ルキアと一護の悲しみ
「兄様!一護も、双方剣を収めてください」
ルキアだった。
3年前と、何一つ変わっていない。
アメジストの瞳も、髪も背丈も細さも。その心の中にある強さも。
白哉は、千本桜をしまった。
一護も、死神化を解いた。
「あとは、当人たちでやれ。ルキア、病の説明はしておいた。あとは、一護次第だ」
さっと、音もなく白哉は去っていった。
「ルキア・・・・」
「黒崎君!」
はぁはぁと、荒い息をついて、井上もやってきた。
「井上・・・・」
「やだよ、黒崎君!私を捨てないで!」
井上はボロボロ泣いていた。
ずきりと、一護の心が痛んだ。
「俺は・・・・・・」
ルキアか、井上か。
ふとルキアが悲しそうにアメジストの瞳を伏せた。
「よい。もうよいのだ、一護。貴様を待たせすぎた私が全ての元凶なのだ。一護が、まだ私を想っていてくれている。それが分かっただけでよい。もう、現世には・・・・・」
ルキアの目を見開かれた。
ルキアは、一護の腕の中にいた。
「そんな・・・・・黒崎君・・・酷い!」
井上は、ぼろぼろと泣きながら走り去ってしまった。
「ルキア、ルキア、ルキア・・・・・・・」
3年だった。
たった3年。でも、もう3年。
一護は、泣いていた。
「愛してたんだ。ずっとずっと、愛してたんだ。好きだっていう感情を封印して、お前と思い出のつまったものは全部処分して、お前のものも処分して・・・・・」
「一護・・・・愛している、一護。泣くな・・・・・私まで、涙が・・・」
二人で、青空の下で泣いた。わんわんと、声をあげて。
しばらくして、一護は泣き止んだ。ルキアは、まだ泣いていた。
「しばらく、こっちにいるんだろう?白玉餡蜜と、夕食の材料、買いにいこうぜ」
「一護、井上とは・・・・・」
「もう、いいんだ。俺は酷い男だから。井上とは別れる」
「でも、それではあまりにも井上が!」
「なら、お前が身を引くか?引いても、手放さねーけど」
一護が、ブラウンの瞳で優しくルキアを見ていた。
「一護・・・・もう、手放さないでくれ。私は貴様のもので、貴様は私のものだ」
唇を重ねなった。
3年ぶりになるキスだったが、甘い味がした。
3年前、別れた時のようにハヤシライスに白玉餡蜜だった。
「尸魂界に戻って、後悔したのだ。やはり、事情を説明してくるべきだったかと。だが、兄様に言われた。何も言わずに、ただ黙して病を癒せと。事情を説明したらしたで、貴様を苦しめるだけだと分かって、私は兄様の言葉に従った。だが、事情を説明しないほうが、傷つけてしまったのだな・・・・・・・・」
「もういいんだ、ルキア」
ハヤシライスを食べて、白玉餡蜜を口にして、ルキアは幸せそうだった。
「貴様と、またこうして肩を並べ合うことができるとは、思っていなかった」
「俺もだ。浦原さんに頼んでも、尸魂界に行けなくて、ルキアは俺を捨てたんだと思っていた」
「違うのだ、一護!捨てたわけではなく」
「ああ。病の治療のためには、どうしようもなかったんだろ?四楓院夕四宗郎咲って人、優しかったか?」
「ああ。病のためだと分かっていてたが、本当の妻のように扱ってもらった。子は、置いてきたが・・・女の子で、名前は苺花という。一護の名前を与えたかったのだ」
「そうか・・・・」
その日、一護とルキアは褥を共にした。
「あ、一護・・・・」
ルキアの、子を産んだせいか、少し膨らみが大きくなった胸に手を当てる。
「すげードキドキしてる」
「当たり前だ。子を成すために交わったのは一度だけ。涅マユリの薬を飲んで、100%妊娠できるようにして抱いてもらった。儀式的なもので・・・貴様とは全然違う」
「俺の胸も触ってみろ」
「ん・・・ドキドキしてて、暖かい」
唇を重ねあう。
「一護、好きだ、愛してる。ずっとずっと、この3年間貴様を想っていた」
