血と聖水と名において29
100年に一度の精霊祭が行われることになった。
見た目は若いが、何気に齢100をこしている浮竹にとって、2回目の精霊祭だった。
当時はやっと精霊と契約ができるレベルで、精霊界に行ったが、祭りの隅っこで見学しているだけだった。
今は、全ての属性の精霊王と契約している、世界で唯一のエレメンタルマスターとして、主賓であった。
浮竹は、京楽を連れていくことを決めていた。
「精霊界で、精霊祭が行われるんだ。俺の知り合いなら、参加できる。お前たちもくるか?」
『え、精霊?精霊界に行けるの?』
『面白そうだ。行ってみたい』
パートナードラゴンの京楽は精霊界に行くのは久しぶりだった。もともと異界のドラゴンなので、精霊の知り合いは多い。
何気にフェンリルとかと顔見知りだったりした。フェンリルはそんなこと一言も言わないし、パートナードラゴンの京楽も何も言わないので、初対面と思っていたら違ったと知ったのは最近のことだ。
ドラゴンサモナーの浮竹は、精霊の知り合いはおらず、精霊界に行ったこともなかった。
『行きたい!』
ドラゴンサモナーの浮竹は、精霊界に行きたがっているし、パートナードラゴンの京楽も行っていいみたいなので、二人をゲストして招くことにした。
ちなみに、京楽は正式な浮竹のパートナーとして招待されていた。
「おい、京楽。くれぐれも変なことはするなよ?変態にはなるな。アホの子はいいが」
あほの子はいいんかいと、ドラゴンサモナーの浮竹とパートナードラゴンの京楽はつっこみを入れそうになって、かろうじでこらえた。
「浮竹のパンツ頭に被っていけば、大丈夫だよね?」
「あほおおおおお」
パンツを奪って、ハリセンではたきまくる。
「お前は俺の花嫁としていくんだ。もっとまともになれ」
「まともだよ」
浮竹のパンツをスーハーしながら、京楽は言う。
「もういい。アホの変態ですって、精霊王たちに紹介してやる」
「はぁい、久しぶり。元気にしてた?」
闇の精霊王ダークピュリアが、精霊界へ行くために迎えにやってきた。
「俺以外に3人ついていく。ドラゴンサモナーの俺と、パートナードラゴンの京楽、あとアホで変態な俺のパートナーだ」
「あら、ほんとに変態ね。あなたのパンツじゃないの、あれ」
「更生できるなら、すでにしている」
浮竹は、浮竹のパンツを舐めている京楽をハリセンではたいておいた。
『お、ダークピュリアじゃない』
「あら、そういうあなたは異界のドラゴンの」
『ダークピュリアリアと知り合いか?」
『うん。ボクは結構生きてるからね。知り合いの精霊は多いよ』
「そうか。では、ダークピュリア、精霊界まで案内してくれ」
闇の精霊王ダークピュリアは、精霊界に続く扉を出す。
4人は、その扉をくぐった。
そこかしこで、人型をとれない精霊たちが光を瞬かせている。
精霊界は緑と水に囲まれた、美しい世界だった。
いくつもの虹がかかっており、人間界でいうとエルフの里に近いかもしれない。
「ついたわよ?」
『綺麗なところだな』
「さぁ、こっちよ。エレメンタルマスターのあなたは主賓ですもの。そのお友達も、主賓として迎えらるわよ?」
ダークピュリアは、去る間際にパートナードラゴンの京楽の顎を撫でていく。
『むう』
『十四郎、嫉妬しないで。ダークピュリアは古い知り合いなだけだよ』
『俺の知らない春水を、知っているんだろうな』
『まぁまぁ。さぁ、祭りを楽しもう』
パートナードラゴンの居楽とドラゴンサモナーの浮竹がそんなことを言い合っているうちに、豪華な料理といろんな酒が運ばれてくる。
「古き友も一緒か」
『お、氷の精霊王、アイシクルアイシス』
「浮竹、何故いつもアイシクルとフェンリルを呼ぶ。なぜ我を呼ばぬ」
