魔王と勇者と27
浮竹と京楽は、フェンリルの浮竹と魔神の京楽の住む古城に遊びにきて、お茶をしていた。
浮竹の目線はずーーっと、フェンリルの浮竹の尻尾を見ていた。
『あ、勇者の俺。俺の尻尾、触るか?』
フェンリルの浮竹が尻尾をさしだしてくると、浮竹は顔を赤らめた。
「そ、そんなんじゃない」
『ふえ?違うのか?』
京楽に、フェンリルの浮竹の尻尾を触りすぎていると、注意されたばかりなのだ。
本当は触りたい。でも、触ったら意味がない。
我慢している意味が。
『結局、触らないのか?』
フェンリルの浮竹はきょとんとしていた。
魔神の京楽が、何か言いたそうにしていたが、あえて何も言わない。代わりに京楽が言う。
「浮竹も、君の尻尾ばかり触るの失礼だと思ってるんだよ」
『ふえ?俺は別に構わないが』
そんなフェンリルの浮竹に、浮竹は尻尾を触りたいとさっきからずーっとうずうずしていた。
『なんかよくわからん』
フェンリルの浮竹は、相変わらずきょとんとしていた。
「ああ、我慢の限界だああああ」
浮竹は、思い切りフェンリルの浮竹の尻尾をもふる。
『ふふ、触りたいなら言えばいいのに』
「な、別に触りたいとは思ってないんだからな!」
「浮竹、そう言いながらめっちゃもふってる」
『ああああ、この触り心地が‥‥‥はっ、俺は別に!」
浮竹は赤くなる。
フェンリルの浮竹は、かわいくにっこりと笑っていた。
「うう、スマイルもやばい。俺は、このかわいい生物をどうしたいんだ。自分でもわからん」
「浮竹、重症だねぇ」
『そうさせた原因は君にあるんじゃないの?』
「ボクはただ、フェンリルの浮竹の尻尾触ってばっかいると、抱くよって言っただけだよ」
『それで葛藤してるんだね。勇者の浮竹も不憫な』
京楽たちは、浮竹たちを紅茶を飲みながら静かに見つめる。
「俺は別に、お前のことかわいいなんて‥‥‥‥思ってない‥‥‥‥わけがない!かわいすぎる!いっそ俺の嫁になってくれ!」
『ふえ?俺は京楽のものだから、無理だぞ?』
「分かってはいるんだ。最近はケルベロスのケロちゃんの尻尾触って我慢してたけど、やっぱりフェンリルの俺の尻尾がいい!」
「浮竹、ボクと結婚してるんだから、嫁になんかしたら不倫だよ」
「不倫でも尻尾があああああ」
『大分重症みたいだね』
魔神の京楽は笑っていた。
『ふふ、勇者の俺、俺はいつでもお前の傍にいくから、我慢しなくていいんだぞ?』
「ああ、フェンリルの俺!」
浮竹は、もうフェンリルの浮竹の尻尾に顔を埋める。
『きもちいいか?』
「きもちいい。ふかふかで最高だ」
『そう言われると嬉しいな』
フェンリルの浮竹の尻尾が少し揺れるが、浮竹が顔を埋めているためあまり動かせない。
「はぁ、ありがとう。我慢してたのが間違いだった。もふりたいときにもふる。これでいこう」
「浮竹、抱かれてもいいの?」
「もうやけくそだ。抱いてもかまわん。俺は俺のやりたいように生きる!」
とても、エトナの神の子とは思えない我儘な発言であったが、その場にいた3人はクスリと笑う。
「ああ、もふりすぎて毛並みが‥‥‥‥エトナ神の名において、慈悲を与えたまえ」
浮竹は、エトナの力を使い、フェンリルの浮竹の尻尾はいつもよりもふかふかで毛並みもよく、つやつやだった。
『あ、ボクももふりたい』
「ボクも」
「最初は俺だ!」
言い争いあいになり、結局はじゃんけんで決めて、浮竹が一番だった。
「ああ、この毛並みと手触り‥‥‥病みつきになる‥‥‥‥」
『ふふ、俺の尻尾だからな。勇者の俺、ブラッシングしてみるか?』
「ブラッシングだと!するに決まっている!」
フェンリルの浮竹の尻尾は、その日めちゃもふられるのであった。
