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桜のあやかしと共に85

夏がやってきた。

浮竹 も京楽も白哉も、暑さにやられていた。

マンションのエアコンが壊れて、蒸し風呂状態になっていた。

「業者とは連絡ついたよ。明日には直しにきてくれるみたい」

「明日までこの暑さの中にいろってことか」

「ふ、私は恋次の家にいく。恋次の家のエアコンがある」

「あ、ずるいぞ白哉」

「ならば、兄もくるか?]

 浮竹は思いっきり嫌な顔をする、

「赤ハエと会いたくない」

「そうか。では私は一人で涼んでくる」

「ずるいなぁ」

京楽は、冷たい麦茶をもってきた。扇風機をがんがん回しているが、室内の温度は40度に近い。

「十四郎、エアコンのない時代は夏はどうしてたの」

「熱すぎる時は休眠してた。冬の寒さには強いが、夏の暑さには弱いんだ」

「そうだ、鴆のボクと彼岸花の精霊の浮竹も誘って、ボクのプライベートビーチに行かない?十四郎はこの前行ったことあるから、異界渡りができるでしょ?」

「それはいいな。二人を誘って早速行こう」

「待って、水着とか買いにいかないと」

「桜の術で水なんてかわかせれるから、水着なんて適当でいい」

京楽に適当に水着を買いにいかせて、浮竹は鴆の京楽と彼岸花の精霊の浮竹の元にくる。

「あれ、涼しいな」

『暑いから、浮竹が妖力を冷気に変えてくれてるの』

「ふむ。京楽のプライベートビーチに行くんだが、こないか?人はいない」

『お、海か。一度いってみたかったんだ』

彼岸花の精霊の浮竹が興味をもった時点で、鴆の京楽の同行も決まった。

「京楽には水着を買いにいかせてある。適当なデザインでいいだろう?他に見る者がいるわけでもなし」

『俺は、むしろ裸でもいいぞ?』

『だめ、絶対だめ!浮竹、水着着ないなら、泳がせないよ』

『それは困るな。分かった、水着とやらを着よう』

3人は、京楽がくるのをまった。

京楽は、たくさんの荷物を式神にもたせて、やってきた。

「水着、いくつか買ってきたから、好きなの選んでね」

京楽は、すいかを手にしていた。式神の一体が、木刀をもっていた。

「お、すいかわりか」

「うん。プライベートビーチだから、夏の家みたいに何かを買ったりできないからね。ご飯は、海鮮バーベキューの用意してあるよ」

「じゃあ、異界のゲートを京楽のプライベートビーチにつなげるぞ」

『なんか、わくわくしてきたよ』

『すいかわりってなんだ?』

首を傾げる彼岸花の精霊の浮竹に、鴆の京楽が説明をして、彼岸花の精霊の浮竹はついてすぐにすいかわりをしたいと言い出した。

「冷やしてたからね。ぬるくなる前に終わらせて、食べちゃおうか」

彼岸花の精霊の浮竹が、目隠しをしてすいかを割ろうとして、なぜか京楽の足をわるように木刀をふりおろす。

「あいたたたたた」

『浮竹、そっちじゃないよ。それ、桜鬼のボクだから。すいかはその真横』

『ここか?』

彼岸花の精霊の浮竹は、見事にすいかを真っ二つに割った。

「すいか切り分けるから、食べてくれ」

浮竹が、割れたスイカを適当な大きさに切り分けて、渡していく。

『よく冷えていて、甘いな』

『うん、おいしいね』

「よーし、泳ぐぞ」

4人は、衣服の下に水着を着ていた。

更衣室とかないので、くる前にすでに着ていたのだ。

『これが海か‥‥‥わあ、しょっぱい』

生まれて初めて海を見る彼岸花の精霊の浮竹は、器用に泳ぎながら海水を口にして、それから海の中にもぐってしまった。

『待ってよ、浮竹!』

鴆の京楽が、あとを追うように海の中にもぐっていく。

「居楽、俺たちも泳ぐぞ。あの岩まで、競争だ」

「ちょっと、十四郎!」

浮竹も、子供のようにはしゃいだ。それを見て、京楽は連れてきてよかったと思う。

『桜の王の俺、海の中すごいぞ。京楽が言うには、サンゴ礁なるものが広がっているって。魚たちがとてもカラフルで綺麗だ』

「彼岸花の精霊の俺、好きなだけ泳いで胎すかせて来い。こっちは、海鮮バーベキューの用意っしておくから」

『分かった。京楽、もっと泳ぐぞ』

『待ってよ、浮竹!』

二人は、海を存分に楽しんだ。

享楽と浮竹hは、去年の夏もきたことがあるので、ほどほどに楽しむ。

「連れてきて、正解だったね」

「白哉もくればよかったのに。赤ハエのとこなんかいかずに」

「今、きっとその赤ハエこと恋次くんとしっぽりかもね」

「ぬおおおおお、許せん。京楽に八つ当たりしてやる」

「なんでボク!?」

浮竹からハリセンで殴られて、京楽はそれでも嬉しそうにしているのだった。

海鮮バーベキューを夕飯にして、夜になった。

『星がよく見えるね。綺麗だよ』

『ああ、綺麗だな』

「鴆の京楽、彼岸花の精霊の俺、花火をしよう」

『花火?なんだそれは』

現世のものに疎い彼岸花の精霊の浮竹は、花火を見るのもするもの初めてだった。

初めての花火をして、彼岸花の精霊の浮竹は花火を気にいたようだった。

『もっとしたい』

「俺の分をやろう」

『ありがとう、桜の王』

彼岸花の精霊の浮竹は、儚い線香花火を気に入ったようで、何度もしていた。

『ふふ、ありがとね、桜の王の浮竹に桜鬼のボク。あんなに楽しそうな浮竹の顔見るの、久しぶりだよ』

「ああ。またよければ来年もこよう」

「うん、そうだね。また来年も4人でここにこよう」

『うん』

『ああ、満足した。眠くなってきた』

彼岸花の精霊の浮竹は、目をこすっていた。

「洞窟の前に戻って、解散にしようか」

「そうだね」

『あ、片付けるの手伝うよ』

鴆の京楽に手伝ってもらって、バーベキューの容器をたたむ。持ち運ぶのは、京楽の式神だった。

『ああ、海の中の浮竹綺麗だったなぁ』

『ふふ。今夜はしっぽりするか?眠いが、しっぽりするなら起きておくぞ?』

『うん』

そんな会話に、浮竹が赤くなる。

「ねえ、ボクたちもしっぽり‥‥‥」

「マンション暑いから却下」

「しくしく」

夜、暑くて眠れないので我慢しきれず、四季の王の力で冬の王の冬獅郎を呼び出して、何気に部屋をひんやり冷やしてもらって、浮竹だけずるをして寝るのであった。

ちなみに、冬獅郎はこんなことで呼び出すなと、怒るのであった。


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