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黒猫と白猫の亜人38

「冒険者ギルドから、冒険者ギルドのギルドマスターのヨハンという者が来ている」

「げっ」

「うわー」

「とりあえず、応接間に通す故、会うがいい」

浮竹と京楽は、数日前気まぐれから冒険者ギルドに登録し、Fランクでスライム退治を受けた。トトカという初心者用のダンジョンで、スライムと一緒に洗われた現れた、黒いワイバーンを一匹、二人で倒してしまったのだ。

Fランクからはじまるはずが、いきなりBランクに昇格されると言われて、冒険者でやっていく気のない浮竹と京楽は逃げ出したのだ。

「浮竹君、京楽君。Aランクの、アースドラゴンの退治を受けてみないか。ブラックワイバーンは、ワイバーン種の中で一番ドラゴンに近い。それを葬った君たちなら、できるはずだ」

「パス」

「同じくパスで」

「何故だああああああああ!!!」

「俺たち、白哉の猫だから。白哉がしろというのなら、聞くが」

「朽木様、どうかアースドラゴンの退治を受けてみるように言ってください!」

「しかし、仮にもドラゴン。危険なのではないか」

「アースドラゴンはドラゴン種の中で2番目に弱いのです。なんなら、Sランク冒険者であられる朽木様が同行して下さって構いません」

ヨハンの言葉に、浮竹と京楽が驚く。

「え、白哉君、Sランク冒険者だったの?」

「白哉、本当か?」

「まだ少年時代に、冒険者を3年していた。ドラゴンをこの千本桜という刀でソロで倒せると恐れられた。貴族の当主にならねばならなかったので、冒険者は廃業したのだ。まぁ、これも何かの縁だ。アースドラゴンの退治とやらをしてみよう。浮竹、京楽、兄らで倒せ。私はあくまで見守る役だ」

