黒猫と白猫の亜人42
「ねぇ、白哉君。ボクのイメージってどんなかんじ?」
「ん?兄は‥‥‥浮竹が大好きなアホだな」
白哉に面と向かってアホと言われて、京楽はズーンと沈む。
「兄はアホでもいいのだぞ。明るい兄がいるおかげで、浮竹は健やかでいられる。兄は猫になるとかわいいしな。兄がどうであれ、浮竹は兄を愛しているだろう」
「うん、それは知ってる。最近、サタン君にアホって言われて、言い返そしたけど周りの猫からアホって言われて悩んでたんだよ」
アホでいることに、罪はない。
アホでいたほうが、楽しいこともある。
肝心な場面さえしっかりしておけば、アホだってアホなりにやっていける。
「お主、そんなことを考えるなどやはりアホだのお。我もアホだが」
サタンは、自分を偉大といいながら、たくさんの雌猫としっぽりしたりするアホだと自分でも認めていた。
「アホであるがゆえにたまにミスもするが、アホであるがゆえに許される。がはははは!我はサタン!アホ猫キングである!」
「アホ猫キング。そこまで自信満々に言えるなんてすごい」
京楽は、ちょっときらきらした瞳でサタンを見る。
「夜にな、ごにょごにょ」
サタンからごにょごにょを教わって、京楽は実行に移した。
「このダアホがあああああ」
「ぎにゃああああああああ」
京楽は、ごにょごにょしたテクニックで夜をしっぽりしようとして、浮竹に蹴られていた。
「く、サタン君、上級者じゃないとごにょごにょはできないみたい」
京楽は力尽きた。
「たまにはサタンのところで寝ようっと」
「ええ、浮気!?」
京楽が立ち上がって、浮竹を止めようとする。猫の姿になっていたが。
浮竹も猫の姿で、サタンのところに行くことしたが、自分だけで行くと言い張った。
「俺は、サタンと一緒にただしゃべって寝たいだけだ。浮気じゃない」
「サタン君のところには今3匹の夫人がいて、子猫もたくさんいるんだよ?」
「だからいいんじゃないか。家族の一員になれたかんじで。じゃあ、俺はサタンのところに行ってくる。お前は勝手にしろ」
「そんなあああ」
浮竹は、本当にサタンの元に行ってしまった。
「よう浮竹。3夫人と子猫たちと共に、来訪を歓迎するぞ。我はサタン!アホ猫キングなり!ワハハハハハハ!!」
「アホ猫キング!」
浮竹は目をきらきらさせていた。
『ふふ、楽しんでるみたいだね』
「うわぁ、びっくりした」
「ぎにゃああああ」
サタンの影から幽鬼の京楽が出てきて、浮竹はびっくりする。
サタンにいたっては、ひっくり返っていた。
『あはははは!サタン君ひっくり返ってる。おかしー』
「う、うるさい!我の影からいきなり出てくるからだ!我は偉大なる悪魔猫サタンなり!」
「悪魔王じゃなくなってる」
浮竹は楽しそうに笑う。
「お前がきてるってことは、魔王の俺も来てるのか?」
『うん。白哉君ところに、君たちを魔王城に招待したいって、言いにいってるよ』
「そうか。じゃあ、魔王の俺のところに行こう」
「魔王城か。我も行ってみたい」
『いいよ』
「え、いいのか?一応、元悪魔王だぞ。今は猫だけど」
浮竹が心配そうな声を出すと、幽鬼の京楽は楽しそうにまだ笑っていた。
『浮竹もサタン君のこと気に入ってるからね。別に問題はないはずだよ』
白哉のところに行くと、魔王の浮竹と京楽がいた。
「京楽のダアホ」
「浮竹、ごめんてばぁ」
『お、サタンも一緒か』
『サタン君も魔王城にきたいんだって。いいよね?』
『ああ、別に構わんぞ。それにしてもかわいい姿になったな、元悪魔王サタン?』
「にゃっ!魔王め。我は偉大なる悪魔猫サタンなり!」
こうして、サタンも一緒に皆で魔王城に向かった。
サタンは猫だが、元悪魔王だけあって、紅茶も飲むし紅茶クッキーも食べた。
猫だけど。
『チュールいるか?』
「は、はやくよこせ!ここのチュールはなんなのだ!うますぎる!!」
サタンはチュール一本で魔王浮竹の手に落ちた。
ちょろすぎた。
