魔王と勇者と13
「やあ、一護くんに白哉くんじゃないかい。何しに来たの?遊びにきたの?」
魔王京楽は、二人の勇者相手に軽口をたたく。
「聖女教から、兄を討伐せよと言われてやってきた」
「俺も。聖女教の命令で」
黒崎一護と朽木白哉は、浮竹と同じ勇者である、聖女教から勇者の認定を受けている。
「でも、ボクを倒す気はないんでしょ?」
「当り前だ。兄のような優しいよき魔王を倒して、次の魔王が藍染のような輩になったら困る」
「俺も白哉と同じ考えだ。京楽さんには魔王であり続けてほしい」
「は、はじめまして。勇者の浮竹十四郎という」
浮竹は一護と白哉と会うのは初めてで、緊張していた。
「兄が、3人目の勇者か。噂は聞いている」
「京楽さんと結婚しちまった勇者があんたか」
浮竹は、京楽のに影に隠れる。
「よ、よろしく」
「うむ」
「ああ」
白夜と一護は笑って、京楽のに影に隠れて少しおびえている浮竹と握手をする。
「おびえずとも、何もせぬ」
「そうだぜ。同じ勇者同士、仲良くしようぜ」
「せっかく勇者が3人もぞろったんだし。お茶会でも開こうか」
「好きにせよ」
「魔王城の飯うまいから、ちょっと楽しみだな」
浮竹は、テーブルと椅子のある中庭に一護と白哉を案内した。
「俺は聖女教の勇者の認定を受けていないんだ。でも、一応勇者だ」
「別に、聖女教が勇者をどうこうするのは少ないからな。まぁ、今回みたいに魔王を討伐せよとか命令されるけど、従わなくてもいいし。浮竹さんが認定受けてなくても、世界が勇者って認めてたら、もう勇者だ」
「俺は世界に、人々に勇者と認めてもらえているのか?」
「うむ。北の勇者浮竹十四郎と言われている」
「そ、そうか」
浮竹は少し赤くなって照れながら、京楽の執事が紅茶を入れてくれるのを手伝った。
「茶菓子はバームクーヘンだよ」
「お、うまそうだな」
「兄の城は、いつ見ても無駄に豪華だな」
白夜の言葉に、京楽は笑う。
「元魔王の藍染の城をそのまま使ってるからね。成金趣味はないけど、あったのは藍染だよ。まぁ、城の一部が金箔はられてぴかぴかしてたのはどうかと思ってはがしたけどね」
「藍染といえば、聖女アナスタシアの夫になっているな」
「まじ、ありねぇ。17代目聖女アナスタシアはどこかおかしいんじゃないのか。魔王排斥を掲げておきながら、元魔王を夫にして魔族との間に子をもうけるなんて」
一護が、バームクーヘンを頬張りながら、現聖女である17代目聖女アナスタシアへの愚痴を言う。
「確かに、おかしいね。藍染に洗脳されている可能性が高いけど、聖女で女神でもあるアナスタシアがそう簡単に洗脳されるとも思えない」
京楽は、執事にお茶のおかわりをいれてもらいながら、一護の言葉に同意する。
「この前の勇者の反魂といい、聖女の枠からずれた行動をしているな」
浮竹は、前回の勇者のことを思い出し、少し哀れに思った。
「あの元勇者、何代目の聖女か知らないけどアナスタシアの夫だったんだろ。聖女はクローンで生まれてきても、記憶は継承され続けるから、今のアナスタシアにとっても、夫であっただろうに、扱いが酷いな」
「確かに。17代目の聖女アナスタシアはどこかおかしいな」
白哉も頷いた。
「今の聖女アナスタシアは藍染を魔神にしようとしているらしいよ」
「え、本当なのか?」
「まことか?」
一護と白哉は知らないようだった。
「密偵を送り込んでいるからね。確かな情報だよ」
一護と白哉は、大きくため息をつく。
「今後、聖女の言葉には従わねぇ」
「私もだ」
「いいのか?聖女教に敵対されたら」
「大丈夫だよ、浮竹。聖女教は確かにこの世界で一番の宗教だけど、モンスターを退治してくれる勇者のおかげもあって普及しているんだよ。一護くんと白哉くんをどうにかまではできないよ」
「なら、いいんだが」
浮竹は、一護と白哉と友達になった。
「じゃあ、今度会いに来る時は、聖女教がどうこうじゃない時にくるから」
「私もだ。帰って、モンスター討伐をせねば」
「二人とも、俺と友達になってくれてありがとう」
「どういたしまして」
「勇者の友が増えるのはよいことだ」
去っていく二人の勇者を見送って、浮竹と京楽も魔王城に戻る。
「魔神か‥‥‥。そんな存在になれたのは、悪魔王ディアブロくらいなんだけどね」
「魔族と悪魔は違うんだろう?」
「うん。魔族は種族で、悪魔は悪魔っていう種族だよ。まぁ、魔族は悪魔に近いから、悪魔になる魔族もけっこういるけどね。基本は別ものだよ」
そんな会話をしている京楽と浮竹の元に、一通の手紙がフクロウの足に結ばれてやってくる。
「なんて書いてあるんだ?」:
「16代目聖女アナスタシアの生存を確認。聖女教で16代目と17代目をめぐって争いが起きているって」
「先代の聖女はまだ生きていたのか!」
「そうなると、聖女になるのは16代目だね。17代目は不正に生まれてきたことになるから」
「また、きな臭いことになりそうだな」
「そうだね」
浮竹と京楽は、聖女教が内部で瓦解すればいいのにと思うのであった。
