好きなものは好き22
一度行ったことはあるが、水族館でデートすることになった。
最近オープンした水族館で、イルカショーが目玉だった。
お金さえ払えば、誰でもイルカに触れたり、餌をあげることができた。
一護とルキアは列に並んで、人生で初めてイルカを触った。
「キュキュ」
「かわいいなぁ」
一護は、ルキアとイルカが戯れ合っている姿を、スマホで写真をとりまくっていた。
「一護、貴様はもう触らないのか」
「ああ、俺はめちゃくちゃかわいいルキアの姿を写真に収めるので忙しい」
「なっ」
ルキアは真っ赤になって、一護のスマホをとりあげようとするが、30センチ以上はある身長差のせいで無理だった。
「むう」
「まぁ、イルカショー終わったから、次のコーナーに行こうぜ。まだ、水族館の中見て回ってないだろ?」
「それはそうだが」
一護は、ルキアの手をとって水族館の中に入っていく。
途中で、クレープ屋を見かけたので、一護はルキアの分を買ってやった。
「貴様は食わんのか?」
「俺はいらね。今日はルキアの幸せそうな顔見れて腹いっぱいなんだ」
「なんだそれは」
ルキアは笑顔のまま、クレープにかじりつく。
「うまい」
「そうか」
「一護も食ってみろ」
一護は、ルキアの食べかけのクレープを食べるのかと思うと、ルキアにキスした。
「なっ!!!」
「うん、あめぇな」
ルキアは真っ赤になった。
人前でキスされたことはあまりなかったからだ。
カップル客が多く、いちゃつくルキアと一護をたしなめる者などどこにもいなかったが、ルキアは赤くなったまま、無言で一護に手を引かれてその後をついていく。
「ここ、ルキアが前に行った水族館で好きだったコーナー」
「海月か‥‥‥」
ふわふわと、水の中を漂う海月をルキアは見ていた。
が、すぐに飽きて、一護の手を引いて熱帯水族館のコーナーにいく。
まずは熱帯の海の魚をみて、次にアマゾン川の熱帯魚を見た。
「このネオンテトラというのがお気に入りなのだ」
「家でも、飼いたいか?」
「え?」
「俺の家でいいなら、飼育セット一式用意して、熱帯魚でいいなら飼ってやるぞ?」
「本当か?」
「ああ」
ルキアは目をキラキラと輝かせた。
水族館デートを昼食を食べて早めに切り上げて、ルキアは一護と一緒にペットショップに寄った。
「むう、高いのか安いのか分からぬ」
「水槽がちょっと高いけどな。まぁ、ヒーターとろ過装置と‥‥‥」
「好きな魚を買ってよいのか?」
「いいけど、ピラニアとかだめだぞ。ちゃんと、ネオンテトラの他に買いたいなら、グッピーとかそういうのにしろ」
「分かった。では、この1万5千という国産グッピーを‥‥‥」
「だあああ、だめだだめだ。1匹300円以下まで!」
「むうううう。金は私が出す」
「それでもだめだ。魚一匹に1万5千は出しすぎだ」
一護がそういうので、ルキアはグッピーのオスメスを10ペアずつ選んだ。
一護が買った水槽は大型で、ネオンテトラも30匹は買った。
一護のマンションにある家に帰宅して、玄関にある棚の上に大型の水槽を設置する。
砂利石をしきつめて、水草を植えてカルキ抜きした水をいれてヒーターを入れる。
ろ過装置をとりつけて、照明をONにして、水が温まったのを確認してから、買ってきた熱帯魚たちを水槽の中に放つ。
「お、近寄ってくる!」
ペットショップで、店員に餌をもらうとき、近づいてくるのが合図だったので、ルキアが水槽の向こう側から水面に指を動かすと、魚たちが寄ってくる。
「ふふ、かわいいなぁ」
ルキアは、熱帯魚に餌をやった。
「お前んちでも、鯉とか飼ってたんじゃないのか?」
「飼ってはいたが、兄様のものだ。それに私には懐かなかったし、何より大きすぎて怖い」
「そうか」
「うむ。このサイズの熱帯魚は小さくて綺麗な上にかわいい」
「俺はルキアもそうだと思うぞ」
「む?」
「小さくて綺麗な上にかわいい」
「むーーーーー!!!」
ぽかすかと、ルキアは顔を赤くして一護を殴る。
「貴様は、恥ずかしいとかいう気持ちは起こらんのか」
「あいにく、ねぇな」
「むううう」
「ははは、かわいいな」
「からかうな」
一護は、ルキアを抱きしめてベッドに押し倒す。
「そ、その、する、のか?」
「いや?ちょっと抱きしめたいだけ」
真っ赤なルキアを抱きしめて、ベッドに寝転がる。
「あー、掃除屋のプレコとか買うの忘れたな。まぁ、明日でいいか」