『サタン君って、やっぱちょろいよね』
「ふ、それもまた我の魅力なのだ。我はサタン!偉大なる悪魔猫ぞ!アホ猫キングでもある!」
その宣言に、魔王の浮竹がぶっと吹き出して笑い出した。
『サ、サタン、お前こんなにかわいくなってしまって』
「チュールもっとよこせ」
サタンはチュールをいっぱいもらった。
浮竹と京楽も、沢山ではないがそれなりにもらって、満足していた。
魔王の浮竹は、猫じゃらしを取り出して、サタンの前で振る。
「にゃっ!」
サタンは猫なので本能に抗えない。
「にゃにゃにゃ!我はこの程度では‥‥うにゅ、楽しいのだああ」
サタンが魔王の浮竹と幽鬼の京楽と仲良くしているシーンを、浮竹と京楽は和んでみている。
「魔王浮竹、覚悟!」
突然、下女の一人がナイフを手に魔王の浮竹を刺そうとする。
それを、京楽がナイフを叩き落とした。
「ボクの友人に手を出すのは、許さないよ?」
『君の言う通りだ。ボクの浮竹に手を出そうとしたね?消えて』
「ぎゃあああああああ」
下女は干からびて灰となった。
「がははははは!やるな、幽鬼の京楽」
『ふふ、サタン君も猫だけど元悪魔王なのに、魔王の国にくるなんて度胸あるね?』
「猫なってしまった我が動いた程度では、悪魔族は動かぬ。悪魔族はもともと魔族と共存しているしな。がはははは、我は魔王、お主と同盟を築いてもいいぞ」
『お、いいな。俺は和平条約を結びたい』
「よかろう。我が血をもって、我ら悪魔族は魔族と和平条約を結ぶものとする!」
サタンは、猫になっても悪魔族の長であった。その日、悪魔族たちは皆、魔族との和平条約の締結を喜んだ。
「では、運動してくるゆえ、浮竹、京楽、お主らもつきあえ」
サタンは、浮竹と京楽を連れて魔王城を散策しはじめる。
「魔王と平和条約結べるんだな、サタンは」
「すごいね」
「はははは、我は偉大なり!我はサタン!悪魔猫であるぞ!」
魔王城でも、サタンはサタンなのであった。
「ん?兄は‥‥‥浮竹が大好きなアホだな」
白哉に面と向かってアホと言われて、京楽はズーンと沈む。
「兄はアホでもいいのだぞ。明るい兄がいるおかげで、浮竹は健やかでいられる。兄は猫になるとかわいいしな。兄がどうであれ、浮竹は兄を愛しているだろう」
「うん、それは知ってる。最近、サタン君にアホって言われて、言い返そしたけど周りの猫からアホって言われて悩んでたんだよ」
アホでいることに、罪はない。
アホでいたほうが、楽しいこともある。
肝心な場面さえしっかりしておけば、アホだってアホなりにやっていける。
「お主、そんなことを考えるなどやはりアホだのお。我もアホだが」
サタンは、自分を偉大といいながら、たくさんの雌猫としっぽりしたりするアホだと自分でも認めていた。
「アホであるがゆえにたまにミスもするが、アホであるがゆえに許される。がはははは!我はサタン!アホ猫キングである!」
「アホ猫キング。そこまで自信満々に言えるなんてすごい」
京楽は、ちょっときらきらした瞳でサタンを見る。
「夜にな、ごにょごにょ」
サタンからごにょごにょを教わって、京楽は実行に移した。
「このダアホがあああああ」
「ぎにゃああああああああ」
京楽は、ごにょごにょしたテクニックで夜をしっぽりしようとして、浮竹に蹴られていた。
「く、サタン君、上級者じゃないとごにょごにょはできないみたい」
京楽は力尽きた。
「たまにはサタンのところで寝ようっと」
「ええ、浮気!?」
京楽が立ち上がって、浮竹を止めようとする。猫の姿になっていたが。
浮竹も猫の姿で、サタンのところに行くことしたが、自分だけで行くと言い張った。
「俺は、サタンと一緒にただしゃべって寝たいだけだ。浮気じゃない」
「サタン君のところには今3匹の夫人がいて、子猫もたくさんいるんだよ?」
「だからいいんじゃないか。家族の一員になれたかんじで。じゃあ、俺はサタンのところに行ってくる。お前は勝手にしろ」
「そんなあああ」
