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魔王と勇者と24

「エトナ教よりまいりました。どうか、慈悲を。この少女は巫女なのですが、昨年病で失明をしてしまって。浮竹様の力ならと‥‥」

「俺じゃなくても京楽でも治せると思うけどな。まぁいい、エトナ神の祝福あれ‥‥」

浮竹は、12枚の光り輝く翼で少女を包み込む。

エトナ神の慈悲を与える。

「目、目が!見えます、大神官様!」

「おお。神の御業だ。浮竹様、どうかこの星金貨2千枚をお納めください。少ないですが、エトナ教で慈悲をこう者がいたら、助けてやってほしいのです」

「俺もエトナの子だからな。分かった。祝福を求めにやってくる者には、慈悲を与えよう」

「おお。エトナ神よ、エトナの子と共に繁栄あれ!」

そう言って、エトナ神の大神官と巫女は帰っていった。

「いいの、そんなの引きうけちゃって」

「エトナの子としての使命も、一応あるからな。京楽だって、月に一度金もとらずに病や怪我を癒したりしてるじゃないか」

「まぁ、魔王だけどいい魔王だって認めてもらうためにね」

京楽は、苦笑する。

「京楽のほうがえらい気がする。俺はエトナの子として覚醒する前はモンスター退治だけだったからな。今も勇者だが、エトナの子としてのほうが知名度が高い」

「まぁいいんじゃないの。エトナ教も新エトナ教も、聖女教と違って暗殺しようと刺客さしむけてこないだけ」

「ああ、昨日自称勇者を名乗る少年を消し炭にしておいた」

「ボクの知らないところで、勇者らしからぬことしてるし」

「俺は勇者だが、魔王であるお前の伴侶だ。魔王に害をなそうとする者は排除する。それがたとえエトナ教の者であろうと」

浮竹は、輝く一対の翼を震わせる。

「愛してるよ、浮竹」

「俺も愛してる、京楽」

その日は、久しぶりに交わった。



「あ、ひあん!」

「いいんでしょ?」

「やあああ」

京楽が強く奥を突きあげると、浮竹は弓なりに背をしならせて、オーガズムでいっていた。

「好きだよ、十四郎」

「あ、春水、もっとおお」

浮竹が求める。

それにこたえて、京楽は浮竹を貫き、奥を抉って揺さぶった。

「あああ、いっちゃううう」

「こっちもいきたそうにしてるよ?」

中いきばかりを覚えて、浮竹のものは京楽の手で射精することが多くなった。

「ひあああああん、そっちはだめええええ」

「こっちもいってしまいなよ。ほら、同時にいくの好きでしょ?」

「あああああ!!」

京楽の手でしごかれて、浮竹はオーガズムでいきながら、京楽の手の中に精液をはきだしていた。

「ひあああん!」

最奥を突かれて、子種を弾けさせられて。しゅわああと浮竹は潮をふく。

「やあああ、おもらしやあああ」

「潮って何度説明しても理解しないねぇ」

「やあああ」

また潮をふきながら、浮竹は京楽に手でしごかれて射精していた。

「やあ、もぅでない」

「まだいけるでしょ」

「やあん、むりい」

浮竹は二度精液を出しただけなので、まだ出せそうだった。

京楽は、浮竹の中に出せる子種を全て出してから、引き抜く。

こぽりと、精液が逆流してくるのもかまわず、浮竹のものを口にふくんだ。

「ひあん!」

「まだ、出そうだね」

「だめぇ、そんなことされたら」

「浮竹のものは味がついてるから。甘いよ?」

「んあっ」

浮竹は、交わる前に甘い液体を飲む。精液の味がかわるものだった。

「今度、ボクに奉仕してね?精液甘くなるようにするから」

「ああああ、いくううう」

「好きだなだけいきなよ」

「ひああああ!!!」

浮竹は京楽の口の中で白濁した液体を二度続けて出して、ぐったりとなる。

「もう、でない」

「うん。続きはまた今度で。エトナの子の精液となると、欲しがる女が多いだろうねぇ。まぁ、浮竹は髪の毛一本に至るまでボクのものんなんだけど」

京楽は、浮竹をお姫様抱きして風呂に入り、中にだしたものをかきだして、身を清めてやった。

「もう、またしばらくお前とは寝ない」

「なんで!」

「こっちの身がもたん」

「じゃあ、軽く2回だけにするから」

「前も同じようなことを言って、俺を抱きつぶしただろうが」

「えー、そんなことないよ」

「俺は覚えているぞ」

「うわ~~ん。エトナの慈悲を!」

「こんなことにエトナの慈悲が与えられるはずがないだろう」

浮竹は新しい衣服を着て、疲れたのでベッドに横になる。京楽はその隣にもぐりこんでくる。

「もう、何もするなよ」

「抱きしめるくらい、いいよね?」

「それくらいなら‥‥‥」

疲れのせいもあり、やがて浮竹は眠りにつく。

「君がエトナの子でも、エトナには渡さない。ボクのものだ」

エトナ神は、エトナの子を手元に置きたがっていると、エトナ教徒から聞いたのだ。

たとえ創造神で絶対神であろうとも、浮竹は渡さない。

京楽は、浮竹の額にキスをして、一緒に眠るのであった。





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