無題
知られてはいけない。
悟られてはいけない。
それが絶対のルール。
朽木白哉は、アルファ。
そう誰もが信じていた。四大貴族の当主であり、6番隊の隊長朽木白哉。
彼を、誰がオメガと思うだろう。
誰しもが羨む環境と容姿と頭脳、名声、富、地位。
朽木白哉は生まれながらにたくさんのものをもっていた。そしてたくさんのものを抱えてきた。
いずれ、嫁を娶り子を成して次代の当主を成すだろう。
そう考えられてきた。
緋真という流魂街の出身の嫁を娶ったが、子はできなかった。
緋真に問題があるとされたのだが、真実を知れば誰しもが驚愕するだろう。
知っているのは、阿散井恋次のみ。
彼だけが、朽木白哉がオメガであることを知っていた。
ある日のことだ。
完全にオメガであることを隠せる薬を飲み続けていた白哉は、薬に少し免疫ができてしまった。
かすかな甘いフェロモンを纏ってしまい、急いで新しい抑制剤を飲んだが、それを飲む前に、アルファである恋次に、接触してしまった。
「隊長・・・・俺、頭がおかしいんですか。隊長からオメガ特有のフェロモンの香りがする・・・・・・・」
抱きしめられて、白哉は戸惑った。
「私はアルファだ」
「分かってるんですが、どうにもオメガの匂いがするんです」
「恋次、離せ」
「甘い・・・・・・・」
恋次の、口づけは甘い味がした。
「んう・・・・・・」
「はっ・・・・・まじで、隊長オメガ?俺、アルファだからやべぇ・・・・・」
抑制剤を飲む一歩手前だった。
ヒートがきていたのを、薬で無理やり誤魔化して出勤したのがいけなかったのだろうか。
いつもはヒートがきても、強い特別な抑制剤を飲めば、通常のように動けた。
そんな抑制剤は、屋敷が建つような値段がしたが、金は惜しまなかった。
「隊長・・・・・俺やべぇ。隊長を抱きたい」
「やめろ、恋次!」
抱きついてくる恋次を押しのけて、白哉は抑制剤をかみ砕こうとするが、恋次に止められた。
「あんたを抱きたい。隊長」
その言葉は、甘く響いた。
ドクンと、白哉の心臓が鳴る。
何を期待しているのだろうか。
嫁を娶ったはいいが、女のように盛るのは自分自身だった。そんな過去がある。
4大貴族からオメガが出るなど、まして朽木家から出るなど、恥以外の何物でもない。
「あ・・・・・・」
優しく抱きしめられて、白哉は心の中でずっと硬くなっていた芯が溶けていく気がした。
「恋次。約束できるか。私がオメガであることを隠せると」
「約束します。だから、あんたを抱かせてください。番になりたい」
「番になっても、子は成さぬ。それでもいいか」
「はい」
白哉は、恋次に身を委ねた。
しゅるるると、紐を解かれて、隊首室のベッドに横にされた。
後ろは濡れていて、今すぐにでも子種を欲しそうにひくついていた。
「あ・・・・・・・・」
何度も優しい口づけをされた。
「んっ」
舌がぬるりと入ってきて、お互いに絡め合った。
つっと、唾液の銀の糸がひく。
「・・・・あっ」
首筋、鎖骨、胸、臍と舌がおりていき、ついに衣服を完全にはぎとられた白哉は、花茎に手をかけられて、自分でもあまりしない行為に、快感で頭がいっぱいになった。
先端に口づけられて、口に含まれる。
「あああああ!」
びくんと、体がはねた。
ねっとりとした濃厚な精液を恋次の口の中に吐き出して、吐精すること自体何カ月ぶりだろうか。
「いいですか?」
「あ、きくな・・・・・・」
続きをしていいかと問われて、答えを濁す。
恋次は、濡れている白哉の蕾に、指を宛がい、中に押し入る。
「んっ」
始めは異物感しかなかったが、男を誘うようにできているオメガの体は、貪欲にアルファである恋次を誘った。
