鳴をあげる。

今回は、恋次は留守番で隊舎で待機していた。

「隊長負傷!至急、救護班を呼べ!」

隊士たちがざわめく。

「不要だ。大した傷ではない‥‥。私は‥‥誰だ?何故、こんな場所にいる?」

「隊長!?」

「兄らは何者だ」

虚を退治し終えた後で、白哉は救護班から傷の治療を受けながら、自分が記憶喪失になっていることを知った。

襲ってきた虚の仕業だろう。

3席が、恋次に地獄蝶を飛ばす。

(隊長負傷、記憶喪失のもよう)



「隊長!!くそ、記憶喪失とかまじかよ!」

6番隊の隊舎で白哉の帰還を待っていた恋次は、どうか戻ってくる頃には治っていることを祈るしかなかった。




「ここが、6番隊舎。あちらが私の家。私は朽木白哉。4大貴族朽木家の現当主」

白哉は、4番隊で診てもらったが、記憶喪失は治るのは自然に任せるしかないとのことだった。記憶を食らった虚は退治されたので、時間が経てば白哉の記憶も元に戻るとのことだった。

「隊長」

「兄は確か‥‥‥副官の、阿散井恋次」

「隊長、記憶喪失とかまじっすか。俺とのことも忘れてしまったんすか」

「何をだ」

「俺と隊長、付き合ってたじゃないですか。体の関係もあった」

「な!」

白哉は真っ赤になって、恋次から数歩距離をとる。

「隊長、思い出してください」

「く、くるな」

「隊長?」

「う、頭が、頭が痛い」

白哉の脳裏に、断片的ではあるが恋次と恋仲であった記憶が浮かび上がる。

「隊長、大丈夫っすか!」

「わ、私に触れるな!」

「隊長‥‥」

「恋次、そこまでにしておけ。兄様、まだ傷も完全に塞がっておりません。外出は控えてください」

ルキアが、白哉に肩をかして歩きだす。

「すまぬ、ルキア。兄は私の大切な義妹‥‥‥で、あっているな?」

「はい、兄様!」

ルキアは、白哉が記憶喪失と知って慌てたが、自己紹介していざ接してみると、記憶を失っているとは思えないかんじなので、安堵した。

ただ、恋人である恋次のことはどう説明すればいいのか分からず、自然の流れに任せることにした。


「隊長‥‥」

恋次は、ただ茫然と白哉とルキアが去っていく背中を見ていた。



3日後、白哉は大分記憶を取り戻し、仕事をしに執務室にきていた。

「恋次、だったか。兄のことはまだ思い出せぬ」

「隊長‥‥俺と結婚していたことも忘れてしまったんですか」

「け、結婚?」

恋次は、白哉が記憶喪失なのをいいことに、していないことを吹き込む。

「そうであったのか。では、恋次、兄は私の妻か?」

「いやいや、妻は隊長でしょ!ビジュアル的にも!」

「ふむ‥‥?」

白哉は首を傾げる。

それが愛らしくて、恋次は白哉を姫抱きにすると隊首室に連れ込んだ。

「な、何をするのだ恋次!」

「体に直接聞いた方が早いかなーと思って」

「そ、そのようなことはせぬ!」

白哉は、拳で恋次の鳩尾を殴る。

「ぬお‥‥‥きいた‥‥」

座り込む恋次を、白哉は困った顔で見ていた。

「恋次、私は本当に兄と恋仲なのか?」

「はい。そうです。隊長は俺のもので、俺は隊長のものです」

恋次は、口づけを白哉にする。

「んあっ‥‥‥‥」

濡れた声を、白哉が出す。

「隊長‥‥ああ、止まんねぇ。抱きますよ」

「やあああ、恋次、恋次」

白哉は、恋次に口づけされて、全てを思い出していた。

「兄と、結婚などしておらぬ。記憶喪失をいいことに、あらぬことを吹き込むな」

「隊長?記憶が戻って?」

「さっき、戻った。あ、恋次、続けよ。このままの状態で放り出すつもりか」

白哉は一度、炎が灯った体を自分で処理することができず、恋次を呼ぶ。

「隊長、お帰りなさい。優しくしますね?」

「んあっ、あ、あ」

白哉は己を恋次にしごきあげられて、恋次の手に精液をはきだす。

「挿入れますよ?」

蕾を潤滑油をまとった指で解された後、恋次のもので貫かれた。

「ひああああ!!!」

「隊長、記憶喪失って聞いて、隊長を失うんじゃないかって思ってました」

「あ、やああああ」

「子種、たくさん注いであげますから、胎んでくださいね?」

「ああああ」

白哉は、恋次の貫かれながら涙を流す。

それを恋次が吸い取る。

「痛いですか?やめましょうか?」

「あ、続けよ。最後まで‥‥」

恋次は、子種を白哉の胎の奥に注ぎ込む。

「んんんっ」

「もっと出しますよ?」

「ひあっ!」

白哉は背をしならせて、大きく中いきを繰り返す。

「こっちでも、いけるでしょ、隊長」

硬いままの白哉のものをしごきあげて、いっている最中の白哉をいかせた。

「ああああ、やあ、変になるうう」

「いつものことですよ、隊長。遠征が近いからって、ずっと抱かせてくればかったんで俺も飢えてるんすよ」

「あ、恋次」

「隊長、好きです。愛してます」

「私も、恋次が好きで愛している」


行為が終わり、清められたが白哉は怒っていた。

「恋次、兄は、私が記憶喪失であるのをいいことに、結婚したなどと嘘を」

「まぁ、いいじゃないですか。俺たち、結婚してないだけで仲は結婚してるも同然なんすから」

「よくない」

「隊長、愛してます」

「そのように、愛を囁いて流すのは‥‥‥んんっ」

「いてててて!」

白哉は、恋次の頭を拳で殴った。

「兄は、もう少し遠慮というものをわきまえよ」

「すんません」

何度も殴られて、たんこぶを作った恋次は白哉の隣に座った。

「でも、記憶が元に戻ってよかった。このままずっとなくなってたら、隊長を無理やりにでも自分のものにしていた」

「れ、恋次!」

白哉は赤くなる。

恋次は、白哉を屋敷にまで送るために白哉の手をとって歩き出す。

「もう、虚になんてやられないでくださいね」

「分かっている」

白哉は朽木家につくと、恋次に触れるだけのキスをする。とても妖艶な顔で。美しいとしか言えない表情を浮かべて。

「隊長?」

「また、明日」

「あ、はい」

白哉は、屋敷の中に入っていく。

恋次は、ただ見惚れてしまって数分動かないのであった。




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