酒に飲まれて、そのあの。
「あぎゃああああああ」
朝起きると、恋次はフルチンだった。
褥の傍に脱ぎ散らかした服が転がっていた。
問題は、同じ褥に夜着を乱した白哉が眠っていたのだ。
「もぎゃあああ、お、俺、まさか隊長に手を出してしまったのかああ!」
酒の匂いがぷんぷんしていた。
「ん‥‥」
もぞりと、白哉が寝がえりをうつ。
儚く可憐に見える白哉は、眠っている時も美人だった。
確か、3席の理吉と隊長と一緒に少し高級な居酒屋に飲みに行って、酔いつぶれて。
理吉が、俺を送っていくと言っていたところに、隊長が何か言っていたような。
だめだ。
完全に飲んで酔いつぶれた後の記憶がふっとんでいた。酒に飲まれるとはこのことだろう。
恋次は、白哉のことが好きだった。白哉もそれはまんざらでもないようで。
「ああああ、覚えていないなんて一生の不覚!隊長と‥‥」
隊長とむふふふなことをした記憶がないなんて!
ああ、時間が巻き戻るなら記憶が残せるほどに酔ってから隊長を抱きたかった。
ここは、恋次の家だった。
隊長にお持ち帰りされたにしては、なぜ俺の家なのだろう。
ああ、ルキアとかがいるからか。
しかし、隊長のことなら別邸などいくらでもあるはず。
「んっ」
そこで、白哉の目がゆっくりと開かれる。
長すぎる睫毛が、黒曜の瞳を彩っている。起きた白哉は、眼前のフルチンに恋次を見て、自分の夜着が乱れまくっているのと、ここが恋次の家の褥であると理解して、顔を真っ赤にして布団につっぷした。
「恋次‥‥‥言いたいことはたくさんあるが、まずは服を着ろ。せめて股間は隠せ」
「もぎゃあああああ」
フルチンだったところを見られて、恋次は急いで服を着た。
「すんません。俺、何も覚えてないんです」
「そうか‥‥‥‥」
白哉は頬を朱に染めながら、起き上がる。
「私も、あまり記憶がない。ただ、兄をこの家に送った後、眠いから褥を敷いてくれと言われて、言葉通りにしたら、兄がいきなり覆いかぶさってきて‥‥そこから先の記憶がない」
お互い顔を見合わせた後、視線を逸らす。
「そ、その、違和感とかありますか」
「どんなものだ」
「こ、腰が痛いとか」
「いや、少し飲みすぎて頭痛はするが、腰が痛いとかはない」
恋次は、白哉を押し倒したそうなのだが、恋次は白哉を抱いた記憶がない。白哉も、恋次に抱かれた記憶がなかった。
しかし、同じ褥で寝て、恋次がフルチンで白哉が夜着を乱しているので、何もなかったとも言い切れない現状。
「すんませんでした!責任とります!」
「どうやって」
「結婚前提にお付き合いを‥‥‥」
「恋次、それは」
「隊長の処女を奪ってしまった俺は、責任をちゃんととらなきゃ」
「しょ、処女‥‥‥わ、私はこうは見えるがれっきとした男だ」
「分かってます。それでも、責任はとらなきゃいけません!」
白哉は、桜色の唇を開く。
「腰などが、痛くないのだ。最後までしたわけではないのではないか?」
「それでも同じ褥で俺はフルチン。きっと、どこまでか分からないけど隊長に手を出したんでしょう。責任とらせてください」
「‥‥‥‥‥分かった」
その日から、恋次と白哉は、結婚前提のお付き合いを始めた。
「兄様に手を出しただと!?」
ルキアに事情を話すと、飛び蹴りを食らった。
「いってえええ」
「もうよい、ルキア」
「しかし、この駄犬が、兄様に手を出したなどと。おいたわしや兄様」
しくしくと本気で泣き出すルキアを宥めて、白哉は恋次を見る。
「恋次とは、結婚を前提に付き合っておる」
「ぬおおおおおお、恋次の分際で兄様と結婚前提!」
