オメガバース恋白読み切り短編シリーズ
「あんた、名前は?」
「椿。本名は、朽木白哉という」
「え、朽木って大昔、4大貴族に数えられていた、あの朽木家ですか?」
「そうだ。本来であれば、私は当主だな。だが、当主である私が、オメガで色子をしているという時点で、もう一族は終わっているが」
最近新しくできた廓の霞亭に、恋次は出入りしていた。
はじめは、花魁を選んでいた。
恋次の一族の阿散井家は、今や知らぬ者のいない4大貴族の一つだった。
無論、その一族の血に生まれた阿散井恋次も大金持ちだった。ある日、とても綺麗な花魁がいて、恋次はその花魁を指名した。
名は、椿といった。
だが、ただの花魁と思っていたのだが、色子の花魁で、しかも珍しいことにオメガだった。
オメガの保護条例ができた今となっては。花街にオメガいることのほうが少ない。
よほどの借金を抱えていない限り、オメガが花街で花を売ることはない。
椿こと、白哉は朽木家の当主であるはずなのだが、数世代に渡って重なった借金を返すために、あえて妹のルキアを売らずに、自分の身を売った。
オメガであるというだけで、大金が支払われて、借金の2分の1は消えて、残りの借金は白哉が身を売った金から支払われることになっていた。
妹のルキアには、贅沢はさせられないが、人並みの暮らしができるように仕送りを別にしていた。
「番はいるんすか?」
「いたら、体など売っていない」
「それもそうっすね。まいったなぁ。ただの花魁と思ったら、色子でその上オメガだなんて。俺アルファなんすよ」
「いやなら、違う花魁を指名すればいい。恋次とやら、そなたにはそれほどの財力と力があるであろう」
「いや、そうなんすけど‥‥‥純粋に、あんた俺の超好みのタイプなんすよね。色子も抱いたことあるから、大丈夫っすよ?」
「ふ、私を買うというのか?そこらの花魁の数倍の値段がするぞ?」
「金なら、腐るほどあります」
恋次は、椿という名で通している白哉を、あえて白哉さんと呼んだ。
「白哉さん、抱いてもいいっすか?」
「好きにせよ。私は、客がくればその客の言われるままに体を売る」
恋次は、白哉を抱いた。
何度か白哉を買いにやってきて、白哉が他の客を取っているシーンを目撃してしまった。
そして、白哉にもう体を売るなと言ってきた。
「あんたを、俺だけのものにしたい」
「ばかなことを。私の代金は高いであろう。独り占めできるほど、安くはないはずだ」
「屋敷2つ売ったので、当分の間あんたを独り占めできます」
「身請けでもしてくれるのか?ふふふ、世迷言が過ぎたな。今のは忘れろ」
「あんたを、俺の番にして、正式な妻にしたい」
恋次は、嘘偽りのない瞳で、白哉を射抜く。
「愚かなことを。確かに、オメガは妻にすればアルファを産んでくれる可能性は高いが、普通はオメガの女性だろう。オメガの女性は貴重だ。オメガの男はさらに貴重だ。私の存在は稀有。そうそうに、身請けできる額ではない」
「半年。半年待っててください。絶対金作って、迎えにきますんで。その間、なるべく客は取らないようにしてください。まぁ、言うだけ無駄だろうけど」
「当り前だ。私は色子だぞ?借金がある限り、体は売る」
白哉はしかし、恋次のことをもっと知りたいと思った。
半年の期間までの間、定期的に恋次は白哉を抱きにきては、他の客がよりつかないように、廓の主人を言いくるめて、大金を握らせた。
そのうえで、身請けの金を用意するなど、無謀に思えた。
半年後。
恋次は、言っていた通りに白哉を迎えにきた。
金銀財宝を手に。
廓の主人は、惜しみながらも色子でありオメガであり、看板花魁だった白哉を手放した。
借金は綺麗に消えて、白哉は仮初ではあるが、自由を与えられた。
まず最初にしたことは、一人残してきたルキアと会うことだった。
「兄さま!」
「ルキア、息災だったか。む、この者は?」
「黒崎一護といいます。兄さまに教えようか迷っていたのですが、婚姻を前提に付き合っています」
「はじめまして、白哉さん。あんたのことは、ルキアから聞いてる。ここにいるってことは、借金完済したか、身請けでもされたんすね」
