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浮竹が生きている世界線6

「十四郎、愛してる」

「あ、春水」

浮竹と京楽は、二人で住む京楽の屋敷で睦みあっていた。

京楽は年のわりには性欲がおおせいで、生前の浮竹は肺の病の上、体が弱かったので思う存分交わることはあまりできなかった。

今の浮竹は、17歳くらいの肉体年齢をしている中に、浮竹が宿っており、しかも肺の病はなく病弱でもなく健康体だった。

浮竹は、2回目の人生になる処女を京楽に捧げた。

京楽は、やや荒々しく最近は浮竹を抱く。

「十四郎」

「やあああ」

入ってくる熱がずるりと引き抜かれたかと思うと、奥まで抉ってくる。

「はぁぁぁ!」

浮竹は、大きく中いきをしていた。

「んああ、だめえええ」

京楽が、浮竹を突き上げながら浮竹のものをしごく。

浮竹は若いので、まだまだいけるようだった。

「んあ、だめえ、やあ」

浮竹は、京楽の旺盛な性欲を今なら満たしてやることができた。

何度も何度も求められても、それにこたえれた。

「んあああ、いっちゃううう」

「十四郎、どこにも行かないで」

「あ。春水。俺はお前の傍にいるから‥‥‥あっ、中でまた大きくなったぁ」

京楽は、浮竹の言葉にまた熱く勃ったものを浮竹の中の奥を角度を変えて突き上げる。

「ひああああ、いくのとまらないいいい、いっちゃう、いっちゃう」

「ボクも十四郎の中に出すからね?」

もう十分に出しただろうに、京楽はまた浮竹の胎の奥に欲望を注ぎこむ。

浮竹のおなかは、子種を注ぎこまれすぎたせいで、ぽっこりと膨らんでいた。

「ああ、まだまだ君の中に注ぎたいのに、もう無理だ。残念」

「ひあああ、あ、あう」

すでに、浮竹はいきすぎて言葉の呂律が回らない。

「ふう、すっきりしたよ、十四郎」

「へあう‥‥‥しゅごい、きたああああ」

まだ京楽が抜き取っていないせいで、精子は浮竹の胎の奥でうねっていた。

京楽が栓を抜きとるように中から出ると、ゴポリと大量の精液が逆流してきた。

「おおっと」

タオルで受け止めようとするが、量が多くて結局シーツの上にも零れた。

「京楽」

「どうしたの、浮竹」

「はげし、すぎだ、ばかぁ」

「ふふ、ごめんね?愛しているよ、浮竹」

京楽は、浮竹に口づけしながら、手は後始末をするために動いていた。

「涅隊長から、実は媚薬を手に入れたんだけど、今の浮竹には不要だね?こんなにかんじてこんなにいきまくって、媚薬なんてなくても浮竹はいきまくってる。この上に更に媚薬なんか使ったら、浮竹が壊れちゃうね?まぁ、壊れてもボクは浮竹を愛するけどね?」

「京楽のばかぁああ」

「ごめんごめん」

激しいセックスが終わり、浮竹が疲れからすぐに眠りについてしまう。

京楽は、全てを出しきったはずなのに、無防備な浮竹の姿を見ているとまた勃ってきそうで、思考を切り替えるために風呂場に向かう。

「浮竹がこの世界にいる。ああ、幸せだなぁ」

湯船の中で、少しうとうととしていたら、いつの間にか眠っていたらしい。

「あー、熱い‥‥‥」

湯あたりあしてしまったので、扇風機で風を受け止める。

水に氷をまぜて飲んでいた。

「京楽?」

気が付いて、風呂に入ってあがってきた浮竹と出会う。

「どうしたんだ、京楽」

「ああ、ちょっと風呂に入ったまま寝ちゃってね。のぼせたの」

「風呂に入るまま寝るなんて、器用だな」

「うーん、まぁ溺れなかっただけいいかな」

浮竹は、扇風機の風を京楽の隣に座って独り占めした。

「いい月だな?」

窓から、月が見えた。

「俺の魂魄は、薄くなってきている。でも、京楽が精子と一緒に霊圧を注ぎこんでくるから、俺はこの世界で俺のままでいれる。本来なら、もう霊子に還るべき存在なんだ」

「君を、霊圧でもなんでもいいからこの世界にしばりつけるよ。次、君を失ったらボクは狂う。君を失うことは、死を意味するに近い」

「そうか」

浮竹は涙をぽろぽろと流す。

「ああ、俺はなんで生き返ったんだ。お前を狂気にまみれたお前にしてしまった」

「浮竹、そんなこと言わないで。ボクは幸せだよ。また君と出会えて」

「京楽」

「浮竹」

二人は、見つめあってから、ディープキスを繰り返す。

浮竹が生き返った意味は、きっと京楽を絶望の海から救うため。でも、救いあげた先には幸福はあったが、消えることでより深い絶望を与えてしまう。

浮竹は怖かった。自分が消えてしまうのが。

本来なら、京楽を少し励まして消えるべきだったのだ。

1日しかなかったはずなのだ。

偽りである浮竹の生は。

もう、2カ月以上も続いている。

京楽色に染め上げられた霊子は、もう霊子の海に還れない。

京楽の傍で、色あせて滅びるまで、浮竹は消えれない。

「京楽‥‥‥ごめん。お前を狂わせた」

「ふふ、ボクはもう君を一度失ったことで狂ったよ?世界から色が消えたもの」

浮竹は、涙を零しながら京楽を抱きしめる。

京楽も泣いていた。

依存しすぎた関係。軋む魂の叫びを無視して、二人は互いを必要とし続ける。

やがて、世界は浮竹を霊王として求める。



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