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血と聖水と名において27

知の帝国ブラッディアにまた呼び出された。

今回は、浮竹を正式な皇位継承者にするためだった。

「私の身に何かあれば、次の皇帝はお前だ、ソアラ」

「断っても、勝手に皇太子にするんだろう?」

「ふふ、その通りだ。その花嫁との間に子は望めぬから、別れろとはいわぬが、女性の花嫁をもて。それがいやなら・・・・そうだな、ぱふぱふ屋で女性と体験してこい。女性のよさが分かる」

「はぁ!?」

レイモンドの言葉に、浮竹派素っ頓狂な声をあげる。

「ぱふぱふはいいぞ」

「あなた?」

「う、ブリュンヒルデ」

浮竹の母であるブリュンヒルデは、猫のヴァンパイアに宿っていたが、人化する術を会得して美しい昔のままの女性の姿をしていた。

「ソアラ、無理はしなくていいのよ。次の皇帝が、必ずしも血縁者でなくてはならない理由も掟もないわ。黒崎一護くんを、次期皇帝に指名しようと思っているの」

「一護くんか。それはいいな」

京楽は、何か言いたいことがいっぱいありそうだったけど、口を開かない。何か言ったら禁欲1か月と言っておいた効果かもしれない。


レイモンドとブリュンヒルデのいる謁見の間から去ると、京楽が涙する。

「うう、ボクはどうせ花嫁だけど子供は産めないよ。でもだからってぱふぱふ屋はないでしょ。浮竹は行きたそうな顔してるし」

「どこをどう見たら、行きたそうな顔に見えるんだ」

「だって、ぱふぱふだよ!ボクが頑張っても絶対できない。せいぜい、ふかふかきんたまくらだよ!」

「どっちもいらんわ!」

浮竹は、京楽をハリセンで殴り倒し、帰還のスクロールを使ってウィキティの自宅に戻る。

『どうだった、ヴァンピールの俺?』

居候中のドラゴンサモナーの浮竹が、心配そうに出迎えてくれた。

「新しい女性の花嫁を作れと言われた。あと、なぜかぱふぱふ屋をすすめられた」

『ぱふぱふ・・・・・ううむ、普通の男にはロマンだな』

『十四郎、行ってみたいの?』

『ち、違う。春水と一緒なら、行ってもいいが』

『ボクはどっちでもいいよ。十四郎が一緒なら、少々いかがわしくても』

パートナードラゴンの京楽は、何故かぱふぱふ屋に行ってもいいと言う。

『俺は浮気はしない。春水だけがいい』

その言葉を聞いて、京楽が熱い視線で浮竹を見る。

「俺は今のところ浮気をするつもりはないが、京楽がいいとは言わない」

「酷い!やっぱり、ボクとのことは遊びだったのね!」

「おとついしっぽりしそうになっただろうが!」

「なっただけで、しっぽりしてない!今から既成事実を作りにしっぽりするよ!」

「子供ができるわけじゃなし、既成事実などいらんわ!」

浮竹は、服を脱ぎ始めた京楽をハリセンで床に沈めた。

『ヴァンピールの俺は、こんなやつのことを放置して、他に花嫁は迎えないんだな』

「ああ。花嫁にしたいと思ったのは、変態でアホの子になってしまったが、京楽だけだ」

『花嫁じゃなかった頃は、普通だったの?』

パートナードラゴンの京楽が、不思議そうに首を傾げる。

「ああ。まともな人間だった。ちょっとアホだったけど、ここまでひどくなかった」

『でも、離縁しないんだね』

「一度花嫁に迎えて契約し、契っているからな」

『俺だったら、新しい花嫁迎えているな。こんな花嫁なら見捨てて』

「まぁ、京楽にもいいところが・・・・・・あれ。いいところってどこだろう」

「ぼくのあそこがでかいこと!」

「下ネタだろうが!」

復活した京楽を、浮竹は再びハリセンで床に沈める浮竹。

「ああん、愛が激しい」

「きもちよさそうな声をだすな」

「だって、くせになりそう」

「そっちの変態までくわわったら、ずっとしっぽりしてやらないからな」

「酷いいいいいい」

京楽はくねくねして、浮竹は呆れたように京楽から目をそらす。



その日の夜、浮竹は1か月以上ぶりに京楽としっぽりしていた。

京楽には常に欲があるが、浮竹はそうでもない。ただ、人並みに欲はあるが禁欲を言い渡すため、月に1~2回しかしっぽりしない。

「んああああ、奥はだめええええ」

「奥好きでしょ、浮竹?」

浮竹の奥を突き上げ、京楽は揺さぶる。

「ひああああ、いっちゃうううう」

「いいよ、何度でもいってごらん?見ているのはボクだけなんだから」

「いやあああああああ」

「ふふ、そういいながら、こっちはトロトロだよ?」

白濁した液体を出す浮竹自身を握りこんで、京楽はしごく。

「ひあああああ!!!」

またいってしまい、浮竹は京楽の背中に爪をたてる。

「ふふ、男の勲章だね。もっとひっかいてもいいよ?」

「血が飲みたい。まずいけど」

浮竹は、交じり合いながら、京楽の首筋に牙をたてて血をすする。

「まずい」

「なら、飲まなきゃいいのに」

ヴァンパイアにとって、セックス中の吸血は吸われるほうも吸うほうも、麻薬みたいな快感を覚える。花嫁の血を吸いすぎて、殺してしまうヴァンパイアも珍しくなかった。

「今度はボクが吸うよ?」

「あああああ!」

血を吸われながら、びくんと浮竹は背をしならせて、大きく中いきをする。

「ふふ、気持ちいい?」

「あ、気持ちいい」

「常日頃からそう正直だと、かわいいのにね?まぁ、浮竹はいつでもかわいいけど」

京楽は、奥に勢いをつけて突き上げると、子種を弾けさせた。

「ああああ、奥に出てるうう。だめええええ」

「奥に直接出されるの、大好きだもんね?」

「ひああああ、いくううう」

浮竹はまたオーガズムでいき、意識を失った。



『つやつやだな?しっぽりしたのか』

ドラゴンサモナーの浮竹にそう言われて、浮竹は真っ赤になる。

「防音の結界はってたはずだ。何故分かる?」

『キスマーク、アホほどついてる』

「京楽うううううう」

「ぎゃああああああああああああああ」

浮竹にハリセンでボコボコにされてから燃やされて、京楽はそれでもしっぽりできたので幸せそうだった。

『あーあ。高い毛生え薬もらってつるっぱげから回復したのに、アフロになってるよ』

『ヴァンピールの俺は、美人だな』

『ん?そうだね。特にしっぽりした後だからね。でも、ボクの十四郎も美人だよ?』

パートナードラゴンに言われて、ドラゴンサモナーの浮竹は赤くなる。

『きょ、京楽はかっこいいぞ』

『うん。あれと比べればねぇ』

あれとは、変態でアホの子の京楽であった。

『あれと比べるな。あれは汚染物質だ』

「汚染物質か。そうだな」

浮竹が頷く。

「浮竹をピーーーーで汚染する、京楽さんだよおおお」

「自分でいうなあああ。このアホがああああ」

「ぎゃああああああああああ」

今日もまた、京楽の悲鳴が館中に響くのであった。



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