また蹴りが飛んできそうだったが、ルキアも白哉の前なので必死に我慢した。
「いや、なんつーかなりゆきで。俺、隊長に手出しちまったみたいだから」
「兄様!こんな輩は刀の錆にしてやりましょう!」
「ルキア、落ち着け」
白哉は、割と落ち着いていた。
恋次は、ルキアにいつまた蹴りか拳がこないようにガードしていた。
「多分、最後まではしておらぬのだ。だが、恋次は責任をとるというので、結婚前提で付き合うということになった」
「兄様、こんな色欲魔と婚姻するつもりですか!?」
「ひでぇ言われようだな、おい」
「うるさい、このけだものめ!」
頭を拳で殴られて、恋次は沈黙する。
「ああ、兄様なんと尊い」
とりあえず、ルキアも交えて話し合いをして、恋次は朽木家に住むことが決まった。
「ぎゃあああああ、なんでシャンプーの中身が墨汁!?」
恋次が風呂に入って、悲鳴をあげていた。
ルキアがやらかしたのだ。
ちなみに、湯は氷水になっていた。
朽木邸は広い。風呂場も3か所ほどある。
離れの風呂場を使えと、ルキアは恋次に言った。白哉が間違っても同じ風呂場にこないために。
「ルキアああああ」
風呂から無事?あがってきた恋次は、ルキアにお説教を言おうとして、じっと白哉に見られていて、ルキアの頭を撫でた。
「はははは、隊長、俺たち仲良しですから!」
「そうか。それならばよいのだ」
「兄様、どうか安心してお眠りください。このけだものは兄様の寝所には絶対に行けないようにしておきますので」
「ルキア、ほどほどにな」
「はい、兄様」
ルキアを止めない白哉。恋次は、朽木邸で白哉と甘い生活ができると思っていたのだが、ルキアがいるのだ。そう簡単にはいかない。
それでもめげずに、ある日白哉の寝所まで夜這いに出かける。
「隊長‥‥」
「ん、恋次?」
「結婚前提なんだから、手、出していいっすよね?」
我慢に我慢を強いられていた恋次は、爆発寸前になっていた。
「恋次、あっ」
敏感な場所を服の上から弄られて、白哉は甘い声を出していた。
「隊長、好きです。俺のものになってください」
「恋次‥‥‥」
潤んだ瞳で見上げられて、恋次は白哉の衣服を器用に脱がせてぽいぽいと投げ捨てると、自分も裸になった。
「やあっ」
ぎんぎんに勃ちあがったものを見せられて、白哉は身をよじる。
「最後まではしませんから‥‥‥‥足、閉じててください」
「んっ」
恋次は、白哉の太ももを使って、素股をした。
「んあああ」
恋次は、白哉のものに手を伸ばしてしごきあげると、恋次がいくのとほぼ同時ぐらいに白哉の下半身に精液をぶちまけていた。
「あ‥‥」
それでもまだ勃っている恋次のものに、白哉は戸惑いながらも手をはわす。
「た、隊長?」
「んっ」
黒い髪を背に流して、白哉は恋次のものに舌をはわせる。
「隊長‥‥‥すげぇいい」
ちゅぱちゅぱと、先端部を口に含んだり鈴口を舌で刺激しながら、全体を手でしごいていると、恋次にも限界がきて、精液を白哉の顔にかけてしまった。
「すんません隊長!」
タオルで、白哉の顔をふく。
「きもち、よかったか?」
「最高でした」
「ああ‥‥‥やっぱ、最後までしたい。いいですか、隊長」
「ここまでくれば、もう仕方あるまい‥‥‥責任と後始末はするのだぞ?」
「はい」
白哉の足を大きく開かせて、秘所に舌を這わせ濡らすと、指をつきいれる。何度か繰り返してやや柔らかくなったその場所に、恋次は己のものを埋め込んでいく。
「ひあっ!」
中は灼熱のように熱く、ねっとりとからみついてくる。
「ああ、隊長と一つになれてる‥‥すっげぇ、きもちいい」
「恋次‥‥‥」
