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院生時代の部屋 簀巻きになっても

「ねんねんころりーねんころりー」

京楽が、浮田を寝かしつけようとしていた。

浮竹は惰眠を貪り過ぎて、眠れないでいた。

すると、同じく惰眠を貪って寝れない京楽が、寝かしつけてくれるというから任せてみれば、これだった。

「おねむり~僕のあそこがすごいのよ~おねむり~君のあそこもすごいのよ~」

「もういい」

「ええ!僕の子守唄、良くなかった!?」

「途中から卑猥になっていた」

「ええ!あの程度で卑猥だなんて・・・・浮竹ったら初心だね♡」

そんなことをほざく浮竹の脳天にチョップを入れて、浮竹はごろりとベッドで寝がえりをした。

すると、目の前に京楽の顔があった。

「お前、何勝手に人のベッドで横になってるんだ!」

「でゅふふふふふ。寝れないんでしょ?一緒にいちゃいちゃいしようよ」

「誰がするか!

とりあえず、京楽を蹴って、ベッドから転げさせた。

「浮竹!もう1回!」

また浮竹のベッドに寝転がってきたので、蹴ってベッドの下に落としてやった。

「くんかくんか・・・・浮竹のかほり・・・」

蹴りをいれた裸足を掴んで、ペロリと舐めてきた。

「うわあ!」

いきなりの感触に、悲鳴がでた。

「あれ、浮竹感じちゃった?もっと舐めるよぺろぺろ」

「こそばゆい!何しやがんだこの変態!」

足の裏を舐めてくる変態に、浮竹がその顔を蹴り飛ばした。

「(*´Д`)ハァハァ」

「だめか。もうお前にはこれもご褒美になるのか」

浮竹は溜息を零した。

京楽に、ベッドから起き上がって本棚から出してきた辞書の角で、頭をゴツンとしてやった。京楽は、白目をむいて気絶した。

その京楽を京楽の布団で簀巻きにして、ベッドの上に転がす。

同じベッドの上でだ。

「は・・・あれ?僕は・・浮竹が目の前にいるのに、体が動かない!」

ベッドに紐を結んで、簀巻きにした京楽を固定しておいた。

「ふんふんふん・・・・・だめだ、動かない」

「どうだ、京楽。固定地獄は。ほれほれ」

ぱじゃまの胸のぼたんを外して、上半身をちらちらと見せてやった。

「のおおおおおおお!突進したいにのに動かないーーー!」

「ははははは」

京楽をからかって、遊んでいた。

京楽はなんとか簀巻きを脱出しようと試みているが、がっちりと縛られていて、動けなかった。

「僕の浮竹が誘ってくれているのに!僕のあそこはびんびんなのに!キスもハグもできないなんて!」

びんびんだという股間を蹴ってやった。

布団ごしだったので、痛い刺激ではなく、触られたような刺激になって。

「あ、いちゃった・・・・」

「この変態が!」

その顔面を蹴ってやった。

鼻血をたらたらこぼして、京楽はでも幸せそうだった。

「浮竹にいかせてもらえた~♪」

「俺は蹴っただけだ!」

「でも僕はいったもんね~♪このことを、皆に知らせなければ!」

「しゃべったら・・・白雷だ」

ニコニコと微笑む浮竹が怖くて、京楽はもぞもそしだした。

もぞもぞもぞもぞ。

するとどうだろう。京楽は、簀巻きから脱出してしまった。

「やったー自由だ!さぁ、浮竹、僕とめくるめく愛の世界へ!」

ゴス!

また、辞書の角で頭を殴った。京楽は白目をむいてたおれた。

また簀巻きにして、今度は念入りにロープでしばって、ベランダに放置した。

口には猿ぐつわをかませた。

「むーむーーーー」

何かいっているようだが、浮竹は眠くなって、そのまま寝てしまった。

「あ。京楽とりこむの、忘れてた・・・」

朝になって、京楽の傍にいくと、京楽はすまきになったままよく寝ていた。猿ぐつわを外してやり、簀巻きも解放してやる。

「おい、京楽起きろ!」

頬をぴたぴたと叩いてやると、京楽は目を輝かせた。

「僕の女神!僕とぬるぬる地獄へよこそ!」

京楽は、夜のうちに何度かいったのか、股間がぬるぬるになっていた。

とらえず、拳でアッパーをかました。

「ばかなことしてないで、着替えろ。学院に行くぞ」

「はーい」

京楽は残念そうであったが、浮竹はすでに平常心で運転していた。

やがて下着も全部着替えた、院生服姿の、見た目だけならまともな京楽がやってくる。

その懐に手をいれた。

「浮竹のえっち♡」

「このパンツの塊は、置いていけ」

京楽の懐には、盗んだ浮竹のパンツが数枚入っていた。

「えー、僕のスウィートたちが」

「パンツをもっていかなかったら、今日の夜キスをしてやる」

「ばいばいスウィートたち」

浮竹の腰に手を回して、京楽が部屋を出る。しばらくそうして歩いていると、浮竹が京楽の尻をつねった。

「いつまで、腰を抱いてるつもりだ、このアホ!」

「ああん、愛が痛い!」

「はぁ・・・簀巻きにしても脱出したり、簀巻きにしてるのにいったり・・・・お前は、どうなっているんだ」

「僕はね、浮竹の愛でできてるんだ!」

「そうか。それはよかったな」

浮竹は、適当に返事を返す。

今日もまた、何気ない1日が始まろうとしていた。





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