「だめだ、一護、兄さまはオメガなのだ。アルファの貴様が近づいてはならぬ」
「あ、失礼しました。そっちの方は?」
「私を身請けした、阿散井恋次だ」
「阿散井!?あの、4大貴族の阿散井家の?」
「そうだ。ルキア、長い間一人にしてすまなかった。黒崎一護とやら、ルキアを幸せにしてやってくれ」
「もちろんです」
白哉は、ルキアと一護に別れを告げて、恋次の住む屋敷にきていた。
「ここ、新しく白哉さんのために建てたんすよ」
「また、無駄な金を‥‥」
白哉は、そう言うが嬉しそうであった。
「アルファであるお前が、オメガである私を身請けしたのだ。番に、なってくれるのであろう?」
「もちろん、そのつもりっす」
番になるのを阻止するために、首にしていた首輪を、恋次の手で外された。
「褥に行きましょう」
「う、うむ」
色子の花魁ではなくなったが、まだ白哉は気ぐらいが高く、それは生まれつきのものだった。
「んんっ」
恋次と、舌を絡み合うキスを繰り返し、お互いに着ている衣服を脱がしていく。
「んあう」
胸の先端をいじられて、白哉はうっすらと頬を染める。
「白哉さん‥‥‥もう、俺だけのものだ」
「ああっ、恋次」
前を宥められて、白哉は精液を放つ。
「こっち、もうこんなに濡れてる」
「や、言うな」
「一応、指で解しますね?ローションも使いますから」
ぬるぬるとした指が入ってくる。白哉の中のいいところを刺激されて、白哉は中いきをしていた。
「あああ!恋次、もっと奥に、お前をくれ」
「白哉さん、花魁だった頃もそうだけど、エロいっすね。体も言動も」
「あ、早く」
「今、あげますから」
恋次は、白哉を背後から貫く。
「ひあああああ!!!」
待ちに待っていた瞬間に、白哉は精液を漏らしながら、大きく中いきをする。
「子種、沢山あげますから、俺の子、妊娠してくださいね?
「ひあああ!やあん、孕むう」
「孕んでください。あんたは、俺の妻になるんだから」
「わ、私は色子だったのだぞ」
「オメガだから、関係ないっす」
「他の男とも寝ていた」
「花街にいたから、仕方ないっす」
白哉は、涙を零した。
「好きだ、恋次」
「俺も大好きですよ、白哉さん」
白夜の最奥を抉り、ごりごりと押しあてる。
「ひあん、奥はだめえええ!奥は‥‥ひあああ、いっちゃう!」
「うなじに噛みつきますよ。番にします」
恋次は、白哉を抱きながら、うなじに噛みついた。
「あああ!番に、させられた」
「これでもう、あんたは俺から逃げれない。阿散井恋次の妻で、色子の花魁だったけど、子を産んでくれる人だ」
恋次の血筋はよかった。
よかっただけに、花街の色子を身請けすると話した時、大反対された。
だが、その色子がオメガだと知って、周囲の者はオメガならいいと言うようになった。
今の時代、オメガからべータになる方法が分かって、オメガなど絶滅寸前であった。
幸いにも、恋次はアルファだった。オメガと番になれば、生まれてくる子がアルファである可能性は高い。
阿散井家の当主の条件は、アルファであることだった。
現当主と恋次以外に、今のところアルファはいなかった。子が産まれてくれば、きっとアルファで次期当主であろう。
「ひあああん、あ、そこ、そこいい」
「ここっすか?」
「ひあん!」
かわいく喘ぐ白哉を組み敷いて、恋次は欲望を白哉の子宮に注ぎ込む。
「あ、もっとだ。あふれるくらい、子種をくれ」
「あんたも好きですね。こうやって、同じオスと交わるの」
「だって、私はオメガだからぁ」
「そういうことにしときます」
白夜をぐちゃぐちゃに犯して、恋次は最後の一滴まで白哉の中に注ぎ込んで満足した。
「あ、まだ足りぬ」
「どんだけタフなんすか。指でいかせてあげますから、それで我慢してください」
「ひあああああ!!!!」
指で何度もいかせられて。白哉も満足したようだった。
「これから、毎日のように抱きますからね」
「毎日は、簡便願いたい」
「色子で体売ってたんだから、毎日でもいけるでしょう?」
「それはそうだが‥‥」
「じゃあ決まり。子供がきでるまで、毎日睦みあいましょう」
「はぁ‥‥好きにせよ」
白哉は、呆れ気味に恋次を見るのだった。
「椿。本名は、朽木白哉という」