「あ、あ、あ・・・・・・」
こりこりと、前立腺を刺激されて、それだけで白哉は達してしまった。
「うあ!」
恋次は、もう待てないとばかりに白哉の中に押し入った。
「れ、恋次・・・・・」
「すみません、優しくしますから・・・・隊長、ずっと好きでした。男だから相手にされないと分かってたけど、隊長がオメガだったなんて・・・・・・」
「恋次・・・・・・」
ズチュズチュと、挿入部から音がする。
入口まで戻っては、子宮口のある奥まで貫かれた。
「あああああ!!!」
とんとんと、奥をノックして、無理やり侵入する。
「ひあ!」
「愛してます・・・・隊長」
「あ・・・・・・恋次・・・・・・」
ドクンと、熱いものが白哉の最奥で弾けて、じんわりと体中に熱が伝わった。
「ヒート期間ですよね。まだ終わりませんよ」
恋次は、一度では終わらせないつもりで、白哉の体を拓いていく。
「うあ!」
一度引き抜かれて、騎乗位にされた。
「無理だ・・・・こんなの入らない・・・・・」
「さっきまで飲み込んでたんだから、簡単っす」
下から少しだけ突き上げれば、ずぶずぶと恋次の欲望を、白哉は飲み込んでいった。
「あああ!」
白哉は長い黒髪を乱す。
「ん!」
舌を絡めあいながら、濃厚に睦みあった。
「あ!」
恋次は、白哉の首に噛みついた。
番になることを、白哉は了承した。
恋次以外に、そんな関係になりたいという者はいなかった。
「あ・・・・・・・」
最奥でまた熱が弾けた。
そのまま騎乗位から押し倒されて、ぐりっと中を抉られて、白哉は涙を流した。
「んああああ!」
ぐちゅぐちゅと、結合部は泡立ち、恋次は夢中で白哉の体を貪った。
「やあああ!もう、やぁっ」
白哉が首を横にふると、恋次は甘く囁きながら白哉を犯した。
「好きです、隊長。もう、俺のものだ・・・・・・」
「あ、あ・・・・・・」
頭に霞がかったかんじがして、白哉は快感の中ふわふわと雲の上を漂っているような心地を感じていた。
「ふあ・・・・・・」
恋次と何度目かも分からぬディープキスをして、舌を絡めあいながら、お互いを抱きしめあった。
ひきぬかれると、どろりと大量の白い精液が白哉の蕾からあふれた。
このまま放置しておけば、妊娠してしまうだろう。念のためにもっていたアフターピルを、白哉は飲みたいと言い出した。
何度出されたのか覚えていないが、白哉が気が付くと体中をふかれて、中のものはかきだされていた。
恋次がアフターピルを手に、白哉に水の入ったコップを手渡した。
それを飲んで、ついでに抑制剤も飲んで、白哉の熱は落ち着いた。
「番にしてよかったんですよね、隊長」
「番がいなければ、抑制剤がきれた時に誰かれかまわずフェロモンを出す。ヒートを抑え続けるのも体に負担がかかる。これからも、共にいてくれ、恋次。ヒート期間を薬を飲んでやり過ごしてきたが、ずっと辛かったのだ」
「隊長が望むままに・・・・・・」
その日から、恋次と白哉はオメガとアルファとしての番になった。
だが、子は成さず、関係も周囲に悟られぬように、今まで通りにふるまわなけばならない。
だが、番だ。
愛がないわけではない。
白哉がオメガだということを知っているのは、恋次のみ。
薬は、親戚にオメガがいるということで手に入れている。
朽木白哉は、これからもアルファとして人前でふるまうだろう。
だが、恋次と二人きりの前ではオメガになってしまうのだ。
それは。
知られてはいけない。
悟られてはいけない。
それが絶対のルール。
朽木白哉は、アルファ。
でも、本当はオメガ。
悟られてはいけない。
それが絶対のルール。