「だって、アイシクルアイシスはなんでも氷漬けにするだろう。加減もなしで。エレメンタルマスターとしては、使い時が強敵しかいない時だけとか条件が限られるし、人の世界にくるとどこかへ行ってしまうから、あんまり呼ばない」
「むう。我は強いのだぞ。炎の精霊王イフリールにも負けぬ」
「それは分かっている」
「ボクも強いぞ!」
炎の精霊王イフリールが、浮竹たちのために用意された酒の中で、一番強いものを飲み干した。
「ボクに何か文句jでもあるのか、アイシクルアイシス。全く、水の精霊王ウォータを見習え。呼ばれなくても文句の一つも言わない」
「くんくん。かすかに浮竹の匂いがする」
京楽は、イフリールの匂いをかぐ。
「ぎゃあああああああ、なんだこの変態はあああああ」
「京楽、お座り!」
「わん!」
浮竹は精霊界にいく前に、京楽に「お座り」と言ったら「わん」とないて、静かにその場所に座ることを教えた。
それを繰り返せば、しっぽりしていいと約束したので、京楽は素直に従う。
「においを嗅ぐのはマナー違反だ。パンツ被っててていいから、おとなしく食事でもしとけ」
「うん、そうする」
京楽は、出された精霊界だけの食事を楽しむ。浮竹も、静かに食事をしていた。
時折精霊王が現れては、浮竹に挨拶をしていく。
「今度、風の精霊王になったジルフェだ。お前はもう俺を何度も召喚しているから、自己紹介はいらないな」
「え、ジルフェ、風の精霊王になったのか!?」
転移魔法を引き受けてくれる、風の上位精霊であったが、いつの間にか精霊王になってしまっていたらしい。
「精霊王になったの、気づかなかった」
「戴冠してまだ1週間だからな」
「そうか。まぁ、今後もよろしく」
「仕方ないやつだ」
「浮竹、浮気かい!?はぁはぁ‥‥‥浮竹が食べ終わったお皿」
べろべろとそれを舐める京楽に、ジルフェだけでなく、その場にいた精霊王全員とドラゴンサモナーの浮竹とパートナードラゴンの京楽も引いていた。
「京楽はどうしようもない変態のアホなんだ」
「なるほど」
「マスターのパートナーって‥‥‥」
「変態でもおもしろいからいい」
いろんな意見が飛び交う中、京楽は浮竹の使った食器を舐めまくる。
「いい加減にしとけ!」
浮竹にハリセンで床に沈められて、京楽ははぁはぁしていた。
「もっと!」
「ついにどMになったか!」
「そんなことないよ!ただ、浮竹がボクをパートナーとして紹介してくれたことが嬉しくて、しっぽりしたい」
「精霊界ではしないからな!」
「人間界に戻ったら、約束もあるししっぽりしようね?」
浮竹は赤くなりながら、京楽をハリセンではたきまくる。
「ああん、愛が激しい!」
「ド変態だな。よく花嫁にしたな?」
ジルフェに言われて、浮竹は昔を懐かしむ。
「今はどうしようもないは変態だが、まぁ花嫁になる前もっとまもともだった」
「ボクはいつでもまともだよ!」
浮竹の食べかけの料理を盗んで食べていく京楽に、浮竹はため息をつく。
「改めて紹介する。アホで変態だが、俺の花嫁でパートナーの京楽春水だ。おい、挨拶くらいしろ」
「はぁはぁ、ボクは京楽春水。見ての通り変態さ!」
「こいつ、自分で変態って認めた。やるな」
「ふふふ、京楽が変態なのは前から知ってるもんねー」
「変態の花嫁の男かぁ。俺には無理だな」
いろんな意見が飛び交う中、パートナードラゴンの京楽とドラゴンサモナーの浮竹は、食事を終えて精霊界を見て回ってくると別れていった。
「多分、世界樹の雫でも京楽の変態は治らない」
「すごい変態だ。絶滅する前に保護しよう」
「あーれー」
アホなやりとりを広げて、浮竹も京楽も、精霊王たちも笑って酒を飲みかわしかうのだった。ただし、京楽は浮竹の飲みかけのものを飲んでいたが。
「あほで変態な花嫁の京楽に乾杯」
「乾杯」
精霊界で、しばしの間京楽の変態は語り継がれていくのであった。