「え、朽木って大昔、4大貴族に数えられていた、あの朽木家ですか?」
「そうだ。本来であれば、私は当主だな。だが、当主である私が、オメガで色子をしているという時点で、もう一族は終わっているが」
最近新しくできた廓の霞亭に、恋次は出入りしていた。
はじめは、花魁を選んでいた。
恋次の一族の阿散井家は、今や知らぬ者のいない4大貴族の一つだった。
無論、その一族の血に生まれた阿散井恋次も大金持ちだった。ある日、とても綺麗な花魁がいて、恋次はその花魁を指名した。
名は、椿といった。
だが、ただの花魁と思っていたのだが、色子の花魁で、しかも珍しいことにオメガだった。
オメガの保護条例ができた今となっては。花街にオメガいることのほうが少ない。
よほどの借金を抱えていない限り、オメガが花街で花を売ることはない。
椿こと、白哉は朽木家の当主であるはずなのだが、数世代に渡って重なった借金を返すために、あえて妹のルキアを売らずに、自分の身を売った。
オメガであるというだけで、大金が支払われて、借金の2分の1は消えて、残りの借金は白哉が身を売った金から支払われることになっていた。
妹のルキアには、贅沢はさせられないが、人並みの暮らしができるように仕送りを別にしていた。
「番はいるんすか?」
「いたら、体など売っていない」
「それもそうっすね。まいったなぁ。ただの花魁と思ったら、色子でその上オメガだなんて。俺アルファなんすよ」
「いやなら、違う花魁を指名すればいい。恋次とやら、そなたにはそれほどの財力と力があるであろう」
「いや、そうなんすけど‥‥‥純粋に、あんた俺の超好みのタイプなんすよね。色子も抱いたことあるから、大丈夫っすよ?」
「ふ、私を買うというのか?そこらの花魁の数倍の値段がするぞ?」
「金なら、腐るほどあります」
恋次は、椿という名で通している白哉を、あえて白哉さんと呼んだ。
「白哉さん、抱いてもいいっすか?」
「好きにせよ。私は、客がくればその客の言われるままに体を売る」
恋次は、白哉を抱いた。
何度か白哉を買いにやってきて、白哉が他の客を取っているシーンを目撃してしまった。
そして、白哉にもう体を売るなと言ってきた。
「あんたを、俺だけのものにしたい」
「ばかなことを。私の代金は高いであろう。独り占めできるほど、安くはないはずだ」
「屋敷2つ売ったので、当分の間あんたを独り占めできます」
「身請けでもしてくれるのか?ふふふ、世迷言が過ぎたな。今のは忘れろ」
「あんたを、俺の番にして、正式な妻にしたい」
恋次は、嘘偽りのない瞳で、白哉を射抜く。
「愚かなことを。確かに、オメガは妻にすればアルファを産んでくれる可能性は高いが、普通はオメガの女性だろう。オメガの女性は貴重だ。オメガの男はさらに貴重だ。私の存在は稀有。そうそうに、身請けできる額ではない」
「半年。半年待っててください。絶対金作って、迎えにきますんで。その間、なるべく客は取らないようにしてください。まぁ、言うだけ無駄だろうけど」
「当り前だ。私は色子だぞ?借金がある限り、体は売る」
白哉はしかし、恋次のことをもっと知りたいと思った。
半年の期間までの間、定期的に恋次は白哉を抱きにきては、他の客がよりつかないように、廓の主人を言いくるめて、大金を握らせた。
そのうえで、身請けの金を用意するなど、無謀に思えた。
半年後。
恋次は、言っていた通りに白哉を迎えにきた。
金銀財宝を手に。
廓の主人は、惜しみながらも色子でありオメガであり、看板花魁だった白哉を手放した。
借金は綺麗に消えて、白哉は仮初ではあるが、自由を与えられた。
まず最初にしたことは、一人残してきたルキアと会うことだった。
「兄さま!」
「ルキア、息災だったか。む、この者は?」
「黒崎一護といいます。兄さまに教えようか迷っていたのですが、婚姻を前提に付き合っています」
「はじめまして、白哉さん。あんたのことは、ルキアから聞いてる。ここにいるってことは、借金完済したか、身請けでもされたんすね」
「だめだ、一護、兄さまはオメガなのだ。アルファの貴様が近づいてはならぬ」
「あ、失礼しました。そっちの方は?」
