ドラゴン族の子とミミック6
AランクとSランクで受けれる依頼で、アンデットドラゴン討伐を受けることになった。
浮竹と京楽は、竜人族なのでドラゴンという言葉を聞いて顔をしかめたが、不死者となってしまったドラゴンを弔うためにも退治すべきだと、Sランクの浮竹から言われて、受けることにした。
今回は、SランクパーティーにAランクパーティーである浮竹と京楽も参加するので、事前準備うをすることを怠らない。
当日は、Sランクの浮竹と霊刀の精霊である京楽がサポートしてくれる。
満月の日、霊刀の精霊の京楽は人の姿になれる。
その日が、討伐の日と決められた。
「聖水はもちろんいるよな?」
「うん。アイテムポケットに入るだけもっていこう」
「あとは‥‥アンデットだから聖属性と火に弱いから、どっちがどっちを分担するか決めておこう」
「じゃあ、ボクが火属性の魔法を使うね?」
「じゃあ、俺は回復魔法をかけよう。アンデットだから、効くはずだ。多分、ターンアンデットの魔法と同じくらいダメージが入る。ターンアンデットとハイネスヒールの魔法を使うことにする」
準備は、ちゃくちゃくと進んでいた。
浮竹は、京楽と一緒にアンデットドラゴン退治の練習のために、アンデットがわくとあるAランクダンジョンの22階層を歩く。
「ぎああああああ」
グールやゾンビが襲ってくる。
「ターンアンデット!」
「ファイアサークル!」
「ぎいやあああああ」
アンデットたちは、浮竹の聖属性の魔法と京楽の炎の魔法で、綺麗に浄化されていく。
今回のアンデットドラゴン退治には、ミミックは連れていかない。
と思ったら、アイテムポケットにポチが入っていた。
「へくしゅ」
「ああ、中で聖水をかぶってしまったのか。一応、モンスターを退ける力があるからな」
「へくしゅん」
「まるで風邪ひいてるみたいだね?」
京楽が、ポチの頭を撫でると、ポチは鼻水を京楽にぶっかけた。
「待てやこらああああ」
「へくち」
くしゃみをしながら、ポチは逃げる。
それを、京楽が追いかける。
「あはははは、緊張が一気にどっかにいってしまったな。帰ったら、もう一度聖水の点検して、アンデットドラゴン退治に挑もう」
「うん」
「へくちっ」
ポチは、クリーンの魔法で鼻水を綺麗になくした京楽にまた鼻水をぶっかけた。
「わざとだね、ポチ?」
「きしししししし。へくちっ」
くしゃみをしながら、ポチは逃げる。京楽はひたすら追いかける。
「はぁ。大丈夫かな、ほんとに」
浮竹は、今から心配になってきた。
「ポチ、アンデットドラゴン討伐はSランク冒険者になるための大切なクエストだから、その時ばかりは連れて行けないからな?アイテムポケットに隠れていないか事前にチェックするからな?]
「きしきし?」
「ごめんな、ポチ」
「ポチ、よくも鼻水を‥‥」
「きしきし!」
ポチは、京楽の頭に噛みつく。
「京楽、緊張しっぱなしだったもんな。ポチが、気分を変えてくれたんだ。もう、緊張してないだろ?」
「へ?あ、そういえばそうだねって、いつまで噛みついているんだいポチ!!!」
「きしきしきしいいい」
京楽にぶん投げられて、ポチはミミックとは思えない柔軟な動きで地面でゆらゆらと体勢をとる。
「きしきしきし」
「ポチが、どっちが早く家まで帰れるか競争だって」
「くくくく。ボクには魔法がある。リターン‥‥‥って、ダンジョン内では使えないんだったあああああ」
「きしししし」
浮竹のアイテムポケットから勝手に帰還のスクロールをくわえて、ポチは先に家に帰ってしまった。
「ああ、帰還のスクロール高いのに!」
「まぁいいじゃないか。倒したアンデットたちの魔石を集めれば、帰還のスクロール3枚分くらいにはなる」
浮竹と京楽は、帰還のスクロールを使ってダンジョンから脱出すると、リターンの魔法で家まで戻ってきた。
家では、リターンのスクロールも使ったポチが先に待っていた。
「きしきし」
「俺の勝ちだ、ブラックワイバーンの肉よこせ、だってさ」
「ポチいいいいい」
「きししし」
アンデットドラゴン討伐を控えて、浮竹と京楽は休むことにした。
『さぁて、ボクの出番かな』
満月の夜がきた。
霊刀である京楽は姿に満月のせいで人の姿になり、自分の主であるSランクの浮竹と並ぶ。
『後輩の子たちの面倒を見ないとだな』
『全く、浮竹もおせっかいだね』
『いやじゃないくせに』
『まぁね。じゃあ、行くかい』
二人は、並んで歩き出す。一方の浮竹と京楽は。
「きしきしきし」
「だから、お留守番。今日だけは連れて行けないからな」
「きしい」
悲しがるポチを、浮竹が宥める。
「浮竹、時間だよ。行こう」
「ああ。京楽、行くか」
「きしきしいいいいい」
早く帰ってきてねと、ポチは涙を流しながら白いハンカチを口でふるのであった。
