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黒猫と白猫の亜人60

京楽は、色欲魔人である。

体の中にサタナシア・オルタナティブという異なる存在をもっている。

寝る、食べる、以外だとやることしか考えていないかんじがする。

と、魔王の浮竹に言われて、京楽はズーンと沈みこんだ。

なにせ、浮竹がいるのに、見てない場所で他の雌猫としっぽりして浮気する。することしか能がないような感じに受け取られても仕方ない。

『お前って、やっぱ色欲魔人だよな。浮気するし』

『まぁ、色欲魔人でもいいんじゃない?白猫の浮竹が幸せなら』

「でもこいつ、浮気するぞ?この前も、俺が白哉と出かけている間に、他の雌猫としっぽりしていた」

京楽がばれていたと、顔を蒼くする。

「あ、あれはね?ただの、マッサージで」

「マッサージで合体するのか?相手の雌猫にゃんにゃん気持ちいいって言ってたぞ?」

「う」

魔王の浮竹は呆れ、幽鬼の京楽は笑っている。

「しまいには、サタンの妻のジョセフィーヌちゃんともしっぽりしてたしな?」

「な、ばれて!?」

「ジョセフィーヌちゃんがいってた。お前の一物は立派だし気持ちいいけど、心が足りないって。やることしか頭にないって」

「ああああ、ジョセフィーヌちゃあああん」

京楽がもうこれ以上聞きたくないとばかりに蹲る。

「お前に愛想をつかさない俺は心が広いな、我ながら。あんまり、浮気するなよ。捨てるぞ」

「ボクは浮竹が一番だから!浮竹しかいないから!」

「そう言いながら、雌猫としっぽりするんだよな?」

「う、もうしないから」

『信用できないな』

『信用できないね』

魔王の浮竹と幽鬼の京楽に言われて、色欲魔人こと京楽はさらにズーンと沈み込む。

『あんまり浮気してると、俺が白猫の俺をもらうからな?』

「な、それだけはだめだよ!?浮竹同士だなんて‥‥‥鼻血垂れてきた」

浮竹は猫の姿で京楽に、手加減なしの猫パンチをお見舞いする。

「卑猥なことしか考えないのかお前は。魔王の浮竹がもらうというのは、ただ一緒にずっといるって意味だ」

『そうなると、ボクが嫉妬しちゃうなぁ』

幽鬼の京楽が、紅茶を飲みながら困るなぁと笑う。

「む、まぁそうだな。俺と魔王の俺は今の距離がちょうどいい」

『うちの子になっていいんだぞ?』

「それでも、俺は京楽が好きだから。愛してるから」

「浮竹えええええぇぇぇぇ」

猫の姿で抱きついてこようとしる京楽を、浮竹は猫パンチをお見舞いする。

「しばらくさせてやらない。反省するんだな」

「そんなああああ」

「あ、雌猫としっぽりしたら、さらにやらせてあげないからな」

色欲魔人の京楽は困った。

おおせいな性欲を解消するには、浮竹に相手をしてもらうのが一番なのに、その浮竹が抱かせてくれないと言うし、浮竹がいない時に欲を解消するために雌猫としっぽりするのだが、それも禁止されて、京楽はうーんうーんとうなりだす。

「これやる。魔王の俺に作ってもらった」

『こんなので、欲の解消になるのか?』

「分からん」

それは、浮竹の猫の姿をしたダッチワイフだった。

猫のダッチワイフなど見たことも聞いたこともない。

魔王の浮竹に適当に作ってもらった。

よくでてきていて、本物の浮竹そっくりの毛並みの質感と、瞳の色まで瞬きをしそうなほどにそっくりだった。

「あ、ボクこれならいけるかも」

浮竹の匂いもして、京楽は早速ダッチワイフを抱いてみる。

「あ、いいね。質感まで浮竹そっくり」

「じゃあ、雌猫としっぽりはやめろよ?」

「う、うん」

色欲魔人の京楽は、色欲魔人であるがために即答できない。

「今度雌猫としっぽりしてるの目撃したら、ほんとに1か月は抱かせてやらないからな」

「はーい」

『じゃあ、問題は解決したということで、お茶にでもする?』

幽鬼の京楽が、得意の紅茶クッキーをもってきてくれた。

浮竹と京楽は人の姿になって、中庭に移動して、テーブルのある場所の席につく。

「幽鬼の京楽がいれてくれる紅茶が一番おいしい」

「そうだね。ボクもそう思うよ」

『ありがとう。昔はもっと下手だったよ?浮竹とお茶するために、何度も練習したんだよ』

幽鬼の京楽は、紅茶クッキー以外に、チョコと苺のタルトを作ってもってきてくれた。

「チョコ!苺もある!」

そのお菓子に、浮竹が目を輝かせる。

浮竹はチョコレートが大好きだ。それを知っていたので、幽鬼の京楽はあえてタルトをチョコ味にしてみた。

「うん、おいしい!」

浮竹は、チョコタルトをおいしそうに食べる。

『俺の分もやる。食え』

「え、いいのか?」

『俺はいつでも京楽のお菓子を食えるしな』

「じゃあもらう!」

魔王の浮竹が自分の分を浮竹に譲るものだから、最初に譲って喜んでもらおうと思っていた京楽は、ちょっと残念に思いながらも、自分の分も浮竹にあげる。

「ボクの分もあげるよ」

「ありがとう!」

浮竹は、犬のようにしっぽをぶんぶんして喜んだ。

『ふふ、ボクの分もあげるね?はい、あーん』

「あーん」

「あ、ずるい!」

京楽が叫ぶ。

『ふふ、ほんとに白猫の浮竹はかわいいね?猫の姿でも人の姿でも』

『俺は?』

『君は別格』

魔王の浮竹の額にちゅっとキスをする。された魔王の浮竹は顔を真っ赤にさせる。

「お、ラブラブだな」

「ラブラブだね」

浮竹と京楽は、甘い空気に慣れているため、魔王の浮竹が恥ずかしがっても気にしない。

「魔王の俺、もっと幽鬼の京楽と甘えてもいいんだぞ?俺たちなど気にせず」

『いや、気になるだろう、普通』

『ふふ、ボクの浮竹は照れ屋さんだから』

幽鬼の京楽は、魔王の浮竹の頭を撫でて、チョコタルトのおかわりをもってきて、浮竹以外のメンバーもきちんと食べれるようにするのであった。







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