血と聖水の名において31
池があった。
その池に斧を落とした木こりは、水の精霊に尋ねられた。
「あなたが落としたのはこの古い斧ですか、それとも金でできた斧ですか、銀でできた斧ですか?」
木こりは正直に古い斧だと答えた。
水の精霊は、正直だったと褒美に金と銀の斧両方を与えて、古い斧を返した。
さて、そこに池があった。
浮竹は、京楽と暑い時期なので涼みにきていた。ドラゴンサモナーの浮竹とパートナードラゴンの京楽も一緒だった。
浮竹は、そういえば木こりの伝説があったなと、京楽を池に突き飛ばした。
「酷い!でもこれも愛!?」
そう言って、京楽は沈んでしまった。
水の精霊が現れた
「あなたが落としたのは、このアホで変態な京楽ですか、かっこよく強い京楽ですか、優しくてもてもての京楽ですか?」
京楽が三人いた。
浮竹は、どの京楽とか選ばなかった。水の精霊からは、かすかに血の匂いがした。
浮竹は、水の精霊にフェニックスを向ける。
「な、なにするんじゃわれえええ」
「この前、金と銀の斧をもらった木こりは、代償に命をもっていかれた。お前、水の精霊じゃなく、悪魔だろう?しかも、ヴァンパイアとハーフの」
「ぎくり」
「京楽、遊んで溺れてないで、この悪魔とヴァンパイアのハーフを退治するぞ」
京楽は一人だけ溺れているのがいた。
それが本物の京楽だった。
他の京楽は影がなく、幻影であった。
「もがもが、ボクはほんとに、泳げない‥‥‥」
「仕方ない。ウンディーネ!」
浮竹は本物の水の精霊を呼ぶと、水の乙女に京楽を助け出してもらう。
「地と聖水の名において、アーメン!」
浮竹と京楽は、銀の弾丸が入った銃と短剣で、偽の水の精霊を攻撃する。
「このフェルシ、その程度の攻撃では死なん」
ドラゴンサモナーの浮竹とパートナードラゴンの京楽は、様子を見とどけている。
『がんばれ、ヴァンピールの俺!』
『悪魔とヴァンパイアのハーフってやだね。不老の上に力が強い』
「くくくく、悪魔の力とヴァンパイアの不老をもつこのフェルシに勝てるものなど。ただのヴァンピールとヴァンパイア風情が」
「俺は、悪魔王ディアブロの二つ名をもつヴァンパイアマスターの息子だが?」
「な、悪魔王ディアブロ様の二つ名をもつ‥‥レイモンドか!ひいいいい、レイモンドの息子だと!?」
悪魔王ディアブロの二つ名は伊達ではないらしい。レイモンドは、悪魔にさえ畏怖される。
「ひいいいい、命だけは!」
「木こりの話を聞いてやってきた旅人を血を吸って食っただろう。処分する」
「ええい、逃げてやる」
魔界に帰ろうとするフェルシを、京楽が魔法で捕縛する。
「顕現せよ、炎の精霊王イフリール」
「よばれてじゃじゃじゃーん。灰にすればいいんだよね?」
「ああ、頼む」
「ひいいいい。精霊王!?」
フェルシは、地面に額をこすりつけて謝罪する。
「食った魂は元に戻す!もう人は食わない!」
「どうするの?」
京楽が聞いてくる。
「うーん」
隙を見せた浮竹に、フェルシは襲いかかる。
「バカめ、いかにレイモンドの子とはいえ、しょせんヴァンピール。悪魔の力をくらうがいい!」
フェルシの爪が、浮竹の届く前に、京楽の魔法でフェルシは灰になっていた。
『変態のくせに、やるね』
『本当だな。変態のくせに、かっこいいな』
ドラゴンサモナーの浮竹とパートナードラゴンの京楽は、「変態のくせに」と何度も強調する。
「失礼だね!ボクだって、変態じゃない時くらいあるよ!」
頭に浮竹のパンツをかぶりながらの言葉に、これだから変態はと、三人は京楽を無視して歩きだす。
