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酒にのまれた。

「もぎゃああああああああああ」

朝起きると、恋次はすっぱだかだった。

隣には、同じく裸の白哉。

「隊長と飲みにいって‥‥やべぇ、そこから先の記憶がねぇ」

「ん‥‥‥‥」

隣で、ごそごそと白哉が動く。

白い肌が目の毒なので、布団をかぶせた。

「起きたのか、恋次」

「すんません!何も覚えてませんが責任とります!」

「え」

「え?」

「は、裸‥‥‥‥何かしたのか、恋次」

「すんません、記憶にぜんぜんないです」

「私も記憶がない。恋次と酒を飲んだことまでは覚えているが‥‥‥」

お互い、顔を見合わせる。

何もなかった。

そう言えたら、どんなに楽だろうか。

周囲にはティッシュやらタオルやらにまみれていて、死覇装はくしゃくしゃで、白哉の隊長羽織には精液がこびりついていた。

「腰が痛い‥‥」

「責任とります。付き合いましょう、隊長」

「ふむ‥‥‥‥」


こうして、恋次と白哉は付き合いだした。

だが、何かが変わったわけでもなく、しかしいざ付き合いだしてみると、恋次はもともと白哉のことが好きだったので、それに拍車をかける。

「ああ、なんで隊長と寝た記憶がないんだろう。もったいねぇ」

白哉は、触れるだけのキスとハグは許してくれるが、それ以上は許してくれなかった。

「ああ。隊長と寝たい」

「声が漏れているぞ、恋次」

「もぎゃあああああ!冗談です!」

「私と寝たいのか?」

「は、はい‥‥」

「百万年早いわ」

「はう」

その日の晩、恋次は白哉と飲みに出かけた。

そのまま勢いで体の関係になった。

寝て記憶が抜け落ちないように、メモを書いておいた。

「もぎゃああああああああ」

朝になると、やっぱり恋次の記憶はふっとんでいて。

白哉は今回は覚えているらしく、ほんのりと紅くなって、衣服を身に着ける。

「覚えていないのであろう」

「いえ、メモしときました」

メモを読んでいると、記憶が蘇ってくる。

「た、隊長、俺は隊長の体目当てじゃないですからね!?ちゃんと愛してます!」

「私が、体目当てのような相手に体を許すとでも?」

「え、あ、はい、すみません」

「一度しか言わぬ。私も愛している、恋次」

白哉からキスをされて、恋次は目を見開く。

「た、隊長!」

「服を着ろ。執務時間に間に合わなくなる」

「あ、はい!」


酒でふきとんだ記憶は、断片的に戻ってきている。

淫らな白哉を思い出してしまい、恋次は鼻血を垂らしながらティッシュをつめて執務室に、白哉のあとを追って向かうのであった。


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