ルキアを抱きしめながら、一護はいつの間にか眠っていた。
ルキアはドキドキしていたが、一護が眠ったことに安心して、自分も眠ってしまった。
「おい、起きろ」
「んー、あと10分‥‥‥」
「夕飯の時間だぞ?」
「うまそうな匂いがする‥‥‥‥」
ルキアは寝ぼけ眼(まなこ)で、キッチンを見る。
二人分の親子丼と味噌汁、切ったパイナップルが用意されてあった。
「食べてよいのか?」
「その前に、手を洗ってこい」
「うむ」
ルキアは手と顔を洗って、キッチンの椅子に座る。
「夕飯にするか」
「いただきます」
「いただきます」
ルキアはよく食べた。おかわりをした。
「ほんと、お前華奢なのによく食うなぁ。俺の2倍は食ってるんじゃないのか?」
「そ、そんなことはない!貴様が少食なのだ!」
「はいはい」
食事の後は、一護が先に風呂に入って、その間にルキアが洗い物を片付けて、ルキアが風呂に入ってる間に一護は買い置きしておいたビールを飲んだ。
ルキアが風呂からあがってくると、時間は8時だった。
寝るにはまだ早いので、TVをつける。
くだらない心霊番組が放送されていた。
心霊写真というコーナーで。ルキアは一護の背中に隠れて見ていた。
「ひいいい」
合成じゃねぇのこれっていうような写真に、ルキアが悲鳴をあげる。
「なんだよ、ルキア、お前死神のくせにこういうの苦手なのか?」
「し、死神だからとか関係ないであろう!霊は確かに存在する。しかし、写真などには写らぬのだ!」
さらに怖い写真が出てきて、ルキアは一護にしがみついた。ゴロゴロゴロと凄い音がした。
「きゃあ!」
ちょうど停電になって、ルキアはがたがたと震える。
「大丈夫だ。ただの停電だ。外、雷なってるだろ」
「あ、あれは雷の音だったのか?」
「そうだぜ」
「い、一護、今日はずっと一緒に私の傍にいろ!」
「怖いのか?」
「怖くなど‥‥‥きゃあ!」
停電が元に戻ったが、また雷が近くに落ちた。
その音に、ルキアが怖がる。
「ちゃんと、お前の傍にいてやるから」
「や、約束だぞ?」
結局、一護は寝るまでルキアの傍にいたし、ルキアと同じベッドでルキアを腕の中に抱きしめながらいつものように眠るのであった。
最近オープンした水族館で、イルカショーが目玉だった。
お金さえ払えば、誰でもイルカに触れたり、餌をあげることができた。
一護とルキアは列に並んで、人生で初めてイルカを触った。
「キュキュ」
「かわいいなぁ」
一護は、ルキアとイルカが戯れ合っている姿を、スマホで写真をとりまくっていた。
「一護、貴様はもう触らないのか」
「ああ、俺はめちゃくちゃかわいいルキアの姿を写真に収めるので忙しい」
「なっ」
ルキアは真っ赤になって、一護のスマホをとりあげようとするが、30センチ以上はある身長差のせいで無理だった。
「むう」
「まぁ、イルカショー終わったから、次のコーナーに行こうぜ。まだ、水族館の中見て回ってないだろ?」
「それはそうだが」
一護は、ルキアの手をとって水族館の中に入っていく。
途中で、クレープ屋を見かけたので、一護はルキアの分を買ってやった。
「貴様は食わんのか?」
「俺はいらね。今日はルキアの幸せそうな顔見れて腹いっぱいなんだ」
「なんだそれは」
ルキアは笑顔のまま、クレープにかじりつく。
「うまい」
「そうか」
「一護も食ってみろ」
一護は、ルキアの食べかけのクレープを食べるのかと思うと、ルキアにキスした。
「なっ!!!」
「うん、あめぇな」
ルキアは真っ赤になった。
人前でキスされたことはあまりなかったからだ。
カップル客が多く、いちゃつくルキアと一護をたしなめる者などどこにもいなかったが、ルキアは赤くなったまま、無言で一護に手を引かれてその後をついていく。
「ここ、ルキアが前に行った水族館で好きだったコーナー」
「海月か‥‥‥」
ふわふわと、水の中を漂う海月をルキアは見ていた。
が、すぐに飽きて、一護の手を引いて熱帯水族館のコーナーにいく。
まずは熱帯の海の魚をみて、次にアマゾン川の熱帯魚を見た。
「このネオンテトラというのがお気に入りなのだ」
「家でも、飼いたいか?」
「え?」
「俺の家でいいなら、飼育セット一式用意して、熱帯魚でいいなら飼ってやるぞ?」
「本当か?」
「ああ」
ルキアは目をキラキラと輝かせた。
水族館デートを昼食を食べて早めに切り上げて、ルキアは一護と一緒にペットショップに寄った。
