黒猫と白猫の亜人41
朝起きると、浮竹は裸だった。
ずきりと痛む頭に手を当てる。
見慣れた天井出ない天井を見上げて、ここが宿なのだと気づく。昨日、深夜まで深酒をして‥‥そこから先のことは覚えていなかった。
恋次とは違う、赤い猫の亜人と猫の姿でまたたびに酔い、人の姿になって酒を飲んでよっぱらった。相手は少女だった。
「昨日のことが思い出せない‥‥」
少女の名はティセ。
京楽の友人だそうで、浮竹も羽目を外しすぎた。
「うーん」
同じベッドに、ティセが裸でいるのだと気づいて、浮竹はパニックになった。
「あああああああああ、やらかしたああああああああ」
浮竹とて男だ。女性としっぽりすることができる。本来なら京楽の妻で、京楽に抱かれるのだが、女性を抱くことはできた。
「子供できちゃったりとか、ないよな?」
これはまさしく不倫。一夜の過ちとはいえ、もしも子ができてしまったら大問題だ。
「ティセ、起きろ、ティセ」
「なんなのにゃー?もっと寝かせろにゃー。ぎにゃああああああああ!なんで裸にゃ!?」
「その、俺たちやちゃったのかな?」
「分からないにゃ。でも腰が痛いにゃ」
「もぎゃああああ」
とりあえず、ティセにシャワーを浴びてもらい、服を着てもらう。その後で、浮竹もシャワーを浴びて服をきた。
「責任はとる。俺の夫人になってくれ」
「ちょっと、浮竹?」
宿の部屋に入ってきた京楽が、ティセの頭を撫でなら、浮竹を窘める。
「ただの、どっきりだよ?ティセと君との間に肉体関係はないよ?それにしても、責任とって夫人になってくれとか、なかなかに甲斐性があるね?」
ドッキリと言われて、ポカーンとしている浮竹がおかしくて、京楽は笑う。
「ふふ、驚いた?」
「京楽」
「うん?」
「いっぺん、死んでこいやあああああああああああ!!!」
浮竹は、華麗なアッパーを京楽に決めた。
「ティセ、こんなアホに付き合うことなかったんだぞ」
「それがにゃあ、給金がよくてにゃあ。最近超金欠だったから、浮竹には悪いと思ったけど、京楽のどっきりに乗ってしまったのにゃあ」
「京楽」
「う、浮竹、ごめんてば」
「実家(魔王城)に帰らせていただきます」
浮竹は、白哉の自分たちの家に戻ると、荷物をまとめてお札を使う。
「ああ、浮竹!そんな大荷物抱えて!ただのどっきりじゃない!」
「いっぺん、死んでこいやあああああああああ」
「ぎゃあああああああああああああ」
テレポート前に浮竹を追ってきた京楽を、再び華麗なアッパーで沈めて、浮竹は魔王城にやってくると、猫の姿になり魔王の浮竹の胸に飛び込んだ。
『白猫の俺?』
「京楽があああ」
事情を説明すると、魔王の浮竹も怒ってくれた。
『純情な白猫の俺の心を弄ぶとは許せん』
『まぁ、黒猫のボクもただの悪戯心でしただけじゃないの?』
「それでも性質が悪い」
『まぁ、そうだねぇ。3日くらい干して、反省してもらうとか?』
「干すって?」
『ご飯とお水あげずに、天日に干すの。喉が渇いたら最低限の水をあげて、ご飯はあげない。めちゃくちゃお腹の減っている相手の前でごちそう食べるの』
「それだ」
浮竹は、機嫌を直したといって京楽を連れてくると、京楽を縄でぐるぐる巻きにした。
「ちょっと、浮竹ぇ?」
「京楽、お前を3日間干す」
「へ?」
「俺の心を弄んだ罰だ!」
『まぁ、白猫の俺の気がすむまで干されてくれ』
「ぎいやあああああああああああああ」
幽鬼の京楽が、ぐるぐる巻きの黒猫の自分を天日に干す。
「喉がかわいたよう。お腹へったよう。暑いよう」
「水だけなら、やる」
浮竹は、お水だけを魔法で京楽の口元に浮かべて、京楽はそれを飲んだ。
丸一日放置されて、京楽がねをあげる。
「ごめんなさい、浮竹、ボクが悪かったから許してよ」
「3日は干す。お腹のすいたお前の目の前で、ご馳走食ってやる」
ぎゅるるるるると腹をならす京楽を無視して、京楽を干している前で魔王の浮竹も幽鬼の京楽も混ぜて、豪華な夕飯をとった。
「おなかすいたよー」
「魔王の俺」
「うん?」
浮竹は、魔王の浮竹に抱きついて、頬にキスをする。
「ぬああああ、浮竹ぇぇぇ。不倫だあああ」
「不倫してしまったと思わせたお前に言われたくない!」
「ああああ、ボクが悪かったからああぁぁぁ」
結局は3日天日に干されて、しおしおになって京楽は解放された。
「これにこりたら、もうあんな真似するなよ」
「はい。しません」
京楽は氷水を飲んで、3日ぶりになる食事をすごい勢いで食べてから風呂に入り、浮竹を抱きしめる。
その目つきが怪しくて、浮竹は京楽を振りほどこうとする。
「極限状態だと、子を残す本能が凄いんだよね。さぁ、付き合ってもらうよ浮竹」
「ぎにゃああああああああああああ」
客室での浮竹の悲鳴に、魔王の浮竹は止めに入ろうとしたのだが、幽鬼の京楽にとめられた。
『しっぽり中みたいだから』
『む、しっぽりか』
次の日、つやつやの京楽とぐったりした浮竹がいるのだった。
ずきりと痛む頭に手を当てる。
