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眠り

「浮竹、起きてるかい?」

「寝てる」

京楽は、クスっと笑う。

「やっぱり起きてた」

「明日は隊首会だ。寝ろ」

「それが、眠くないんだよねぇ」

「昼間、昼寝をたくさんするからだ」

浮竹はごろりと寝がえりをうつ。

「君も同じように寝てたじゃないの」

「俺は寝れるぞ。入院した時なんて寝ることくらいしかすることないしな」

京楽は、その日雨乾堂に泊まっていた。

同じ布団で寝るには狭すぎるので、布団は二組。

「ねぇ、ちょっとだけ‥‥…」

「どこを触ってるんだ!盛るな!怒るぞ!」

浮竹が本気で怒りそうなので、京楽もおとなしくなる。

「ああ、眠れない時間ってひまだよね」

「羊でも数えてろ。俺は寝る」



「羊が1040匹‥‥‥おおい、浮竹」

返事はない。

「羊が1041匹‥‥‥全然眠れない。夜の散歩でもしてくるかな」

京楽は、すうすうと静かに眠る浮竹の頭を撫でて、外に出る。

「ああ、月が綺麗だね」

京楽は、酒瓶をもちだして一人で飲んだ。

でも、睡魔は訪れず、結局朝方まで眠れなかった。

「おい、京楽起きろ!隊首会の時間だぞ!」

「うーん、あと10分‥‥‥」

「遅刻して、先生に尻に火をつけられても知らないからな」

浮竹は、全然起きない京楽をほうりだして隊首会に向かう。

結局京楽は遅刻しまくって、山じいに尻に火をつけられるのであった。



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