最奥にずるりと入ってきた感覚と一緒に、白哉は中いきを人生で初めて体験していた。
「はう‥‥女のように、いって、しまった‥‥‥」
「隊長、抱かれる側はそういうこと珍しくないそうですよ」
「そう、なのか?あっ、んあ、あ」
ぐちゅりぐちゅりと、結合部が水音をたてる。
恋次に弱い場所を責められて、白哉もいっていた。
「ひあああ!」
最奥を抉るように突き上げられる。
「中に出しますよ」
「あ、やぁ」
「子種、いっぱい受け取ってくださいね?」
「やあああん」
びゅるびゅると、恋次は白哉の胎の奥に精子を注ぎ込む。
白哉はオーガズムでいっていた。
恋次は何度か白哉の中に精液を注ぎ込み、満足する。
「んっ」
まだ、白哉はいけそうだったので、恋次が奉仕した。
「んあああ」
「隊長の味‥‥」
「や、ばかぁ」
恋次の赤い髪をくしゃりと手でつかんで、引きはがそうとするが、恋次は動かない。
ひたすら白哉のものを舐めて、白哉がもう何も出せなくなるまでそうしていた。
行為が終わると、恋次は濡れたタオルをもってきて、白哉の全身を綺麗にふいて、中に出したものをかき出した。
「恋次」
「はい」
「責任は、とれよ」
「隊長の夫になります」
「夫は私だ」
「いや、俺ですよ」
「私だ」
そんなことを言い合いながら、新しくかえたシーツの上で、二人は眠った。
「兄様ああああああ!なんとおいたわしい!」
朝起きると、ルキアが泣いていた。
恋次の姿がないと思って探してみると、白哉の寝所で見つかったのだ。
白哉は乱れてはいたが、夜着を着ていた。一方、恋次はフルチンだった。
「このケダモノがああああ!お前のものなぞ、ねじきってくれるわ!」
「ぎにゃああああああああああああああ」
「ルキア、ほどほどに」
白哉は、大切な義妹に情事の後の朝を見られて、頬を赤く染めるが、やめろとは言わない。
ルキアが本気ではないと分かっているからだ。
数カ月が過ぎて、二人はやがて婚姻する。
夫は白哉で、妻が恋次ということになってしまった。
子は、朽木家の分家から養子を迎えるつもりであった。
「兄様、では行ってまいります!」
「うむ」
ルキアも、一護と婚姻し、たまに朽木邸に帰ってくるが、新しくルキアと一護のために建てた新居で暮らしていた。
「あー、ルキアの奴やっと行ったか」
今日は非番な恋次と、夕方~夜出勤な白哉は、プライベートな時間で二人きりになれる時間が少ないといえば少ないので、ラブラブイチャイチャしながら、ふと過去を振り返る。
多分、あの酔った夜は何もなかったのだ。
でも、それがきっかけで付き合い始めた。
今は、それがあってよかったと思うようになっている。
「恋次、愛している」
「俺も愛してます、隊長」
長い長い人生を、二人で歩んでいくのであった。
朝起きると、恋次はフルチンだった。
褥の傍に脱ぎ散らかした服が転がっていた。
問題は、同じ褥に夜着を乱した白哉が眠っていたのだ。
「もぎゃあああ、お、俺、まさか隊長に手を出してしまったのかああ!」
酒の匂いがぷんぷんしていた。
「ん‥‥」
もぞりと、白哉が寝がえりをうつ。
儚く可憐に見える白哉は、眠っている時も美人だった。
確か、3席の理吉と隊長と一緒に少し高級な居酒屋に飲みに行って、酔いつぶれて。
理吉が、俺を送っていくと言っていたところに、隊長が何か言っていたような。
だめだ。
完全に飲んで酔いつぶれた後の記憶がふっとんでいた。酒に飲まれるとはこのことだろう。
恋次は、白哉のことが好きだった。白哉もそれはまんざらでもないようで。
「ああああ、覚えていないなんて一生の不覚!隊長と‥‥」
隊長とむふふふなことをした記憶がないなんて!