浮竹と京楽は、竜人族なのでドラゴンという言葉を聞いて顔をしかめたが、不死者となってしまったドラゴンを弔うためにも退治すべきだと、Sランクの浮竹から言われて、受けることにした。
今回は、SランクパーティーにAランクパーティーである浮竹と京楽も参加するので、事前準備うをすることを怠らない。
当日は、Sランクの浮竹と霊刀の精霊である京楽がサポートしてくれる。
満月の日、霊刀の精霊の京楽は人の姿になれる。
その日が、討伐の日と決められた。
「聖水はもちろんいるよな?」
「うん。アイテムポケットに入るだけもっていこう」
「あとは‥‥アンデットだから聖属性と火に弱いから、どっちがどっちを分担するか決めておこう」
「じゃあ、ボクが火属性の魔法を使うね?」
「じゃあ、俺は回復魔法をかけよう。アンデットだから、効くはずだ。多分、ターンアンデットの魔法と同じくらいダメージが入る。ターンアンデットとハイネスヒールの魔法を使うことにする」
準備は、ちゃくちゃくと進んでいた。
浮竹は、京楽と一緒にアンデットドラゴン退治の練習のために、アンデットがわくとあるAランクダンジョンの22階層を歩く。
「ぎああああああ」
グールやゾンビが襲ってくる。
「ターンアンデット!」
「ファイアサークル!」
「ぎいやあああああ」
アンデットたちは、浮竹の聖属性の魔法と京楽の炎の魔法で、綺麗に浄化されていく。
今回のアンデットドラゴン退治には、ミミックは連れていかない。
と思ったら、アイテムポケットにポチが入っていた。
「へくしゅ」
「ああ、中で聖水をかぶってしまったのか。一応、モンスターを退ける力があるからな」
「へくしゅん」
「まるで風邪ひいてるみたいだね?」
京楽が、ポチの頭を撫でると、ポチは鼻水を京楽にぶっかけた。
「待てやこらああああ」
「へくち」
くしゃみをしながら、ポチは逃げる。
それを、京楽が追いかける。
「あはははは、緊張が一気にどっかにいってしまったな。帰ったら、もう一度聖水の点検して、アンデットドラゴン退治に挑もう」
「うん」
「へくちっ」
ポチは、クリーンの魔法で鼻水を綺麗になくした京楽にまた鼻水をぶっかけた。
「わざとだね、ポチ?」
「きしししししし。へくちっ」
くしゃみをしながら、ポチは逃げる。京楽はひたすら追いかける。
「はぁ。大丈夫かな、ほんとに」
浮竹は、今から心配になってきた。
「ポチ、アンデットドラゴン討伐はSランク冒険者になるための大切なクエストだから、その時ばかりは連れて行けないからな?アイテムポケットに隠れていないか事前にチェックするからな?]
「きしきし?」
「ごめんな、ポチ」
「ポチ、よくも鼻水を‥‥」
「きしきし!」
ポチは、京楽の頭に噛みつく。
「京楽、緊張しっぱなしだったもんな。ポチが、気分を変えてくれたんだ。もう、緊張してないだろ?」
「へ?あ、そういえばそうだねって、いつまで噛みついているんだいポチ!!!」
「きしきしきしいいい」
京楽にぶん投げられて、ポチはミミックとは思えない柔軟な動きで地面でゆらゆらと体勢をとる。
「きしきしきし」
「ポチが、どっちが早く家まで帰れるか競争だって」
「くくくく。ボクには魔法がある。リターン‥‥‥って、ダンジョン内では使えないんだったあああああ」
「きしししし」
浮竹のアイテムポケットから勝手に帰還のスクロールをくわえて、ポチは先に家に帰ってしまった。
「ああ、帰還のスクロール高いのに!」
「まぁいいじゃないか。倒したアンデットたちの魔石を集めれば、帰還のスクロール3枚分くらいにはなる」
浮竹と京楽は、帰還のスクロールを使ってダンジョンから脱出すると、リターンの魔法で家まで戻ってきた。
家では、リターンのスクロールも使ったポチが先に待っていた。
「きしきし」
「俺の勝ちだ、ブラックワイバーンの肉よこせ、だってさ」
「ポチいいいいい」
「きししし」
アンデットドラゴン討伐を控えて、浮竹と京楽は休むことにした。
『さぁて、ボクの出番かな』
満月の夜がきた。
霊刀である京楽は姿に満月のせいで人の姿になり、自分の主であるSランクの浮竹と並ぶ。
『後輩の子たちの面倒を見ないとだな』
『全く、浮竹もおせっかいだね』
『いやじゃないくせに』
『まぁね。じゃあ、行くかい』
二人は、並んで歩き出す。一方の浮竹と京楽は。
「きしきしきし」
「だから、お留守番。今日だけは連れて行けないからな」
「きしい」
悲しがるポチを、浮竹が宥める。
「浮竹、時間だよ。行こう」
「ああ。京楽、行くか」
「きしきしいいいいい」
早く帰ってきてねと、ポチは涙を流しながら白いハンカチを口でふるのであった。
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