魔王京楽は、二人の勇者相手に軽口をたたく。
「聖女教から、兄を討伐せよと言われてやってきた」
「俺も。聖女教の命令で」
黒崎一護と朽木白哉は、浮竹と同じ勇者である、聖女教から勇者の認定を受けている。
「でも、ボクを倒す気はないんでしょ?」
「当り前だ。兄のような優しいよき魔王を倒して、次の魔王が藍染のような輩になったら困る」
「俺も白哉と同じ考えだ。京楽さんには魔王であり続けてほしい」
「は、はじめまして。勇者の浮竹十四郎という」
浮竹は一護と白哉と会うのは初めてで、緊張していた。
「兄が、3人目の勇者か。噂は聞いている」
「京楽さんと結婚しちまった勇者があんたか」
浮竹は、京楽のに影に隠れる。
「よ、よろしく」
「うむ」
「ああ」
白夜と一護は笑って、京楽のに影に隠れて少しおびえている浮竹と握手をする。
「おびえずとも、何もせぬ」
「そうだぜ。同じ勇者同士、仲良くしようぜ」
「せっかく勇者が3人もぞろったんだし。お茶会でも開こうか」
「好きにせよ」
「魔王城の飯うまいから、ちょっと楽しみだな」
浮竹は、テーブルと椅子のある中庭に一護と白哉を案内した。
「俺は聖女教の勇者の認定を受けていないんだ。でも、一応勇者だ」
「別に、聖女教が勇者をどうこうするのは少ないからな。まぁ、今回みたいに魔王を討伐せよとか命令されるけど、従わなくてもいいし。浮竹さんが認定受けてなくても、世界が勇者って認めてたら、もう勇者だ」
「俺は世界に、人々に勇者と認めてもらえているのか?」
「うむ。北の勇者浮竹十四郎と言われている」
「そ、そうか」
浮竹は少し赤くなって照れながら、京楽の執事が紅茶を入れてくれるのを手伝った。
「茶菓子はバームクーヘンだよ」
「お、うまそうだな」
「兄の城は、いつ見ても無駄に豪華だな」
白夜の言葉に、京楽は笑う。
「元魔王の藍染の城をそのまま使ってるからね。成金趣味はないけど、あったのは藍染だよ。まぁ、城の一部が金箔はられてぴかぴかしてたのはどうかと思ってはがしたけどね」
「藍染といえば、聖女アナスタシアの夫になっているな」
「まじ、ありねぇ。17代目聖女アナスタシアはどこかおかしいんじゃないのか。魔王排斥を掲げておきながら、元魔王を夫にして魔族との間に子をもうけるなんて」
一護が、バームクーヘンを頬張りながら、現聖女である17代目聖女アナスタシアへの愚痴を言う。
「確かに、おかしいね。藍染に洗脳されている可能性が高いけど、聖女で女神でもあるアナスタシアがそう簡単に洗脳されるとも思えない」
京楽は、執事にお茶のおかわりをいれてもらいながら、一護の言葉に同意する。
「この前の勇者の反魂といい、聖女の枠からずれた行動をしているな」
浮竹は、前回の勇者のことを思い出し、少し哀れに思った。
「あの元勇者、何代目の聖女か知らないけどアナスタシアの夫だったんだろ。聖女はクローンで生まれてきても、記憶は継承され続けるから、今のアナスタシアにとっても、夫であっただろうに、扱いが酷いな」
「確かに。17代目の聖女アナスタシアはどこかおかしいな」
白哉も頷いた。
「今の聖女アナスタシアは藍染を魔神にしようとしているらしいよ」
「え、本当なのか?」
「まことか?」
一護と白哉は知らないようだった。
「密偵を送り込んでいるからね。確かな情報だよ」
一護と白哉は、大きくため息をつく。
「今後、聖女の言葉には従わねぇ」
「私もだ」
「いいのか?聖女教に敵対されたら」
「大丈夫だよ、浮竹。聖女教は確かにこの世界で一番の宗教だけど、モンスターを退治してくれる勇者のおかげもあって普及しているんだよ。一護くんと白哉くんをどうにかまではできないよ」
「なら、いいんだが」
浮竹は、一護と白哉と友達になった。
「じゃあ、今度会いに来る時は、聖女教がどうこうじゃない時にくるから」
「私もだ。帰って、モンスター討伐をせねば」
「二人とも、俺と友達になってくれてありがとう」
「どういたしまして」
「勇者の友が増えるのはよいことだ」
去っていく二人の勇者を見送って、浮竹と京楽も魔王城に戻る。
「魔神か‥‥‥。そんな存在になれたのは、悪魔王ディアブロくらいなんだけどね」
「魔族と悪魔は違うんだろう?」
「うん。魔族は種族で、悪魔は悪魔っていう種族だよ。まぁ、魔族は悪魔に近いから、悪魔になる魔族もけっこういるけどね。基本は別ものだよ」
そんな会話をしている京楽と浮竹の元に、一通の手紙がフクロウの足に結ばれてやってくる。
「なんて書いてあるんだ?」:
「16代目聖女アナスタシアの生存を確認。聖女教で16代目と17代目をめぐって争いが起きているって」
「先代の聖女はまだ生きていたのか!」
「そうなると、聖女になるのは16代目だね。17代目は不正に生まれてきたことになるから」
「また、きな臭いことになりそうだな」
「そうだね」
浮竹と京楽は、聖女教が内部で瓦解すればいいのにと思うのであった。
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