「あーもう、分かったよ」

「しかないなぁ」

こうして、サザン高原に住む、アースドラゴン退治にいくことになった。

白哉のテレポートの魔法で、サザン高原にまでつくと、いきなりアースドラゴンが襲ってきた。

「どうやら、私の魔力に感づいて、先制攻撃に出るようだ」

「白哉君の魔力量、人としては異常だからね」

「ウィンドランス!」

浮竹が魔法を唱えて、アースドラゴンの四肢を風の槍で貫く。

「GYAOOOOOOOOO!!!」

「ファイナルフレア!」

京楽が、上位の火属性の魔法を放つと、アースドラゴンは黒焦げになるかと思ったが、レジストして耐えた。

「ウォータースライサー」

浮竹は、水の刃でアースドラゴンの首を落とすと、それでもアースドラゴンは生きていた。

「頑丈なドラゴンだな。核を攻撃せねば、倒せぬか」

白哉が、緑の魔法を使う。浮竹と京楽の魔力量が2倍になった。

「カラミティフレアランス!」

「カラミティウィンドランス!」

二属性の、上位魔法をくらって、アースドラゴンは核を破壊されて倒れた。

「やっぱ、ドラゴンだけあって、手強いね」

「魔王の俺とかなら、一撃なんだろうな」

「そうだろうねぇ。幽鬼のボクでも一撃かも。あの二人、世界を滅ぼすレベルだから」

『はっくしょい』

『はっくしょん』

その頃、魔王城では魔王の浮竹と幽鬼の京楽はくしゃみをしていた。

『んー、誰か俺たちの噂してるな』

『白猫の君と黒猫のボクだったりして』

まさにその通りであるのだが。

「魔石は回収できそうか?」

白夜がアースドラゴンの死体を回収する前に、浮竹に魔石をとらせた。

「でっかい魔石だねえ。さすがドラゴン」

「さぁ、これでヨハンの言っていたことは終わりだ。帰ろうか」

浮竹と京楽は、京楽のテレポートの魔法で王都の冒険者ギルドに辿り着く。

白哉は、一足先にギルドマスターのヨハンを呼びに行っていた。

「これが、アースドラゴンの魔石だ」

「おお、本物だ。アースドラゴンの死体は?」

「ああ、白哉君がもってるね」

「素材として買い取るのか?」

白哉が尋ねると、ヨハンは頷いた。

「ああ、ぜひそうしたい」

「風と炎の魔法で駆除したゆえ、鱗の一部は焦げているが、爪、牙、目、角などは素材になるであろう」

白哉は、解体室でアースドラゴンの死体を出す。

「で、どうだっのだ、朽木様。この二人だけで倒したのか、あなたの助力で倒したのか」

「私は、緑の魔法で二人に魔力量を2倍にした。だが、二人はその魔力を使わずに倒した。浮竹と京楽の二人だけで倒したと断言していい」

「うおおおおおおおお。実は、あのアースドラゴンはSランクじゃないと倒せないんだ。どうだ、やはりSランク冒険者として華々しくデビューを!」

「興味ない」

「興味ないねぇ」

浮竹と京楽は、猫の姿になって、白哉の手からチュールをもらって食べていた。

「ぬおおおお。なぜだああああ」

嘆くヨハンを追い出して、浮竹と京楽は毛皮を舐めあって毛づくろいを始める。

「冒険者の最終目的は魔王の討伐でしょ?ボクら、魔王の浮竹と友達だしね」

「そうだ。魔王の俺は怒らすと怖い」

二人は、魔王の浮竹だけでなく、一緒にいる幽鬼の京楽も世界を滅ぼすほどの力をもっているのを知っていた。

「では、冒険者ギルドへの登録は、こちらから抹消しておく」

「ありがとね、白哉君」

「世話をかける、白哉」



今日は、満月だった。

サタナシア・オルタナティブが騒ぐが、封印する。

「んあ、京楽、もっとおお」

浮竹は、片足を肩にかづがれて、深く挿入されていた。

「んあ、もっと奥にぃ」

「エロいねぇ、浮竹は」

「だって、満月は体が疼くから。んあああ!!!」

ぱちゅんと音を立てて奥まで貫かれて、浮竹は喜びの声をあげる。

「うんん、もっと、もっと奥まで犯してぇ」

「分かってるよ」

最奥の結腸まで入りこむと、浮竹はオーガズムでいっていて、締め付けが強くなる。

ドクドクと、子種を浮竹の奥に吐き出す京楽。

「んあ、いい。もっとお前の子種ちょうだい。孕みたい」

「いっぱいあげるからね?」

「んああああ!!!」

浮竹は、京楽の手でしごかれて、精液を出していた。その精液を、京楽が舐めとる。

「やっぱり、君の甘い。蜂蜜みたい」

「んあ、奥にくれ。お前のザーメン」

「はいはい」

京楽は、結合部がくちゅくちゅと水音をたてて泡立つまで犯し、最奥に子種を2回連続で注ぎ込む。

「あああ、熱いいいい」

「満足したかな?ボクはもう一回いけるけど」

「あ、俺はもう無理ぃ。手で、抜いてやる」

「頼むよ」

浮竹は、まだ硬い京楽のものを両手でしごいて、いかせた。

「あっ」

びゅるるると、3回出したとは思えない量の精液が、浮竹の顔や髪にかかる。

「ごめんごめん。お風呂入ろ?」

浮竹は、顔についた京楽のものを舐めとる。

男娼時代に、他人の精液を甘く感じるように人工的に体は改造されていた。

「京楽の子種も甘い」

「え、そうかい?」

「ふふ・・・・・」

浮竹は妖艶に微笑む。

二人は一緒にお風呂に入って、寝ることにした。

ふと、京楽が目を覚ます。瞳は金色だった。

「満月は、君はうるさないねぇ、サタナシア・オルタナティブ。おとなしく、ボクの奥でボクと混じりあっておきなよ」

「ん‥‥‥京楽?寝れないのか?」

浮竹が起きてきて、カーディガンを京楽に羽織らせる。

「ちょっと、肌寒いと思っただけだよ。さぁ、もう一度寝ようか」

浮竹と同じベッドに横になり、二人は満月の夜が消えていくのを、心の奥で感じとるのであった。

亜人種は、満月の夜に本来の獣の姿になり、暴走すると言われている。でも、実際に暴走したケースは少ない。

それに、京楽にはサタナシア・オルタナティブがいる。

暴走すると、凄まじいことになるので、自分と混じり合わせて、通称サタンはただのナニカになるのであった。



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