浮竹は、本当にサタンの元に行ってしまった。
「よう浮竹。3夫人と子猫たちと共に、来訪を歓迎するぞ。我はサタン!アホ猫キングなり!ワハハハハハハ!!」
「アホ猫キング!」
浮竹は目をきらきらさせていた。
『ふふ、楽しんでるみたいだね』
「うわぁ、びっくりした」
「ぎにゃああああ」
サタンの影から幽鬼の京楽が出てきて、浮竹はびっくりする。
サタンにいたっては、ひっくり返っていた。
『あはははは!サタン君ひっくり返ってる。おかしー』
「う、うるさい!我の影からいきなり出てくるからだ!我は偉大なる悪魔猫サタンなり!」
「悪魔王じゃなくなってる」
浮竹は楽しそうに笑う。
「お前がきてるってことは、魔王の俺も来てるのか?」
『うん。白哉君ところに、君たちを魔王城に招待したいって、言いにいってるよ』
「そうか。じゃあ、魔王の俺のところに行こう」
「魔王城か。我も行ってみたい」
『いいよ』
「え、いいのか?一応、元悪魔王だぞ。今は猫だけど」
浮竹が心配そうな声を出すと、幽鬼の京楽は楽しそうにまだ笑っていた。
『浮竹もサタン君のこと気に入ってるからね。別に問題はないはずだよ』
白哉のところに行くと、魔王の浮竹と京楽がいた。
「京楽のダアホ」
「浮竹、ごめんてばぁ」
『お、サタンも一緒か』
『サタン君も魔王城にきたいんだって。いいよね?』
『ああ、別に構わんぞ。それにしてもかわいい姿になったな、元悪魔王サタン?』
「にゃっ!魔王め。我は偉大なる悪魔猫サタンなり!」
こうして、サタンも一緒に皆で魔王城に向かった。
サタンは猫だが、元悪魔王だけあって、紅茶も飲むし紅茶クッキーも食べた。
猫だけど。
『チュールいるか?』
「は、はやくよこせ!ここのチュールはなんなのだ!うますぎる!!」
サタンはチュール一本で魔王浮竹の手に落ちた。
ちょろすぎた。
『サタン君って、やっぱちょろいよね』
「ふ、それもまた我の魅力なのだ。我はサタン!偉大なる悪魔猫ぞ!アホ猫キングでもある!」
その宣言に、魔王の浮竹がぶっと吹き出して笑い出した。
『サ、サタン、お前こんなにかわいくなってしまって』
「チュールもっとよこせ」
サタンはチュールをいっぱいもらった。
浮竹と京楽も、沢山ではないがそれなりにもらって、満足していた。
魔王の浮竹は、猫じゃらしを取り出して、サタンの前で振る。
「にゃっ!」
サタンは猫なので本能に抗えない。
「にゃにゃにゃ!我はこの程度では‥‥うにゅ、楽しいのだああ」
サタンが魔王の浮竹と幽鬼の京楽と仲良くしているシーンを、浮竹と京楽は和んでみている。
「魔王浮竹、覚悟!」
突然、下女の一人がナイフを手に魔王の浮竹を刺そうとする。
それを、京楽がナイフを叩き落とした。
「ボクの友人に手を出すのは、許さないよ?」
『君の言う通りだ。ボクの浮竹に手を出そうとしたね?消えて』
「ぎゃあああああああ」
下女は干からびて灰となった。
「がははははは!やるな、幽鬼の京楽」
『ふふ、サタン君も猫だけど元悪魔王なのに、魔王の国にくるなんて度胸あるね?』
「猫なってしまった我が動いた程度では、悪魔族は動かぬ。悪魔族はもともと魔族と共存しているしな。がはははは、我は魔王、お主と同盟を築いてもいいぞ」
『お、いいな。俺は和平条約を結びたい』
「よかろう。我が血をもって、我ら悪魔族は魔族と和平条約を結ぶものとする!」
サタンは、猫になっても悪魔族の長であった。その日、悪魔族たちは皆、魔族との和平条約の締結を喜んだ。
「では、運動してくるゆえ、浮竹、京楽、お主らもつきあえ」
サタンは、浮竹と京楽を連れて魔王城を散策しはじめる。
「魔王と平和条約結べるんだな、サタンは」
「すごいね」
「はははは、我は偉大なり!我はサタン!悪魔猫であるぞ!」
魔王城でも、サタンはサタンなのであった。
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