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メリークリスマス

「ルキア、メリークリスマス」

「一護、メリークリスマス」

ルキアと一護は、朽木家でささやかなクリスマスパーティーを開いた。

呼んだのは、恋次、白哉、冬獅郎。

大きなクリスマスパーティーはすでに終わらせたので、ルキアと一護は恋次と白哉とだけでクリスマスパーティーをしようかと思ったのだが、誕生日が近かった冬獅郎のバースディパーティーも兼ねることにした。

「すまねぇな。こんなにしてもらって」

冬獅郎は、4人からのプレゼントを手に、困ったような笑顔を浮かべた。

「メリークリスマス、冬獅郎」

「ああ、メリークリスマス」

冬獅郎は、プレゼントをもらって、ささやかな祝いの言葉をもらって、早めに帰ってしまった。

「兄様、今年も麗しい!」

白哉は、私服だった。

屋敷が建ちそうな絹でできた着物を着ていた。

「あー、すっげぇ金持ちってかんじ」

「実際金をもっているから、そうであろう」

「あるとこにはあるんだよな、金って」

「兄の着ている服も、元をただせば朽木家が出している」

「へーへー。おありがてぇことでございますだ」

一護の着ている服は、現代のものだった。ルキアも、現世に一度買い出しに行ったので冬用のふわふわのワンピース姿だった。

「ルキア、かわいいなぁ。なぁ、今度ミニスカサンタの恰好してくれよ」

「な、なにを言っておるのだ!兄様がいる前で!」

「お、いいな。一護、俺にも見せろよ」

恋次が、一護の提案に賛同する。

「それもまたよいな」

「兄様まで!」

ルキアは、真っ赤になった。

「実は、すでに用意してあるんだ。ミニスカサンタ。後はプレゼント交換だけだしな」

「着替えてこいよ、ルキア」

「恋次、貴様人妻のミニスカサンタがよいのか!?」

「いや、人妻だからなおさらそそるんだよ!」

恋次は開き直った。

ルキアは、結局用意されたミニスカサンタ服を手に、寝室に行ってしまった。

「なぁ、白哉のプレゼントってなんだ?俺とルキアは、マフラーと手袋にしたんだけど」:

「げ、かぶった。俺もマフラーだ」

恋次の言葉を聞かずに、白哉は一言。

「現金だ」

「うわー」

恋次が、自分の上官の金持ち加減を改めて知った。

「きたよこれ。金持ちはやることが違う」

一護は、呆れた声を出した。

そんなこんなで、朽木家で用意された豪勢な食事を楽しみながら、ルキアがプレゼントを手にミニスカサンタの恰好で現れた。

「お、似合ってる。かわいいぜ、ルキア」

「おう。似合ってるな」

一護と恋次の言葉に、ルキアは顔を真っ赤にさせた。

「この服、スカートが短すぎぬか?下着が見えそうで・・・・・」

ニーソックスをはいていて、絶対領域がまぶしかった。

裾はふわふわした毛で覆われており、ルキアの白い肌に赤いサンタの服はよく似合っていた。

「うむ。似合っているぞ、ルキア」

「兄様にそう言っていただけるなら!」

白哉は、ルキアの首にいつの間にか用意してあったマフラーを巻いた。

「でたよ、このブラコンとシスコン・・・・・・・」

「隊長は最近、いつもああだからな・・・・・」

一護と恋次は、二人でぶつぶつと文句を言い合っていた。



「こら、そこの二人!プレゼントが欲しくないのか!」

「いや、いります」

「同じく」

一護と恋次は、ルキアからクリスマスプレゼント・・・・・といっても、プレゼント交換なのだが、それをもらった。

一護はルキアの手袋をもらい、ルキアは白哉の現金100万をもらい、白哉は恋次のマフラーをもらい、恋次は一護のマフラーをもらった。

「プレゼントに現金、しかも現世の金ってどうなんだよ」

「一億とかじゃないだけましじゃねぇか?」

「それもそうだな」

一護と恋次はまたこそこそとやりとりをした。

「実は一億を用意していた。ルキアに多すぎると止められた」

「うわー。一億とか、現代人が一生かけて稼ぐ額だぜ」

「金持ちは金に関する感情が違うからな。一億なんて隊長にとってははした金なんだろうぜ」

「こえー。白哉金持ちすぎてこえー」

「こら、一護、恋次、兄様に対して無礼であろう!口を慎め!兄様、100万ありがとうございます!尸魂界の金に換金して、欲しかったチャッピーのグッズでも買おうと思います」

「まだ集めるのかよ、チャッピーグッズ・・・・・」

ルキアと一護の寝室は、チャッピーグッズで覆われていた。

「来年のお年玉は一千万環だ」

「うわー」

「もらって嬉しいけど、額が額だけに何に使う迷いそうだな、一護」

「恋次はもらえるのか?」

「一護は去年もらってないのか?俺とルキアは500万環もらったぜ」

「俺だけなしかよ・・・・・・」

「来年も、兄だけなしだ」

「そもそも、お年玉をもらう年齢じゃねぇだろ俺ら!」

「ルキアにあげなければ、誰にやるというのだ、お年玉を。去年は情けで恋次にもやったが、今年はルキアだけにしておくか」

「そりゃないですよ、隊長!」

「俺だけなし・・・・・・・」

一護は、用意されていた日本酒をがぶ飲みした。

「いいよ、どうせ俺だけいつも仲間外れなんだし!」

「その通りだ」

白哉に呪いをこめた藁人形でプレゼントしてやろうと思った、一護であった。

ちなみに、ルキアへの100万は桁をこえて1千万環と、尸魂界の金となって、それがクリスマスプレゼントとなったのであった。

一護は、何気にルキアにいっぱいおごられたりした。








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