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ほわいとでー

浮竹は、義理の義理の心で、50円チョコを京楽にあげた。

京楽は涙を流してそれを受けとり、食べた。

「おいしいよ。おいしいよ浮竹。今まで食べてきたものの中で一番おいしいよ」

「大げさな」

「ホワイトデー、まっててね。1万倍返しするから」

そう言って、京楽は寮の相部屋を抜け出して、夜明けに戻ってきた。

「今日がのワイトデー!お返しはボクのヌード写真集と、ボク自身だよ!」

眠っていた浮竹は、あほなことを言って起こしてくる京楽の顔に、枕を投げた。

「スンスン。京楽のにおい。でゅふふふふ」

京楽の姿を見ると、股間に葉っぱ一枚をつけただけの、ほぼフルチン状態だった。

そのくせに、乳首にはニプレスをはっていて、何故か靴下もはいていた。

「この変態が!服を着ろ!!」

「着てるよ。葉っぱ着てるよ」

「それは着ているんじゃなくって、隠しているんだ」

京楽から、京楽のヌード写真集を渡されて、中身を見ることもなく、鬼道で灰にする。

「ああっ、ボクの写真集が!予備がはいっぱいあるから、またあげるね」

「いらんわ!」

「ああん、浮竹のいけずぅ」

浮竹は、全身に鳥肌がたった。

「死ね!死にくされ!破道の4、白雷!」

浮竹の白雷は、京楽の股間にひっとして、葉っぱは黒焦げになり、京楽のものは‥‥黒焦げにならなかった。

「お返しはボク自身だよ!たっぷり味わってね!」

ベッドにダイブしてくる京楽を、布団を使って避ける。

「ああん、浮竹の恥ずかしがり屋さん☆」

「破道の33、蒼火堕!」

「もぎゃあああああああああ」

青白い炎に燃やされて、京楽はくたばったかに見えた。

でも、変態だけにぴんぴんしていた。

股間を靴下で隠して、浮竹に迫る。

「浮竹、大好きだよ」

「俺は、こんなことをしてくるお前が大嫌いだ」

「もお、照れ屋さん☆」

いよいよ逃げ場がなくなって、浮竹は靴下の上から京楽の股間を握った。思い切り。

「もぎゃあああああああ」

ねじりきるように。

「股間があああああああ!愛でファイアーしてるうううう」

京楽は、それだけいって力尽きた。

「はぁはぁ‥‥危なかった」

まさか、蒼火堕が詠唱破棄であっても、通用しないとは思わなかった。

伸びた京楽に院生の服を着せて「ボクは変態です。落書きしてください」と書いた張り紙をはって、廊下に放置した。

数時間たったが、京楽は起きない。

顔は見事に落書きまみれにされていた。

「ああ、平和だ」

浮竹は、京楽のいない一日を満喫して、機嫌がよくなっていた。

そこへ、意識を回復した京楽がやってくる。

「酷いよ浮竹!ボク、落書きまみれじゃないの」

「襲ってくるお前が悪い」

「おまけに放置プレイ‥‥嫌いじゃないよ。(*´Д`)ハァハァ」

浮竹は、にっこりと笑った。

「もっかい死んでこい!破道の77、双連蒼火堕!」

「もぎゃああああああ!!!熱いいいいいい」

黒焦げになった京楽は、やっぱり生きていた。

「ちっ、しぶといな」

布団ですまきにして、ベランダに出す。

「しくしく。ホワイトデーなのに」

「今日はホワイトデーじゃない。ホワイトデーは来月だ」

「え、まじで?」

京楽は、きょとんとした顔になった。

浮竹はため息をついて、すまきは解かず、ベランダに放置したままの京楽に、風邪をひいてはなんだからと、毛布をかけてやる。

「浮竹って、なんだかんだあっても、優しいよね」

「気のせいだ。変態は、ベランダで十分だ。おやすみ」

「おやすみー。でゅふふふふ、浮竹がかけてくれた毛布‥‥浮竹のにおいがする、すんすん。ぐへへへへへ」

浮竹は、聞かなかったことにして、寝るのだった。

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