「むう、高いのか安いのか分からぬ」
「水槽がちょっと高いけどな。まぁ、ヒーターとろ過装置と‥‥‥」
「好きな魚を買ってよいのか?」
「いいけど、ピラニアとかだめだぞ。ちゃんと、ネオンテトラの他に買いたいなら、グッピーとかそういうのにしろ」
「分かった。では、この1万5千という国産グッピーを‥‥‥」
「だあああ、だめだだめだ。1匹300円以下まで!」
「むうううう。金は私が出す」
「それでもだめだ。魚一匹に1万5千は出しすぎだ」
一護がそういうので、ルキアはグッピーのオスメスを10ペアずつ選んだ。
一護が買った水槽は大型で、ネオンテトラも30匹は買った。
一護のマンションにある家に帰宅して、玄関にある棚の上に大型の水槽を設置する。
砂利石をしきつめて、水草を植えてカルキ抜きした水をいれてヒーターを入れる。
ろ過装置をとりつけて、照明をONにして、水が温まったのを確認してから、買ってきた熱帯魚たちを水槽の中に放つ。
「お、近寄ってくる!」
ペットショップで、店員に餌をもらうとき、近づいてくるのが合図だったので、ルキアが水槽の向こう側から水面に指を動かすと、魚たちが寄ってくる。
「ふふ、かわいいなぁ」
ルキアは、熱帯魚に餌をやった。
「お前んちでも、鯉とか飼ってたんじゃないのか?」
「飼ってはいたが、兄様のものだ。それに私には懐かなかったし、何より大きすぎて怖い」
「そうか」
「うむ。このサイズの熱帯魚は小さくて綺麗な上にかわいい」
「俺はルキアもそうだと思うぞ」
「む?」
「小さくて綺麗な上にかわいい」
「むーーーーー!!!」
ぽかすかと、ルキアは顔を赤くして一護を殴る。
「貴様は、恥ずかしいとかいう気持ちは起こらんのか」
「あいにく、ねぇな」
「むううう」
「ははは、かわいいな」
「からかうな」
一護は、ルキアを抱きしめてベッドに押し倒す。
「そ、その、する、のか?」
「いや?ちょっと抱きしめたいだけ」
真っ赤なルキアを抱きしめて、ベッドに寝転がる。
「あー、掃除屋のプレコとか買うの忘れたな。まぁ、明日でいいか」
ルキアを抱きしめながら、一護はいつの間にか眠っていた。
ルキアはドキドキしていたが、一護が眠ったことに安心して、自分も眠ってしまった。
「おい、起きろ」
「んー、あと10分‥‥‥」
「夕飯の時間だぞ?」
「うまそうな匂いがする‥‥‥‥」
ルキアは寝ぼけ眼(まなこ)で、キッチンを見る。
二人分の親子丼と味噌汁、切ったパイナップルが用意されてあった。
「食べてよいのか?」
「その前に、手を洗ってこい」
「うむ」
ルキアは手と顔を洗って、キッチンの椅子に座る。
「夕飯にするか」
「いただきます」
「いただきます」
ルキアはよく食べた。おかわりをした。
「ほんと、お前華奢なのによく食うなぁ。俺の2倍は食ってるんじゃないのか?」
「そ、そんなことはない!貴様が少食なのだ!」
「はいはい」
食事の後は、一護が先に風呂に入って、その間にルキアが洗い物を片付けて、ルキアが風呂に入ってる間に一護は買い置きしておいたビールを飲んだ。
ルキアが風呂からあがってくると、時間は8時だった。
寝るにはまだ早いので、TVをつける。
くだらない心霊番組が放送されていた。
心霊写真というコーナーで。ルキアは一護の背中に隠れて見ていた。
「ひいいい」
合成じゃねぇのこれっていうような写真に、ルキアが悲鳴をあげる。
「なんだよ、ルキア、お前死神のくせにこういうの苦手なのか?」
「し、死神だからとか関係ないであろう!霊は確かに存在する。しかし、写真などには写らぬのだ!」
さらに怖い写真が出てきて、ルキアは一護にしがみついた。ゴロゴロゴロと凄い音がした。
「きゃあ!」
ちょうど停電になって、ルキアはがたがたと震える。
「大丈夫だ。ただの停電だ。外、雷なってるだろ」
「あ、あれは雷の音だったのか?」
「そうだぜ」
「い、一護、今日はずっと一緒に私の傍にいろ!」
「怖いのか?」
「怖くなど‥‥‥きゃあ!」
停電が元に戻ったが、また雷が近くに落ちた。
その音に、ルキアが怖がる。
「ちゃんと、お前の傍にいてやるから」
「や、約束だぞ?」
結局、一護は寝るまでルキアの傍にいたし、ルキアと同じベッドでルキアを腕の中に抱きしめながらいつものように眠るのであった。
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