グリーンティー(1期)
「口に合うか分からないが」
グリーンティーと呼ばれる、日本のお茶を淹れてみた。独特の渋味があって、甘さが感じられる紅茶とは全く違った味だ。
とぽとぽとぽ。
ティーカップに並々と注がれグリーンティー。
見ているだけなら、薄い緑色をしていて綺麗だった。紅茶を好むティエリアにしては珍しいなと、ロックオンはカップを傾けながら思う。
「苦い・・・」
「そういうお茶ですから。特にこれは茶道で使う本物の抹茶です」
グリーンティーとは少し違うのかもしれない。でも、ティエリアにもロックオンにも日本のお茶の違いなんて分からない。
「茶道かあ。着物きてやるんだよなぁ。ティエリアなら似合いそう」
「変な想像をしないでいただきたい!」
着物なんて、着付けをしてもらえなければ着れない複雑な民族衣装だ。
それよりも、ロックオンの脳内の自分の着物姿を消さなけばと、ロックオンのティーカップにグリーンティーをもう一度注ぐ。
「今度、日本の屋台が並ぶ祭りがあるんだ。浴衣でいいから、一緒に行かないか?」
「あなたと一緒なら、どこにでも行こう」
宇宙の果てにだっていついていこう。
「その時、浴衣でいいから着物きてくれないか?」
思いがけない言葉だった。
「いやさぁ。記念に」
「なんの記念ですか」
「さぁ?見たいから記念?」
ロックオンが首をかしげる。茶色のはねた少し長めの髪が、音もたてずにその動きで揺れる。
その仕草が、24歳にしては子供っぽすぎて、ティエリは微笑ましく思った。
「あなたが・・・・そう望むなら」
「やっほい!約束な?」
「はい」
こうして、着物を着ることになったのだが、それはまた別のお話であった。
グリーンティーと呼ばれる、日本のお茶を淹れてみた。独特の渋味があって、甘さが感じられる紅茶とは全く違った味だ。
とぽとぽとぽ。
ティーカップに並々と注がれグリーンティー。
見ているだけなら、薄い緑色をしていて綺麗だった。紅茶を好むティエリアにしては珍しいなと、ロックオンはカップを傾けながら思う。
「苦い・・・」
「そういうお茶ですから。特にこれは茶道で使う本物の抹茶です」
グリーンティーとは少し違うのかもしれない。でも、ティエリアにもロックオンにも日本のお茶の違いなんて分からない。
「茶道かあ。着物きてやるんだよなぁ。ティエリアなら似合いそう」
「変な想像をしないでいただきたい!」
着物なんて、着付けをしてもらえなければ着れない複雑な民族衣装だ。
それよりも、ロックオンの脳内の自分の着物姿を消さなけばと、ロックオンのティーカップにグリーンティーをもう一度注ぐ。
「今度、日本の屋台が並ぶ祭りがあるんだ。浴衣でいいから、一緒に行かないか?」
「あなたと一緒なら、どこにでも行こう」
宇宙の果てにだっていついていこう。
「その時、浴衣でいいから着物きてくれないか?」
思いがけない言葉だった。
「いやさぁ。記念に」
「なんの記念ですか」
「さぁ?見たいから記念?」
ロックオンが首をかしげる。茶色のはねた少し長めの髪が、音もたてずにその動きで揺れる。
その仕草が、24歳にしては子供っぽすぎて、ティエリは微笑ましく思った。
「あなたが・・・・そう望むなら」
「やっほい!約束な?」
「はい」
こうして、着物を着ることになったのだが、それはまた別のお話であった。
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