見慣れた天井出ない天井を見上げて、ここが宿なのだと気づく。昨日、深夜まで深酒をして‥‥そこから先のことは覚えていなかった。
恋次とは違う、赤い猫の亜人と猫の姿でまたたびに酔い、人の姿になって酒を飲んでよっぱらった。相手は少女だった。
「昨日のことが思い出せない‥‥」
少女の名はティセ。
京楽の友人だそうで、浮竹も羽目を外しすぎた。
「うーん」
同じベッドに、ティセが裸でいるのだと気づいて、浮竹はパニックになった。
「あああああああああ、やらかしたああああああああ」
浮竹とて男だ。女性としっぽりすることができる。本来なら京楽の妻で、京楽に抱かれるのだが、女性を抱くことはできた。
「子供できちゃったりとか、ないよな?」
これはまさしく不倫。一夜の過ちとはいえ、もしも子ができてしまったら大問題だ。
「ティセ、起きろ、ティセ」
「なんなのにゃー?もっと寝かせろにゃー。ぎにゃああああああああ!なんで裸にゃ!?」
「その、俺たちやちゃったのかな?」
「分からないにゃ。でも腰が痛いにゃ」
「もぎゃああああ」
とりあえず、ティセにシャワーを浴びてもらい、服を着てもらう。その後で、浮竹もシャワーを浴びて服をきた。
「責任はとる。俺の夫人になってくれ」
「ちょっと、浮竹?」
宿の部屋に入ってきた京楽が、ティセの頭を撫でなら、浮竹を窘める。
「ただの、どっきりだよ?ティセと君との間に肉体関係はないよ?それにしても、責任とって夫人になってくれとか、なかなかに甲斐性があるね?」
ドッキリと言われて、ポカーンとしている浮竹がおかしくて、京楽は笑う。
「ふふ、驚いた?」
「京楽」
「うん?」
「いっぺん、死んでこいやあああああああああああ!!!」
浮竹は、華麗なアッパーを京楽に決めた。
「ティセ、こんなアホに付き合うことなかったんだぞ」
「それがにゃあ、給金がよくてにゃあ。最近超金欠だったから、浮竹には悪いと思ったけど、京楽のどっきりに乗ってしまったのにゃあ」
「京楽」
「う、浮竹、ごめんてば」
「実家(魔王城)に帰らせていただきます」
浮竹は、白哉の自分たちの家に戻ると、荷物をまとめてお札を使う。
「ああ、浮竹!そんな大荷物抱えて!ただのどっきりじゃない!」
「いっぺん、死んでこいやあああああああああ」
「ぎゃあああああああああああああ」
テレポート前に浮竹を追ってきた京楽を、再び華麗なアッパーで沈めて、浮竹は魔王城にやってくると、猫の姿になり魔王の浮竹の胸に飛び込んだ。
『白猫の俺?』
「京楽があああ」
事情を説明すると、魔王の浮竹も怒ってくれた。
『純情な白猫の俺の心を弄ぶとは許せん』
『まぁ、黒猫のボクもただの悪戯心でしただけじゃないの?』
「それでも性質が悪い」
『まぁ、そうだねぇ。3日くらい干して、反省してもらうとか?』
「干すって?」
『ご飯とお水あげずに、天日に干すの。喉が渇いたら最低限の水をあげて、ご飯はあげない。めちゃくちゃお腹の減っている相手の前でごちそう食べるの』
「それだ」
浮竹は、機嫌を直したといって京楽を連れてくると、京楽を縄でぐるぐる巻きにした。
「ちょっと、浮竹ぇ?」
「京楽、お前を3日間干す」
「へ?」
「俺の心を弄んだ罰だ!」
『まぁ、白猫の俺の気がすむまで干されてくれ』
「ぎいやあああああああああああああ」
幽鬼の京楽が、ぐるぐる巻きの黒猫の自分を天日に干す。
「喉がかわいたよう。お腹へったよう。暑いよう」
「水だけなら、やる」
浮竹は、お水だけを魔法で京楽の口元に浮かべて、京楽はそれを飲んだ。
丸一日放置されて、京楽がねをあげる。
「ごめんなさい、浮竹、ボクが悪かったから許してよ」
「3日は干す。お腹のすいたお前の目の前で、ご馳走食ってやる」
ぎゅるるるるると腹をならす京楽を無視して、京楽を干している前で魔王の浮竹も幽鬼の京楽も混ぜて、豪華な夕飯をとった。
「おなかすいたよー」
「魔王の俺」
「うん?」
浮竹は、魔王の浮竹に抱きついて、頬にキスをする。
「ぬああああ、浮竹ぇぇぇ。不倫だあああ」
「不倫してしまったと思わせたお前に言われたくない!」
「ああああ、ボクが悪かったからああぁぁぁ」
結局は3日天日に干されて、しおしおになって京楽は解放された。
「これにこりたら、もうあんな真似するなよ」
「はい。しません」
京楽は氷水を飲んで、3日ぶりになる食事をすごい勢いで食べてから風呂に入り、浮竹を抱きしめる。
その目つきが怪しくて、浮竹は京楽を振りほどこうとする。
「極限状態だと、子を残す本能が凄いんだよね。さぁ、付き合ってもらうよ浮竹」
「ぎにゃああああああああああああ」
客室での浮竹の悲鳴に、魔王の浮竹は止めに入ろうとしたのだが、幽鬼の京楽にとめられた。
『しっぽり中みたいだから』
『む、しっぽりか』
次の日、つやつやの京楽とぐったりした浮竹がいるのだった。
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