ああ、時間が巻き戻るなら記憶が残せるほどに酔ってから隊長を抱きたかった。
ここは、恋次の家だった。
隊長にお持ち帰りされたにしては、なぜ俺の家なのだろう。
ああ、ルキアとかがいるからか。
しかし、隊長のことなら別邸などいくらでもあるはず。
「んっ」
そこで、白哉の目がゆっくりと開かれる。
長すぎる睫毛が、黒曜の瞳を彩っている。起きた白哉は、眼前のフルチンに恋次を見て、自分の夜着が乱れまくっているのと、ここが恋次の家の褥であると理解して、顔を真っ赤にして布団につっぷした。
「恋次‥‥‥言いたいことはたくさんあるが、まずは服を着ろ。せめて股間は隠せ」
「もぎゃあああああ」
フルチンだったところを見られて、恋次は急いで服を着た。
「すんません。俺、何も覚えてないんです」
「そうか‥‥‥‥」
白哉は頬を朱に染めながら、起き上がる。
「私も、あまり記憶がない。ただ、兄をこの家に送った後、眠いから褥を敷いてくれと言われて、言葉通りにしたら、兄がいきなり覆いかぶさってきて‥‥そこから先の記憶がない」
お互い顔を見合わせた後、視線を逸らす。
「そ、その、違和感とかありますか」
「どんなものだ」
「こ、腰が痛いとか」
「いや、少し飲みすぎて頭痛はするが、腰が痛いとかはない」
恋次は、白哉を押し倒したそうなのだが、恋次は白哉を抱いた記憶がない。白哉も、恋次に抱かれた記憶がなかった。
しかし、同じ褥で寝て、恋次がフルチンで白哉が夜着を乱しているので、何もなかったとも言い切れない現状。
「すんませんでした!責任とります!」
「どうやって」
「結婚前提にお付き合いを‥‥‥」
「恋次、それは」
「隊長の処女を奪ってしまった俺は、責任をちゃんととらなきゃ」
「しょ、処女‥‥‥わ、私はこうは見えるがれっきとした男だ」
「分かってます。それでも、責任はとらなきゃいけません!」
白哉は、桜色の唇を開く。
「腰などが、痛くないのだ。最後までしたわけではないのではないか?」
「それでも同じ褥で俺はフルチン。きっと、どこまでか分からないけど隊長に手を出したんでしょう。責任とらせてください」
「‥‥‥‥‥分かった」
その日から、恋次と白哉は、結婚前提のお付き合いを始めた。
「兄様に手を出しただと!?」
ルキアに事情を話すと、飛び蹴りを食らった。
「いってえええ」
「もうよい、ルキア」
「しかし、この駄犬が、兄様に手を出したなどと。おいたわしや兄様」
しくしくと本気で泣き出すルキアを宥めて、白哉は恋次を見る。
「恋次とは、結婚を前提に付き合っておる」
「ぬおおおおおお、恋次の分際で兄様と結婚前提!」
また蹴りが飛んできそうだったが、ルキアも白哉の前なので必死に我慢した。
「いや、なんつーかなりゆきで。俺、隊長に手出しちまったみたいだから」
「兄様!こんな輩は刀の錆にしてやりましょう!」
「ルキア、落ち着け」
白哉は、割と落ち着いていた。
恋次は、ルキアにいつまた蹴りか拳がこないようにガードしていた。
「多分、最後まではしておらぬのだ。だが、恋次は責任をとるというので、結婚前提で付き合うということになった」
「兄様、こんな色欲魔と婚姻するつもりですか!?」
「ひでぇ言われようだな、おい」
「うるさい、このけだものめ!」
頭を拳で殴られて、恋次は沈黙する。
「ああ、兄様なんと尊い」
とりあえず、ルキアも交えて話し合いをして、恋次は朽木家に住むことが決まった。
「ぎゃあああああ、なんでシャンプーの中身が墨汁!?」
恋次が風呂に入って、悲鳴をあげていた。
ルキアがやらかしたのだ。
ちなみに、湯は氷水になっていた。
朽木邸は広い。風呂場も3か所ほどある。
離れの風呂場を使えと、ルキアは恋次に言った。白哉が間違っても同じ風呂場にこないために。
「ルキアああああ」
風呂から無事?あがってきた恋次は、ルキアにお説教を言おうとして、じっと白哉に見られていて、ルキアの頭を撫でた。
「はははは、隊長、俺たち仲良しですから!」
「そうか。それならばよいのだ」
「兄様、どうか安心してお眠りください。このけだものは兄様の寝所には絶対に行けないようにしておきますので」
「ルキア、ほどほどにな」
「はい、兄様」
ルキアを止めない白哉。恋次は、朽木邸で白哉と甘い生活ができると思っていたのだが、ルキアがいるのだ。そう簡単にはいかない。
それでもめげずに、ある日白哉の寝所まで夜這いに出かける。
「隊長‥‥」
「ん、恋次?」
「結婚前提なんだから、手、出していいっすよね?」
我慢に我慢を強いられていた恋次は、爆発寸前になっていた。