朽木白哉は、アルファ。
そう誰もが信じていた。四大貴族の当主であり、6番隊の隊長朽木白哉。
彼を、誰がオメガと思うだろう。
誰しもが羨む環境と容姿と頭脳、名声、富、地位。
朽木白哉は生まれながらにたくさんのものをもっていた。そしてたくさんのものを抱えてきた。
いずれ、嫁を娶り子を成して次代の当主を成すだろう。
そう考えられてきた。
緋真という流魂街の出身の嫁を娶ったが、子はできなかった。
緋真に問題があるとされたのだが、真実を知れば誰しもが驚愕するだろう。
知っているのは、阿散井恋次のみ。
彼だけが、朽木白哉がオメガであることを知っていた。
ある日のことだ。
完全にオメガであることを隠せる薬を飲み続けていた白哉は、薬に少し免疫ができてしまった。
かすかな甘いフェロモンを纏ってしまい、急いで新しい抑制剤を飲んだが、それを飲む前に、アルファである恋次に、接触してしまった。
「隊長・・・・俺、頭がおかしいんですか。隊長からオメガ特有のフェロモンの香りがする・・・・・・・」
抱きしめられて、白哉は戸惑った。
「私はアルファだ」
「分かってるんですが、どうにもオメガの匂いがするんです」
「恋次、離せ」
「甘い・・・・・・・」
恋次の、口づけは甘い味がした。
「んう・・・・・・」
「はっ・・・・・まじで、隊長オメガ?俺、アルファだからやべぇ・・・・・」
抑制剤を飲む一歩手前だった。
ヒートがきていたのを、薬で無理やり誤魔化して出勤したのがいけなかったのだろうか。
いつもはヒートがきても、強い特別な抑制剤を飲めば、通常のように動けた。
そんな抑制剤は、屋敷が建つような値段がしたが、金は惜しまなかった。
「隊長・・・・・俺やべぇ。隊長を抱きたい」
「やめろ、恋次!」
抱きついてくる恋次を押しのけて、白哉は抑制剤をかみ砕こうとするが、恋次に止められた。
「あんたを抱きたい。隊長」
その言葉は、甘く響いた。
ドクンと、白哉の心臓が鳴る。
何を期待しているのだろうか。
嫁を娶ったはいいが、女のように盛るのは自分自身だった。そんな過去がある。
4大貴族からオメガが出るなど、まして朽木家から出るなど、恥以外の何物でもない。
「あ・・・・・・」
優しく抱きしめられて、白哉は心の中でずっと硬くなっていた芯が溶けていく気がした。
「恋次。約束できるか。私がオメガであることを隠せると」
「約束します。だから、あんたを抱かせてください。番になりたい」
「番になっても、子は成さぬ。それでもいいか」
「はい」
白哉は、恋次に身を委ねた。
しゅるるると、紐を解かれて、隊首室のベッドに横にされた。
後ろは濡れていて、今すぐにでも子種を欲しそうにひくついていた。
「あ・・・・・・・・」
何度も優しい口づけをされた。
「んっ」
舌がぬるりと入ってきて、お互いに絡め合った。
つっと、唾液の銀の糸がひく。
「・・・・あっ」
首筋、鎖骨、胸、臍と舌がおりていき、ついに衣服を完全にはぎとられた白哉は、花茎に手をかけられて、自分でもあまりしない行為に、快感で頭がいっぱいになった。
先端に口づけられて、口に含まれる。
「あああああ!」
びくんと、体がはねた。
ねっとりとした濃厚な精液を恋次の口の中に吐き出して、吐精すること自体何カ月ぶりだろうか。
「いいですか?」
「あ、きくな・・・・・・」
続きをしていいかと問われて、答えを濁す。
恋次は、濡れている白哉の蕾に、指を宛がい、中に押し入る。
「んっ」
始めは異物感しかなかったが、男を誘うようにできているオメガの体は、貪欲にアルファである恋次を誘った。
「あ、あ、あ・・・・・・」