見た目は若いが、何気に齢100をこしている浮竹にとって、2回目の精霊祭だった。
当時はやっと精霊と契約ができるレベルで、精霊界に行ったが、祭りの隅っこで見学しているだけだった。
今は、全ての属性の精霊王と契約している、世界で唯一のエレメンタルマスターとして、主賓であった。
浮竹は、京楽を連れていくことを決めていた。
「精霊界で、精霊祭が行われるんだ。俺の知り合いなら、参加できる。お前たちもくるか?」
『え、精霊?精霊界に行けるの?』
『面白そうだ。行ってみたい』
パートナードラゴンの京楽は精霊界に行くのは久しぶりだった。もともと異界のドラゴンなので、精霊の知り合いは多い。
何気にフェンリルとかと顔見知りだったりした。フェンリルはそんなこと一言も言わないし、パートナードラゴンの京楽も何も言わないので、初対面と思っていたら違ったと知ったのは最近のことだ。
ドラゴンサモナーの浮竹は、精霊の知り合いはおらず、精霊界に行ったこともなかった。
『行きたい!』
ドラゴンサモナーの浮竹は、精霊界に行きたがっているし、パートナードラゴンの京楽も行っていいみたいなので、二人をゲストして招くことにした。
ちなみに、京楽は正式な浮竹のパートナーとして招待されていた。
「おい、京楽。くれぐれも変なことはするなよ?変態にはなるな。アホの子はいいが」
あほの子はいいんかいと、ドラゴンサモナーの浮竹とパートナードラゴンの京楽はつっこみを入れそうになって、かろうじでこらえた。
「浮竹のパンツ頭に被っていけば、大丈夫だよね?」
「あほおおおおお」
パンツを奪って、ハリセンではたきまくる。
「お前は俺の花嫁としていくんだ。もっとまともになれ」
「まともだよ」
浮竹のパンツをスーハーしながら、京楽は言う。
「もういい。アホの変態ですって、精霊王たちに紹介してやる」
「はぁい、久しぶり。元気にしてた?」
闇の精霊王ダークピュリアが、精霊界へ行くために迎えにやってきた。
「俺以外に3人ついていく。ドラゴンサモナーの俺と、パートナードラゴンの京楽、あとアホで変態な俺のパートナーだ」
「あら、ほんとに変態ね。あなたのパンツじゃないの、あれ」
「更生できるなら、すでにしている」
浮竹は、浮竹のパンツを舐めている京楽をハリセンではたいておいた。
『お、ダークピュリアじゃない』
「あら、そういうあなたは異界のドラゴンの」
『ダークピュリアリアと知り合いか?」
『うん。ボクは結構生きてるからね。知り合いの精霊は多いよ』
「そうか。では、ダークピュリア、精霊界まで案内してくれ」
闇の精霊王ダークピュリアは、精霊界に続く扉を出す。
4人は、その扉をくぐった。
そこかしこで、人型をとれない精霊たちが光を瞬かせている。
精霊界は緑と水に囲まれた、美しい世界だった。
いくつもの虹がかかっており、人間界でいうとエルフの里に近いかもしれない。
「ついたわよ?」
『綺麗なところだな』
「さぁ、こっちよ。エレメンタルマスターのあなたは主賓ですもの。そのお友達も、主賓として迎えらるわよ?」
ダークピュリアは、去る間際にパートナードラゴンの京楽の顎を撫でていく。
『むう』
『十四郎、嫉妬しないで。ダークピュリアは古い知り合いなだけだよ』
『俺の知らない春水を、知っているんだろうな』
『まぁまぁ。さぁ、祭りを楽しもう』
パートナードラゴンの居楽とドラゴンサモナーの浮竹がそんなことを言い合っているうちに、豪華な料理といろんな酒が運ばれてくる。
「古き友も一緒か」
『お、氷の精霊王、アイシクルアイシス』
「浮竹、何故いつもアイシクルとフェンリルを呼ぶ。なぜ我を呼ばぬ」
「だって、アイシクルアイシスはなんでも氷漬けにするだろう。加減もなしで。エレメンタルマスターとしては、使い時が強敵しかいない時だけとか条件が限られるし、人の世界にくるとどこかへ行ってしまうから、あんまり呼ばない」
