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黒猫と白猫の亜人47

「にゃーん(しっぽりしない?)」

「にゃんにゃん(京楽さん、前みたいにしっぽりしましょうよ)」

猫の発情期の季節がやってきた。雌猫たちは亜人でもあるが猫の姿をとれる浮竹と京楽ににゃんにゃん言いながら、交尾を迫ってくる。

猫の亜人とただの猫の間には子が成せないが、それでも浮竹と京楽は人気があって、猫の姿でいると襲われそうなので人の姿をしていた。

「あいにくだけど、浮竹と結婚してるからしっぽりはできないよ」

「俺もだ。しっぽりはできない。しっぽりするなら、サタンはどうだ?」

「にゃあにゃあ(あら素敵。サタン様の子を宿したいわ)」

「にゃーーん(サタン様がいたわ!夫人じゃないけどしっぽりしましょう)」

雌猫たちは、こぞってサタンの元に赴いた。

「わはははは、苦しゅうないぞ。夫人にはできぬが、我としっぽりしたいかわい子ちゃんはまとめてしっぽりしてやるぞ」

サタンががぜんやる気で、たくさんの猫としっぽりした。

ただし、一応避妊はしていた。

たくさんの猫との間に子供ができたら流石にやばい。

一気に50匹くらい子猫が増えてしまうかもしれない。なので、サタンは白哉の作った猫用コンドームをつけてたくさんの雌猫たちとしっぽりした。

雌猫たちはサタンが避妊しているのに最初は文句を言っていたが、そのテクニックで天国を味わい、満足して去っていく。

「うむ、流石に大勢を相手にして疲れたな。しかし、夫人であるジョセフィーヌちゃんとリリムちゃんとバニーちゃんとは発情期の間にしっぽりして子猫を産んでもらわねば」

サタンの子は人気が高く、貴族の間で予約ができるほど貰い手がいる。

なので、白哉がサタンに子を夫人との間にならばもうけてもいいと言っていて、サタンもかわいい我が子をまたみたいので、猫になって3回目の発情期の夫人たちの間に子を12匹もうけた。

「かわいいねぇ」

「かわいいなぁ」

「かわいい」

うまれてよちよち歩きするサタンの子猫たちは、やっぱり小さな黒い翼があるが悪魔ではない。

浮竹と京楽も白哉も、そんなサタンの子猫がかわいすぎてもふっている。

「にゃーん」

まだ子猫なので、何を言っているのか分からないが、きっとお腹がすいているのだろうと夫人の元に戻すと、よちよち歩きでおっぱいのところにいって母乳を飲みだす。

「にゃーん(浮竹さん京楽さん、白哉様にありがとうと言って。白哉様のお陰で今があるのだから)」

ジョセフィーヌちゃんの言葉を白哉に伝えると、白哉は淡く微笑みながらジョセフィーヌちゃんの頭を撫でる。

「かわいい、私の家族だ」

「む、では我も家族か?」

「そうなるな。サタンも私の家族だ」

「ぬおおおおおん。人と家族になるなんて嫌だっと思っていたが、白哉となら家族になってもかまわないのである。我はサタンぞ!」

サタンは漢泣きして、それからひょいっと白哉の肩に乗る。

「苦しゅうないぞ。我をもふるがいい」

白哉は、サタンをもふった。

猫じゃらしで遊んで、チュールをあげる。

「あ、俺も」

「ボクも」

猫の姿になった浮竹と京楽も白哉と遊んでチュールをもらった。

「うーん、やっぱチュールおいしいな」

「おいしすぎる」

浮竹と京楽は猫の間は味覚も猫なので、チュールのおいしさの虜になる。

白哉は猫じゃらしをサタンだけでなく、浮竹と京楽にもむける。

「にゃにゃ!」

「にゃ!」

猫の亜人とはいえ、猫でいる時間も多いので、本能的に猫じゃらしを追いかける。

『おーい、遊びにきたぞ』

そこに、魔王の浮竹が現れた。後ろには幽鬼の京楽もいた。

『お、遊んでいるのか?白哉、俺にも猫じゃらしを』

「兄の分までないので、私が使っているこれを使え」

魔王の浮竹は、白哉から猫じゃらしを受け取ると、浮竹と京楽の前で振る。

「にゃっ!」

「にゃん!」

すっかり猫モードになった浮竹と京楽は、猫じゃらしにじゃれつく。

『京楽、ねずみのおもちゃあっただろ。使ってみろ』

『うん』

ねずみの形をした走るおもちゃに、浮竹と京楽が夢中になる。

『かわいいなぁ。やっぱほしい』

「いくら魔王の兄とはいえ、浮竹と京楽は私のものだ。やれぬぞ」

白哉は、浮竹と京楽の家族である。

『分かっている。言ってみただけだ。この二人を連れて魔王城に行くが、問題ないな?』

「かまわぬ。ただ、最近京楽がちょっと食べすぎなので、チュールは数を控えるように」

『だそうだぞ、黒猫の京楽』

「えー。ダイエット必要かな?」

『そこまではいかないでしょ。運動をその分しっかりすればいいだけだよ』

幽鬼の京楽が、黒猫の自分を抱いてその体重にそれほど重くないと言う。

「昨日は浮竹としっぽりしたしそれなりに運動に」

浮竹から猫パンチをもらい、京楽は黙り込む。

ふしゃあああと逆毛を立てる浮竹。

京楽は耳と尻尾をたらして、反省する。

「それでよろしい」

「はい」

『別に隠さなくていいだろう。お前たちは結婚してるんだし』

『そうだね。結婚してるんだし』

「それでも恥ずかしいものは恥ずかしいんだ!」

浮竹は猫の姿のまま、魔王の自分の腕に抱かれて顔をこすりつける。

『くすぐったいぞ』

浮竹は、ずっとそうしているのであった。照れ隠しのつもりが、甘えたかんじになるのであった。


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