「私を身請けした、阿散井恋次だ」
「阿散井!?あの、4大貴族の阿散井家の?」
「そうだ。ルキア、長い間一人にしてすまなかった。黒崎一護とやら、ルキアを幸せにしてやってくれ」
「もちろんです」
白哉は、ルキアと一護に別れを告げて、恋次の住む屋敷にきていた。
「ここ、新しく白哉さんのために建てたんすよ」
「また、無駄な金を‥‥」
白哉は、そう言うが嬉しそうであった。
「アルファであるお前が、オメガである私を身請けしたのだ。番に、なってくれるのであろう?」
「もちろん、そのつもりっす」
番になるのを阻止するために、首にしていた首輪を、恋次の手で外された。
「褥に行きましょう」
「う、うむ」
色子の花魁ではなくなったが、まだ白哉は気ぐらいが高く、それは生まれつきのものだった。
「んんっ」
恋次と、舌を絡み合うキスを繰り返し、お互いに着ている衣服を脱がしていく。
「んあう」
胸の先端をいじられて、白哉はうっすらと頬を染める。
「白哉さん‥‥‥もう、俺だけのものだ」
「ああっ、恋次」
前を宥められて、白哉は精液を放つ。
「こっち、もうこんなに濡れてる」
「や、言うな」
「一応、指で解しますね?ローションも使いますから」
ぬるぬるとした指が入ってくる。白哉の中のいいところを刺激されて、白哉は中いきをしていた。
「あああ!恋次、もっと奥に、お前をくれ」
「白哉さん、花魁だった頃もそうだけど、エロいっすね。体も言動も」
「あ、早く」
「今、あげますから」
恋次は、白哉を背後から貫く。
「ひあああああ!!!」
待ちに待っていた瞬間に、白哉は精液を漏らしながら、大きく中いきをする。
「子種、沢山あげますから、俺の子、妊娠してくださいね?
「ひあああ!やあん、孕むう」
「孕んでください。あんたは、俺の妻になるんだから」
「わ、私は色子だったのだぞ」
「オメガだから、関係ないっす」
「他の男とも寝ていた」
「花街にいたから、仕方ないっす」
白哉は、涙を零した。
「好きだ、恋次」
「俺も大好きですよ、白哉さん」
白夜の最奥を抉り、ごりごりと押しあてる。
「ひあん、奥はだめえええ!奥は‥‥ひあああ、いっちゃう!」
「うなじに噛みつきますよ。番にします」
恋次は、白哉を抱きながら、うなじに噛みついた。
「あああ!番に、させられた」
「これでもう、あんたは俺から逃げれない。阿散井恋次の妻で、色子の花魁だったけど、子を産んでくれる人だ」
恋次の血筋はよかった。
よかっただけに、花街の色子を身請けすると話した時、大反対された。
だが、その色子がオメガだと知って、周囲の者はオメガならいいと言うようになった。
今の時代、オメガからべータになる方法が分かって、オメガなど絶滅寸前であった。
幸いにも、恋次はアルファだった。オメガと番になれば、生まれてくる子がアルファである可能性は高い。
阿散井家の当主の条件は、アルファであることだった。
現当主と恋次以外に、今のところアルファはいなかった。子が産まれてくれば、きっとアルファで次期当主であろう。
「ひあああん、あ、そこ、そこいい」
「ここっすか?」
「ひあん!」
かわいく喘ぐ白哉を組み敷いて、恋次は欲望を白哉の子宮に注ぎ込む。
「あ、もっとだ。あふれるくらい、子種をくれ」
「あんたも好きですね。こうやって、同じオスと交わるの」
「だって、私はオメガだからぁ」
「そういうことにしときます」
白夜をぐちゃぐちゃに犯して、恋次は最後の一滴まで白哉の中に注ぎ込んで満足した。
「あ、まだ足りぬ」
「どんだけタフなんすか。指でいかせてあげますから、それで我慢してください」
「ひあああああ!!!!」
指で何度もいかせられて。白哉も満足したようだった。
「これから、毎日のように抱きますからね」
「毎日は、簡便願いたい」
「色子で体売ってたんだから、毎日でもいけるでしょう?」
「それはそうだが‥‥」
「じゃあ決まり。子供がきでるまで、毎日睦みあいましょう」
「はぁ‥‥好きにせよ」
白哉は、呆れ気味に恋次を見るのだった。
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