「ああ、一応灰をカプセルにつめるか」
悪魔とのハーフであるが、ヴァンピールであり、討伐依頼のでていた者であった。
「金貨千枚ゲットだね」
「まぁ、金銭的にはまぁまぁか」
「ふふふ、ボクは父の遺産を半分受け継いだから‥‥‥」
「働かない者には飯は食わせない」
「くすん」
ついこの間、京楽の父が死んだのだ。京楽は貴族で、伯爵家の次男だった。
ドラゴンサモナーの浮竹とパートナードラゴンの京楽は、京楽が貴族であるということを未だに信じられずにいた。
『まぁ、討伐依頼達成したみたいだし、帰る?』
『金の斧と銀の斧‥‥‥木こりの話は本当で、いつの間にか、水の精霊は悪魔とヴァンパイアのハーフと入れ違っていたんだな。まぁ、帰るか』
京楽は、浮竹のパンツを池に捨てた。
「あなたが落としたのは、この浮竹の普通のパンツですか、それとも金のパンツですか、銀のパンツですか」
水の精霊は復活していた。
[あ、浮竹の使用済のパンツです」
「嘘つきには、何もあげません。投げ入れられたパンツは未使用です」
「ああ!ボクの浮竹のパンツ返してよ!」
「嘘つきは没収です」
「酷い!浮竹、この水の精霊やっつけても‥‥‥」
「フェニックス」
「もぎゃあああああああああああああ」
京楽は、浮竹に燃やされて、ドラゴンサモナーの浮竹とパートナードラゴンの京楽にばかにされながら、ずるずると浮竹に引きずられて池から去り、帰宅するのであった。
「ああ、ボクのコレクションが。また浮竹のパンツ盗まなきゃ」
「盗むな、このどあほ!」
『変態は治らないからね』
『変態には特効薬なんてないだろ』
そんな会話をしながら、日は暮れていくのであった。
その池に斧を落とした木こりは、水の精霊に尋ねられた。
「あなたが落としたのはこの古い斧ですか、それとも金でできた斧ですか、銀でできた斧ですか?」
木こりは正直に古い斧だと答えた。
水の精霊は、正直だったと褒美に金と銀の斧両方を与えて、古い斧を返した。
さて、そこに池があった。
浮竹は、京楽と暑い時期なので涼みにきていた。ドラゴンサモナーの浮竹とパートナードラゴンの京楽も一緒だった。
浮竹は、そういえば木こりの伝説があったなと、京楽を池に突き飛ばした。
「酷い!でもこれも愛!?」
そう言って、京楽は沈んでしまった。
水の精霊が現れた
「あなたが落としたのは、このアホで変態な京楽ですか、かっこよく強い京楽ですか、優しくてもてもての京楽ですか?」
京楽が三人いた。
浮竹は、どの京楽とか選ばなかった。水の精霊からは、かすかに血の匂いがした。
浮竹は、水の精霊にフェニックスを向ける。
「な、なにするんじゃわれえええ」
「この前、金と銀の斧をもらった木こりは、代償に命をもっていかれた。お前、水の精霊じゃなく、悪魔だろう?しかも、ヴァンパイアとハーフの」
「ぎくり」
「京楽、遊んで溺れてないで、この悪魔とヴァンパイアのハーフを退治するぞ」
京楽は一人だけ溺れているのがいた。
それが本物の京楽だった。
他の京楽は影がなく、幻影であった。
「もがもが、ボクはほんとに、泳げない‥‥‥」
「仕方ない。ウンディーネ!」
浮竹は本物の水の精霊を呼ぶと、水の乙女に京楽を助け出してもらう。
「地と聖水の名において、アーメン!」
浮竹と京楽は、銀の弾丸が入った銃と短剣で、偽の水の精霊を攻撃する。
「このフェルシ、その程度の攻撃では死なん」
ドラゴンサモナーの浮竹とパートナードラゴンの京楽は、様子を見とどけている。
