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魔王と勇者と15

「ダンジョンに行ってみない?」

「ダンジョンって、冒険者が探索するあのダンジョンか?」

「うん、そう。魔王領にあるキリア共和国に新しいS級ダンジョンが発見されたんだよ。S級以上の冒険者しか入れない。ボクは一応冒険者ギルドに登録してあって、Sランクだよ?」

魔王な冒険者ってどうなのだろうと浮竹派思った。

「まぁ、いいが」

「そう言うと思って、勝手に冒険者ギルドに登録しといたから。勇者ってことでSランクだよ」

「早いなおい」

「元の異世界じゃあ、魔法も剣もない世界だったからね。魔王になる前はよくダンジョンにもぐったものだよ」

京楽はしみじみと言う。

浮竹は勇者として異世界召喚されたが、京楽もまた600年以上も前に時空をこえて、浮竹と孤児院で過ごしていた頃に同じ今の世界に召喚されて、魔族として精神だけが残り、肉体は粉々になった。

なので、孤児院で過ごしていた頃の京楽は、今の白めの肌に黒い髪、鳶色の瞳ではなかった。

褐色の肌に金髪、青い瞳を当時していた。

浮竹が京楽を見ても、京楽のことを思い出さないのが当たり前なほど、顔立ちも変わっていた。当時は子供ということもあり、よく少女に間違われたが、今はダンディな男性だと浮竹は思う。

「アイテムポケットに回復材とかテントとか食用いれておいたよ。マッピングしながら進もう:

「やる気ありありだな」

「だって、浮竹と二人で冒険だよ。子供の頃に憧れてもできなかったことが、実現しようとしてるんだよ」

「はいはい。防具はいらないから、魔王剣ディアブロ以外にも一応武器もっていくか」

「そう言うと思ってこんなの用意してみたよ。魔銀の球が出る銃」

「この世界に、銃なんてあったのか」

「今はまだ珍しいけどね」

『ダンジョンに行くんだって。俺絵たちも同行していいか?浮竹が一緒に行きたいってきかなくてね』:

フェンリルの浮竹と元魔王の京楽は、突然現れると突然そんなことを言い出した。

「隠形使ってた?」

「わあ、びっくしりた」

突然の来訪に二人は驚きながらも、浮竹はフェンリルの浮竹の耳をわしゃわしゃした。

「もちろん、一緒に行っていいぞ」

『やったぁ!』

フェンリルの浮竹は、しっぽをぶんぶん振っていた。

「相変わらずかわいいな」

『ん?』

「いや、なんでもない」

フェンリルの浮竹は、浮竹から見てもかわいかった。

『じゃあ、食料とかはボクたちはボクたちで準備してるから』

「お前の手料理食べれるのか?」

浮竹が、フェンリルの浮竹の頭を撫でながら言う。

『ああ、俺がつくるぞ』

「君の料理の腕はいいから、保存食を食べる必要もないかな」

『任せておけ』

こうして、一向はダンジョンにおもむくことになった。

攻略に3日かかった。

浮竹とフェンリルの浮竹は一緒に眠ったりして、京楽たちをほんわかとさせた。

「ギルドにお土産ができたね?」

京楽は、最終フロアにいたヒュドラをあっさりと倒してしまった。

素材のために死体を回収する。

『さすが魔王だな。強いな、魔王の京楽!』

フェンリルの浮竹はしっぽを振りパなしだった。

よほど、一種にいれるのが嬉しいらしい。

ちなみに、ざこのほとんどはフェンリルの浮竹が処理してしまった。

「家事もできて、戦闘もできるなんてハイスペックだな」

『そうだろう、そうだろう』

フェンリルの浮竹は胸を張る。

『ボクのだからね。あげないからね』

「いや、ものじゃないんだから」

『俺は京楽のものだぞ』

「ええ、そうなのかい」

「みたいだな」

『契約してるからね』

元魔王の京楽は、フェンリルの浮竹を抱き寄せる。

『見る?キスシーン』

「見ないよ」

「やめとく」

『ちぇっ、つまらないね』

『京楽、ところかまわず発情しよとするな』

フェンリルの浮竹に怒られて、元魔王の京楽は反省する。

『今日魔王城に泊まったら、明日帰ろうか。魔王のボクの仕事もあるだろうし』

「まぁね。ダンジョン攻略するために執務大事に任せてあるけど、そろそろ限界だよ」

『むう。もっと遊びたいのに』

「俺だけでよければ、遊びに行くぞ?」

『本当か?』

フェンリルの浮竹は、しっぽをぶんぶん振っていた。

「ちょっと浮竹、ボクは?」

「魔王の仕事でもしてろ。俺の仕事はモンスター討伐だからな」

「ひどい。ボクに一人で仕事しろと?」

「もともとお前の仕事は俺にはちんぷんかんぷんだ。じゃあ、そういうことで俺はフェンリルの俺と元魔王の京楽についていく」

『やったー。勇者の浮竹と一緒だ。お泊りだ!』

フェンリルの浮竹は無邪気にはしゃぐ。

『ありがとう、勇者の浮竹。ボクの浮竹のためを思ってくれたんだね』

「ああ。かわいいしな。もっと一緒にいたい。心が和んだ」

魔王の京楽は仕事に忙殺される中、浮竹は勇者とか関係なく、元魔王の京楽の城でフェンリルの浮竹と遊ぶのだった。






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