こりこりと、前立腺を刺激されて、それだけで白哉は達してしまった。
「うあ!」
恋次は、もう待てないとばかりに白哉の中に押し入った。
「れ、恋次・・・・・」
「すみません、優しくしますから・・・・隊長、ずっと好きでした。男だから相手にされないと分かってたけど、隊長がオメガだったなんて・・・・・・」
「恋次・・・・・・」
ズチュズチュと、挿入部から音がする。
入口まで戻っては、子宮口のある奥まで貫かれた。
「あああああ!!!」
とんとんと、奥をノックして、無理やり侵入する。
「ひあ!」
「愛してます・・・・隊長」
「あ・・・・・・恋次・・・・・・」
ドクンと、熱いものが白哉の最奥で弾けて、じんわりと体中に熱が伝わった。
「ヒート期間ですよね。まだ終わりませんよ」
恋次は、一度では終わらせないつもりで、白哉の体を拓いていく。
「うあ!」
一度引き抜かれて、騎乗位にされた。
「無理だ・・・・こんなの入らない・・・・・」
「さっきまで飲み込んでたんだから、簡単っす」
下から少しだけ突き上げれば、ずぶずぶと恋次の欲望を、白哉は飲み込んでいった。
「あああ!」
白哉は長い黒髪を乱す。
「ん!」
舌を絡めあいながら、濃厚に睦みあった。
「あ!」
恋次は、白哉の首に噛みついた。
番になることを、白哉は了承した。
恋次以外に、そんな関係になりたいという者はいなかった。
「あ・・・・・・・」
最奥でまた熱が弾けた。
そのまま騎乗位から押し倒されて、ぐりっと中を抉られて、白哉は涙を流した。
「んああああ!」
ぐちゅぐちゅと、結合部は泡立ち、恋次は夢中で白哉の体を貪った。
「やあああ!もう、やぁっ」
白哉が首を横にふると、恋次は甘く囁きながら白哉を犯した。
「好きです、隊長。もう、俺のものだ・・・・・・」
「あ、あ・・・・・・」
頭に霞がかったかんじがして、白哉は快感の中ふわふわと雲の上を漂っているような心地を感じていた。
「ふあ・・・・・・」
恋次と何度目かも分からぬディープキスをして、舌を絡めあいながら、お互いを抱きしめあった。
ひきぬかれると、どろりと大量の白い精液が白哉の蕾からあふれた。
このまま放置しておけば、妊娠してしまうだろう。念のためにもっていたアフターピルを、白哉は飲みたいと言い出した。
何度出されたのか覚えていないが、白哉が気が付くと体中をふかれて、中のものはかきだされていた。
恋次がアフターピルを手に、白哉に水の入ったコップを手渡した。
それを飲んで、ついでに抑制剤も飲んで、白哉の熱は落ち着いた。
「番にしてよかったんですよね、隊長」
「番がいなければ、抑制剤がきれた時に誰かれかまわずフェロモンを出す。ヒートを抑え続けるのも体に負担がかかる。これからも、共にいてくれ、恋次。ヒート期間を薬を飲んでやり過ごしてきたが、ずっと辛かったのだ」
「隊長が望むままに・・・・・・」
その日から、恋次と白哉はオメガとアルファとしての番になった。
だが、子は成さず、関係も周囲に悟られぬように、今まで通りにふるまわなけばならない。
だが、番だ。
愛がないわけではない。
白哉がオメガだということを知っているのは、恋次のみ。
薬は、親戚にオメガがいるということで手に入れている。
朽木白哉は、これからもアルファとして人前でふるまうだろう。
だが、恋次と二人きりの前ではオメガになってしまうのだ。
それは。
知られてはいけない。
悟られてはいけない。
それが絶対のルール。
朽木白哉は、アルファ。
でも、本当はオメガ。
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