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お手伝い(夏期休暇)

カリカリカリ。
ティエリアはテーブルの上に原稿を広げて、下絵からペン入れをしていた。
ミス・スメラギと出す合同同人誌である。ちなみにジャンルはガンダムOOで、内容はギャグ本だった。
繊細でかわいい絵柄でかかれた絵。サークルは大手で、読者は多い。通販は扱っておらず、大手のイベントか委託で同人誌専門販売店などにネットを通して販売している。
ちなみに売り上げの全てはミス・スメラギの元にいき、そして彼女はブランドものを買い漁って金を浪費する。金がなくなればまた新刊をかいて。その繰り返しだった。
ティエリアの隣では、ロックオンがペン入れが終わった原稿に消しゴムをかけていた。
「うう・・・・このギャグ本、笑えるけど、俺がハム仮面と一緒にカケオチって涙でる。まじ簡便」
「ただの作り話です」
「いや・・・ハム仮面ってあいつだろ。グラハム・エーカー。ユニオンのフラッグ隊の。刹那に毎度ラブレターとか、待ち伏せしていきなり現れたりとかストーカーしてる」
「そうですね。そのハム仮面です」
「この前刹那宛の手紙っての読んだけど・・・・まじやばいなあいつ」
「そうですね」
ティエリアはあっさりしている。
「ティエリア、ハム仮面どうでもいいのか?」
「どうでもいいわけじゃありませんが。でも、刹那に本当に被害が及ぶようなら銃で殺します。あなたにも害が及ぶようなら暗殺も考えなくては」
綺麗な顔で恐ろしいことを平気でいう。
「ティエリアの銃の腕は俺並みだからなぁ・・・・ああ恐ろしい」

こうして発行された同人誌を、愛読している一人の読者がいた。
彼の名はグラハム・エーカー。
「おお、眠り姫とかけおちか。いきな展開だ。少年もいいが、眠り姫も捨てがたい。その周りの美少年もいい。うう、本当にCBは宝の山だ!眠り姫、今度会ったらかけおちしようではないか!!!」

「へっくしょい」
ロックオンは、秋のはじまりだというのに、大きなクシャミをしていたという。
「誰か、俺の噂してる?」
してます。
ハム仮面が。

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