「俺もだ、ルキア。お前に捨てられたと思っても、心の何処かにはお前がいた」
ルキアの秘所に手を伸ばす。
そこは潤み、一護がくるのを心待ちにしていた。
「こんなに濡れてる・・・・・」
「ああっ・・・・夕飯を、食していた時から・・・夜はこうなるかもしれないと、思って、ずっとずっと、体が疼いて・・・・・」
ずっと、一護がルキアの中に侵入する。
「ああ!」
「いいか?」
「あ、きもちいい、一護。もっと奥まできて」
もう処女ではない。まして、違う男に抱かれ、子を産んだ。
でも、そんなこと信じられないくらい秘所はせまくて、そしてぶちぶちと音がして、秘所から血が流れ落ちた。
「おい、血が・・・・・」
「あ、良いのだ。涅隊長に頼んで、処女膜を再生してもらっていたのだ」
「ルキア・・・」
せめて、心の中では一護に操を立てるように。
ルキアは病気が治っているかどうか4番隊に診てもらい、呪術的な病気であるからと、12番隊にも診てもらった。他の男と交わったことは消せないが、処女膜を再生できると打診されて、それに縋りついた。
「あ、あ、あ・・・・・」
一護が突き上げると、ルキアは甘い痺れを感じた。
「ああ、一護・・・・ああああ!」
このベッドで、井上を抱いたのだ。
その罪悪感を抱えたまま、ルキアを貫いた。
「いああああ!」
前立腺のある場所ばかりをくちゃくちゃといじってやると、ルキアは呆気なくいってしまった。
「ああああ!」
一護も、ルキアの中に欲望を放った。
行為の後、二人で湯浴みをした。行為前にも湯あみしたので、ただ情事の後を流すためだけに湯船に浸かった。
「このシャンプーとかリンス・・・・」
「ああ・・・・井上が、よく泊まりにきたから。でも、全部処分する」
「そうか」
一護は、もう井上を忘れ去るほどにルキアに夢中になっていた。
ちくちくと、ルキアの心が痛んだ。
「井上、すまぬ」
そう呟いた。
ルキアだった。
3年前と、何一つ変わっていない。
アメジストの瞳も、髪も背丈も細さも。その心の中にある強さも。
白哉は、千本桜をしまった。
一護も、死神化を解いた。
「あとは、当人たちでやれ。ルキア、病の説明はしておいた。あとは、一護次第だ」
さっと、音もなく白哉は去っていった。
「ルキア・・・・」
「黒崎君!」
はぁはぁと、荒い息をついて、井上もやってきた。
「井上・・・・」
「やだよ、黒崎君!私を捨てないで!」
井上はボロボロ泣いていた。
ずきりと、一護の心が痛んだ。
「俺は・・・・・・」
ルキアか、井上か。
ふとルキアが悲しそうにアメジストの瞳を伏せた。
「よい。もうよいのだ、一護。貴様を待たせすぎた私が全ての元凶なのだ。一護が、まだ私を想っていてくれている。それが分かっただけでよい。もう、現世には・・・・・」
ルキアの目を見開かれた。
ルキアは、一護の腕の中にいた。
「そんな・・・・・黒崎君・・・酷い!」
井上は、ぼろぼろと泣きながら走り去ってしまった。
「ルキア、ルキア、ルキア・・・・・・・」
3年だった。
たった3年。でも、もう3年。
一護は、泣いていた。
「愛してたんだ。ずっとずっと、愛してたんだ。好きだっていう感情を封印して、お前と思い出のつまったものは全部処分して、お前のものも処分して・・・・・」
「一護・・・・愛している、一護。泣くな・・・・・私まで、涙が・・・」
二人で、青空の下で泣いた。わんわんと、声をあげて。
しばらくして、一護は泣き止んだ。ルキアは、まだ泣いていた。
「しばらく、こっちにいるんだろう?白玉餡蜜と、夕食の材料、買いにいこうぜ」
「一護、井上とは・・・・・」
「もう、いいんだ。俺は酷い男だから。井上とは別れる」
「でも、それではあまりにも井上が!」
「なら、お前が身を引くか?引いても、手放さねーけど」
一護が、ブラウンの瞳で優しくルキアを見ていた。