「恋次、あっ」
敏感な場所を服の上から弄られて、白哉は甘い声を出していた。
「隊長、好きです。俺のものになってください」
「恋次‥‥‥」
潤んだ瞳で見上げられて、恋次は白哉の衣服を器用に脱がせてぽいぽいと投げ捨てると、自分も裸になった。
「やあっ」
ぎんぎんに勃ちあがったものを見せられて、白哉は身をよじる。
「最後まではしませんから‥‥‥‥足、閉じててください」
「んっ」
恋次は、白哉の太ももを使って、素股をした。
「んあああ」
恋次は、白哉のものに手を伸ばしてしごきあげると、恋次がいくのとほぼ同時ぐらいに白哉の下半身に精液をぶちまけていた。
「あ‥‥」
それでもまだ勃っている恋次のものに、白哉は戸惑いながらも手をはわす。
「た、隊長?」
「んっ」
黒い髪を背に流して、白哉は恋次のものに舌をはわせる。
「隊長‥‥‥すげぇいい」
ちゅぱちゅぱと、先端部を口に含んだり鈴口を舌で刺激しながら、全体を手でしごいていると、恋次にも限界がきて、精液を白哉の顔にかけてしまった。
「すんません隊長!」
タオルで、白哉の顔をふく。
「きもち、よかったか?」
「最高でした」
「ああ‥‥‥やっぱ、最後までしたい。いいですか、隊長」
「ここまでくれば、もう仕方あるまい‥‥‥責任と後始末はするのだぞ?」
「はい」
白哉の足を大きく開かせて、秘所に舌を這わせ濡らすと、指をつきいれる。何度か繰り返してやや柔らかくなったその場所に、恋次は己のものを埋め込んでいく。
「ひあっ!」
中は灼熱のように熱く、ねっとりとからみついてくる。
「ああ、隊長と一つになれてる‥‥すっげぇ、きもちいい」
「恋次‥‥‥」
最奥にずるりと入ってきた感覚と一緒に、白哉は中いきを人生で初めて体験していた。
「はう‥‥女のように、いって、しまった‥‥‥」
「隊長、抱かれる側はそういうこと珍しくないそうですよ」
「そう、なのか?あっ、んあ、あ」
ぐちゅりぐちゅりと、結合部が水音をたてる。
恋次に弱い場所を責められて、白哉もいっていた。
「ひあああ!」
最奥を抉るように突き上げられる。
「中に出しますよ」
「あ、やぁ」
「子種、いっぱい受け取ってくださいね?」
「やあああん」
びゅるびゅると、恋次は白哉の胎の奥に精子を注ぎ込む。
白哉はオーガズムでいっていた。
恋次は何度か白哉の中に精液を注ぎ込み、満足する。
「んっ」
まだ、白哉はいけそうだったので、恋次が奉仕した。
「んあああ」
「隊長の味‥‥」
「や、ばかぁ」
恋次の赤い髪をくしゃりと手でつかんで、引きはがそうとするが、恋次は動かない。
ひたすら白哉のものを舐めて、白哉がもう何も出せなくなるまでそうしていた。
行為が終わると、恋次は濡れたタオルをもってきて、白哉の全身を綺麗にふいて、中に出したものをかき出した。
「恋次」
「はい」
「責任は、とれよ」
「隊長の夫になります」
「夫は私だ」
「いや、俺ですよ」
「私だ」
そんなことを言い合いながら、新しくかえたシーツの上で、二人は眠った。
「兄様ああああああ!なんとおいたわしい!」
朝起きると、ルキアが泣いていた。
恋次の姿がないと思って探してみると、白哉の寝所で見つかったのだ。
白哉は乱れてはいたが、夜着を着ていた。一方、恋次はフルチンだった。
「このケダモノがああああ!お前のものなぞ、ねじきってくれるわ!」
「ぎにゃああああああああああああああ」
「ルキア、ほどほどに」
白哉は、大切な義妹に情事の後の朝を見られて、頬を赤く染めるが、やめろとは言わない。
ルキアが本気ではないと分かっているからだ。
数カ月が過ぎて、二人はやがて婚姻する。
夫は白哉で、妻が恋次ということになってしまった。
子は、朽木家の分家から養子を迎えるつもりであった。
「兄様、では行ってまいります!」
「うむ」
ルキアも、一護と婚姻し、たまに朽木邸に帰ってくるが、新しくルキアと一護のために建てた新居で暮らしていた。
「あー、ルキアの奴やっと行ったか」
今日は非番な恋次と、夕方~夜出勤な白哉は、プライベートな時間で二人きりになれる時間が少ないといえば少ないので、ラブラブイチャイチャしながら、ふと過去を振り返る。
多分、あの酔った夜は何もなかったのだ。
でも、それがきっかけで付き合い始めた。
今は、それがあってよかったと思うようになっている。
「恋次、愛している」
「俺も愛してます、隊長」
長い長い人生を、二人で歩んでいくのであった。
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