『がんばれ、ヴァンピールの俺!』
『悪魔とヴァンパイアのハーフってやだね。不老の上に力が強い』
「くくくく、悪魔の力とヴァンパイアの不老をもつこのフェルシに勝てるものなど。ただのヴァンピールとヴァンパイア風情が」
「俺は、悪魔王ディアブロの二つ名をもつヴァンパイアマスターの息子だが?」
「な、悪魔王ディアブロ様の二つ名をもつ‥‥レイモンドか!ひいいいい、レイモンドの息子だと!?」
悪魔王ディアブロの二つ名は伊達ではないらしい。レイモンドは、悪魔にさえ畏怖される。
「ひいいいい、命だけは!」
「木こりの話を聞いてやってきた旅人を血を吸って食っただろう。処分する」
「ええい、逃げてやる」
魔界に帰ろうとするフェルシを、京楽が魔法で捕縛する。
「顕現せよ、炎の精霊王イフリール」
「よばれてじゃじゃじゃーん。灰にすればいいんだよね?」
「ああ、頼む」
「ひいいいい。精霊王!?」
フェルシは、地面に額をこすりつけて謝罪する。
「食った魂は元に戻す!もう人は食わない!」
「どうするの?」
京楽が聞いてくる。
「うーん」
隙を見せた浮竹に、フェルシは襲いかかる。
「バカめ、いかにレイモンドの子とはいえ、しょせんヴァンピール。悪魔の力をくらうがいい!」
フェルシの爪が、浮竹の届く前に、京楽の魔法でフェルシは灰になっていた。
『変態のくせに、やるね』
『本当だな。変態のくせに、かっこいいな』
ドラゴンサモナーの浮竹とパートナードラゴンの京楽は、「変態のくせに」と何度も強調する。
「失礼だね!ボクだって、変態じゃない時くらいあるよ!」
頭に浮竹のパンツをかぶりながらの言葉に、これだから変態はと、三人は京楽を無視して歩きだす。
「ああ、一応灰をカプセルにつめるか」
悪魔とのハーフであるが、ヴァンピールであり、討伐依頼のでていた者であった。
「金貨千枚ゲットだね」
「まぁ、金銭的にはまぁまぁか」
「ふふふ、ボクは父の遺産を半分受け継いだから‥‥‥」
「働かない者には飯は食わせない」
「くすん」
ついこの間、京楽の父が死んだのだ。京楽は貴族で、伯爵家の次男だった。
ドラゴンサモナーの浮竹とパートナードラゴンの京楽は、京楽が貴族であるということを未だに信じられずにいた。
『まぁ、討伐依頼達成したみたいだし、帰る?』
『金の斧と銀の斧‥‥‥木こりの話は本当で、いつの間にか、水の精霊は悪魔とヴァンパイアのハーフと入れ違っていたんだな。まぁ、帰るか』
京楽は、浮竹のパンツを池に捨てた。
「あなたが落としたのは、この浮竹の普通のパンツですか、それとも金のパンツですか、銀のパンツですか」
水の精霊は復活していた。
[あ、浮竹の使用済のパンツです」
「嘘つきには、何もあげません。投げ入れられたパンツは未使用です」
「ああ!ボクの浮竹のパンツ返してよ!」
「嘘つきは没収です」
「酷い!浮竹、この水の精霊やっつけても‥‥‥」
「フェニックス」
「もぎゃあああああああああああああ」
京楽は、浮竹に燃やされて、ドラゴンサモナーの浮竹とパートナードラゴンの京楽にばかにされながら、ずるずると浮竹に引きずられて池から去り、帰宅するのであった。
「ああ、ボクのコレクションが。また浮竹のパンツ盗まなきゃ」
「盗むな、このどあほ!」
『変態は治らないからね』
『変態には特効薬なんてないだろ』
そんな会話をしながら、日は暮れていくのであった。
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