「一護・・・・もう、手放さないでくれ。私は貴様のもので、貴様は私のものだ」
唇を重ねなった。
3年ぶりになるキスだったが、甘い味がした。
3年前、別れた時のようにハヤシライスに白玉餡蜜だった。
「尸魂界に戻って、後悔したのだ。やはり、事情を説明してくるべきだったかと。だが、兄様に言われた。何も言わずに、ただ黙して病を癒せと。事情を説明したらしたで、貴様を苦しめるだけだと分かって、私は兄様の言葉に従った。だが、事情を説明しないほうが、傷つけてしまったのだな・・・・・・・・」
「もういいんだ、ルキア」
ハヤシライスを食べて、白玉餡蜜を口にして、ルキアは幸せそうだった。
「貴様と、またこうして肩を並べ合うことができるとは、思っていなかった」
「俺もだ。浦原さんに頼んでも、尸魂界に行けなくて、ルキアは俺を捨てたんだと思っていた」
「違うのだ、一護!捨てたわけではなく」
「ああ。病の治療のためには、どうしようもなかったんだろ?四楓院夕四宗郎咲って人、優しかったか?」
「ああ。病のためだと分かっていてたが、本当の妻のように扱ってもらった。子は、置いてきたが・・・女の子で、名前は苺花という。一護の名前を与えたかったのだ」
「そうか・・・・」
その日、一護とルキアは褥を共にした。
「あ、一護・・・・」
ルキアの、子を産んだせいか、少し膨らみが大きくなった胸に手を当てる。
「すげードキドキしてる」
「当たり前だ。子を成すために交わったのは一度だけ。涅マユリの薬を飲んで、100%妊娠できるようにして抱いてもらった。儀式的なもので・・・貴様とは全然違う」
「俺の胸も触ってみろ」
「ん・・・ドキドキしてて、暖かい」
唇を重ねあう。
「一護、好きだ、愛してる。ずっとずっと、この3年間貴様を想っていた」
「俺もだ、ルキア。お前に捨てられたと思っても、心の何処かにはお前がいた」
ルキアの秘所に手を伸ばす。
そこは潤み、一護がくるのを心待ちにしていた。
「こんなに濡れてる・・・・・」
「ああっ・・・・夕飯を、食していた時から・・・夜はこうなるかもしれないと、思って、ずっとずっと、体が疼いて・・・・・」
ずっと、一護がルキアの中に侵入する。
「ああ!」
「いいか?」
「あ、きもちいい、一護。もっと奥まできて」
もう処女ではない。まして、違う男に抱かれ、子を産んだ。
でも、そんなこと信じられないくらい秘所はせまくて、そしてぶちぶちと音がして、秘所から血が流れ落ちた。
「おい、血が・・・・・」
「あ、良いのだ。涅隊長に頼んで、処女膜を再生してもらっていたのだ」
「ルキア・・・」
せめて、心の中では一護に操を立てるように。
ルキアは病気が治っているかどうか4番隊に診てもらい、呪術的な病気であるからと、12番隊にも診てもらった。他の男と交わったことは消せないが、処女膜を再生できると打診されて、それに縋りついた。
「あ、あ、あ・・・・・」
一護が突き上げると、ルキアは甘い痺れを感じた。
「ああ、一護・・・・ああああ!」
このベッドで、井上を抱いたのだ。
その罪悪感を抱えたまま、ルキアを貫いた。
「いああああ!」
前立腺のある場所ばかりをくちゃくちゃといじってやると、ルキアは呆気なくいってしまった。
「ああああ!」
一護も、ルキアの中に欲望を放った。
行為の後、二人で湯浴みをした。行為前にも湯あみしたので、ただ情事の後を流すためだけに湯船に浸かった。
「このシャンプーとかリンス・・・・」
「ああ・・・・井上が、よく泊まりにきたから。でも、全部処分する」
「そうか」
一護は、もう井上を忘れ去るほどにルキアに夢中になっていた。
ちくちくと、ルキアの心が痛んだ。
「井上、すまぬ」
そう呟いた。
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