浮竹の目線はずーーっと、フェンリルの浮竹の尻尾を見ていた。
『あ、勇者の俺。俺の尻尾、触るか?』
フェンリルの浮竹が尻尾をさしだしてくると、浮竹は顔を赤らめた。
「そ、そんなんじゃない」
『ふえ?違うのか?』
京楽に、フェンリルの浮竹の尻尾を触りすぎていると、注意されたばかりなのだ。
本当は触りたい。でも、触ったら意味がない。
我慢している意味が。
『結局、触らないのか?』
フェンリルの浮竹はきょとんとしていた。
魔神の京楽が、何か言いたそうにしていたが、あえて何も言わない。代わりに京楽が言う。
「浮竹も、君の尻尾ばかり触るの失礼だと思ってるんだよ」
『ふえ?俺は別に構わないが』
そんなフェンリルの浮竹に、浮竹は尻尾を触りたいとさっきからずーっとうずうずしていた。
『なんかよくわからん』
フェンリルの浮竹は、相変わらずきょとんとしていた。
「ああ、我慢の限界だああああ」
浮竹は、思い切りフェンリルの浮竹の尻尾をもふる。
『ふふ、触りたいなら言えばいいのに』
「な、別に触りたいとは思ってないんだからな!」
「浮竹、そう言いながらめっちゃもふってる」
『ああああ、この触り心地が‥‥‥はっ、俺は別に!」
浮竹は赤くなる。
フェンリルの浮竹は、かわいくにっこりと笑っていた。
「うう、スマイルもやばい。俺は、このかわいい生物をどうしたいんだ。自分でもわからん」
「浮竹、重症だねぇ」
『そうさせた原因は君にあるんじゃないの?』
「ボクはただ、フェンリルの浮竹の尻尾触ってばっかいると、抱くよって言っただけだよ」
『それで葛藤してるんだね。勇者の浮竹も不憫な』
京楽たちは、浮竹たちを紅茶を飲みながら静かに見つめる。
「俺は別に、お前のことかわいいなんて‥‥‥‥思ってない‥‥‥‥わけがない!かわいすぎる!いっそ俺の嫁になってくれ!」
『ふえ?俺は京楽のものだから、無理だぞ?』
「分かってはいるんだ。最近はケルベロスのケロちゃんの尻尾触って我慢してたけど、やっぱりフェンリルの俺の尻尾がいい!」
「浮竹、ボクと結婚してるんだから、嫁になんかしたら不倫だよ」
「不倫でも尻尾があああああ」
『大分重症みたいだね』
魔神の京楽は笑っていた。
『ふふ、勇者の俺、俺はいつでもお前の傍にいくから、我慢しなくていいんだぞ?』
「ああ、フェンリルの俺!」
浮竹は、もうフェンリルの浮竹の尻尾に顔を埋める。
『きもちいいか?』
「きもちいい。ふかふかで最高だ」
『そう言われると嬉しいな』
フェンリルの浮竹の尻尾が少し揺れるが、浮竹が顔を埋めているためあまり動かせない。
「はぁ、ありがとう。我慢してたのが間違いだった。もふりたいときにもふる。これでいこう」
「浮竹、抱かれてもいいの?」
「もうやけくそだ。抱いてもかまわん。俺は俺のやりたいように生きる!」
とても、エトナの神の子とは思えない我儘な発言であったが、その場にいた3人はクスリと笑う。
「ああ、もふりすぎて毛並みが‥‥‥‥エトナ神の名において、慈悲を与えたまえ」
浮竹は、エトナの力を使い、フェンリルの浮竹の尻尾はいつもよりもふかふかで毛並みもよく、つやつやだった。
『あ、ボクももふりたい』
「ボクも」
「最初は俺だ!」
言い争いあいになり、結局はじゃんけんで決めて、浮竹が一番だった。
「ああ、この毛並みと手触り‥‥‥病みつきになる‥‥‥‥」
『ふふ、俺の尻尾だからな。勇者の俺、ブラッシングしてみるか?』
「ブラッシングだと!するに決まっている!」
フェンリルの浮竹の尻尾は、その日めちゃもふられるのであった。
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