「むう。我は強いのだぞ。炎の精霊王イフリールにも負けぬ」
「それは分かっている」
「ボクも強いぞ!」
炎の精霊王イフリールが、浮竹たちのために用意された酒の中で、一番強いものを飲み干した。
「ボクに何か文句jでもあるのか、アイシクルアイシス。全く、水の精霊王ウォータを見習え。呼ばれなくても文句の一つも言わない」
「くんくん。かすかに浮竹の匂いがする」
京楽は、イフリールの匂いをかぐ。
「ぎゃあああああああ、なんだこの変態はあああああ」
「京楽、お座り!」
「わん!」
浮竹は精霊界にいく前に、京楽に「お座り」と言ったら「わん」とないて、静かにその場所に座ることを教えた。
それを繰り返せば、しっぽりしていいと約束したので、京楽は素直に従う。
「においを嗅ぐのはマナー違反だ。パンツ被っててていいから、おとなしく食事でもしとけ」
「うん、そうする」
京楽は、出された精霊界だけの食事を楽しむ。浮竹も、静かに食事をしていた。
時折精霊王が現れては、浮竹に挨拶をしていく。
「今度、風の精霊王になったジルフェだ。お前はもう俺を何度も召喚しているから、自己紹介はいらないな」
「え、ジルフェ、風の精霊王になったのか!?」
転移魔法を引き受けてくれる、風の上位精霊であったが、いつの間にか精霊王になってしまっていたらしい。
「精霊王になったの、気づかなかった」
「戴冠してまだ1週間だからな」
「そうか。まぁ、今後もよろしく」
「仕方ないやつだ」
「浮竹、浮気かい!?はぁはぁ‥‥‥浮竹が食べ終わったお皿」
べろべろとそれを舐める京楽に、ジルフェだけでなく、その場にいた精霊王全員とドラゴンサモナーの浮竹とパートナードラゴンの京楽も引いていた。
「京楽はどうしようもない変態のアホなんだ」
「なるほど」
「マスターのパートナーって‥‥‥」
「変態でもおもしろいからいい」
いろんな意見が飛び交う中、京楽は浮竹の使った食器を舐めまくる。
「いい加減にしとけ!」
浮竹にハリセンで床に沈められて、京楽ははぁはぁしていた。
「もっと!」
「ついにどMになったか!」
「そんなことないよ!ただ、浮竹がボクをパートナーとして紹介してくれたことが嬉しくて、しっぽりしたい」
「精霊界ではしないからな!」
「人間界に戻ったら、約束もあるししっぽりしようね?」
浮竹は赤くなりながら、京楽をハリセンではたきまくる。
「ああん、愛が激しい!」
「ド変態だな。よく花嫁にしたな?」
ジルフェに言われて、浮竹は昔を懐かしむ。
「今はどうしようもないは変態だが、まぁ花嫁になる前もっとまもともだった」
「ボクはいつでもまともだよ!」
浮竹の食べかけの料理を盗んで食べていく京楽に、浮竹はため息をつく。
「改めて紹介する。アホで変態だが、俺の花嫁でパートナーの京楽春水だ。おい、挨拶くらいしろ」
「はぁはぁ、ボクは京楽春水。見ての通り変態さ!」
「こいつ、自分で変態って認めた。やるな」
「ふふふ、京楽が変態なのは前から知ってるもんねー」
「変態の花嫁の男かぁ。俺には無理だな」
いろんな意見が飛び交う中、パートナードラゴンの京楽とドラゴンサモナーの浮竹は、食事を終えて精霊界を見て回ってくると別れていった。
「多分、世界樹の雫でも京楽の変態は治らない」
「すごい変態だ。絶滅する前に保護しよう」
「あーれー」
アホなやりとりを広げて、浮竹も京楽も、精霊王たちも笑って酒を飲みかわしかうのだった。ただし、京楽は浮竹の飲みかけのものを飲んでいたが。
「あほで変態な花嫁の京楽に乾杯」
「乾杯」
精霊界で、しばしの間京楽の変態は語り継がれていくのであった。
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